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スピンオフ「剣と精霊の章」
監視と恋心
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リーベが入学してから、数ヶ月。たいして面白くもない授業を淡々と続け、相変わらず魔術の授業では馬鹿にされていた。
今日も迎えである幹部達を待つために、校門を出ようとした時だった。
いつもならばルーシーがいるのだが、そこに居たのは別の女。ブラウン基調のファッションで身を包んだ、異世界からやって来た元勇者――金原 茜であった。
彼女はルーシーとは違い、転移の魔術を習得していない。それどころか近接物理に特化したアタッカーであり、移動は基本徒歩だ。
リーベの送り迎えにするにしては、不相応の部下といえる。
「! 坊ちゃま」
「何してるの?」
「抜き打ちです。ご主人様に見てこいと言われまして」
「……? なんで?」
茜のいう〝ご主人様〟とは、もちろんアリスのことである。
茜は勇者であったものの、そもそもの性格が歪んでいるため、世界を救う素質はなかった。能力の適性があったため、渋々付き合っていたものの、結局〝神〟からしてみれば〝不用品〟になってしまった。
それでアリスの世界へと送られてきたのである。
そんなわけで茜は悪であるアリスを崇拝し、アリスもそんな茜を利用している。
茜がここに来たのは、彼女の言う通り抜き打ちテストのためだ。
しかしそれは、リーベへのテストではなかった。
「ご主人様いわく、大精霊がきちんと護衛を果たせているか心配だそうです」
『わ、わわわわ、わし!?』
「母上も心配性だなぁ」
『恐ろしいぞ……』
リーベに対する心配はほとんどない。むしろ、アリスが不安になるほどリーベは懐いている。
問題は、アリスの都合よく作り上げた養子ではなく、この世界で手に入れた少々手を焼く精霊だ。プライドが高く、わがまま。その割には魔術以外にやれることは、滅多にない。
リーベは魔術に長けていないため、そんなわがまま精霊をきちんと制御できているのか。アリスはその点を案じていた。
「大丈夫そうですね」
「うん。ていうか、迎えは?」
「暫くしたら、ルーシー様が来られますよ」
「そう」
「――リーベくん!」
ひょっこりと現れたのは、ミライアだった。今日はいつも一緒にいるグロリアとウォリナーを連れておらず、彼女一人だ。
ミライアは茜とリーベを交互にみつつ、少しだけ不満そうな顔を作る。
そして、恐る恐るリーベに訪ねた。
「その人は……?」
じっと見据える先には、茜がいる。
リーベに対して密かな恋心を抱いているミライアにとって、茜はライバルにもなり得る。
茜は頭がおかしく、ネジが何本も抜け落ちているものの、顔は整っている方だ。ヒールのあるブーツを履いていることもあり、成長中のリーベにも負けず劣らずの高身長。
近接戦を得意とするパワー型のため、体も引き締まっている。
まだまだ発展途上なミライアとは大違いだ。
そんなミライアの思いなどいざ知らず。恋心どころか、友情すら感じていないリーベにとって、人間から自分へ向けられる感情を汲み取ることなんて出来ない。
問われたままの内容を回答するため、頭を巡らせる。
茜はアリスの部下ではあるものの、どう説明をするべきか。
「異世界からやってきて、尊い母上に媚びへつらう気持ち悪い変態」とでも説明できればよかったのだが、それが通じるのは幹部だけだ。
「あー、えっと、使用人というか……」
「使用人! なんて甘美で素晴らしい響きなんでしょう……! こうしてこき使われる人間ということですね♡これで私も認められたという――」
「まぁそんなような人」
これ以上茜に発言させないために、リーベは無理矢理話を切った。
「変態」と伝えないためにも避けた説明なのだが、茜が自らその「変態」を証明しだすものだから焦ってしまう。
アリスも茜の制御に困っていたのをよく見ていた。まさか、リーベも身をもって経験するとは思わず、いつもの冷静なリーベが少しだけ崩れてしまった。
「ふぅん……。こういう人が好みなのかな……」
「なに?」
「うっ、ううん! なんでもない」
(好みもなにも、こんな変態化け物を好きになるわけないだろうが。頭が沸いているのか? ……って、知らないのだから当然か)
茜ははたから見れば、何の変哲もない女だ。蓋を開ければ、極悪が大好きな元勇者なのだが、それを知っているリーベにとっては「こんな人が好み」などと言われるのは心外である。
それに何と言っても、リーベの中での理想の女性はアリス。
もしも誰かと添い遂げるとしても、アリスを超えられる存在こそが、リーベの理想の女性と言えるだろう。
つまるところ、金輪際現れないのである。
「あぁ、あと成績についても言及されてましたよ~」
「成績か……。一応上位五位以内に収めているつもりだけど……」
「なら大丈夫じゃないっすか?」
「……いや」
茜が来ていたのはエレメアの素行調査だったが、アリスはそれとは別に、リーベの成績についても憂慮していた。
普段から勤勉なリーベであれば何の問題はないが、三年も一緒にいればやはり心配になるというもの。
ポロリとこぼした心配の言葉を、茜は偶然拾ってしまったのだ。
そしてそれを聞いたリーベは、思案する。アリスが心配している以上、五位程度では済まされない。
今まで目立たぬように過ごして来ていたものの、敬愛するアリスに不安と心配を抱かせてしまった以上、妥協なんて許されない。
もっと高みを目指して、完璧な右腕を目指して。
「母上の顔に泥を塗れない」
「ありゃ?」
「図書館で勉強をするよ。迎えには、閉館の時間に来るよう伝えて」
「あ、え? はぁい?」
リーベはくるりと向きを変えて、帰路とは真逆の図書館の方へと歩き出した。
茜は取り残されたままだ。ミライアは茜に対してペコリと頭を下げると、リーベを追って、早足でその場を立ち去っていった。
「ね、ねえ。リーベくんのお母様って、結構酷いね……」
「………………は?」
「だって、そんな大変なことを強いてるんでしょう? もっと気楽にやろうよ。人生は一回なんだから」
(何も分かっていないな、こいつ)
ミライアは純粋にリーベを気遣って言っただけだ。
大切な人が、好きになった相手が、親からそんな厳しいことを強いられていると知れば、もっと楽しく生きてほしいと願う。健気な少女の思いやりだった。
しかし、リーベにとってはその言葉は、神経を逆なでするだけに過ぎない。
リーベにとっての世界の中心は、アリス・ヴェル・トレラント、ただそれだけ。
彼女が望むのであればこの学院――パルドウィンの一番を手にするし、目の前にいる女だって殺す。家族を見つけ出して、三親等まで潰すほど。
願うのならばこの命を自ら絶つことだって出来る。
だからミライアの言葉は、リーベに響くどころか怒りを買うだけだ。ミライアはそんなことを知らないため、一般的な価値観で彼を養護しようとした。
そして、リーベの中での好感度がどんどん下がっていく。
「そ、それに、私……リーベくんのこと……って、あれ!? まってよぉ!」
もじもじと想いを告げようとしたミライアなどいざ知らず。リーベは勉強のため、図書館への足を止めずに進んでいた。
置いていかれたミライアは、リーベに追いつくために急ぎ足で駆け出したのだった。
今日も迎えである幹部達を待つために、校門を出ようとした時だった。
いつもならばルーシーがいるのだが、そこに居たのは別の女。ブラウン基調のファッションで身を包んだ、異世界からやって来た元勇者――金原 茜であった。
彼女はルーシーとは違い、転移の魔術を習得していない。それどころか近接物理に特化したアタッカーであり、移動は基本徒歩だ。
リーベの送り迎えにするにしては、不相応の部下といえる。
「! 坊ちゃま」
「何してるの?」
「抜き打ちです。ご主人様に見てこいと言われまして」
「……? なんで?」
茜のいう〝ご主人様〟とは、もちろんアリスのことである。
茜は勇者であったものの、そもそもの性格が歪んでいるため、世界を救う素質はなかった。能力の適性があったため、渋々付き合っていたものの、結局〝神〟からしてみれば〝不用品〟になってしまった。
それでアリスの世界へと送られてきたのである。
そんなわけで茜は悪であるアリスを崇拝し、アリスもそんな茜を利用している。
茜がここに来たのは、彼女の言う通り抜き打ちテストのためだ。
しかしそれは、リーベへのテストではなかった。
「ご主人様いわく、大精霊がきちんと護衛を果たせているか心配だそうです」
『わ、わわわわ、わし!?』
「母上も心配性だなぁ」
『恐ろしいぞ……』
リーベに対する心配はほとんどない。むしろ、アリスが不安になるほどリーベは懐いている。
問題は、アリスの都合よく作り上げた養子ではなく、この世界で手に入れた少々手を焼く精霊だ。プライドが高く、わがまま。その割には魔術以外にやれることは、滅多にない。
リーベは魔術に長けていないため、そんなわがまま精霊をきちんと制御できているのか。アリスはその点を案じていた。
「大丈夫そうですね」
「うん。ていうか、迎えは?」
「暫くしたら、ルーシー様が来られますよ」
「そう」
「――リーベくん!」
ひょっこりと現れたのは、ミライアだった。今日はいつも一緒にいるグロリアとウォリナーを連れておらず、彼女一人だ。
ミライアは茜とリーベを交互にみつつ、少しだけ不満そうな顔を作る。
そして、恐る恐るリーベに訪ねた。
「その人は……?」
