34 / 223
亜希の章 ツンデレな同居人
まさかの家族バレと由奈の静かな失恋
しおりを挟む
休憩時間が終わった僕と亜希は再び棺桶の中へと入りお客さんが来るのをただじっと待っていた……。
……が、誰も来ない。
「……誰も来ないわね」
「そうだね……」
最初こそ変に話してたら隠れてるのがバレるかも!って思ったいたけど、今となってはそんなこと気にすることもなく僕は亜希と話をしていた。
「ねえ、彼方ってさ……意外とSよね」
亜希の入っている棺からクスッとした笑う声が聞こえてきた。
「え……?そ……そうかな……、僕としてはそんなつもりは無いんだけど……」
「そう?でも、さっき私が止めてって言っても彼方私の首筋をずっと吸ってたじゃない……おかげで首のところにキスマークができちゃったのよ?」
「え……?そうなの……?」
「あ~あ、これで私は彼方の所有物にされちゃった……」
「所有物って……」
「勿論、彼方は責任取ってくれるのよね……?」
少しだけ甘えるような声で、亜希がそう言った。
「も……勿論だよ!」
「そう……分かったわ」
亜希がそう言うと、亜希の棺が開かれた。
どうしたんだろう……?
そう思っていると、僕の棺が開かれ亜希が中へと入ってくると、僕へと密着してくる!
「あ……亜希……っ!?」
突然、僕の棺の蓋が開いたため、驚いて顔を上げるとそこには亜希がいた。
「おじゃましま~す」
そう言って、彼女は僕の隣に滑り込んでくる。
「え……?なんで……っ!?」
「何って……責任を取ってもらいに来たのよ」
亜希は棺の蓋を閉めて僕へと抱きついてくると、彼女の髪から甘い香りが漂ってくる……。
「で……でも今そんなこと言われても……!」
「だ~め……。ん……」
亜希は僕へと抱きつくとそのままキスをしてくる。
突然のことに僕は驚いたけど、彼女からのキスをそのまま受け入れる……。
唇が重なると、亜希の体温がじんわりと伝わってくる。
彼女の手が僕の背中に回り、僕たちは自然と深く求め合っていた。
「彼方……ん……ちゅ……」
「亜希……ちゅ……ん……」
僕たちは舌を絡ませながらお互いを求めるようにキスを交わす……。
このまま時間が止まればいいのに……。
僕はそう思っていた。
しかし……僕たちは忘れていた……ここがどこで本来何をすべきなのかを……!
ガタッ――。
突然、棺の蓋が開いた。
僕と亜希はそのままの姿勢で、目の前に立つ人たちと目が合った。
そして……地獄って、こういうことを言うんだと思った。
「あ……」
なんとそこにいたのは父さんと真奈美さん、それに由奈ちゃんだった……!
「と……父さん……っ!?」
「お……お母さんに由奈……っ!?」
「まあ、その声は彼方くんと亜希ちゃんね。いつの間にかそんな濃厚なキスをするような関係になっていたのね、お母さん嬉しいわ♪」
「え……えっと……お兄ちゃんとお姉ちゃん……お忙しいところお邪魔しました~……」
由奈ちゃんは苦笑しながら棺の蓋を閉めると、僕と亜希は慌てて棺から出る!
「ま……待ってーー……!」
「そ……そうよ!私たちの話を聞いて……っ!」
「彼方……きちんと避妊はするんだぞ……!」
「彼方くん、亜希ちゃんのこと末永くよろしくね♪」
「えっと……お姉ちゃん、お兄ちゃんとお幸せにね……」
父さんと真奈美さん、そして由奈ちゃんは生暖かい目で僕と亜希を見つめてくる……。
僕と亜希は、顔を真っ赤にして固まったまま、声にならない悲鳴を上げたのだった……。
い……いぃぃやぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー……!
~サイドストーリー~
──由奈──
迷路型おばけ屋敷の通路を歩きながら、あたしはさっきの光景を思い出していた。
暗くて曲がりくねった道が、なんだか今の気持ちに似ている気がした。
(お兄ちゃんとお姉ちゃん……キスしあっていた……)
つ……つまり、二人は恋人同士……てことだよね……?
と……ということは手をつないだり、キスをしたり……も……もしかしたらその先もしてるかもってことだよね……っ!?
そう思うとふしぎとあたしの目から涙がこぼれてくる……。
(あれ……?なんで……?)
あ……そっか……。
(あたし……お兄ちゃんが好きだったんだ……。でも……お姉ちゃんに取られたからそれで……)
お兄ちゃん……、絶対にお姉ちゃんを幸せにしてよね……!
絶対だよ……!
