4 / 7
魔法使いなんて、要らないよ!
…打合せと準備と…
しおりを挟む
♯旅籠__はたご__♯に戻った俺達は、先ず愛馬達の世話をして綺麗にしてから、それぞれに動き出した……俺とジングは騎士団の詰め所に出向いて、魔族を観たかどうかも含めてどんな魔物がどれくらい襲って来たのかを訊きに行った。
デラティフとナヴィドは、♯旅籠__はたご__♯の1階で親父さんにダナルさんと♯人足頭__にんそくがしら__♯も呼んで貰って、注文の品について相談をした……シーソー10基については数が多くて、材料を揃えるのも運び上げるのも難しいと言う話で…6基分の材料と言う事で話が決まる……油を浸み込ませた砂袋については、ひとつの重さを50ゲルドルとして300袋で頼んだ……街道の2ヶ所に仕掛ける罠についても、油や餌も含めて材料の手配……作業の準備・段取り・実際の動きについて話し合い……細部を詰めてまとめ、決めていく。
サミールは乗合馬車の御者を訪ねて、当日の段取りと準備と実際の行動について話した。
クヴァンツとエフロンは城代の許を訪れ、魔物退治の計画について話した上で…成功した場合の報奨金についても打ち合わせた。
レーナは女性の人足2人と一緒に、投石器とサチュレーダーを作り続けて貰っていた。
騎士団の詰め所で聞き込んだ話だが……これまでに襲われた5台の乗合馬車の場合……ピケールとゲゴールとゲストールがそれぞれ5匹ほど……護衛のいない乗合馬車ならそんなものか……隊商は6つ襲われている……ピケールとゲゴールとゲストールに、ガブールとラマンガルが3匹から4匹……そんなものか……そして前回は、ふたつの隊商を30人の騎士達で護衛しながら来たが……オッドラスが2匹……ガブールとラマンガルが5匹ずつ……ピケールとゲゴールとゲストールがそれぞれ13匹ほど…だったそうだ……商人達は着の身着のままで何とか連れ帰ったが、荷は総て奪われ……5人の騎士が討ち死に……18人が深手……残りの騎士も傷を負い、討ち死にした5人の遺体も連れ帰れなかった……魔族の姿は観ていないと言う……これだけでは、奴らの全容はまだ観えないな……だがまあ、この作戦で何とかいけるだろう。
旅籠に帰り着いて、全員が揃う。
「……騎士達から話は聞いたが、奴らが全部で何匹いるのかまでは判らない……魔鳥の目を通して襲う相手の数に応じ、出す魔物の数を決めているんだろう……魔族の姿は観ていない……多分だが……奴らは少しずつ力を蓄えている……いずれは…城攻めを始めるだろう……俺達の猶予は明日1日いっぱいだが……時間を最大限有効に使えば、何とかなるだろう……いつもの事さ……じゃあ…準備に掛かろう……」
その日の夜は早く寝んで、翌日は日の出前から動き始めた……準備や段取りは昨日の内に決めたから、迷う事はない……重い物…大量に運ぶ物は、俺達の馬も使って運んだ……ありがたいことにダナルさんは人足を30人増やして手配してくれた……それによって思っていたよりも、準備・段取り・工作作業も大幅に捗った。
総ての準備・段取り・工作作業・人の配置は、日の沈む♯二時__ふたとき__♯前迄には終わり…俺達も旅籠に帰ってきた
「……皆、ご苦労さん……お疲れさん……やれる事はやり切った……後は明日の勝負だけだ……湯浴みして、飯を食ったら…♯得物__えもの__♯の面倒を観て、早く寝よう……俺はちょっと…馬を観て来る……」
「……俺も行くよ……」
エフロンがそう言って来たので、一緒に馬達の面倒を簡単に観て…少しブラッシングして戻った。
デラティフとナヴィドは、♯旅籠__はたご__♯の1階で親父さんにダナルさんと♯人足頭__にんそくがしら__♯も呼んで貰って、注文の品について相談をした……シーソー10基については数が多くて、材料を揃えるのも運び上げるのも難しいと言う話で…6基分の材料と言う事で話が決まる……油を浸み込ませた砂袋については、ひとつの重さを50ゲルドルとして300袋で頼んだ……街道の2ヶ所に仕掛ける罠についても、油や餌も含めて材料の手配……作業の準備・段取り・実際の動きについて話し合い……細部を詰めてまとめ、決めていく。
サミールは乗合馬車の御者を訪ねて、当日の段取りと準備と実際の行動について話した。
クヴァンツとエフロンは城代の許を訪れ、魔物退治の計画について話した上で…成功した場合の報奨金についても打ち合わせた。
レーナは女性の人足2人と一緒に、投石器とサチュレーダーを作り続けて貰っていた。
騎士団の詰め所で聞き込んだ話だが……これまでに襲われた5台の乗合馬車の場合……ピケールとゲゴールとゲストールがそれぞれ5匹ほど……護衛のいない乗合馬車ならそんなものか……隊商は6つ襲われている……ピケールとゲゴールとゲストールに、ガブールとラマンガルが3匹から4匹……そんなものか……そして前回は、ふたつの隊商を30人の騎士達で護衛しながら来たが……オッドラスが2匹……ガブールとラマンガルが5匹ずつ……ピケールとゲゴールとゲストールがそれぞれ13匹ほど…だったそうだ……商人達は着の身着のままで何とか連れ帰ったが、荷は総て奪われ……5人の騎士が討ち死に……18人が深手……残りの騎士も傷を負い、討ち死にした5人の遺体も連れ帰れなかった……魔族の姿は観ていないと言う……これだけでは、奴らの全容はまだ観えないな……だがまあ、この作戦で何とかいけるだろう。
旅籠に帰り着いて、全員が揃う。
「……騎士達から話は聞いたが、奴らが全部で何匹いるのかまでは判らない……魔鳥の目を通して襲う相手の数に応じ、出す魔物の数を決めているんだろう……魔族の姿は観ていない……多分だが……奴らは少しずつ力を蓄えている……いずれは…城攻めを始めるだろう……俺達の猶予は明日1日いっぱいだが……時間を最大限有効に使えば、何とかなるだろう……いつもの事さ……じゃあ…準備に掛かろう……」
その日の夜は早く寝んで、翌日は日の出前から動き始めた……準備や段取りは昨日の内に決めたから、迷う事はない……重い物…大量に運ぶ物は、俺達の馬も使って運んだ……ありがたいことにダナルさんは人足を30人増やして手配してくれた……それによって思っていたよりも、準備・段取り・工作作業も大幅に捗った。
総ての準備・段取り・工作作業・人の配置は、日の沈む♯二時__ふたとき__♯前迄には終わり…俺達も旅籠に帰ってきた
「……皆、ご苦労さん……お疲れさん……やれる事はやり切った……後は明日の勝負だけだ……湯浴みして、飯を食ったら…♯得物__えもの__♯の面倒を観て、早く寝よう……俺はちょっと…馬を観て来る……」
「……俺も行くよ……」
エフロンがそう言って来たので、一緒に馬達の面倒を簡単に観て…少しブラッシングして戻った。
3
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる