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二章 冒険者の少女
生還
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一瞬何が起きたのか分からなかった。
ただ分かることは息ができるということ……。
「大丈夫っ!?」
「サラ……さん……?」
サラさんの声が聞こえてきた。
幻聴かと思ったがそうではなさそうだ。
狼達は驚きながらも新たに現れた敵を迎え撃つため、私の上から降りていく。
狼達は唸り声を上げ、サラさんに襲いかかる。
サラさんは両手に持ったショートソードを巧みに使い、流れるような動きで襲い来る狼達を次々と蹴散らしていく。
「ディン!アルト!セーラ!こっちに居たよっ!早く来てっ!!」
ディンさん達も来ているのか、サラさんが呼ぶと複数の足音が聞こえてくる。
「サラ!カナは生きてるかっ!?」
「まだどうにか意識はあるみたいだよっ!」
「サラ!ディンっ!私が閃光魔法で狼達の目を眩ませるわっ!」
「わかった!その隙に俺がカナを抱える!サラは援護をしてくれっ!」
「分かったよっ!」
「サラ!ディンとカナちゃんが離れたら矢で狼達を牽制する!俺の矢に当たるなよっ!!」
「アルト!誰に向かって言ってるのっ!?味方の矢に当たるほど間抜けじゃないよっ!!」
「行くわよっ!『閃光弾』っ!!」
セーラさんが魔法を唱えると私のすぐ近くで凄まじい光が炸裂した。
しかし、これはただの目眩ましの魔法のようで、眩しい以外は特に何も感じない。
「よし!行くぞっ!!」
セーラさんの閃光魔法が発動された直後、私の体は誰かに抱きかかえられた。
多分ディンさんだろう。
「おや……?セーラの魔法で狼達逃げちまった……。ディン、また狼が来る前に早い所街に引き返そうぜ」
「カナちゃんの剣は拾ったよ」
「ディン、カナちゃん生きてる?」
「ああ、ひどい怪我だが意識はあるようだ。セーラ、街についたら回復してやってくれ」
「ディンさん……、ごめんなさい……。私……」
「喋るな、傷に触る。一先ず街に戻るぞ」
ディンさんに抱きかかえられた私は命からがら街へと戻ったのだった。
◆◆◆
「バカかお前はっ!!」
「っ!」
街へと戻りセーラさんの魔法で傷を癒やして貰った私はディンさんに顔を思いっきりぶん殴られ、尻もちをついていた。
「お前みたいな調子に乗って過信するヤツが死ぬとついさっき教えてやっただろっ!!」
「すみませんでした……」
「おおかた、一人でも狼くらい余裕で勝てるぐらい思ったんだろっ!」
「……そうです」
「何がそうです、だっ!お前みたいな新人が自惚れやがって……!お前のせいで何人のやつが動いていると思ってるんだっ!!」
ディンさんは物凄い剣幕で私の胸ぐらを掴んで起き上がらせてくる。
私は何も言い返すことができず、ただ俯くことしか出来なかった。
ディンさんの話では、私が冒険者ギルドから居なくなっていたことをホールスタッフのファナさんが気づき、その後やって来た別の冒険者から私が西門の方に向かっていたことを伝えたようだ。
そして、私が夜の森に向かったのではないのかと言う話になり、グレンさんやディンさん達を始めとする多くの冒険者達が私の捜索に名乗りを上げてくれていたようだ。
もしかしたら森ではなく、街の中を歩いているだけではという意見もあったため、街の中を搜索している人達も多くいると言っていた。
この話を聞いた時、初めて私は身勝手な事をしたためにどれだけの人に迷惑をかけたのか痛感した。
「うう……、ひっく……。本当に……すみませんでした……」
狼に襲われた恐怖と申し訳無さで涙がこみ上げてくる
「何にしろ無事で良かった」
「うう……、ぐす……!ヒック……、うう……!うあぁぁぁーーーん……っ!」
ディンさんはその後何も言わず、優しく抱きしめてくれていた。
