罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語

ノン・タロー

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由奈の章 甘えたがりな義妹

ご褒美のプールデート

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 由奈の中間試験が終わった週末……僕たちはプールへとやって来ていた。

 なぜプールなのか……それは由奈の中間試験の結果と密接に関係していた……。


「彼方さん見てみて……!テストの結果……!彼方さんのおかげでいい点取れたよ……!」

 学園が終わり、いつものように由奈のいる付属中学へと迎えに行くと由奈がテストの解答用紙を見せながら抱きついてくる。
 突然の事でバランスを崩してしまった僕は尻もちを付きながら由奈に抱きしめらていた。

 それはいいんだけど……。

「由奈……っ!?そのテストが見えないよ……!それに胸……!胸が顔に当たってるから……!」

 今僕の目の前にあるもの……それは由奈の胸元だった……。
 抱きつかれ、僕の顔に由奈の胸が押し当てられる……。

 柔らかくて、温かくて、いい匂いまでして——でも、周囲の視線がやけに痛い。

 これはこれで至福のひとときと言えなくもないのかもしれないけど、いつまでもこのままでいるのは危険だ……!

「え……?あ……ごめんね……あはは……」

 由奈は苦笑しながら僕から離れるとようやく視界が開ける。

 ……あれは、悪くなかった。
 次は二人きりの時に、改めてお願いしよう。

 僕は少しだけ邪な気持ちを由奈に抱きながら立ち上がる。

「……それより、テストがどうだって?」

 僕は軽く咳払いをすると由奈へと問う

「あ、うん!これだよっ!」

 由奈は自信満々にテストを僕へと見せるとどれも75点以上の中々の高得点だった。

「へえ~、すごいじゃないか……!」

「えへへ、これも彼方さんが勉強見てくれたおかげだよ♡」

 由奈のはにかみながら浮かべる笑顔に僕の心は撃ち抜かれる!
 その笑顔……ずるい……!

「ま……まあ……、そう言ってくれると嬉しい……かな……?」

 僕は照れ隠しで由奈から少し目を逸らすと頬をポリポリとかく。

「それでね、彼方さん!あたし頑張ったご褒美が欲しいな!」

「ご褒美……?」

 由奈は照れながら上目遣いで僕を見ると、その様子にすぐにでも抱きしめたくなるもどうにかそれを我慢する。

「えっとね……あたし、彼方さんと……プールに行きたいなって……。この前一緒に買った水着……ちょっとだけ、見てほしいなって……」

 由奈は顔を赤くしながら、僕をちらっと見上げる。
 その仕草に、僕の心臓が跳ねた。

 プール……!

 その言葉に僕はまるで雷にでも打たれたかのような衝撃を受ける!
 恋人の……由奈の水着姿……!

(そ……そう言えば本校の学園祭の時に由奈の水着選びに付き合わされたっけ……。え……?あの水着を由奈が着るの……?僕のために……?)

 見たい……これはぜひとも見たい……!

「もちろんOKだよ!」

 僕は少し興奮気味に由奈の手を取ると彼女は若干引いていた……。

「う……うん……、なら今度の土曜日のかどうかな……?」

「分かったよ!土曜日だね……!」

 僕は由奈の水着姿を見れる日を心待ちにしてしながらこの日は他愛のない話をしながら由奈と手をつないで帰った。


 そして迎えた土曜日……!
 一足先に着替えを終えた僕は、更衣室から少し離れたところで由奈を待っていた。
 胸の鼓動が、さっきからずっと落ち着かない。

(確かこの前買ってたのは水色のワンピース型の水着だったよな……?それを、由奈が着てくるんだよな……僕のために……)

 そして待つこと少し……更衣室ほうから小走りで走ってくる由奈の姿があった……!

「彼方さんお待たせ!」

 僕は由奈の水着姿に見惚れていた……。

 水色のワンピース型の水着が、由奈の雰囲気にぴったりだった。
 細い腕、すらっと伸びた足、そして照れた笑顔——全部が眩しくて、僕は言葉を失った。

 水着から伸びる細い足と太もも……。
 スラっと伸びた手……。

 天使だ……、僕の目の前に天使がそこにいた……!

 由奈は僕の前でくるっと一回転すると、少しだけ照れたように笑った。

「えへへ……、どうかな?似合ってるかな……?」

 由奈は少し顔を赤くしながら僕へと笑顔を向ける。
 その声は小さくて、でも確かに僕の胸に届いた。

「うん……すごく、似合ってる。……可愛いよ」

 僕は顔を赤くしながら顔を少し背けながら返事をすると由奈は頬を膨らませていた。

「むぅ……!なんであたしの方を見て言ってくれないの……?」

「そ……そんなこと言われてもその……ゆ……由奈が魅力的すぎて直視できないんだよ……!」

 僕は本音を伝えると由奈の顔があっという間に真っ赤になっていた。

「そ……そうなんだ……。でも……、彼方さんにそう言ってもらえると、ちょっとだけ自信つく……かな……、えへへ……♪」

 由奈は僕の腕にそっと触れて、微かに笑った。

 その笑顔が、眩しかった。  
 水着姿の由奈は、確かに天使だった。

「それじゃあ彼方さん泳ごっ!」

「え……?ちょっと……!」

 由奈は僕の腕を掴んだままプールへと向かって走る。

「彼方さん早く早く!」

 由奈は僕へと笑顔を振りまききながら嬉しそうな声をあげる。
 僕だけが知ってる“由奈の甘えた声”が、最も天使だった。
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