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六章 奴隷にされた少女
初戦
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場内へと入ると、形はとても広い楕円形で地面は石畳となっていた。
地面の石畳へと目をやると、様々な所に染み付いた血の跡が見える……。
ここで何人もの人が死闘を繰り広げ、そして死んでいったのだろう……。
そして、それを見世物にして楽しんでいる観客や兵士、さらにタイタスに怒りが込み上げてくる……!
しかし、だからと言って何もしなければ相手からなぶり殺されるだけだ……。
私は勝って、優勝をして自由を勝ち取るんだ……っ!!
私は闘志を瞳に宿しながら正面へと見つめる。
相手のアッシュと呼ばれたリザードマンが100メートル程先にある反対側からのゲートから中央へとゆっくりと歩いてきている。
私もまた中央へと歩みを進めた……。
「よお、お前カナって名前だったのか」
そこにいたのは少し前に話をしていたリザードマンで、手には剣を持っていた。
「あなたが相手だったのね……」
「降りるなら今のうちだぜ……。俺もヴァインほどではないが、それなりに腕に覚えがあるんだ……。今降りるなら俺が満足するまで犯すだけにしてやるよ」
アッシュはイヤらしい目つきで私の身体を舐め回すように見てくる……。
「だれが……っ!」
私は剣を握る手に力を込める……!
「後で後悔するなよ……?」
アッシュは勢いよく走り出すと、手に持った剣を力強く振り降ろす……っ!
「はっ!」
私はそれを盾で弾き返すと、そのままアッシュの腹部を斬りつけたっ!
「ぐぎゃあ……っ!?」
斬られたアッシュはその場へと両膝を付いて倒れ込む……。
致命傷ではないものの、勝負はあっただろう……。
周囲の観客からは「殺せ!殺せ!」という殺せコールが湧き上がる。
勝負がついているのに命までは取る必要はないだろう……。
私は剣を納め、アッシュへと背中を向ける……。
その時アッシュから殺気を感じ咄嗟に回避へと移った……!
「まだだ……、まだ終わっちゃいねえ……!」
アッシュは斬られたところから血を流し、苦痛に顔を歪めながら立ち上がっていた……。
「アッシュ……っ!?もう勝負は付いてるのに……!なんで……っ!?」
「うるさい……っ!俺はこんなところで負ける訳にはいかないんだ……っ!!」
アッシュは力任せに剣を振るってくる……!
この戦いを終わらせるにはどちらかが命を落とすしか無いようだ……。
私もこんなところで死ぬわけにはいかない……っ!
「は……!はあっ!!」
私は剣を持っているアッシュの腕を斬り落とした後、その胴を真っ二つに斬った……っ!
「ぎゃあぁ……っ!!」
真っ二つにされたアッシュの上半身が地面へと落ち、下半身は両膝を付いてそのまま倒れた……。
「見事……だ……。お前は……この生き地獄を……抜け……だせる……か……な……?」
アッシュは最後にそれだけを言うと、絶命した……。
『勝者!カナぁぁぁぁーーーー………っ!!!』
アナウンスと共に観客の歓声が響き渡る……!
初戦を勝つには勝ったが……とてもあと味の悪いものだった……。
地面の石畳へと目をやると、様々な所に染み付いた血の跡が見える……。
ここで何人もの人が死闘を繰り広げ、そして死んでいったのだろう……。
そして、それを見世物にして楽しんでいる観客や兵士、さらにタイタスに怒りが込み上げてくる……!
しかし、だからと言って何もしなければ相手からなぶり殺されるだけだ……。
私は勝って、優勝をして自由を勝ち取るんだ……っ!!
私は闘志を瞳に宿しながら正面へと見つめる。
相手のアッシュと呼ばれたリザードマンが100メートル程先にある反対側からのゲートから中央へとゆっくりと歩いてきている。
私もまた中央へと歩みを進めた……。
「よお、お前カナって名前だったのか」
そこにいたのは少し前に話をしていたリザードマンで、手には剣を持っていた。
「あなたが相手だったのね……」
「降りるなら今のうちだぜ……。俺もヴァインほどではないが、それなりに腕に覚えがあるんだ……。今降りるなら俺が満足するまで犯すだけにしてやるよ」
アッシュはイヤらしい目つきで私の身体を舐め回すように見てくる……。
「だれが……っ!」
私は剣を握る手に力を込める……!
「後で後悔するなよ……?」
アッシュは勢いよく走り出すと、手に持った剣を力強く振り降ろす……っ!
「はっ!」
私はそれを盾で弾き返すと、そのままアッシュの腹部を斬りつけたっ!
「ぐぎゃあ……っ!?」
斬られたアッシュはその場へと両膝を付いて倒れ込む……。
致命傷ではないものの、勝負はあっただろう……。
周囲の観客からは「殺せ!殺せ!」という殺せコールが湧き上がる。
勝負がついているのに命までは取る必要はないだろう……。
私は剣を納め、アッシュへと背中を向ける……。
その時アッシュから殺気を感じ咄嗟に回避へと移った……!
「まだだ……、まだ終わっちゃいねえ……!」
アッシュは斬られたところから血を流し、苦痛に顔を歪めながら立ち上がっていた……。
「アッシュ……っ!?もう勝負は付いてるのに……!なんで……っ!?」
「うるさい……っ!俺はこんなところで負ける訳にはいかないんだ……っ!!」
アッシュは力任せに剣を振るってくる……!
この戦いを終わらせるにはどちらかが命を落とすしか無いようだ……。
私もこんなところで死ぬわけにはいかない……っ!
「は……!はあっ!!」
私は剣を持っているアッシュの腕を斬り落とした後、その胴を真っ二つに斬った……っ!
「ぎゃあぁ……っ!!」
真っ二つにされたアッシュの上半身が地面へと落ち、下半身は両膝を付いてそのまま倒れた……。
「見事……だ……。お前は……この生き地獄を……抜け……だせる……か……な……?」
アッシュは最後にそれだけを言うと、絶命した……。
『勝者!カナぁぁぁぁーーーー………っ!!!』
アナウンスと共に観客の歓声が響き渡る……!
初戦を勝つには勝ったが……とてもあと味の悪いものだった……。
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