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五章 探し求める少女
遭遇
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アラクネを倒した私は周囲を見渡すと、沢山の大蜘蛛の死骸も転がり、広間は静まり返っていた。
大蜘蛛の死骸をみると、ザクスが撃ち抜いたのだろう……、そのどれもが頭を撃ち抜かれていた。
さて、邪魔な大蜘蛛と目的のアラクネは倒したことだし……、後は糸袋を取り出すだけなんだけど……、糸袋ってどこ……?
「ザクス、アラクネの糸袋ってどこか知ってる……?」
「俺が知るわけ無いだろ……?たぶん……アラクネの尻の辺りじゃないのか……?」
ふむ……。
私は剣を抜き、アラクネのお尻の甲殻を斬ってみる。
アラクネの甲殻は鉄よりも硬いと確かジェストさんか言っていたけど、フィーリエの親父さんが作ってくれた剣はその甲殻をも容易く斬り裂く。
たぶん、アラクネの甲殻よりもキングビートルやクイーンホーネットの甲殻のほうが硬いのだろう……。
「うえ……っ!?何これ気持ち悪い……っ!」
アラクネのお尻を切り開くと内臓やら卵やらが出てくる……。
いくら探しても気持ち悪いものばかり出てくるが、肝心な糸袋が出てこない……。
「な……なあ……、カナお前そんな事して気持ち悪くないのか……?」
「気持ち悪いに決まってるじゃないっ!でも、自分でしないといけないことだから……」
ザクスの質問に答えながら、いろんな邪魔の物を切り取って除けていくと、手のひらくらいの袋みたいなものが出てきた……。
「これかなぁ~……」
その袋みたいなものを取り出して、少し押してみると糸が噴出した。
あったあった!
どうやらこれがアラクネの糸袋らしい。
その糸袋は全部で8個あり、全部回収することにした。
「ザクスあったよぉ~……!」
「そ……そうか……」
アラクネの糸袋を無事取り出せた私に対し、ザクスの顔は引きつっていた……。
「宝箱があるぞ……っ!!」
アラクネの糸袋を取ったあと、広間を探索していると今回も金の燭台と宝箱を見つけたっ!
「カナ……!宝箱を開けてみるぞ……っ!」
「う……、うん……っ!」
ザクスが宝箱を開けると、金貨を見つけた……!
それもかなりの数だ……!
「み……、みて……、ザクス……!こんなにも金貨が……!」
「これは凄いな……!これだけあればかなりの金額になるぞ……っ!!」
私とザクスは、宝箱や金の燭台を持ち帰るため魔法のポーチへと仕舞っていく。
「…………」
金貨や宝物を回収し終わるとどこからか話し声のようなものが聞こえてくる……。
「ザクス……、何だろう……?なにか来る……」
「……分からん」
私は思わずザクスの後ろへと隠れる。
ザクスは魔力弓を構えると、声が聞こえてくるこの広間へと続く通路を狙う……!
もしかすると、別のアラクネが大蜘蛛を引き連れてここへと向かってきているのだろうか……?
「確か、物音が聞こえてきたのはこの辺りのだったか……?」
「もしかするとアラクネに誰かが襲われてるのかも……っ!?」
「なら早いところ救出しないとね……!」
「みんな……、慎重に行くぞ……」
人の話し声……?どうやら魔物ではなさそうだ……。
それに何か聞き覚えのあるような声だ……。
誰だっけ……?
「そこにいるのは誰だ……?俺はザクス。そしてもう一人、カナという女もいる……!」
ザクスは魔力弓を構えながら、声のする方へと問いかける。
「おい、今声が聞こえたぞ……?」
「人の声みたいだ……。ザクスって言ってたな」
「ザクスはラウルの冒険者よ……?」
「それにカナって……、もかしてあのカナちゃん……?」
「まさか……、カナは旅に出たんだ……」
「兎に角行ってみようぜ……」
四人の声と足音が私達の所へと近付いてくる……。
そして、暗闇の通路から出てきたのはディンさんにアルトさん、セーラさんにサラさんの四人だった……!
