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五章 探し求める少女
新たな旅の仲間
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マジックオーブでラウルの北門へと戻ると、既に日は沈み夜になっていた……。
私達がいるのは街の外なので、そびえ立つ鉄の門を叩き、門番の人に開けてもらって街へと入った。
街へと入り、そのまま冒険者ギルドを目指すと、まだ開いていた……!
やった……!ご飯にありつける……っ!
アラクネの洞窟で大蜘蛛やアラクネと戦ったので腹ペコだ……。
「たっだいまーーっ!!」
勢いよく冒険者ギルドのホールへと入ると、私とザクスは空いていた席へと座った。
「カナちゃん、ザクスお帰り。注文何にする?」
私達が席へと座るとファナさんが注文を取りに来た。
私はウサギ肉の香草焼き、ラビットシチュー、サラダにウインナー、唐揚げにジュースを注文した。
「お前、そんなに沢山食えるのか……?」
自身も料理を注文したザクスがやや呆れた顔で私を見てくる。
「私は今腹ペコなの……!あ……!一応言っておくけど、普段から大食いなわけじゃないよ……?」
などと、弁明を入れてみる……。
「よく食う割には栄養が胸に行ってないようだが……?」
ムカ……っ!
「べ……別に胸の大きさで人の価値がいまるわけじゃ無いでしょ……?」
コメカミをヒクヒクさせながらどうにか怒りを押さえる……!
ここで殴ったらまた暴力女呼ばわりされてしまう……!
「それはそうなんだが……、お前のような貧乳もめずら……」
何かザクスが、失礼なことを言いかけていたが私は無言かつ問答無用でザクスの顔面をぶん殴っておいた。
私は少しは怒りを我慢した……!
でも、我慢には限界がある……!
私はよく耐えたっ!うんっ!!
「は~い、料理お待たせ~……て、なんでザクスが伸びてるの……?」
「さあね……」
料理を運んできたファナさんが不思議がっていたが、放置しておくことにした。
◆◆◆
「カナ、次はどこに行くんだ……?」
お風呂に入り、宿屋へと戻るとザクスが問う。
私達は共に部屋着へと着替えを済ませると、お互い一つのベッドの両端へと座っている。
「次はリーツェに行こうと思う。これらの魔物を倒しに……」
私はザクスに元の世界に帰るために倒さねばならない魔物等のリストを見せる。
「結構あるな……。今倒してるのはアラクネとサンドワームだけか……?」
「うん、それだけ」
「それで、リーツェに行くと言っていたが、その後は様々な場所を旅するのか……?」
「その予定だね……」
「ふむ……、なら俺も付き合おう……」
「えぇ……っ!?いいの……っ!?」
突然のザスクの申し出に、私は目を丸くして驚いた……!
それと同時に、まだ一緒にいられると思うと、胸がドキっと高鳴る。
「で……でも、ザクスにもここでの生活があるんじゃ……」
「別にラウルにずっと留まっておく必要性もないからな……。それに、お前といると退屈しなくて済みそうだ」
「な……なら、改めてよろしくね」
「こちらこそ、よろしくな」
私達はお互い握手を交わした。
「それじゃ、旅立つ前にスケベ通りにでも行ってくるか……」
ザクスがそう言い立ち上がる。
ラウルのスケ嬢にお気に入りがいるだろうか……?
「あ~はいはい、行ってらっしゃい。好みのスケ嬢がいなくても私に手を出さないでよ……?」
私は適当に手をヒラヒラと振りながら釘を刺す。
好みの嬢がいないから私に相手をしろと言われても、かなり困る……。
「心配しなくても言わねえよ。また殴られたら困るからな……」
あぁ~、そうですか……。
「カナも欲求不満ならスケボウに相手をしてもらったらどうだ……?」
ザクスはそれだけ言うとスケベ通りへと出かけた。
この男はもう少しデリケートな言い方というのはないのだろうか……?
