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澪の章 寡黙なクラス委員長
澪の勝利宣言と亜希の敗北宣言
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神社の軒下で雨宿りしていると、澪がそっと僕の手を握ってきた。
「澪……?」
「彼方くん……わたしが、いつから好きだったか……知ってる?」
「え……?えっと……」
いつから澪が僕のこと好きだったかかって……?
僕は顎に手を当てて記憶を探るけど……まったく思い出せない……。
「まだ付属中学に入ったばかりの頃……、わたしが男子にからかわれているところを彼方くんが助けてくれた……。その時から……わたしは彼方く好きになったの……」
「そ……そんなに前から……っ!?」
付属中学に入ったばかりの頃って4年の前のことだよね……?
全然気が付かなかった……。
「彼方くんが知らなかったのも無理はない……。あの時のわたしは今よりももっと寡黙で……折角彼方くんが話しかけてくれてもわたしは何も応えれなかった……。でも、今は彼方くんが私の傍にいてくれてる……それがすごく嬉しい……」
澪は淡々と語りながら、頬を赤らめて上目遣いで僕を見つめてくる。
(この顔……反則級に可愛いんですけど……!)
澪の顔に僕の理性は既に崩壊寸前へと達しつつあった。
出来ることならこのまま押し倒してしまいたい……!
でも、流石にこんな場所でそんな事をするわけにはいかないし……!
僕は残った理性を総動員させて欲望を抑え込む。
「彼方くん……雨……止んできた……」
「本当だね……学園に戻ろうか……」
「うん……」
澪と二人きりの時間が終わる……。
僕は名残惜しさを胸に抱えながら、澪と手を繋ぎ、静かに学園へと歩き出した。
◆◆◆
教室に戻ると、アクセサリーを並べるテーブルや装飾が、ほぼ完成していた。
ざわめき、笑い声、紙袋の擦れる音、テープの匂い……、神社とは違ういつもの日常がそこに戻っていた。
僕と澪が手を繋いで入ってきた瞬間、数人の視線がこちらに向けられた気がした。
「ミオっち、御堂君おかえり~! って、えっ……手、繋いでる……?」
早乙女さんの声が教室の空気を一瞬止めた。
澪は無表情のまま、僕の手を離そうとしない。
僕は少しだけ顔を赤らめながら、澪の手をそっと握り直す。
「……別に、いいでしょ?」
澪がそう言った瞬間、空気が張り詰めた。
その声は小さかったけれど、教室のざわめきを一瞬で沈める力があった。
「御堂君さっき夕立みたいなのが振ってたけど大丈夫だった……?」
そんな中、亜希が心配そうな顔をしながら僕へと寄ってくるも澪は僕と亜希の前へと立ちはだかる。
「大丈夫……、少し濡れたけど雨宿りしてたから……」
「そ……そう……、でも私は御堂君に聞いたんだけど……」
亜希は澪へと敵意にも似た眼差しを向けるも澪は涼しい顔で亜希を見返す。
「風原さん……一つ言っておく……。彼方くんは、わたしのもの——それだけは譲れない……ん……」
澪が僕の頬にそっと触れたかと思うと——次の瞬間、唇が重なった。
「……っ!?」
突然の事に何が起きたのか分からなかった……。
気がついた時には僕は澪にキスをされていた。
「な……!んな……っ!?」
クラス中が騒然とする中、亜希は僕と澪を指しながらワナワナと体を震わせる。
「そういうことだから……、風原さん……悪いけど彼方くんの事は諦めて……」
そう言う澪の瞳には確かに決意の色が宿っていた。
クラスメイトの喧騒が収まった頃、僕と澪は並んで窓際の席へと座ると、学園祭で販売するアクセサリーを作るため100均で買った材料や工具を並べる。
澪は黙ったまま、パーツを一つずつ選んでいく。
その細い指先の動に、僕は思わず見とれてしまっていた。
「……彼方くん、この組み合わせ、どう思う?」
澪が差し出したのは、淡い水色とグレーのビーズで作ったブルスレット。
僕は澪の言葉に我に帰ると改めて彼女の作ったアクセサリーに目をやる。
「爽やかでいいと思う。澪らしいね。でも、なんでグレー……?」
「わたし……グレーが好きなの……。なんでって言われたら困るけど……グレーはわたしの色……自分でそう決めてるの……」
「そうなんだ」
そう言えば澪の下着の色もグレーだったなとどうでもいいことを思い出す……。
……て、僕は何を考えているんだ!
