体育教師の躾と訓練

仕組まれた厳罰と秘められた厳罰（回想編）〜和彦

触診

グラウンドに強い夏風が吹く。

砂塵が巻き起こる。

その中で和彦は立ちすくんでいる。

その和彦を囲むように荒木、直江、そして、３年生達が立っている。

その視線は和彦に集まっている。

和彦はその視線が怖い。

だが、この場から逃げ去ることもできない。

唯一の視線から逃れる方法はユニフォームを脱ぐだけだ。

脱いで裸になれば良いということだけだ。

見ると視線はギラギラ光っている。

その光が、和彦には獲物を狙う肉食獣のように思える。

獲物というのは和彦の考え過ぎで、生徒達のほとんどは和彦の鍛えられた見事な肉体、体育教師の大人の身体を生で見ることが出来ることへの期待から目をギラつかせていた。

もちろん一部の者たちだけは獲物が厳罰への罠に近付いていることに喜んでいる。

精神的に追い込まれている和彦には、そこまで分析は出来ない。

ただ、治まってはきたもののまだズキズキする股間にぶら下がったキンタマが、何らかの悪意が生徒達の視線の群の背後に隠れていると和彦に告げている。

そして、和彦は人為的にキンタマが捻られ、スクラムを崩したことが言い出せない。

確証もないのに誰かのせいにするのは男らしくないと、ここでも和彦の真っ直ぐな性分が自身を追い込む。

また、、、、俺は、裸を曝さなければならないのか、、、

絶望に近い心境。

が、直江を始めとして何人かは裸になっている。

そうだ、、、

俺一人が裸になっているわけではない、、、

気にせずに脱げば良いんだ、、、、

そう自分に言い聞かせながら、ラグビーシャツの裾を握り、一気に脱ぐ。

おぉ～、、、、

生徒達から嘆声が漏れる。

分厚い胸板、ギュッと絞られた腰、浮き上がる腹筋、モリモリと動く両肩、そして、腕、脱ぎ捨てる時に垣間見えたふっさりと繁った漆黒の腋毛、、、

鍛えられた大人の男の上半身が剥き出しとなる。

生徒の視線が熱く、鋭くなる。

次は下半身が露わになるのだ。

ゴクリ、、、

生唾を飲み込む音、、、

一人や二人ではない。

和彦を囲む若者達の圧が増す。

和彦は、頭がクラクラしてきた。

落ち着け、、、

落ち着け、、、

ラグパンに手を掛ける。

何人かの生徒の鼻息が荒くなったのが分かる。

諦念に近い気持で和彦がラグパンをおろしかけると、、、

おおおおぉ～～～～～～っ！

大きな嘆声が起こる。

和彦は訳が分からない。

「スッゲェ、サポーターっ！」

「真っ赤だぜ」

「あの紐に付いているのレースか？」

「杉山先生がエロパンツ履いてるってのは事実だったんだ」

生徒達が口々に言う。

あっ！

ああっ！

しまったと和彦は思う。

急いで用意した時に深紅のケツ割れマイクロビキニを渡され、履いてしまっていた事を思い出した。

自身の股間を見る。

いやらしく前面が盛り上がった深紅のマイクロビキニ、陰部を隠した三角の布から伸びる深紅のゴム紐にはレースの飾りが付いている。

は、恥ずかしいっ！

恥ずかしいよぉっ！

和彦の顔が真っ赤になる。

「おいおい、ちゃんとケツ割れになってんぜっ！」

和彦の背後に回った生徒が叫ぶ。

「え？マジ？」

何人かの生徒がドヤドヤと和彦の背後に行く。

「ホントだっ！ちゃんとケツ割れだっ！」

「なんだ、これ、ちゃんとしたサポーターなんだ」

おそらく性の知識が乏しい生徒が言う。

「バカ、こんなサポーターがあるかよ」

「でも、ちゃんとケツ割れサポーターだぜ？こんなケツ丸出しの下着、サポーター以外に使いようがないじゃないか」

初心な発言に他の生徒達が笑う。

「普通の人は履かないけど、そういう趣味の人はこういうのを下着として使うんだよ」

「なんで？ケツが剥き出しになってる下着なんて下着じゃないじゃん」

背後から聞こえる会話が和彦の羞恥心をさらに燃え上がらせる。

もう、脱ぐしかないっ！

脱いでスクラムを再開させるしかっ！

和彦はケツ割れマイクロビキニを一気に脱ぎ捨て、その人一倍デカい陰部を曝す。

ウォッ！

デケェッ！

何度見ても圧倒されるデカさだよな！

生徒達が、口々に言う。

和彦は早く生徒達の列の中に入り、少しでも目立たなくなりたかった。

「風間、杉山のキンタマを見てやれ。潰れてたらヤバいからな」

荒木の言葉に風間が和彦の前に近付く。

「杉山先生、足を開いてもらえますか？」

そう言い、身をかがめる。

和彦は足を開く。

三角に広がり臍に向かい美しくすぼまりながら伸びる黒の繁みからニョッキリと突き出した陰茎、そして、ブランと垂れ下がる陰嚢が強調される。

風間がそっと手を差し出し、陰嚢、、、和彦の大事な二つの玉を納めた袋をゆっくりと下から持ち上げる。

「風間くん、大丈夫だ。もう痛みは治まってきているよ」

顔を真っ赤にした和彦が言う。

痛みはまだあるが、練習中に何度か股間を打った経験がある和彦は、治療するほどの痛手ではないことは分かっている。

「先生、無理しないでください。睾丸が損傷していたらマズイですから、きちんと確かめさせてください」

そう言いながら、玉袋を通して睾丸を触診する。

その様子を生徒達が見ている。

「竿もデケェが、玉袋もデカいな」

「見てみろよ、袋を通してもキンタマが尋常じゃないデカさってのが分かるぜ」

「マジ、精子作りまくりって感じだな、、、、」

「ニワトリの卵くらいあんじゃねえか？」

「流石にニワトリの卵よりは小さいだろ、ウズラの卵よりは確実にデカいけど」

「ニワトリの卵だって小さいのがあるじゃん」

「こんど、卵を用意して、杉山先生のキンタマとデカさ比べしねぇか？」

勝手な生徒達の発言。

それに耐えながら、和彦は、風間の触診を受けている。

和彦の恥ずかしさはMAXに達しているが、生徒達の和彦の身体、特に陰部への批評は続いている。