大蜘蛛の死骸をみると、ザクスが撃ち抜いたのだろう……、そのどれもが頭を撃ち抜かれていた。
さて、邪魔な大蜘蛛と目的のアラクネは倒したことだし……、後は糸袋を取り出すだけなんだけど……、糸袋ってどこ……?
「ザクス、アラクネの糸袋ってどこか知ってる……?」
「俺が知るわけ無いだろ……?たぶん……アラクネの尻の辺りじゃないのか……?」
ふむ……。
私は剣を抜き、アラクネのお尻の甲殻を斬ってみる。
アラクネの甲殻は鉄よりも硬いと確かジェストさんか言っていたけど、フィーリエの親父さんが作ってくれた剣はその甲殻をも容易く斬り裂く。
たぶん、アラクネの甲殻よりもキングビートルやクイーンホーネットの甲殻のほうが硬いのだろう……。
「うえ……っ!?何これ気持ち悪い……っ!」
アラクネのお尻を切り開くと内臓やら卵やらが出てくる……。
いくら探しても気持ち悪いものばかり出てくるが、肝心な糸袋が出てこない……。
「な……なあ……、カナお前そんな事して気持ち悪くないのか……?」
「気持ち悪いに決まってるじゃないっ!でも、自分でしないといけないことだから……」
ザクスの質問に答えながら、いろんな邪魔の物を切り取って除けていくと、手のひらくらいの袋みたいなものが出てきた……。
「これかなぁ~……」
その袋みたいなものを取り出して、少し押してみると糸が噴出した。
あったあった!
どうやらこれがアラクネの糸袋らしい。
その糸袋は全部で8個あり、全部回収することにした。
「ザクスあったよぉ~……!」
「そ……そうか……」
アラクネの糸袋を無事取り出せた私に対し、ザクスの顔は引きつっていた……。
「宝箱があるぞ……っ!!」
アラクネの糸袋を取ったあと、広間を探索していると今回も金の燭台と宝箱を見つけたっ!
「カナ……!宝箱を開けてみるぞ……っ!」
「う……、うん……っ!」
ザクスが宝箱を開けると、金貨を見つけた……!
それもかなりの数だ……!
「み……、みて……、ザクス……!こんなにも金貨が……!」
「これは凄いな……!これだけあればかなりの金額になるぞ……っ!!」
私とザクスは、宝箱や金の燭台を持ち帰るため魔法のポーチへと仕舞っていく。
「…………」
金貨や宝物を回収し終わるとどこからか話し声のようなものが聞こえてくる……。
「ザクス……、何だろう……?なにか来る……」
「……分からん」
私は思わずザクスの後ろへと隠れる。
ザクスは魔力弓を構えると、声が聞こえてくるこの広間へと続く通路を狙う……!
もしかすると、別のアラクネが大蜘蛛を引き連れてここへと向かってきているのだろうか……?
「確か、物音が聞こえてきたのはこの辺りのだったか……?」
「もしかするとアラクネに誰かが襲われてるのかも……っ!?」
「なら早いところ救出しないとね……!」
「みんな……、慎重に行くぞ……」
人の話し声……?どうやら魔物ではなさそうだ……。
それに何か聞き覚えのあるような声だ……。
誰だっけ……?
「そこにいるのは誰だ……?俺はザクス。そしてもう一人、カナという女もいる……!」
ザクスは魔力弓を構えながら、声のする方へと問いかける。
「おい、今声が聞こえたぞ……?」
「人の声みたいだ……。ザクスって言ってたな」
「ザクスはラウルの冒険者よ……?」
「それにカナって……、もかしてあのカナちゃん……?」
「まさか……、カナは旅に出たんだ……」
「兎に角行ってみようぜ……」
四人の声と足音が私達の所へと近付いてくる……。
そして、暗闇の通路から出てきたのはディンさんにアルトさん、セーラさんにサラさんの四人だった……!
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