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由奈の章 甘えたがりな義妹
看板娘と逃げられない非日常
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いよいよ迎えた学園祭当日——2年B組の教室は準備の熱気に包まれていた。
その中心で、僕は……とんでもない目に遭っていた。
「な……なんだよこれ……っ!?」
そして高藤は僕の目の前で高笑いを上げていた。
「はははは……っ!なかなかどうして、似合うではないか御堂!」
高藤は僕をどこからともなく用意した姿見の前へと立たせるとそこには一人の女生徒が映っていた。
この女生徒こそ高藤によって、女子の制服を着せられた僕なのだ!
「……御堂君意外と女子の制服も似合う」
「ぷくく……!よかったじゃない御堂君、新しい趣味にしたらどう……?」
そんな僕を見て柊さんはポツリと呟き、亜希に至っては笑いを必死にこらえていた。
「似合うと言われても嬉しくないし、女装趣味なんかに目覚めないよ……!」
僕は二人にツッコミをいれるとクラスの女子である早乙女 瀬玲奈さんが僕の前へとやってきた。
「は~い、御堂君じっとしててね。仕上げのメイクしちゃうからね~」
彼女は僕を椅子へと座らせるとどこからともなくメイク道具を取り出した。
「ちょ……!やめてよ……!」
早乙女さんは僕の言葉をスルーしてメイクを施し、最後に黒のロングヘアのウイッグを僕の頭にかぶせた……。
「ふぅ~……ま、こんな感じ……?」
早乙女さんは額の汗を拭うと僕を再び姿見の前へと立たせる。
「こ……これが僕……?」
そこにいたのはいつもの見慣れた僕ではなく、紛れもなく一人の女の子だった!
「ウチの腕も中々なものでしょ?」
「ふむ……ここまで化けるとはな……。早乙女の腕がいいのか、元々御堂に女装の素質があったのか……」
早乙女さんはニヤリと笑みを浮かべると、高藤は腕組みをしながら真剣な表情で僕を見つめる。
「そんな素質なんか嬉しくないよっ!」
なんだよ!女装の素質って……!
「彼方……!」
僕が早乙女さんと高藤に不満を漏らしていると悠人が僕の肩をガシッと掴む。
「な……なんだよ、悠人……?」
「この際男でもいい……、俺と付き合ってくれ……!」
「嫌だよっ!」
僕は悠人からの告白を秒で断る。
何が悲しくて僕が男と付き合わないといけないんだよっ!
「はははは……!モテモテだな御堂!」
「誰のせいだと思ってるんだよ!」
「そんなお前に特別な役目を与える……」
「特別な役目……?僕に何をさせる気なんだよ……?」
なんだろう……、嫌な予感しかしない……。
「お前にはこの出し物の看板娘を任せるっ!」
「なんだってぇぇぇぇーーー……っ!?」
高藤は僕へと指さすと僕はその場で絶叫を上げる。
「焼きそばを一つ買うごとにお前と一分ほど握手ができる……。ふふふ……、これでこの出し物の人気は間違いなしだ!ただし、御堂……お前はしゃべるなよ?しゃべったら男だとバレるからな」
高藤は腕組みをしながら自信満々に自分の計画を話しているが、この計画には一つの欠点を孕んでいることに僕は気がついた。
「で……でも、皆が皆この教室に来るとは限らないんじゃないの?」
そう、学園祭の出し物はここだけじゃない。
他の出し物だっていっぱいあるはずだ。
それなのに、ここにだけ……しかも僕目当てに人が来るなんて普通では考えられない。
「その点なら問題はない」
高藤はニヤリと不敵な笑みを浮かべると僕を写真に撮る。
「ちょ……!僕の写真なんか撮ってどうするんだよ……!」
「ふふふ……この写真をSNSに投稿すればどうなるか……、言わなくてもわかるよな?」
な……っ!?
高藤の言葉に僕は驚愕した……!
「やめてよ高藤……!」
「よし……!投稿したぞ!さあ今日は忙しくなるぞ!ははははは……っ!」
そして、高藤の言葉通り学園祭が開幕したと同時に多くの男子生徒がこの教室へと押し寄せてきたのだった……!
