彼女がやってたのBLゲームでした

ゅーな

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攻略13

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「………………」 

(VRしてる人って今の技術だと意識ごと世界に入るから外部からなんかない限りはほんと死んでんじゃね?ってレベルで静かだよな……)

目の前の黒瀬先輩はソファに身体を預けさせぐったりとしている。

(生きてる……?よな?)

思わずそう思ったけど呼吸は正常のようだ。

「…………………」

なのに小さな音もたたない静寂が満ちた、時が止まったような部屋。

(どうしよう……テレビとか付けたらうるさいかな……)

そう考えてリビングの中心に位置する大きな画面のテレビを付けようとは思わなかった。

「…暇だな……」

ボソッとそう呟いた言葉でさえいつもよりとても大きく聞こえる。

(これってVRに潜るしか選択肢なくない?)

しかしこのゲームは彼女と別れるきっかけになった憎きゲームなのだ。

(でも世界観とか凄いこだわりだったし学園も綺麗だったよなぁ……)

それにもしかしたら今は夜仕様になってたり?とか考えるとなんとも見てみたい。

だがこれはBLゲームなのである。


「……んっ…」

「……わっ!先輩起きたんですか?」

悶々と悩んでいると急に先輩が起き上がった。

「陽成がいつまで待っても来ないから1回ログアウトしたんだよ」

少し怒ったようにそう言われて驚く。

「べ、別に俺はしないですよ!大体なんで待ってたりなんか……」

(いや正直あの世界観また見たいけど……!)

「せっかくなら陽成とゲームの中でデートでも…って気を使ったつもりなんだけどな?」

今度は嬉しそうにそう言った先輩。

何が嬉しいのか俺にはさっぱり分からない。

「で、デートとか男同士なのにする訳ないじゃないですか!」

俺はデートの案を全否定。

「……振られた…今の季節なら街に雪が降ってそれに街灯とかの灯りが反射して綺麗なのに…」

「……うっ」

黒瀬先輩が急にシュンとなってそう言ったのが思ってた反応と違って驚いた。

(ほ、ほんとにこの人ヤクザ?ヤクザとか無理矢理連れて行きそうなのに…!しかも夜仕様に加え雪降らす冬仕様になってるとかめっちゃ見たい……!!)


「……雪見に行くだけですよ?決して黒瀬先輩とのデートじゃないです!!!」

先輩に念を押して言う。

「やった!!よっしゃ早速行こう!!」

俺と行けることがそんなに嬉しいのか先輩はシュンとしていたのにまた笑顔になる。

コロコロと表情を変える先輩に俺は振り回されっぱなしだ。

(なんか変な所で無邪気というかなんというか……)

読めない人。そう思った。

そして俺はVRゴーグルを手にして、またあのゲームへ潜った。






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