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澪の章 寡黙なクラス委員長
猫吸いならぬ彼方吸い?
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あれから数日——中間試験の答案が返却された日、僕は自分の点数を見て震えていた。
「す……すごいぞ……、全教科80点とか90点とか……今までこんな点数取った事ない……」
今まで良くても50点くらいだった僕にとってはまさに快挙だった……!
これも全部澪のおかげだ……!
「彼方くん、テストどうだった……?」
授業が終わり、澪が僕のところへとやって来る。
「ありがとう澪……!僕修学旅行に行けるよっ!」
「わ……!彼方くん……!」
感極まった僕は思わず澪に抱きつくと、彼女は驚いたように目を丸くしてしばらく固まっていた。
当然クラスメイトの注目を集める結果となり、特に悠人をはじめとした男子からは嫉妬の眼差しを向けられる。
「彼方……!お前イチャイチャしやがって……、羨ましいぞこのやろーっ!」
悠人の声で我に返った僕は顔を赤くしながら澪から離れる。
「ごめん澪……つい……」
うう……恥ずかしい……。
穴があったら入りたい……。
「わたしは大丈夫……。少し驚いたけど……むしろ彼方くんに抱きつかれて嬉しかった……」
僕の気持ちとは別の意味で澪は顔を赤くしていた。
「何かしら……この教室の一部分で甘ったるくて熱々な空気に満ちてるわね……」
そして亜希からは冷ややかな視線を向けられた。
「彼方くん成分補給中……」
さらに今度は澪の方から抱きついてくると僕の思考は完全に停止した。
澪の腕が僕の背中に回り、彼女の体温がじんわりと伝わってくる。
「わお……!ミオっち大胆……!」
「彼方……!お前いい加減に爆ぜろ……!」
「……確かにあの二人をみてると真壁君じゃないけどそう思うわね」
教室の空気が、澪と僕の間に流れる甘さで満ちていく。
僕は顔を真っ赤にしながら澪からそっと離れようとするも、彼女は離してくれない。
「彼方くん……、まだ補給中……」
補給って……僕は栄養ドリンクか何かかな……?
澪は僕の胸元に顔を埋めて、ふぅっと深く息を吸い込んだ。
(猫吸いならぬ彼方吸い……?)
そんな言葉が僕の頭の中に浮かぶ。
まるで“猫吸い”ならぬ“彼方吸い”——僕は完全に吸われていた。
周囲からは呆れながらも生暖かい視線が向けられる……。
僕はその羞恥心に晒されながら澪による"彼方吸い"に耐えていた。
僕はどのくらい澪の彼方吸いを受けただろう……彼女はようやく胸元から顔を離すと僕を見つめてくる。
「彼方くん……わたしご褒美が欲しい……。彼方くんに勉強を教えたご褒美……」
「いや……ご褒美なら散々彼方吸いしてたんじゃ……」
「彼方吸い……?」
僕の言葉に澪は首を傾げる。
「いや……なんでもない……。それでご褒美って……?」
「……彼方くんの部屋に、行ってみたい」
その言葉に、僕の思考は一瞬止まる。
「え……澪今、なんて……?」
「彼方くんの部屋に行きたい……。ご褒美……」
澪は無表情のまま、でもどこか期待を込めた瞳で僕を見つめてくる。
た……確かにこの点数を取れたのは澪のおかげだ。
つまり……僕に選択肢はないということを意味していた。
「いいよ。うん、僕の部屋においでよ」
「ホント……?彼方くん……!」
「今度の週末とかどうかな?それならゆっくり過ごせるし……」
「彼方くん……!」
僕は澪の頭を撫でると、澪は目を輝かせて僕を見つめてくる。
「……御堂君、柊さんを呼ぶのは勝手だけど家に私や由奈がいるんだから節度は守ってよね」
亜希が冷ややかな視線で僕を睨んでくる……。
「わ……わかってるよ……」
(たぶん……)
僕は最後に心の中でそう付き加えた。
「ねえ……彼方くん。お泊りって……可能?」
「そ……それは僕の一存じゃない決めれないよ……」
少なくとも父さんと真奈美さんに聞かないと……。
さらに言えば亜希と由奈ちゃんにも……。
僕は亜希へと目をやると、「節度は守れ!」と言わんばかりの視線を向けていた。
こうして——少なくともこの週末、澪が僕の部屋に来ることが決まった。
その先に何が待っているかは、まだ誰にもわからない。
「す……すごいぞ……、全教科80点とか90点とか……今までこんな点数取った事ない……」
今まで良くても50点くらいだった僕にとってはまさに快挙だった……!