じっと見据える先には、茜がいる。
リーベに対して密かな恋心を抱いているミライアにとって、茜はライバルにもなり得る。
茜は頭がおかしく、ネジが何本も抜け落ちているものの、顔は整っている方だ。ヒールのあるブーツを履いていることもあり、成長中のリーベにも負けず劣らずの高身長。
近接戦を得意とするパワー型のため、体も引き締まっている。
まだまだ発展途上なミライアとは大違いだ。
そんなミライアの思いなどいざ知らず。恋心どころか、友情すら感じていないリーベにとって、人間から自分へ向けられる感情を汲み取ることなんて出来ない。
問われたままの内容を回答するため、頭を巡らせる。
茜はアリスの部下ではあるものの、どう説明をするべきか。
「異世界からやってきて、尊い母上に媚びへつらう気持ち悪い変態」とでも説明できればよかったのだが、それが通じるのは幹部だけだ。
「あー、えっと、使用人というか……」
「使用人! なんて甘美で素晴らしい響きなんでしょう……! こうしてこき使われる人間ということですね♡これで私も認められたという――」
「まぁそんなような人」
これ以上茜に発言させないために、リーベは無理矢理話を切った。
「変態」と伝えないためにも避けた説明なのだが、茜が自らその「変態」を証明しだすものだから焦ってしまう。
アリスも茜の制御に困っていたのをよく見ていた。まさか、リーベも身をもって経験するとは思わず、いつもの冷静なリーベが少しだけ崩れてしまった。
「ふぅん……。こういう人が好みなのかな……」
「なに?」
「うっ、ううん! なんでもない」
(好みもなにも、こんな変態化け物を好きになるわけないだろうが。頭が沸いているのか? ……って、知らないのだから当然か)
茜ははたから見れば、何の変哲もない女だ。蓋を開ければ、極悪が大好きな元勇者なのだが、それを知っているリーベにとっては「こんな人が好み」などと言われるのは心外である。
それに何と言っても、リーベの中での理想の女性はアリス。
もしも誰かと添い遂げるとしても、アリスを超えられる存在こそが、リーベの理想の女性と言えるだろう。
つまるところ、金輪際現れないのである。
「あぁ、あと成績についても言及されてましたよ~」
「成績か……。一応上位五位以内に収めているつもりだけど……」
「なら大丈夫じゃないっすか?」
「……いや」
茜が来ていたのはエレメアの素行調査だったが、アリスはそれとは別に、リーベの成績についても憂慮していた。
普段から勤勉なリーベであれば何の問題はないが、三年も一緒にいればやはり心配になるというもの。
ポロリとこぼした心配の言葉を、茜は偶然拾ってしまったのだ。
そしてそれを聞いたリーベは、思案する。アリスが心配している以上、五位程度では済まされない。
今まで目立たぬように過ごして来ていたものの、敬愛するアリスに不安と心配を抱かせてしまった以上、妥協なんて許されない。
もっと高みを目指して、完璧な右腕を目指して。
「母上の顔に泥を塗れない」
「ありゃ?」
「図書館で勉強をするよ。迎えには、閉館の時間に来るよう伝えて」
「あ、え? はぁい?」
リーベはくるりと向きを変えて、帰路とは真逆の図書館の方へと歩き出した。
茜は取り残されたままだ。ミライアは茜に対してペコリと頭を下げると、リーベを追って、早足でその場を立ち去っていった。
「ね、ねえ。リーベくんのお母様って、結構酷いね……」
「………………は?」
「だって、そんな大変なことを強いてるんでしょう? もっと気楽にやろうよ。人生は一回なんだから」
(何も分かっていないな、こいつ)
ミライアは純粋にリーベを気遣って言っただけだ。
大切な人が、好きになった相手が、親からそんな厳しいことを強いられていると知れば、もっと楽しく生きてほしいと願う。健気な少女の思いやりだった。
しかし、リーベにとってはその言葉は、神経を逆なでするだけに過ぎない。
リーベにとっての世界の中心は、アリス・ヴェル・トレラント、ただそれだけ。
彼女が望むのであればこの学院――パルドウィンの一番を手にするし、目の前にいる女だって殺す。家族を見つけ出して、三親等まで潰すほど。
願うのならばこの命を自ら絶つことだって出来る。
だからミライアの言葉は、リーベに響くどころか怒りを買うだけだ。ミライアはそんなことを知らないため、一般的な価値観で彼を養護しようとした。
そして、リーベの中での好感度がどんどん下がっていく。
「そ、それに、私……リーベくんのこと……って、あれ!? まってよぉ!」
もじもじと想いを告げようとしたミライアなどいざ知らず。リーベは勉強のため、図書館への足を止めずに進んでいた。
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