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織田との密約
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井伊谷川にて徳川勢を破った今川勢は、三嶽城に
抑えの兵として残されていた兵500を奇襲し殲滅。
勢いに乗った今川勢はまだ戦える兵達と井伊勢100
を加えた兵3000ほどで徳川勢によって奪われた城
の奪還を始めた。
遠江国で起こった合戦について詳しく書いている
「遠江戦記」では、遠江決戦で勝利した今川勢
のその後の動きが書かれている。
永禄六年(1566年)
七月二日 氏真率いる今川勢 堀川城を包囲
同日 開城
七月六日 佐久城を包囲 佐久城城主本多信俊
自らの命と引き替えに城兵達の助命を要求した。
氏真はその要求を受け入れ、本多信俊は切腹
(享年31歳)
同日 開城
七月八日 野地城を包囲 遠江の国人領主である
本間氏が今川家に降伏した
七月九日 遠江の国人領主である 久野氏、小笠原氏
が今川家に降伏した
七月十日 野地城 今川勢の猛攻を受け、落城
野地城陥落の報を受け、遠江の国人領主達が一斉に
徳川家を裏切って今川家に降伏した
氏真、この申し出を快諾した。
徳川勢の動きを見るために四日間曳馬城に滞在
七月二十四日 本拠地である駿府館に凱旋した
遠江における徳川家の影響力が低下したことで、
氏真は遠江国を完全に掌握したのだった。
◇◇◇◇甲斐国 躑躅ヶ崎館
信玄は、武田に仕えている三つ者と呼ばれる忍び
達からその知らせを受けたのだった。
「徳川が今川に負けたか...」
「殿、真田弾正忠様が参られました。」
(襖を開ける音)
「徳川が今川に負けたそうですな。」
「そうだ。忍び達の報告では、徳川の重臣達が
数多く討ち取られたそうだ。」
「しかも、鬼のような面をつけた兵達がおった
ようじゃ!徳川の重臣である長坂信政もそれで
討たれたらしい。」
「なんとあの血槍九郎をですか!」
「そうだ。一人一人が相当な武技の達人であろう。」
「...今川ともう一度同盟を結ぶことはできぬか?」
「無理にございます。」
「先の戦において我々が織田に協力し、義元公の
首をあげたのをあちらは気づいておりましょう。
それに甲相駿三国同盟を結んでいるとはいえ、今川
家と当家は昔から仲が悪く幾度となく戦ってきました。同盟を結ぼうとしても見向きもされないでしょ
う。」
「冗談よ、冗談。なれど、遠江における徳川の影響
力が低下したことで三河の国人領主達も動揺しておる
ころじゃろう。」
「はい。ただ、徳川に勝ったとはいえ今川も死者、
負傷者を合わせれば、半数近い兵を失っております
るゆえ、そう簡単に三河への出兵はできますまい。」
「我々は上州を平定したばかりで、未だ上州には
長野家の旧臣達が多く残っている。上州を完全に
掌握するには後二年はかかるであろう。」
「左様にございますな。」
「おそらく、今年度中にも三河の国人領主達の離反
が始まるであろう。同盟者である織田も美濃攻めで
徳川に援軍を送る余裕などあるまい。弾正忠よ、
何か良い手はないか?」
「...今川家の重臣の一人である飯尾連竜をこちら側
に寝返らせることができれば、まだ手を打つことが
できるかもしれませぬ。」
「ほぅ。飯尾か、しかし飯尾は先の戦で徳川家の
重臣の一人である米津常春を討ち取るなど、先代
義元の時から今川家の重臣の一人として活躍して
おる。何故、不満を持っているのだ?」
「徳川家に勝利した後開かれた論功行賞にて、飯尾
は敵将一人を討ち取ったというのに、同じく敵将
一人を討ち取った朝比奈よりも恩賞が少なかった
のが、原因かと...」
「ふーむ、では飯尾に今川の領地を荒らしてもらう
のか?」
「いえ、それだと今までと同じように簡単に鎮圧
されてしまいます。それよりも、我々が駿河攻め
を行う時に寝返らせた方がよろしいかと...」
「東西より今川を攻めるか...」
「弾正忠、頼むぞ。」
「はっ。お任せを!」
◇◇◇◇尾張国 清洲城
「殿!一大事にございます。」
「うるさいぞ吉兵衛!」
「申し訳ありませぬ、なれど至急お伝えしたき事が
あり、参上した次第にございます。」
「ほぅ。申してみよ。」
「はっ。徳川家康様率いる兵一万二千、井伊谷川
での戦いで大敗いたしました!」
「なんだと!」
「これにより、遠江国は今川家が完全に掌握した
ようにございます。」
「ちっ!使えぬな竹千代も。」
「それだけではありませぬ。三河の国人領主達が
徳川家から離反し、今川家に臣従し始めておりま
する。」
「いかがいたしましょう!」
「...吉兵衛、今川氏真に子はおるか?」
「確か、8歳の娘がおりましたが...。」
(氏真の娘の生誕日は詳しくわからないが、この
小説の中では1558年生まれにしたいと思う。
また、織田信忠の生誕日は1557年にしたい。)
「...その子を当家の奇妙丸(後の織田信忠)の正室に
迎えることはできぬか?」
「無理にございます!先代信秀公の頃より幾度と
なく三河の領有権をめぐって争っていたのですぞ。
例えあちらが良しとしても柴田殿や佐久間殿と
いった先代信秀公の頃より今川と戦ってきた者達
が承服するはずがありませぬ!ましてや、桶狭間
の戦いにてこちらは義元を討ち取っているのですぞ!」
「それに格が違います!幕府の御一門衆として代々
駿河を治めてきた今川家に対して、我等は守護代の
一庶流いわば陪臣にございます。そのような家に
今川が娘を嫁がせることなど...」
「今川家が三河に出兵した際、織田は徳川に後詰め
を送らぬ。」
「今、なんと?」
「徳川に味方せぬ。これをうまく使って縁談を纏め
よ。」
「徳川様の御嫡男との婚約は...」
「無しじゃ!」
...恐ろしいお方だ。...
...利用価値がある者には優しく接するが、使えない
と分かると見捨てるという合理的な考えは誰しも
が行えるわけではない。...
...だが、その非情とも思える考えのおかげで織田家
は少しずつだが、大きくなっている。...
「吉兵衛!」
...足を踏み外さぬかが心配だが...
「吉兵衛!聞いておるのか!」
「はっ!申し訳ありませぬ。」
「頼むぞ!」
◇◇◇◇三河国 岡崎城
「東三河の国人領主である牧野氏が今川家に
臣従しました。」
「...東三河に兵を出すことはできぬか?」
「殿!先の大戦で我等は半数以上の被害を受けた
のですぞ!三年いや四年は内政に勤しむべきです。
それに後一年すれば、竹千代様と織田様のご息女
である五徳様の縁組が行われます。この縁組が
行われれば、例え今川がどれだけ強い兵を持とう
が武田の備えもありますし、織田が控えていると
なれば、そう簡単には攻めることはできないで
しょう。」
「うむ...。」
...忠次は何もわかってはいない。...
...織田殿が今まで我等と手を組んでいたのは美濃
攻めの際背後から攻撃を受けるのを防ぐために
信頼できる私との関係を密にした方が得策だと
考えたからであって、今川に敗れた今となって
は利用価値の無くなった徳川家を助けてくれる
とは到底思えぬ。...
ドタドタドタドタ
「殿!一大事でございます。」
「五月蝿いぞ数正!」
「えぇい!それどころではないのだ。」
「いかがいたした数正?」
「織田家より婚約の取り消しを求める書簡が
届きました。」
「何じゃと?!」
「織田家は我等を見捨てたのか...。」
...さすがだな。物事を合理的に判断して必要の
なくなった者は捨てるか。...
「殿!いかがいたしましょう?」
...所詮人は死ぬのだ。...
「殿!」
...ならば、名を残す死に方をしてやろう。...
「者共!今川に徳川の意地を見せてくれようぞ!」
「おー!!」
混乱状態に陥っていた三河国(東三河を除く)は
家康の元再び固く結束し、今川家に対抗していく
のだった。
抑えの兵として残されていた兵500を奇襲し殲滅。
勢いに乗った今川勢はまだ戦える兵達と井伊勢100
を加えた兵3000ほどで徳川勢によって奪われた城
の奪還を始めた。
遠江国で起こった合戦について詳しく書いている
「遠江戦記」では、遠江決戦で勝利した今川勢
のその後の動きが書かれている。
永禄六年(1566年)
七月二日 氏真率いる今川勢 堀川城を包囲
同日 開城
七月六日 佐久城を包囲 佐久城城主本多信俊
自らの命と引き替えに城兵達の助命を要求した。
氏真はその要求を受け入れ、本多信俊は切腹
(享年31歳)
同日 開城
七月八日 野地城を包囲 遠江の国人領主である
本間氏が今川家に降伏した
七月九日 遠江の国人領主である 久野氏、小笠原氏
が今川家に降伏した
七月十日 野地城 今川勢の猛攻を受け、落城
野地城陥落の報を受け、遠江の国人領主達が一斉に
徳川家を裏切って今川家に降伏した
氏真、この申し出を快諾した。
徳川勢の動きを見るために四日間曳馬城に滞在
七月二十四日 本拠地である駿府館に凱旋した
遠江における徳川家の影響力が低下したことで、
氏真は遠江国を完全に掌握したのだった。
◇◇◇◇甲斐国 躑躅ヶ崎館
信玄は、武田に仕えている三つ者と呼ばれる忍び
達からその知らせを受けたのだった。
「徳川が今川に負けたか...」
「殿、真田弾正忠様が参られました。」
(襖を開ける音)
「徳川が今川に負けたそうですな。」
「そうだ。忍び達の報告では、徳川の重臣達が
数多く討ち取られたそうだ。」
「しかも、鬼のような面をつけた兵達がおった
ようじゃ!徳川の重臣である長坂信政もそれで
討たれたらしい。」
「なんとあの血槍九郎をですか!」
「そうだ。一人一人が相当な武技の達人であろう。」
「...今川ともう一度同盟を結ぶことはできぬか?」
「無理にございます。」
「先の戦において我々が織田に協力し、義元公の
首をあげたのをあちらは気づいておりましょう。
それに甲相駿三国同盟を結んでいるとはいえ、今川
家と当家は昔から仲が悪く幾度となく戦ってきました。同盟を結ぼうとしても見向きもされないでしょ
う。」
「冗談よ、冗談。なれど、遠江における徳川の影響
力が低下したことで三河の国人領主達も動揺しておる
ころじゃろう。」
「はい。ただ、徳川に勝ったとはいえ今川も死者、
負傷者を合わせれば、半数近い兵を失っております
るゆえ、そう簡単に三河への出兵はできますまい。」
「我々は上州を平定したばかりで、未だ上州には
長野家の旧臣達が多く残っている。上州を完全に
掌握するには後二年はかかるであろう。」
「左様にございますな。」
「おそらく、今年度中にも三河の国人領主達の離反
が始まるであろう。同盟者である織田も美濃攻めで
徳川に援軍を送る余裕などあるまい。弾正忠よ、
何か良い手はないか?」
「...今川家の重臣の一人である飯尾連竜をこちら側
に寝返らせることができれば、まだ手を打つことが
できるかもしれませぬ。」
「ほぅ。飯尾か、しかし飯尾は先の戦で徳川家の
重臣の一人である米津常春を討ち取るなど、先代
義元の時から今川家の重臣の一人として活躍して
おる。何故、不満を持っているのだ?」
「徳川家に勝利した後開かれた論功行賞にて、飯尾
は敵将一人を討ち取ったというのに、同じく敵将
一人を討ち取った朝比奈よりも恩賞が少なかった
のが、原因かと...」
「ふーむ、では飯尾に今川の領地を荒らしてもらう
のか?」
「いえ、それだと今までと同じように簡単に鎮圧
されてしまいます。それよりも、我々が駿河攻め
を行う時に寝返らせた方がよろしいかと...」
「東西より今川を攻めるか...」
「弾正忠、頼むぞ。」
「はっ。お任せを!」
◇◇◇◇尾張国 清洲城
「殿!一大事にございます。」
「うるさいぞ吉兵衛!」
「申し訳ありませぬ、なれど至急お伝えしたき事が
あり、参上した次第にございます。」
「ほぅ。申してみよ。」
「はっ。徳川家康様率いる兵一万二千、井伊谷川
での戦いで大敗いたしました!」
「なんだと!」
「これにより、遠江国は今川家が完全に掌握した
ようにございます。」
「ちっ!使えぬな竹千代も。」
「それだけではありませぬ。三河の国人領主達が
徳川家から離反し、今川家に臣従し始めておりま
する。」
「いかがいたしましょう!」
「...吉兵衛、今川氏真に子はおるか?」
「確か、8歳の娘がおりましたが...。」
(氏真の娘の生誕日は詳しくわからないが、この
小説の中では1558年生まれにしたいと思う。
また、織田信忠の生誕日は1557年にしたい。)
「...その子を当家の奇妙丸(後の織田信忠)の正室に
迎えることはできぬか?」
「無理にございます!先代信秀公の頃より幾度と
なく三河の領有権をめぐって争っていたのですぞ。
例えあちらが良しとしても柴田殿や佐久間殿と
いった先代信秀公の頃より今川と戦ってきた者達
が承服するはずがありませぬ!ましてや、桶狭間
の戦いにてこちらは義元を討ち取っているのですぞ!」
「それに格が違います!幕府の御一門衆として代々
駿河を治めてきた今川家に対して、我等は守護代の
一庶流いわば陪臣にございます。そのような家に
今川が娘を嫁がせることなど...」
「今川家が三河に出兵した際、織田は徳川に後詰め
を送らぬ。」
「今、なんと?」
「徳川に味方せぬ。これをうまく使って縁談を纏め
よ。」
「徳川様の御嫡男との婚約は...」
「無しじゃ!」
...恐ろしいお方だ。...
...利用価値がある者には優しく接するが、使えない
と分かると見捨てるという合理的な考えは誰しも
が行えるわけではない。...
...だが、その非情とも思える考えのおかげで織田家
は少しずつだが、大きくなっている。...
「吉兵衛!」
...足を踏み外さぬかが心配だが...
「吉兵衛!聞いておるのか!」
「はっ!申し訳ありませぬ。」
「頼むぞ!」
◇◇◇◇三河国 岡崎城
「東三河の国人領主である牧野氏が今川家に
臣従しました。」
「...東三河に兵を出すことはできぬか?」
「殿!先の大戦で我等は半数以上の被害を受けた
のですぞ!三年いや四年は内政に勤しむべきです。
それに後一年すれば、竹千代様と織田様のご息女
である五徳様の縁組が行われます。この縁組が
行われれば、例え今川がどれだけ強い兵を持とう
が武田の備えもありますし、織田が控えていると
なれば、そう簡単には攻めることはできないで
しょう。」
「うむ...。」
...忠次は何もわかってはいない。...
...織田殿が今まで我等と手を組んでいたのは美濃
攻めの際背後から攻撃を受けるのを防ぐために
信頼できる私との関係を密にした方が得策だと
考えたからであって、今川に敗れた今となって
は利用価値の無くなった徳川家を助けてくれる
とは到底思えぬ。...
ドタドタドタドタ
「殿!一大事でございます。」
「五月蝿いぞ数正!」
「えぇい!それどころではないのだ。」
「いかがいたした数正?」
「織田家より婚約の取り消しを求める書簡が
届きました。」
「何じゃと?!」
「織田家は我等を見捨てたのか...。」
...さすがだな。物事を合理的に判断して必要の
なくなった者は捨てるか。...
「殿!いかがいたしましょう?」
...所詮人は死ぬのだ。...
「殿!」
...ならば、名を残す死に方をしてやろう。...
「者共!今川に徳川の意地を見せてくれようぞ!」
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