あたしは少し淋しげな笑みを浮かべると後ろを振り返り未だ固まっている二人へと視線を向けたのだった……。
……が、誰も来ない。
「……誰も来ないわね」
「そうだね……」
最初こそ変に話してたら隠れてるのがバレるかも!って思ったいたけど、今となってはそんなこと気にすることもなく僕は亜希と話をしていた。
「ねえ、彼方ってさ……意外とSよね」
亜希の入っている棺からクスッとした笑う声が聞こえてきた。
「え……?そ……そうかな……、僕としてはそんなつもりは無いんだけど……」
「そう?でも、さっき私が止めてって言っても彼方私の首筋をずっと吸ってたじゃない……おかげで首のところにキスマークができちゃったのよ?」
「え……?そうなの……?」
「あ~あ、これで私は彼方の所有物にされちゃった……」
「所有物って……」
「勿論、彼方は責任取ってくれるのよね……?」
少しだけ甘えるような声で、亜希がそう言った。
「も……勿論だよ!」
「そう……分かったわ」
亜希がそう言うと、亜希の棺が開かれた。
どうしたんだろう……?
そう思っていると、僕の棺が開かれ亜希が中へと入ってくると、僕へと密着してくる!
「あ……亜希……っ!?」
突然、僕の棺の蓋が開いたため、驚いて顔を上げるとそこには亜希がいた。
「おじゃましま~す」
そう言って、彼女は僕の隣に滑り込んでくる。
「え……?なんで……っ!?」
「何って……責任を取ってもらいに来たのよ」
亜希は棺の蓋を閉めて僕へと抱きついてくると、彼女の髪から甘い香りが漂ってくる……。
「で……でも今そんなこと言われても……!」
「だ~め……。ん……」
亜希は僕へと抱きつくとそのままキスをしてくる。
突然のことに僕は驚いたけど、彼女からのキスをそのまま受け入れる……。
唇が重なると、亜希の体温がじんわりと伝わってくる。
彼女の手が僕の背中に回り、僕たちは自然と深く求め合っていた。
「彼方……ん……ちゅ……」
「亜希……ちゅ……ん……」
僕たちは舌を絡ませながらお互いを求めるようにキスを交わす……。
このまま時間が止まればいいのに……。
僕はそう思っていた。
しかし……僕たちは忘れていた……ここがどこで本来何をすべきなのかを……!
ガタッ――。
突然、棺の蓋が開いた。
僕と亜希はそのままの姿勢で、目の前に立つ人たちと目が合った。
そして……地獄って、こういうことを言うんだと思った。
「あ……」
なんとそこにいたのは父さんと真奈美さん、それに由奈ちゃんだった……!
「と……父さん……っ!?」
「お……お母さんに由奈……っ!?」
「まあ、その声は彼方くんと亜希ちゃんね。いつの間にかそんな濃厚なキスをするような関係になっていたのね、お母さん嬉しいわ♪」
「え……えっと……お兄ちゃんとお姉ちゃん……お忙しいところお邪魔しました~……」
由奈ちゃんは苦笑しながら棺の蓋を閉めると、僕と亜希は慌てて棺から出る!
「ま……待ってーー……!」
「そ……そうよ!私たちの話を聞いて……っ!」
「彼方……きちんと避妊はするんだぞ……!」
「彼方くん、亜希ちゃんのこと末永くよろしくね♪」
「えっと……お姉ちゃん、お兄ちゃんとお幸せにね……」
父さんと真奈美さん、そして由奈ちゃんは生暖かい目で僕と亜希を見つめてくる……。
僕と亜希は、顔を真っ赤にして固まったまま、声にならない悲鳴を上げたのだった……。
い……いぃぃやぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー……!
~サイドストーリー~
──由奈──
迷路型おばけ屋敷の通路を歩きながら、あたしはさっきの光景を思い出していた。
暗くて曲がりくねった道が、なんだか今の気持ちに似ている気がした。
(お兄ちゃんとお姉ちゃん……キスしあっていた……)
つ……つまり、二人は恋人同士……てことだよね……?
と……ということは手をつないだり、キスをしたり……も……もしかしたらその先もしてるかもってことだよね……っ!?
そう思うとふしぎとあたしの目から涙がこぼれてくる……。
(あれ……?なんで……?)
あ……そっか……。
(あたし……お兄ちゃんが好きだったんだ……。でも……お姉ちゃんに取られたからそれで……)
お兄ちゃん……、絶対にお姉ちゃんを幸せにしてよね……!
絶対だよ……!
あたしは少し淋しげな笑みを浮かべると後ろを振り返り未だ固まっている二人へと視線を向けたのだった……。
20
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。
東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」
──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。
購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。
それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、
いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!?
否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。
気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。
ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ!
最後は笑って、ちょっと泣ける。
#誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。
とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。
ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。
お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!
※特別編4が完結しました!(2026.2.22)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる