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澪の章 寡黙なクラス委員長
お気の毒ですが澪ポイントが足りません……!
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弁当を食べ終えた柊さんが、ふと小さくため息をついた。
「ふう……」
「どうしたの柊さん……?」
「最近肩が凝る……」
柊さんはそう言いながら手で自身の肩を揉んでいた。
クラス委員長という立場もあって、肩に余計な力が入ってしまうのかもしれない。
「それなら僕が肩を揉んであげようか?」
「……いいの?」
僕の提案に柊さんの顔が少し明るくなった……ような気がする。
「ち……ちょっと待ちなさいよ……!なんで柊さんの肩を御堂君がマッサージしないといけないのよ……!」
しかし、それに異を唱えたのはまたも亜希だった。
「……別にマッサージしてくれるなら風原さんでも構わない……。でも……わたしの肩かなり硬いみたいでお母さんも嫌がる……」
「ふ……ふん……!そんな適当な事を言って……!」
柊さんが亜希に背を向けると、亜希は少し戸惑いながら肩に手を添えた。
しかし……。
「な……なにこれ……!ガチガチじゃないの……!」
「……風原さん、全然効かない」
亜希が困惑した顔で柊さんの肩を揉み続ける中、僕は隣でその様子を見守っていた。
柊さんは無表情のまま、ただ静かに肩を差し出している。
「……風原さん、力が足りない。御堂君の方が……たぶん、向いてる」
「なっ……!そ、そんなことないし……!」
亜希は顔を赤くしながら、さらに力を込めて揉み始める。
でも、柊さんの表情は変わらない。
むしろ、少しだけ首を傾けて僕の方を見ていた。
「……御堂君、お願い」
「えっ、僕が……?」
柊さんは亜希から離れると僕へと背中を向ける。
僕は恐る恐る柊さんの肩へと手を置き、少し力を入れると彼女の肩の硬さに驚いた。
(硬い……まるで岩を揉んでるみたいだ……!)
僕は力を入れて彼女の肩を文字通り解すように揉んでいく……!
「ん……、御堂君の手……力強い……。肩が解れていく感じがする……」
僕のマッサージに柊さんの身体がピクっと震える……。
こころなしか顔が少し赤くなっているような気もする……。
「柊さん、痛くない……?」
「大丈夫……すごく気持ちいい……」
僕は何度も柊さんの肩を揉んでいくと次第にほんの少しだけど彼女の肩が柔らかくてなってきた……ような気がする。
「柊さん、気持ちいい?」
「うん……、やっぱり自分でするより……男の子にしてもらったほうがいい……、力が違う……」
「でも、なんで柊さんの肩ってこんなに硬いの?」
「多分……わたしの胸のせい……。胸が大きいと肩が凝る……。ん……、肩が解れて……少し暑くなってきた……」
柊さんは徐に制服の一番上のボタンを外すとネクタイも緩める。
すると……彼女の胸の谷間が少しだけど僕の視界へと映り込む……!
(だ……ダメだ……!見ちゃダメだ……!)
そうは思うも、僕の視線は彼女の胸元へと釘付けにされていた。
「……御堂君はどこを見ているのかしら?それに、柊さんも御堂君がいるんだから胸元を緩めるのはどうかと思うわよっ!」
そしてそれに噛みつくのはいつもどおり亜希。
(わかってる……!わかってるんだけど……男の性なのか目が離せないんだよぉぉぉーーー……!)
僕は心の中で魂の叫びをあげる。
「肩を解されて血行が良くなったから熱くなっただけ……。それに……御堂君だったら構わない……。なんなら触ってみる……?」
「え……?」
柊さんの言葉に僕はドキッとする……。
「わ~お!ミオっち大胆……!」
「御堂君……っ!」
それと同時に早乙女さんはニヤニヤとした笑みを僕へと向け、亜希に至っては冷たくも非難に満ちた視線が僕へと突き刺さる……!