これも全部澪のおかげだ……!
「彼方くん、テストどうだった……?」
授業が終わり、澪が僕のところへとやって来る。
「ありがとう澪……!僕修学旅行に行けるよっ!」
「わ……!彼方くん……!」
感極まった僕は思わず澪に抱きつくと、彼女は驚いたように目を丸くしてしばらく固まっていた。
当然クラスメイトの注目を集める結果となり、特に悠人をはじめとした男子からは嫉妬の眼差しを向けられる。
「彼方……!お前イチャイチャしやがって……、羨ましいぞこのやろーっ!」
悠人の声で我に返った僕は顔を赤くしながら澪から離れる。
「ごめん澪……つい……」
うう……恥ずかしい……。
穴があったら入りたい……。
「わたしは大丈夫……。少し驚いたけど……むしろ彼方くんに抱きつかれて嬉しかった……」
僕の気持ちとは別の意味で澪は顔を赤くしていた。
「何かしら……この教室の一部分で甘ったるくて熱々な空気に満ちてるわね……」
そして亜希からは冷ややかな視線を向けられた。
「彼方くん成分補給中……」
さらに今度は澪の方から抱きついてくると僕の思考は完全に停止した。
澪の腕が僕の背中に回り、彼女の体温がじんわりと伝わってくる。
「わお……!ミオっち大胆……!」
「彼方……!お前いい加減に爆ぜろ……!」
「……確かにあの二人をみてると真壁君じゃないけどそう思うわね」
教室の空気が、澪と僕の間に流れる甘さで満ちていく。
僕は顔を真っ赤にしながら澪からそっと離れようとするも、彼女は離してくれない。
「彼方くん……、まだ補給中……」
補給って……僕は栄養ドリンクか何かかな……?
澪は僕の胸元に顔を埋めて、ふぅっと深く息を吸い込んだ。
(猫吸いならぬ彼方吸い……?)
そんな言葉が僕の頭の中に浮かぶ。
まるで“猫吸い”ならぬ“彼方吸い”——僕は完全に吸われていた。
周囲からは呆れながらも生暖かい視線が向けられる……。
僕はその羞恥心に晒されながら澪による"彼方吸い"に耐えていた。
僕はどのくらい澪の彼方吸いを受けただろう……彼女はようやく胸元から顔を離すと僕を見つめてくる。
「彼方くん……わたしご褒美が欲しい……。彼方くんに勉強を教えたご褒美……」
「いや……ご褒美なら散々彼方吸いしてたんじゃ……」
「彼方吸い……?」
僕の言葉に澪は首を傾げる。
「いや……なんでもない……。それでご褒美って……?」
「……彼方くんの部屋に、行ってみたい」
その言葉に、僕の思考は一瞬止まる。
「え……澪今、なんて……?」
「彼方くんの部屋に行きたい……。ご褒美……」
澪は無表情のまま、でもどこか期待を込めた瞳で僕を見つめてくる。
た……確かにこの点数を取れたのは澪のおかげだ。
つまり……僕に選択肢はないということを意味していた。
「いいよ。うん、僕の部屋においでよ」
「ホント……?彼方くん……!」
「今度の週末とかどうかな?それならゆっくり過ごせるし……」
「彼方くん……!」
僕は澪の頭を撫でると、澪は目を輝かせて僕を見つめてくる。
「……御堂君、柊さんを呼ぶのは勝手だけど家に私や由奈がいるんだから節度は守ってよね」
亜希が冷ややかな視線で僕を睨んでくる……。
「わ……わかってるよ……」
(たぶん……)
僕は最後に心の中でそう付き加えた。
「ねえ……彼方くん。お泊りって……可能?」
「そ……それは僕の一存じゃない決めれないよ……」
少なくとも父さんと真奈美さんに聞かないと……。
さらに言えば亜希と由奈ちゃんにも……。
僕は亜希へと目をやると、「節度は守れ!」と言わんばかりの視線を向けていた。
こうして——少なくともこの週末、澪が僕の部屋に来ることが決まった。
その先に何が待っているかは、まだ誰にもわからない。
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