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柚葉の章 ロリっ子で不器用な生徒会長
試験後の放課後デート
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放課後……。
中間試験が終わった僕は、柚葉先輩と一緒に下校していた。
「ところで柚葉先輩、今日は生徒会の活動、休みでよかったんですか?」
僕は不思議そうな顔をしながら先輩に問う。
テスト期間中は生徒会の活動がないのは分かるけど、テストが終わった今日からまた活動が再開されるのかと思っていただけに、ちょっと拍子抜けした気分だった。
「みんなテスト勉強で疲れてるだろうからな。テスト明けの今日くらいはみんなゆっくり休みたいだろう」
柚葉先輩は僕の腕に抱きついたまま、少しだけ歩幅を合わせてくる。
「ミレイは、今日は彼方と絶対に一緒に帰るって決めてたからな。生徒会の活動がない今日みたいな日に彼方との時間をたっぷりと過ごすんだ」
「それって、僕の予定を勝手に組み込んでません?」
僕が苦笑すると、先輩は得意げに頷いた。
「当然だ。彼方はミレイの彼氏だからな」
「それ、僕に選択権ないですよね……?」
「あるぞ。ミレイを最優先にするという、最高の選択権がな」
先輩は満足げに笑うと、僕の腕にさらにぎゅっと力を込める。
(試験が終わったばかりなのに、別の“試練”が始まった気がする)
そんなことを思いながらも、僕の足取りはどこか軽かった。
校門を抜けて、並んで歩く帰り道。
夕方の風が少しだけ涼しくて、先輩の髪がふわりと揺れる。
「彼方、試験終わったし……どこか遊びに行かないか?」
「え?遊びにですか?」
「……お前、昼休みに彼方成分を補給させてくれると言っただろ、まさか忘れたとか言わないよな?」
柚葉先輩は僕の腕に抱きついたままジト目で見つめてくる。
「も……もちろん覚えてますよ……!」
僕は内心ドキっとしながら答える。
そう言えば、昼休みにご飯を食べようとしない柚葉先輩を説得するために咄嗟に言ったんだった……。
忘れてたよ……。
「……彼方、まさかお前本当に忘れてたとか言わないよな?」
先輩はジッと僕を見つめてくる。
……この人、鋭すぎる。
「そ……そんな訳あるはずないじゃないですか!あは……!あはははは……!」
僕は内心冷や汗を流しながら笑って誤魔化す。
「……まあいい、とにかく今日はミレイに付き合ってもらうぞ」
柚葉先輩は笑顔で僕の腕に頬ずりをしてきたのを確認すると、ホッと胸を撫でおろす……。
「それはいいですけど、どこに行くんですか?」
「場所はもう決めてある。彼方と2人きりになれる個室で、大きな声を出しても問題ない場所だ」
(……え?)
僕は頭の中で先輩の言っていた事を整理する。
えっと……、僕と2人きりになれる個室で、大きな声を出しても問題ない場所……?
(そ……それって……)
それらを統合した結果、僕の頭の中でラブホテルが思い浮かぶ!
(いやいやいや……!待て!ちょっと待て僕……!そんな展開、ラブコメ漫画でも最終巻のクライマックスでしか見ないって!)
流石にそれはないだろう……!
でも……これらの条件を満たす場所って他にないような気がするし……。
ま……まさか本当にラブホ……?
「ゆ……柚葉先輩、まだ日が出てるうちからそんなところに行ってもいいんですか?」
「ん……?いや、何の問題もないだろう」
僕は息を呑みながら柚葉先輩に問うも、先輩は不思議そうな顔をしながら当たり前のように答える。
これは……やはりそういうことなのか……?
ピンク色の妄想が頭を支配する中、僕はやたらとうるさい心臓を抱えながら柚葉先輩と並んで歩き出した。
中間試験が終わった僕は、柚葉先輩と一緒に下校していた。
「ところで柚葉先輩、今日は生徒会の活動、休みでよかったんですか?」
僕は不思議そうな顔をしながら先輩に問う。
テスト期間中は生徒会の活動がないのは分かるけど、テストが終わった今日からまた活動が再開されるのかと思っていただけに、ちょっと拍子抜けした気分だった。
「みんなテスト勉強で疲れてるだろうからな。テスト明けの今日くらいはみんなゆっくり休みたいだろう」
柚葉先輩は僕の腕に抱きついたまま、少しだけ歩幅を合わせてくる。
「ミレイは、今日は彼方と絶対に一緒に帰るって決めてたからな。生徒会の活動がない今日みたいな日に彼方との時間をたっぷりと過ごすんだ」
「それって、僕の予定を勝手に組み込んでません?」
僕が苦笑すると、先輩は得意げに頷いた。
「当然だ。彼方はミレイの彼氏だからな」
「それ、僕に選択権ないですよね……?」
「あるぞ。ミレイを最優先にするという、最高の選択権がな」
先輩は満足げに笑うと、僕の腕にさらにぎゅっと力を込める。
(試験が終わったばかりなのに、別の“試練”が始まった気がする)
そんなことを思いながらも、僕の足取りはどこか軽かった。
校門を抜けて、並んで歩く帰り道。
夕方の風が少しだけ涼しくて、先輩の髪がふわりと揺れる。
「彼方、試験終わったし……どこか遊びに行かないか?」
「え?遊びにですか?」
「……お前、昼休みに彼方成分を補給させてくれると言っただろ、まさか忘れたとか言わないよな?」
柚葉先輩は僕の腕に抱きついたままジト目で見つめてくる。
「も……もちろん覚えてますよ……!」
僕は内心ドキっとしながら答える。
そう言えば、昼休みにご飯を食べようとしない柚葉先輩を説得するために咄嗟に言ったんだった……。
忘れてたよ……。
「……彼方、まさかお前本当に忘れてたとか言わないよな?」
先輩はジッと僕を見つめてくる。
……この人、鋭すぎる。
「そ……そんな訳あるはずないじゃないですか!あは……!あはははは……!」
僕は内心冷や汗を流しながら笑って誤魔化す。
「……まあいい、とにかく今日はミレイに付き合ってもらうぞ」
柚葉先輩は笑顔で僕の腕に頬ずりをしてきたのを確認すると、ホッと胸を撫でおろす……。
「それはいいですけど、どこに行くんですか?」
「場所はもう決めてある。彼方と2人きりになれる個室で、大きな声を出しても問題ない場所だ」
(……え?)
僕は頭の中で先輩の言っていた事を整理する。
えっと……、僕と2人きりになれる個室で、大きな声を出しても問題ない場所……?
(そ……それって……)
それらを統合した結果、僕の頭の中でラブホテルが思い浮かぶ!
(いやいやいや……!待て!ちょっと待て僕……!そんな展開、ラブコメ漫画でも最終巻のクライマックスでしか見ないって!)
流石にそれはないだろう……!
でも……これらの条件を満たす場所って他にないような気がするし……。
ま……まさか本当にラブホ……?
「ゆ……柚葉先輩、まだ日が出てるうちからそんなところに行ってもいいんですか?」
「ん……?いや、何の問題もないだろう」
僕は息を呑みながら柚葉先輩に問うも、先輩は不思議そうな顔をしながら当たり前のように答える。
これは……やはりそういうことなのか……?
ピンク色の妄想が頭を支配する中、僕はやたらとうるさい心臓を抱えながら柚葉先輩と並んで歩き出した。
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