「冗談……、胸に触れるにはまだ澪ポイントが足りない……。もうそろそろ次の授業が始まる……。御堂君ありがとう、少し肩が楽になった……」
柊さんはそう言うと自身の弁当箱を持って立ち上がり、校舎の中へと向かっていった。
澪ポイントが足りない……そう言われた僕は安堵と、ほんの少しの名残惜しさが混ざったような気持ちで柊さんの後ろ姿を眺めていた。
「ふう……」
「どうしたの柊さん……?」
「最近肩が凝る……」
柊さんはそう言いながら手で自身の肩を揉んでいた。
クラス委員長という立場もあって、肩に余計な力が入ってしまうのかもしれない。
「それなら僕が肩を揉んであげようか?」
「……いいの?」
僕の提案に柊さんの顔が少し明るくなった……ような気がする。
「ち……ちょっと待ちなさいよ……!なんで柊さんの肩を御堂君がマッサージしないといけないのよ……!」
しかし、それに異を唱えたのはまたも亜希だった。
「……別にマッサージしてくれるなら風原さんでも構わない……。でも……わたしの肩かなり硬いみたいでお母さんも嫌がる……」
「ふ……ふん……!そんな適当な事を言って……!」
柊さんが亜希に背を向けると、亜希は少し戸惑いながら肩に手を添えた。
しかし……。
「な……なにこれ……!ガチガチじゃないの……!」
「……風原さん、全然効かない」
亜希が困惑した顔で柊さんの肩を揉み続ける中、僕は隣でその様子を見守っていた。
柊さんは無表情のまま、ただ静かに肩を差し出している。
「……風原さん、力が足りない。御堂君の方が……たぶん、向いてる」
「なっ……!そ、そんなことないし……!」
亜希は顔を赤くしながら、さらに力を込めて揉み始める。
でも、柊さんの表情は変わらない。
むしろ、少しだけ首を傾けて僕の方を見ていた。
「……御堂君、お願い」
「えっ、僕が……?」
柊さんは亜希から離れると僕へと背中を向ける。
僕は恐る恐る柊さんの肩へと手を置き、少し力を入れると彼女の肩の硬さに驚いた。
(硬い……まるで岩を揉んでるみたいだ……!)
僕は力を入れて彼女の肩を文字通り解すように揉んでいく……!
「ん……、御堂君の手……力強い……。肩が解れていく感じがする……」
僕のマッサージに柊さんの身体がピクっと震える……。
こころなしか顔が少し赤くなっているような気もする……。
「柊さん、痛くない……?」
「大丈夫……すごく気持ちいい……」
僕は何度も柊さんの肩を揉んでいくと次第にほんの少しだけど彼女の肩が柔らかくてなってきた……ような気がする。
「柊さん、気持ちいい?」
「うん……、やっぱり自分でするより……男の子にしてもらったほうがいい……、力が違う……」
「でも、なんで柊さんの肩ってこんなに硬いの?」
「多分……わたしの胸のせい……。胸が大きいと肩が凝る……。ん……、肩が解れて……少し暑くなってきた……」
柊さんは徐に制服の一番上のボタンを外すとネクタイも緩める。
すると……彼女の胸の谷間が少しだけど僕の視界へと映り込む……!
(だ……ダメだ……!見ちゃダメだ……!)
そうは思うも、僕の視線は彼女の胸元へと釘付けにされていた。
「……御堂君はどこを見ているのかしら?それに、柊さんも御堂君がいるんだから胸元を緩めるのはどうかと思うわよっ!」
そしてそれに噛みつくのはいつもどおり亜希。
(わかってる……!わかってるんだけど……男の性なのか目が離せないんだよぉぉぉーーー……!)
僕は心の中で魂の叫びをあげる。
「肩を解されて血行が良くなったから熱くなっただけ……。それに……御堂君だったら構わない……。なんなら触ってみる……?」
「え……?」
柊さんの言葉に僕はドキッとする……。
「わ~お!ミオっち大胆……!」
「御堂君……っ!」
それと同時に早乙女さんはニヤニヤとした笑みを僕へと向け、亜希に至っては冷たくも非難に満ちた視線が僕へと突き刺さる……!
「冗談……、胸に触れるにはまだ澪ポイントが足りない……。もうそろそろ次の授業が始まる……。御堂君ありがとう、少し肩が楽になった……」
柊さんはそう言うと自身の弁当箱を持って立ち上がり、校舎の中へと向かっていった。
澪ポイントが足りない……そう言われた僕は安堵と、ほんの少しの名残惜しさが混ざったような気持ちで柊さんの後ろ姿を眺めていた。
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