その中心で、僕は……とんでもない目に遭っていた。
「な……なんだよこれ……っ!?」
そして高藤は僕の目の前で高笑いを上げていた。
「はははは……っ!なかなかどうして、似合うではないか御堂!」
高藤は僕をどこからともなく用意した姿見の前へと立たせるとそこには一人の女生徒が映っていた。
この女生徒こそ高藤によって、女子の制服を着せられた僕なのだ!
「……御堂君意外と女子の制服も似合う」
「ぷくく……!よかったじゃない御堂君、新しい趣味にしたらどう……?」
そんな僕を見て柊さんはポツリと呟き、亜希に至っては笑いを必死にこらえていた。
「似合うと言われても嬉しくないし、女装趣味なんかに目覚めないよ……!」
僕は二人にツッコミをいれるとクラスの女子である早乙女 瀬玲奈さんが僕の前へとやってきた。
「は~い、御堂君じっとしててね。仕上げのメイクしちゃうからね~」
彼女は僕を椅子へと座らせるとどこからともなくメイク道具を取り出した。
「ちょ……!やめてよ……!」
早乙女さんは僕の言葉をスルーしてメイクを施し、最後に黒のロングヘアのウイッグを僕の頭にかぶせた……。
「ふぅ~……ま、こんな感じ……?」
早乙女さんは額の汗を拭うと僕を再び姿見の前へと立たせる。
「こ……これが僕……?」
そこにいたのはいつもの見慣れた僕ではなく、紛れもなく一人の女の子だった!
「ウチの腕も中々なものでしょ?」
「ふむ……ここまで化けるとはな……。早乙女の腕がいいのか、元々御堂に女装の素質があったのか……」
早乙女さんはニヤリと笑みを浮かべると、高藤は腕組みをしながら真剣な表情で僕を見つめる。
「そんな素質なんか嬉しくないよっ!」
なんだよ!女装の素質って……!
「彼方……!」
僕が早乙女さんと高藤に不満を漏らしていると悠人が僕の肩をガシッと掴む。
「な……なんだよ、悠人……?」
「この際男でもいい……、俺と付き合ってくれ……!」
「嫌だよっ!」
僕は悠人からの告白を秒で断る。
何が悲しくて僕が男と付き合わないといけないんだよっ!
「はははは……!モテモテだな御堂!」
「誰のせいだと思ってるんだよ!」
「そんなお前に特別な役目を与える……」
「特別な役目……?僕に何をさせる気なんだよ……?」
なんだろう……、嫌な予感しかしない……。
「お前にはこの出し物の看板娘を任せるっ!」
「なんだってぇぇぇぇーーー……っ!?」
高藤は僕へと指さすと僕はその場で絶叫を上げる。
「焼きそばを一つ買うごとにお前と一分ほど握手ができる……。ふふふ……、これでこの出し物の人気は間違いなしだ!ただし、御堂……お前はしゃべるなよ?しゃべったら男だとバレるからな」
高藤は腕組みをしながら自信満々に自分の計画を話しているが、この計画には一つの欠点を孕んでいることに僕は気がついた。
「で……でも、皆が皆この教室に来るとは限らないんじゃないの?」
そう、学園祭の出し物はここだけじゃない。
他の出し物だっていっぱいあるはずだ。
それなのに、ここにだけ……しかも僕目当てに人が来るなんて普通では考えられない。
「その点なら問題はない」
高藤はニヤリと不敵な笑みを浮かべると僕を写真に撮る。
「ちょ……!僕の写真なんか撮ってどうするんだよ……!」
「ふふふ……この写真をSNSに投稿すればどうなるか……、言わなくてもわかるよな?」
な……っ!?
高藤の言葉に僕は驚愕した……!
「やめてよ高藤……!」
「よし……!投稿したぞ!さあ今日は忙しくなるぞ!ははははは……っ!」
そして、高藤の言葉通り学園祭が開幕したと同時に多くの男子生徒がこの教室へと押し寄せてきたのだった……!
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