「それじゃあ、私はみんなに知らせるため上空にフラッシュボムを撃つわよ」
「ああ、頼む」
セーラさんが上空にフラッシュボムを撃ち上げた後、私が落ち着いた頃にディンさん達に連れられ冒険者ギルドへと戻っていった。
◆◆◆
冒険者ギルドに戻ると、そこにはグレンさんや他にも私を捜索してくれていたであろう冒険者達の姿があった。
「みなさん……、ご迷惑をお掛けして本当に申し訳ありませんでした……!」
「……カナちゃん怪我はなかったか?」
間違いなく皆から怒られる……、いや罵倒されるかもしれない。そう思っていたのに、かけられたのはグレンさんからの優しい声だけだった。
「え……?あ……、怪我はセーラさんに魔法で癒やしてもらいました……」
「そうか……、何にしろ無事で良かったな」
「あの……、皆さん私を怒らないんですか……?」
「カナちゃんはもうディンから散々怒られた後だろ?頬にぶん殴られた後がある」
「はい……。ディンさんに沢山叱って貰いました……」
「なら俺達はそれ以上に言うことはない」
「なに、後輩の心配をするのも先輩の役目ってやつさ。だが次はあんな無茶をするんじゃないぞ」
「はい……っ!」
「カナちゃん、一人でやっていくには限度がある。一緒に旅をする仲間を探すかどうかしたほうがいいと俺は思うぞ」
グレンさんが腕組みをしながらパーティを提案して来る。
「なら、俺のパーティに入るか?」
「ディンさんの申し出はとても嬉しいのですが、自分に見合うパーティを探してみようと思います」
「そうか……、だが理由くらいは聞いてもいいか?」
「はい。ディンさんのパーティだと皆さんに頼りすぎて私自身成長出来ない気がして……」
「なるほどな……。分かった、いいパーティが見つかるといいな」
「わざわざの申し出をすみません……」
「いや、気にするな」
それにしても、私のパーティーか……。
私は一体どんな人とパーティーを組むことになるんだろう……?
そんな事を思いながら夜は更けていくのだった。
ただ分かることは息ができるということ……。
「大丈夫っ!?」
「サラ……さん……?」
サラさんの声が聞こえてきた。
幻聴かと思ったがそうではなさそうだ。
狼達は驚きながらも新たに現れた敵を迎え撃つため、私の上から降りていく。
狼達は唸り声を上げ、サラさんに襲いかかる。
サラさんは両手に持ったショートソードを巧みに使い、流れるような動きで襲い来る狼達を次々と蹴散らしていく。
「ディン!アルト!セーラ!こっちに居たよっ!早く来てっ!!」
ディンさん達も来ているのか、サラさんが呼ぶと複数の足音が聞こえてくる。
「サラ!カナは生きてるかっ!?」
「まだどうにか意識はあるみたいだよっ!」
「サラ!ディンっ!私が閃光魔法で狼達の目を眩ませるわっ!」
「わかった!その隙に俺がカナを抱える!サラは援護をしてくれっ!」
「分かったよっ!」
「サラ!ディンとカナちゃんが離れたら矢で狼達を牽制する!俺の矢に当たるなよっ!!」
「アルト!誰に向かって言ってるのっ!?味方の矢に当たるほど間抜けじゃないよっ!!」
「行くわよっ!『閃光弾』っ!!」
セーラさんが魔法を唱えると私のすぐ近くで凄まじい光が炸裂した。
しかし、これはただの目眩ましの魔法のようで、眩しい以外は特に何も感じない。
「よし!行くぞっ!!」
セーラさんの閃光魔法が発動された直後、私の体は誰かに抱きかかえられた。
多分ディンさんだろう。
「おや……?セーラの魔法で狼達逃げちまった……。ディン、また狼が来る前に早い所街に引き返そうぜ」
「カナちゃんの剣は拾ったよ」
「ディン、カナちゃん生きてる?」
「ああ、ひどい怪我だが意識はあるようだ。セーラ、街についたら回復してやってくれ」
「ディンさん……、ごめんなさい……。私……」
「喋るな、傷に触る。一先ず街に戻るぞ」
ディンさんに抱きかかえられた私は命からがら街へと戻ったのだった。
◆◆◆
「バカかお前はっ!!」
「っ!」
街へと戻りセーラさんの魔法で傷を癒やして貰った私はディンさんに顔を思いっきりぶん殴られ、尻もちをついていた。
「お前みたいな調子に乗って過信するヤツが死ぬとついさっき教えてやっただろっ!!」
「すみませんでした……」
「おおかた、一人でも狼くらい余裕で勝てるぐらい思ったんだろっ!」
「……そうです」
「何がそうです、だっ!お前みたいな新人が自惚れやがって……!お前のせいで何人のやつが動いていると思ってるんだっ!!」
ディンさんは物凄い剣幕で私の胸ぐらを掴んで起き上がらせてくる。
私は何も言い返すことができず、ただ俯くことしか出来なかった。
ディンさんの話では、私が冒険者ギルドから居なくなっていたことをホールスタッフのファナさんが気づき、その後やって来た別の冒険者から私が西門の方に向かっていたことを伝えたようだ。
そして、私が夜の森に向かったのではないのかと言う話になり、グレンさんやディンさん達を始めとする多くの冒険者達が私の捜索に名乗りを上げてくれていたようだ。
もしかしたら森ではなく、街の中を歩いているだけではという意見もあったため、街の中を搜索している人達も多くいると言っていた。
この話を聞いた時、初めて私は身勝手な事をしたためにどれだけの人に迷惑をかけたのか痛感した。
「うう……、ひっく……。本当に……すみませんでした……」
狼に襲われた恐怖と申し訳無さで涙がこみ上げてくる
「何にしろ無事で良かった」
「うう……、ぐす……!ヒック……、うう……!うあぁぁぁーーーん……っ!」
ディンさんはその後何も言わず、優しく抱きしめてくれていた。
「それじゃあ、私はみんなに知らせるため上空にフラッシュボムを撃つわよ」
「ああ、頼む」
セーラさんが上空にフラッシュボムを撃ち上げた後、私が落ち着いた頃にディンさん達に連れられ冒険者ギルドへと戻っていった。
◆◆◆
冒険者ギルドに戻ると、そこにはグレンさんや他にも私を捜索してくれていたであろう冒険者達の姿があった。
「みなさん……、ご迷惑をお掛けして本当に申し訳ありませんでした……!」
「……カナちゃん怪我はなかったか?」
間違いなく皆から怒られる……、いや罵倒されるかもしれない。そう思っていたのに、かけられたのはグレンさんからの優しい声だけだった。
「え……?あ……、怪我はセーラさんに魔法で癒やしてもらいました……」
「そうか……、何にしろ無事で良かったな」
「あの……、皆さん私を怒らないんですか……?」
「カナちゃんはもうディンから散々怒られた後だろ?頬にぶん殴られた後がある」
「はい……。ディンさんに沢山叱って貰いました……」
「なら俺達はそれ以上に言うことはない」
「なに、後輩の心配をするのも先輩の役目ってやつさ。だが次はあんな無茶をするんじゃないぞ」
「はい……っ!」
「カナちゃん、一人でやっていくには限度がある。一緒に旅をする仲間を探すかどうかしたほうがいいと俺は思うぞ」
グレンさんが腕組みをしながらパーティを提案して来る。
「なら、俺のパーティに入るか?」
「ディンさんの申し出はとても嬉しいのですが、自分に見合うパーティを探してみようと思います」
「そうか……、だが理由くらいは聞いてもいいか?」
「はい。ディンさんのパーティだと皆さんに頼りすぎて私自身成長出来ない気がして……」
「なるほどな……。分かった、いいパーティが見つかるといいな」
「わざわざの申し出をすみません……」
「いや、気にするな」
それにしても、私のパーティーか……。
私は一体どんな人とパーティーを組むことになるんだろう……?
そんな事を思いながら夜は更けていくのだった。
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