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瀬玲奈の章 ギャル気質なガールフレンド
始まった学園祭と瀬玲奈の心の覚悟
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学園祭の開始を告げる放送が流れると、僕は瀬玲奈と一緒に模擬店巡りへと出かけた。
クラスの出し物は写真展示だから、常に誰かがいなくても問題ない。
そこがちょっとした強みだ。
僕たちは学園祭特有の喧騒が聞こえてくる中、瀬玲奈が早速ひとつの模擬店を指差す。
「ねえ彼方!焼き鳥!焼き鳥食べよっ!ウチ、ネギマ2本食べる~♪」
焼き鳥を焼く音と匂いにつられるように瀬玲奈は僕の手を引くと、模擬店に入っていく。
「タレと塩どっちがいい?」
「両方~!1本ずつ食べるの♪」
「すみません、ネギマとモモをそれぞれ2本。タレと塩を1本ずつでお願いします」
僕は焼き鳥を注文すると、代金を支払いネギマを瀬玲奈に渡す。
瀬玲奈はネギマを受け取ると、満面の笑みを浮かべて僕の方に体を寄せつつ、タレのついた串を向けてくる。
「えへへ~♪やっぱ学祭って楽しいよねぇ。ネギマ超美味しそ~♡ 彼方、味見してみる?」
彼女が差し出した焼きたてのネギマを慎重に口に入れると、焼きたての香ばしい醤油ダレが、じんわりと口いっぱいに広がり、香ばしさと甘辛さが舌にじんわりと染み込んだ。
「ありがとう瀬玲奈。ん……、これおいしい!」
「えへへ~、そうでしょ!ここウチの友達がいるクラスなんだけど、焼き鳥が美味しく出来たって自慢してたんだよ~!」
瀬玲奈は笑顔を振りまきながら先程僕が口をつけたネギマのタレを食べる。
キスも済ませた仲だから今更気にはならないのだけど、ひとつの疑問が僕の中で湧き上がる。
「瀬玲奈、その友達って……女の子だよね……?」
もしかしたら男の友達なのでは?
そんな心配が頭の中によぎった。
「さて、どっちだと思う?」
学園祭の喧騒の中、僕の質問に対して少し意地悪そうな笑みを浮かべる瀬玲奈は、ネギマの串を軽く振りながら僕の顔を覗き込む。
「男の友達だったらイヤだな……。だって僕は瀬玲奈の彼氏な訳だし……」
友達だとしても、瀬玲奈が他の男と楽しそうに話している姿を想像するだけで、胸がきゅっと締め付けられる。
「ふ~ん、そんな心配してるんだぁ。ウチの友達は心配しなくても女の子だよ~。彼方って意外と嫉妬深いんだねぇ♡」
「イヤだった……?」
僕は不安げな様子で瀬玲奈の顔を見ると、彼女はゆっくりと僕にもたれかかり、温かい吐息を耳元に感じさせながら笑みをこぼす。
「もう~、彼方ってウチのこと好きすぎじゃない?♡そんなにヤキモチ妬かれたら、もっと妬かせたくなっちゃうかも~」
「たちの悪い冗談はやめてよ」
僕は顔を赤くしながら瀬玲奈の肩を抱くと、彼女は僕の腕の中でさらに体を寄せ、肩に頭を乗せたまま悪戯っぽく微笑む。
「ごめんごめん。でも彼方っちの反応見るの楽しいんだもん♪ ウチのこと好きすぎでしょ~って言ったけど、ホントはどうなの?」
「そりゃ……瀬玲奈のこと、好きだよ。……大好きだ」
僕は耳まで顔を赤くしながら瀬玲奈の目を見つめて答える。
瀬玲奈は頬を赤らめながら、僕の答えに嬉しさを隠せず、肩に乗せた頭を少しそらすと、彼女の口元が緩んでほのかに笑みを浮かべると、さっきまでのいたずらっぽい目が、今は優しくて、どこか愛おしさを湛えていた。
「聞いちゃった♡ ウチも大好きだよ、彼方。だからさ、もっと近くにいたいなって思っちゃうんだよね~」
(あぁ~、もう……!この可愛いさ反則だろ……!)
僕は心の中で瀬玲奈の可愛さに悶えていた。
「ねね、彼方!他の模擬店にも行ってみようよ!学祭ってこういう美味しいものがいっぱいで幸せになっちゃうよね~♡」
僕の気持ちを知ってか知らずか、瀬玲奈は僕の腕に抱きついてくると胸を押し付けてくる。
学園祭が始まったばかりなのに、僕の理性はすでに崩壊寸前だった。
それでもなんとか踏みとどまりながら、瀬玲奈と次の模擬店へ向かう。
~サイドストーリー~
──瀬玲奈──
ウチは、彼方の腕にしがみつきながら、胸いっぱいの幸せをかみしめていた。
さっき、「もし友達が男の子だったらどうする?」なんて、ちょっと意地悪っぽく聞いちゃったけど……。
まさか、あんなふうに真っ直ぐに想ってくれてたなんて、ちょっとびっくりした。
(もう……ウチも、彼方のこと好きって気持ち、抑えきれないし……)
心臓がトクン、トクンと心地よく鳴ってる。
繋いだ手から伝わってくる彼方の体温が、じんわりとウチの胸に広がっていく。
このままずっと、こうしていたいって思っちゃうくらい。
彼方のこと、本当に好きになってよかった。
(……もうそろそろ、ウチの“初めて”、彼方にあげてもいいよね……?)
