聖域で狩られた教師 和彦の場合

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和彦は泣きそうに顔がゆがみそうになるのをこらえ体育館の隅に立っている。

上半身、裸の姿で、、、

鍛え抜かれた胸筋、くっきりと浮かぶシックスパック、肩から二の腕にかけて盛り上がるコブのような筋肉、、、

その上の少年の面影を残した凛々しい顔が、赤く染まって戸惑いの表情を浮かべているのが初々しくも見える。

が、体操用具の踏み板を下半身に当てている姿は明らかに不自然だ。

ジャージの前が不自然に膨らみ、キツメのサポーターでも抑えきれぬほどにテントを張っているのを踏み板で隠しているのだ。

な、なんでこんなことになっちゃったんだろう、、、

体育館の隅、埃っぽい体育倉庫のスライド扉の脇で、新人体育教師は突然の身体の反応に恥ずかしさに塗れながら立ち竦む。

生徒達が早く体育館から出ていってくれるのを祈りながら。

筋骨隆々の若武者のような肉体、上半体裸で汗に濡れた肌が、体育館の薄暗い照明の下で鈍く光る。

凛々しい童顔に似合わぬ、怯えたような困惑の視線がキョロキョロと泳ぐ。

ば、バレてないだろうか、、、

自分でも上半身裸で、踏み板を抱えている姿はまともではない。

は、恥ずかしい、、、

こんな恥ずかしい姿、教師としてありえない、、、

自責の念が心を切り裂く。

いつもは生徒たちと一瞬でも長く交流したいと願う和彦だが、今は一刻も早く生徒達に出ていってもらい、一人になることを願うばかり。

なんで、俺は勃起してるんだぁ、、、、っ!

股間の疼きは、授業中の試技で感じた不思議な火照りがさらに増幅され、制御不能なほどに膨らんでいる。

健康な若い肉体ゆえの精力が、彼の意思を裏切る。

生徒たちが挨拶しながら体育館を去っていくのに顔を引き攣らせながらこたえる。

午後の授業の合間、休憩時間は短いため、早く教室に帰り、制服に着替えなければならない生徒たちは和彦に挨拶し、体育館を出ていく。

最後の数名を見送り、和彦はようやく広い体育館に一人となった。

ホッとしたのも束の間、股間の突っ張りが歩きにくく、その上、一歩踏み出す度に亀頭がサポーターに擦れ、快感が走る。

泣きたくなりながら、足早に体育倉庫に飛び込む。

次の授業の生徒が来る前に一人にならなきゃ、、、

早く、股間を鎮めなきゃ、、、

スライド扉を閉めると、シンとした埃臭い空間が広がる。

一人になったことにホッとする。

踏み板を置く場所に向かおうとするが、股間の硬直が邪魔をする。

無理だ、、、

 和彦は踏み板を投げ出すように置き、しゃがみ込む。

一人になった瞬間、気の緩みからか、股間の疼きが一気に激しくなり、全身を貫く電流のような衝動が彼を襲う。

ど、どうしたんだ、、、俺は、、、

なんで、なんでこんなにギンギンに勃起してしまったんだ、、、

和彦は頭を抱えたくなる。

何かに欲情したわけではない。

神聖な職場である学園、、、

自分にとっての聖域で、劣情を催すことなんて、、、、

身体はカッカと火照り、股間は怒張し、望まぬ焦燥感と放出への衝動が脳髄を突き抜ける。

先程までは朝立ちのような無自覚な勃起だったが、今は甘く苦しい快感が下半身を支配している。

放出への猛りが和彦を苛む。

鍛えられた胸筋の上で、敏感な乳首が硬く尖り、存在を主張する。

出したい、、、

弄りたい、、、

出したい、、、

そんな衝動が抑えきれず、和彦の心は混乱の極地に達する。

俺は最低だっ!

なんで、なんで、、、、っ!

べ、便所に飛び込むか?

自問するが、すぐに自己嫌悪が襲う。

まさか、神聖な教場で自慰行為に耽る気か? 

おぞましいっ!

 しかし、昂る股間を鎮めなければ、、、

このまま体育倉庫にこもり続けるわけにもいかない。

和彦は、股間を弄りたい衝動を堪え、大きく深呼吸をする。

おさまれ、、、

おさまれ、、、

そう祈りながら。

が、股間の疼きはこれまで感じたことのない強さで、おさまりそうもない。

 その時、足音が聞こえる。次のクラスの生徒か? 

焦った和彦は立ち上がり、上半身裸のまま、踏み板と一緒に放り出したスポーツシャツを拾い、股間に当てて隠す。

ガラッとスライド扉が開いた。

和彦の顔が強張る。

入ってきたのは、粘着質な性格で知られる学年主任・白川と、学園長だった。

「杉山先生、何をなさってるんですか?こんなところで、、、」  

白川の呆れた口調が響く。

この口調の後、ネチネチとした説教が続くのはいつものことだ。

「しかも、上半身裸とは…いやはや、若いとはいえ、たるんでる…立派な身体とは認めますが、教師たるものこんな乱れた格好でいかがなものか? あなた、身体を晒すのが好きなのですか?」  

白川の目にはなぜか、鋭い嫉妬の光が浮かんでいる。

和彦は項垂れ、言い返す言葉もない。

だが、今は股間のテントが白川と学園長にバレないか、それだけが心配だ。

両手を前に組み、シャツを握って隠しているが、頼りない布切れでは完全に覆いきれず、股間の膨らみが目立つ。

白川のネチネチした声に、頭は冷えたようになるが、なぜか下半身の疼きはおさまらない。

おさまらないどころか、さらに強まっている。

「まぁ、確かに見事に鍛えられた身体ですけどね」 

白川はサディスティックな冷笑を浮かべ、いきなりピシッと指で和彦の敏感な乳首を弾く。   

「アッ…ヒャァッ!」  

和彦は甲高い声を上げ、思わず両手で乳首を防御する。

だが、その瞬間、股間が完全に晒される。

ジャージの前は、恥ずかしいほどにくっきりとテントを張っている。

キツメのサポーターでも抑えきれぬイチモツの形がクッキリと浮かんでいる。

「な、なんだね、君は! 神聖な学校で何を考えているんだ!」 

白川の叱責が響く。

和彦の頭は真っ白になり、身体が震える。

急いでシャツを股間に戻すが、白川はそれを奪い、ホコリまみれの床に投げ捨てる。  

「ァッ!」  

和彦は拾おうとするが、白川がグイッと腕を掴み、動きを封じる。

和彦は片手で股間を隠し、すがるような目で白川を見る。

下半身では立派なテントが存在を誇示している。

白川の視線は、怒りと獲物を捕らえた喜びが混ざった冷酷な光を放つ。

「なんだ、この膨らみは! ジャージに何かを隠しているのかっ?!」 

そう言うと、白川はいきなり和彦の股間に手を伸ばし、布越しにギュッと逸物を握りしめる。

「あっ、はぁっ!や、止めてください、、、申し訳ありません、、、止めてっ!離してっ!」  

和彦は白川の腕を掴み、引き離そうとするが、白川はガシッと股間を握り続ける。

「何を考えているんだ!君はっ!教師のクセに、学園内で勃起するとはっ! ここは神聖な学校だぞ!」  

「も、申し訳ありませぇんっ!す、すいませんっ!」  
和彦は謝るしかできない。

頭が真っ白になっている。

何をどうして良いか分からない。

白川の手の感触が、股間の疼きをさらに増幅させ、甘く苦しい快感が全身を駆け巡り、同時に自分自身に対する嫌悪がそれに続き全身を苛む。

「白川学年主任っ!声を抑えて! 生徒に聞こえます!」

 校長の静かな声に、白川は渋々手を離す。

和彦を睨みつけながら、次の授業の生徒が体育館に集まる気配がする。

高2のクラス、和彦が副担任を務める生徒たちだ。

「ど、どうしよう」  

和彦の目に涙が浮かぶ。

困惑、混乱に掻き乱されている。

頭を掻きむしりたい、、、

白川に強く握られた感触で、股間はさらに太さを増している。

な、情けない、、、

おれは、なんて情けないんだ、、、

体育倉庫の薄暗い空間で、鍛えられた上半身が震え、股間のテントは鎮まらない。

白川の冷酷な視線と、校長の静かな存在感が、和彦をさらに追い詰めている。

和彦が副担任を勤めるクラスの生徒達の声がする。

こんな姿じゃ次の授業なんて出来ないっ!!!

白川がサディスティックな鋭い視線、、、

和彦の混乱した心に突き刺さり、さらに混乱が増す。

「杉山先生、教師たるもの、こんな破廉恥な状態でどうするつもりですか? 生徒たちの模範となるべき存在が、なんというザマをさらしているのですか?」 

言葉の一つ一つが、和彦のプライドを切り刻む。

和彦は下を向き、汗と羞恥で顔が熱くなっている。

ブツブツと謝罪の言葉を連ねるしかできない。

白川が再び股間のイチモツを握る。

「アヒャッ!」

惨めな叫びを和彦はあげる。

こんな状況なのに感じてしまった。

どうすれば良いんだ、俺はぁっ!

和彦の精神は、崩壊寸前だ。

校長が静かに口を開く。

「白川主任、そろそろ次の授業が始まります。生徒たちが来ていますよ。杉山先生も、早く身支度を整えてください」

 校長の声は穏やかだが、その言葉は和彦にさらなるプレッシャーを与える。

「は、はい、、、すぐ準備します、、、」 和彦は震える声で答え、床に落ちたシャツを拾おうとするが、白川が一歩先にそれを踏みつける。

「まだ何か隠したいことがあるんですか?」 

白川の嘲笑が響き、和彦の顔がさらに紅潮する。

シャツを拾い上げ、急いで股間に当てるが、ジャージのテントは隠しきれない。

生徒たちの声が体育館に響き始め、和彦の心臓は早鐘を打つ。

ど、どうしよう、、、

和彦は追い詰められる。

    
体育倉庫の外、体育館には、生徒たちが集まり始めている。

和彦は深呼吸を試みるが、股間の疼きは収まらない。

次の授業をどう乗り切れば良い?

和彦の頭は混乱でいっぱいだ。

そして、和彦の知らぬところで、彼を追い詰めた狩人が暗い満足感に浸っている。

和彦の紅潮した顔、泣きそうな表情、震えながら汗で光る上半身の筋肉を脳裏に焼き付け、舌舐めずりする。

和彦の反応は、仕組んだ薬が効いている証だった。

良くやったと、猟犬を褒めてやらなくてはな、、、

可愛い獲物を罠に近付けてくれた褒美に、、、

和彦の無垢な心と鍛えられた肉体は、狩人の欲望を掻き立てる最高の標的だ。

スマホには、幼馴染の浜崎から送られてきたムービー。

ギリシャ彫刻のような逞しい男が、逆さ吊りでギンギンに勃起し、「掘ってください…お願いします…」と懇願する姿。

お前にも貸してやろうだって?ふざけんな。俺は俺のペットを仕留めて、お前に吠え面かかせてやるよ、、、


絶体絶命の状況に追い込まれている和彦は、彼の清々しいスポーツマンらしい一本気な精神とと、美しい肉体が、その無垢さゆえに、徹底的に辱められる受難の日々の始まりを迎えていることに気づいていない。

暗い深淵へが彼を飲み込もうとしている。
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