まあいいや……、私も行くか。
そして、私もスケベ通りへと向かうのだった……。
私達がいるのは街の外なので、そびえ立つ鉄の門を叩き、門番の人に開けてもらって街へと入った。
街へと入り、そのまま冒険者ギルドを目指すと、まだ開いていた……!
やった……!ご飯にありつける……っ!
アラクネの洞窟で大蜘蛛やアラクネと戦ったので腹ペコだ……。
「たっだいまーーっ!!」
勢いよく冒険者ギルドのホールへと入ると、私とザクスは空いていた席へと座った。
「カナちゃん、ザクスお帰り。注文何にする?」
私達が席へと座るとファナさんが注文を取りに来た。
私はウサギ肉の香草焼き、ラビットシチュー、サラダにウインナー、唐揚げにジュースを注文した。
「お前、そんなに沢山食えるのか……?」
自身も料理を注文したザクスがやや呆れた顔で私を見てくる。
「私は今腹ペコなの……!あ……!一応言っておくけど、普段から大食いなわけじゃないよ……?」
などと、弁明を入れてみる……。
「よく食う割には栄養が胸に行ってないようだが……?」
ムカ……っ!
「べ……別に胸の大きさで人の価値がいまるわけじゃ無いでしょ……?」
コメカミをヒクヒクさせながらどうにか怒りを押さえる……!
ここで殴ったらまた暴力女呼ばわりされてしまう……!
「それはそうなんだが……、お前のような貧乳もめずら……」
何かザクスが、失礼なことを言いかけていたが私は無言かつ問答無用でザクスの顔面をぶん殴っておいた。
私は少しは怒りを我慢した……!
でも、我慢には限界がある……!
私はよく耐えたっ!うんっ!!
「は~い、料理お待たせ~……て、なんでザクスが伸びてるの……?」
「さあね……」
料理を運んできたファナさんが不思議がっていたが、放置しておくことにした。
◆◆◆
「カナ、次はどこに行くんだ……?」
お風呂に入り、宿屋へと戻るとザクスが問う。
私達は共に部屋着へと着替えを済ませると、お互い一つのベッドの両端へと座っている。
「次はリーツェに行こうと思う。これらの魔物を倒しに……」
私はザクスに元の世界に帰るために倒さねばならない魔物等のリストを見せる。
「結構あるな……。今倒してるのはアラクネとサンドワームだけか……?」
「うん、それだけ」
「それで、リーツェに行くと言っていたが、その後は様々な場所を旅するのか……?」
「その予定だね……」
「ふむ……、なら俺も付き合おう……」
「えぇ……っ!?いいの……っ!?」
突然のザスクの申し出に、私は目を丸くして驚いた……!
それと同時に、まだ一緒にいられると思うと、胸がドキっと高鳴る。
「で……でも、ザクスにもここでの生活があるんじゃ……」
「別にラウルにずっと留まっておく必要性もないからな……。それに、お前といると退屈しなくて済みそうだ」
「な……なら、改めてよろしくね」
「こちらこそ、よろしくな」
私達はお互い握手を交わした。
「それじゃ、旅立つ前にスケベ通りにでも行ってくるか……」
ザクスがそう言い立ち上がる。
ラウルのスケ嬢にお気に入りがいるだろうか……?
「あ~はいはい、行ってらっしゃい。好みのスケ嬢がいなくても私に手を出さないでよ……?」
私は適当に手をヒラヒラと振りながら釘を刺す。
好みの嬢がいないから私に相手をしろと言われても、かなり困る……。
「心配しなくても言わねえよ。また殴られたら困るからな……」
あぁ~、そうですか……。
「カナも欲求不満ならスケボウに相手をしてもらったらどうだ……?」
ザクスはそれだけ言うとスケベ通りへと出かけた。
この男はもう少しデリケートな言い方というのはないのだろうか……?
まあいいや……、私も行くか。
そして、私もスケベ通りへと向かうのだった……。
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