そんなことを思いながら、ウチは彼方と並んで歩いていた。
クラスの出し物は写真展示だから、常に誰かがいなくても問題ない。
そこがちょっとした強みだ。
僕たちは学園祭特有の喧騒が聞こえてくる中、瀬玲奈が早速ひとつの模擬店を指差す。
「ねえ彼方!焼き鳥!焼き鳥食べよっ!ウチ、ネギマ2本食べる~♪」
焼き鳥を焼く音と匂いにつられるように瀬玲奈は僕の手を引くと、模擬店に入っていく。
「タレと塩どっちがいい?」
「両方~!1本ずつ食べるの♪」
「すみません、ネギマとモモをそれぞれ2本。タレと塩を1本ずつでお願いします」
僕は焼き鳥を注文すると、代金を支払いネギマを瀬玲奈に渡す。
瀬玲奈はネギマを受け取ると、満面の笑みを浮かべて僕の方に体を寄せつつ、タレのついた串を向けてくる。
「えへへ~♪やっぱ学祭って楽しいよねぇ。ネギマ超美味しそ~♡ 彼方、味見してみる?」
彼女が差し出した焼きたてのネギマを慎重に口に入れると、焼きたての香ばしい醤油ダレが、じんわりと口いっぱいに広がり、香ばしさと甘辛さが舌にじんわりと染み込んだ。
「ありがとう瀬玲奈。ん……、これおいしい!」
「えへへ~、そうでしょ!ここウチの友達がいるクラスなんだけど、焼き鳥が美味しく出来たって自慢してたんだよ~!」
瀬玲奈は笑顔を振りまきながら先程僕が口をつけたネギマのタレを食べる。
キスも済ませた仲だから今更気にはならないのだけど、ひとつの疑問が僕の中で湧き上がる。
「瀬玲奈、その友達って……女の子だよね……?」
もしかしたら男の友達なのでは?
そんな心配が頭の中によぎった。
「さて、どっちだと思う?」
学園祭の喧騒の中、僕の質問に対して少し意地悪そうな笑みを浮かべる瀬玲奈は、ネギマの串を軽く振りながら僕の顔を覗き込む。
「男の友達だったらイヤだな……。だって僕は瀬玲奈の彼氏な訳だし……」
友達だとしても、瀬玲奈が他の男と楽しそうに話している姿を想像するだけで、胸がきゅっと締め付けられる。
「ふ~ん、そんな心配してるんだぁ。ウチの友達は心配しなくても女の子だよ~。彼方って意外と嫉妬深いんだねぇ♡」
「イヤだった……?」
僕は不安げな様子で瀬玲奈の顔を見ると、彼女はゆっくりと僕にもたれかかり、温かい吐息を耳元に感じさせながら笑みをこぼす。
「もう~、彼方ってウチのこと好きすぎじゃない?♡そんなにヤキモチ妬かれたら、もっと妬かせたくなっちゃうかも~」
「たちの悪い冗談はやめてよ」
僕は顔を赤くしながら瀬玲奈の肩を抱くと、彼女は僕の腕の中でさらに体を寄せ、肩に頭を乗せたまま悪戯っぽく微笑む。
「ごめんごめん。でも彼方っちの反応見るの楽しいんだもん♪ ウチのこと好きすぎでしょ~って言ったけど、ホントはどうなの?」
「そりゃ……瀬玲奈のこと、好きだよ。……大好きだ」
僕は耳まで顔を赤くしながら瀬玲奈の目を見つめて答える。
瀬玲奈は頬を赤らめながら、僕の答えに嬉しさを隠せず、肩に乗せた頭を少しそらすと、彼女の口元が緩んでほのかに笑みを浮かべると、さっきまでのいたずらっぽい目が、今は優しくて、どこか愛おしさを湛えていた。
「聞いちゃった♡ ウチも大好きだよ、彼方。だからさ、もっと近くにいたいなって思っちゃうんだよね~」
(あぁ~、もう……!この可愛いさ反則だろ……!)
僕は心の中で瀬玲奈の可愛さに悶えていた。
「ねね、彼方!他の模擬店にも行ってみようよ!学祭ってこういう美味しいものがいっぱいで幸せになっちゃうよね~♡」
僕の気持ちを知ってか知らずか、瀬玲奈は僕の腕に抱きついてくると胸を押し付けてくる。
学園祭が始まったばかりなのに、僕の理性はすでに崩壊寸前だった。
それでもなんとか踏みとどまりながら、瀬玲奈と次の模擬店へ向かう。
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ウチは、彼方の腕にしがみつきながら、胸いっぱいの幸せをかみしめていた。
さっき、「もし友達が男の子だったらどうする?」なんて、ちょっと意地悪っぽく聞いちゃったけど……。
まさか、あんなふうに真っ直ぐに想ってくれてたなんて、ちょっとびっくりした。
(もう……ウチも、彼方のこと好きって気持ち、抑えきれないし……)
心臓がトクン、トクンと心地よく鳴ってる。
繋いだ手から伝わってくる彼方の体温が、じんわりとウチの胸に広がっていく。
このままずっと、こうしていたいって思っちゃうくらい。
彼方のこと、本当に好きになってよかった。
(……もうそろそろ、ウチの“初めて”、彼方にあげてもいいよね……?)
そんなことを思いながら、ウチは彼方と並んで歩いていた。
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