頭の中に浮かんだ雑念を頭を振って払いのける。
「だからこれ……彼方くんにあげる……」
「え……?でもこれ売り物なんじゃ……」
「お金はわたしが出す……。だから彼方くんに持っていてほしい……。わたしの色……グレーが入ったブレスレットを……」
「澪……ありがとう……」
僕は早速澪が作ってくれたブレスレットを腕に付けるとブレスレットから、澪の温もりがじんわりと伝わってくる。
そしてそれを見た澪はほほ笑むと僕の心臓はドキッと跳ねた。
(澪……!その笑顔は反則だよ……!)
僕は顔を赤くしながらもふたりで黙々と作業を続ける。
丁寧に、慎重に……でも、どこかふたりだけの空気がそこに流れていた。
手がすれ違う瞬間、澪の指が僕の指先に触れると、彼女は僕の手をそっと握る。
「……澪?」
「少し……こうしていたい……」
頬を赤く染める澪の横顔を見ながら僕はおとなしく彼女に手を差し出していた。
アクセサリーを作り始めてからどのくらい経っただろう……気づけば、教室には僕と澪だけが残っていた。
「あ……あれ……?みんなは……?」
「わからない……帰ったのかもしれない……」
どうやらみんな僕たちを置いて帰ってしまったようだ。
(みんな薄情だな……)
僕はそう思いながら心の中でため息をつく。
「澪、もう時間も遅いしそろそろ帰ろう」
僕は席を立ち上がろうとすると澪が腕を掴んでくる。
「澪……?」
「彼方くん……、わたしわがまま言っていい……?」
「え……?うん、僕で出来ることなら……」
澪のわがまま……?
なんだろう……。
そう思っていると、突然、澪が僕の体を押し倒し、床に背中がついた。
「み……澪……?」
「ごめんなさい……わたしまだ帰りたくない……。もっと彼方くんといたい……」
澪は僕の上へと跨ると覆いかぶさるようにしてキスをしてくる……。
僕達が帰ったのは結局もう少し遅くなってからの事だった……。
~サイドストーリー~
──亜希──
アクセサリーを作りながら、ふと窓際に目を向ける。
そこには、彼方と柊さんが仲睦まじく並んで作業している姿があった。
(もう……!見せつけてくれちゃって……!)
私の心の中は心中穏やかとはいかなかった。
もちろんその原因は手をつないで教室に帰ってきたことと、私へと勝利宣言を見せつけたかのようなあのキス……!
(何よ……!私だってずっと彼方のこと好きだったのに……!それに最初私の方が屋上で彼方に告白されたのよ……っ!?なのにあいつったら柊さんとイチャイチャして……!あぁ~もう……!腹が立つ……!)
私はイライラしながらアクセサリーを作るも中々上手くいかない……。
それがまた私の心を苛立たせていた。
「亜希、めっちゃ荒れてるじゃん」
と、その時瀬玲奈が声をかけてきた。
「瀬玲奈……?何のよう……!私今すっごく不機嫌なんですけど……!」
「うん、それは見ればわかる……。原因は御堂君とミオっちでしょ?」
「そうよ!わかってるのならわざわざ言わないでよ!」
思わず机を叩くと、乗っていたビーズがパラパラと床に散らばった。
私は自分で自分の心をコントロールできないでいた。
「あ~あ……、ビーズ散らばったよ……」
瀬玲奈が私が落としたビーズを拾い集めていく……。
(友達にこんなことされるなんて……)
私は悔しさと情けなさが混ざって、目の奥がじんと熱くなる。
「でもさ、亜希……あの二人いい雰囲気だと思わない?」
「何よ急に……?」
「いやさ、亜希が御堂君の事好きなのはウチ知ってるけどさ、あのふたりの幸せオーラ、壊してまで割って入る覚悟……ある?」
瀬玲奈は彼方と柊さんを指さすと私は二人を見つめる……。
確かにあの二人の中に強引に割って入ろうものならただでは済まないかもしれない……。
それに……。
(あんな顔をする彼方初めて見た……)
彼方にとって柊さんはそれだけ大事な存在なのだろうと思うとなんだか胸が苦しい……。
「どうやら答えが出ているみたいだね……」
「……そうね、癪だけど私はおとなしく引き下がるしかないみたいね」
柊さん、今回は私は負けを認めてあげるわ!
でも……少しでも隙を見せたら——その時は、私が彼方を奪い返すんだから……!
私はそう思いながら二人へと視線を向けたのだった。
「澪……?」
「彼方くん……わたしが、いつから好きだったか……知ってる?」
「え……?えっと……」
いつから澪が僕のこと好きだったかかって……?
僕は顎に手を当てて記憶を探るけど……まったく思い出せない……。
「まだ付属中学に入ったばかりの頃……、わたしが男子にからかわれているところを彼方くんが助けてくれた……。その時から……わたしは彼方く好きになったの……」
「そ……そんなに前から……っ!?」
付属中学に入ったばかりの頃って4年の前のことだよね……?
全然気が付かなかった……。
「彼方くんが知らなかったのも無理はない……。あの時のわたしは今よりももっと寡黙で……折角彼方くんが話しかけてくれてもわたしは何も応えれなかった……。でも、今は彼方くんが私の傍にいてくれてる……それがすごく嬉しい……」
澪は淡々と語りながら、頬を赤らめて上目遣いで僕を見つめてくる。
(この顔……反則級に可愛いんですけど……!)
澪の顔に僕の理性は既に崩壊寸前へと達しつつあった。
出来ることならこのまま押し倒してしまいたい……!
でも、流石にこんな場所でそんな事をするわけにはいかないし……!
僕は残った理性を総動員させて欲望を抑え込む。
「彼方くん……雨……止んできた……」
「本当だね……学園に戻ろうか……」
「うん……」
澪と二人きりの時間が終わる……。
僕は名残惜しさを胸に抱えながら、澪と手を繋ぎ、静かに学園へと歩き出した。
◆◆◆
教室に戻ると、アクセサリーを並べるテーブルや装飾が、ほぼ完成していた。
ざわめき、笑い声、紙袋の擦れる音、テープの匂い……、神社とは違ういつもの日常がそこに戻っていた。
僕と澪が手を繋いで入ってきた瞬間、数人の視線がこちらに向けられた気がした。
「ミオっち、御堂君おかえり~! って、えっ……手、繋いでる……?」
早乙女さんの声が教室の空気を一瞬止めた。
澪は無表情のまま、僕の手を離そうとしない。
僕は少しだけ顔を赤らめながら、澪の手をそっと握り直す。
「……別に、いいでしょ?」
澪がそう言った瞬間、空気が張り詰めた。
その声は小さかったけれど、教室のざわめきを一瞬で沈める力があった。
「御堂君さっき夕立みたいなのが振ってたけど大丈夫だった……?」
そんな中、亜希が心配そうな顔をしながら僕へと寄ってくるも澪は僕と亜希の前へと立ちはだかる。
「大丈夫……、少し濡れたけど雨宿りしてたから……」
「そ……そう……、でも私は御堂君に聞いたんだけど……」
亜希は澪へと敵意にも似た眼差しを向けるも澪は涼しい顔で亜希を見返す。
「風原さん……一つ言っておく……。彼方くんは、わたしのもの——それだけは譲れない……ん……」
澪が僕の頬にそっと触れたかと思うと——次の瞬間、唇が重なった。
「……っ!?」
突然の事に何が起きたのか分からなかった……。
気がついた時には僕は澪にキスをされていた。
「な……!んな……っ!?」
クラス中が騒然とする中、亜希は僕と澪を指しながらワナワナと体を震わせる。
「そういうことだから……、風原さん……悪いけど彼方くんの事は諦めて……」
そう言う澪の瞳には確かに決意の色が宿っていた。
クラスメイトの喧騒が収まった頃、僕と澪は並んで窓際の席へと座ると、学園祭で販売するアクセサリーを作るため100均で買った材料や工具を並べる。
澪は黙ったまま、パーツを一つずつ選んでいく。
その細い指先の動に、僕は思わず見とれてしまっていた。
「……彼方くん、この組み合わせ、どう思う?」
澪が差し出したのは、淡い水色とグレーのビーズで作ったブルスレット。
僕は澪の言葉に我に帰ると改めて彼女の作ったアクセサリーに目をやる。
「爽やかでいいと思う。澪らしいね。でも、なんでグレー……?」
「わたし……グレーが好きなの……。なんでって言われたら困るけど……グレーはわたしの色……自分でそう決めてるの……」
「そうなんだ」
そう言えば澪の下着の色もグレーだったなとどうでもいいことを思い出す……。
……て、僕は何を考えているんだ!
頭の中に浮かんだ雑念を頭を振って払いのける。
「だからこれ……彼方くんにあげる……」
「え……?でもこれ売り物なんじゃ……」
「お金はわたしが出す……。だから彼方くんに持っていてほしい……。わたしの色……グレーが入ったブレスレットを……」
「澪……ありがとう……」
僕は早速澪が作ってくれたブレスレットを腕に付けるとブレスレットから、澪の温もりがじんわりと伝わってくる。
そしてそれを見た澪はほほ笑むと僕の心臓はドキッと跳ねた。
(澪……!その笑顔は反則だよ……!)
僕は顔を赤くしながらもふたりで黙々と作業を続ける。
丁寧に、慎重に……でも、どこかふたりだけの空気がそこに流れていた。
手がすれ違う瞬間、澪の指が僕の指先に触れると、彼女は僕の手をそっと握る。
「……澪?」
「少し……こうしていたい……」
頬を赤く染める澪の横顔を見ながら僕はおとなしく彼女に手を差し出していた。
アクセサリーを作り始めてからどのくらい経っただろう……気づけば、教室には僕と澪だけが残っていた。
「あ……あれ……?みんなは……?」
「わからない……帰ったのかもしれない……」
どうやらみんな僕たちを置いて帰ってしまったようだ。
(みんな薄情だな……)
僕はそう思いながら心の中でため息をつく。
「澪、もう時間も遅いしそろそろ帰ろう」
僕は席を立ち上がろうとすると澪が腕を掴んでくる。
「澪……?」
「彼方くん……、わたしわがまま言っていい……?」
「え……?うん、僕で出来ることなら……」
澪のわがまま……?
なんだろう……。
そう思っていると、突然、澪が僕の体を押し倒し、床に背中がついた。
「み……澪……?」
「ごめんなさい……わたしまだ帰りたくない……。もっと彼方くんといたい……」
澪は僕の上へと跨ると覆いかぶさるようにしてキスをしてくる……。
僕達が帰ったのは結局もう少し遅くなってからの事だった……。
~サイドストーリー~
──亜希──
アクセサリーを作りながら、ふと窓際に目を向ける。
そこには、彼方と柊さんが仲睦まじく並んで作業している姿があった。
(もう……!見せつけてくれちゃって……!)
私の心の中は心中穏やかとはいかなかった。
もちろんその原因は手をつないで教室に帰ってきたことと、私へと勝利宣言を見せつけたかのようなあのキス……!
(何よ……!私だってずっと彼方のこと好きだったのに……!それに最初私の方が屋上で彼方に告白されたのよ……っ!?なのにあいつったら柊さんとイチャイチャして……!あぁ~もう……!腹が立つ……!)
私はイライラしながらアクセサリーを作るも中々上手くいかない……。
それがまた私の心を苛立たせていた。
「亜希、めっちゃ荒れてるじゃん」
と、その時瀬玲奈が声をかけてきた。
「瀬玲奈……?何のよう……!私今すっごく不機嫌なんですけど……!」
「うん、それは見ればわかる……。原因は御堂君とミオっちでしょ?」
「そうよ!わかってるのならわざわざ言わないでよ!」
思わず机を叩くと、乗っていたビーズがパラパラと床に散らばった。
私は自分で自分の心をコントロールできないでいた。
「あ~あ……、ビーズ散らばったよ……」
瀬玲奈が私が落としたビーズを拾い集めていく……。
(友達にこんなことされるなんて……)
私は悔しさと情けなさが混ざって、目の奥がじんと熱くなる。
「でもさ、亜希……あの二人いい雰囲気だと思わない?」
「何よ急に……?」
「いやさ、亜希が御堂君の事好きなのはウチ知ってるけどさ、あのふたりの幸せオーラ、壊してまで割って入る覚悟……ある?」
瀬玲奈は彼方と柊さんを指さすと私は二人を見つめる……。
確かにあの二人の中に強引に割って入ろうものならただでは済まないかもしれない……。
それに……。
(あんな顔をする彼方初めて見た……)
彼方にとって柊さんはそれだけ大事な存在なのだろうと思うとなんだか胸が苦しい……。
「どうやら答えが出ているみたいだね……」
「……そうね、癪だけど私はおとなしく引き下がるしかないみたいね」
柊さん、今回は私は負けを認めてあげるわ!
でも……少しでも隙を見せたら——その時は、私が彼方を奪い返すんだから……!
私はそう思いながら二人へと視線を向けたのだった。
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