『…魔力も魔法も関係ない! 必要無い! 俺は舌先三寸で人を動かして、魔王に勝って魔族を滅ぼす! 』

 魔力を元に魔法を行使できるのは魔王・魔族・魔法使い・僧侶・魔法剣士・魔法戦士・魔法騎士だけだ。

 魔法が使える者は魔力に適性の低い人間を見下すし、そもそも人民に魔法を教えたがらない……世界はまだ全容が把握されていない……人の集まりは各地に点在する城市・交易都市・町・集落だ。

 人々は魔族の脅威に曝され続けているが、対抗力・防衛力はまだ弱い……組織的集団戦力は、ようやっと騎士団程度だ。

 魔法使いが人に魔法を教えたがらないなら、別にそれは構わない……俺達は自分達の知恵と工夫で力を補い、技を磨き、戦い方を考え出して、魔族を叩く。

 馬に乗り広く各地を連れ立って廻り、見聞を拡げて見識を積みながら魔物・魔族と戦い、退治して来た男7人と女ひとりがある城市に辿り着いた。

 俺はシエン・ジン・グン(27)……志望は軍師だ……小太刀(こだち)を使う……旅の途中で志を同じくして、連れ合いになった仲間を紹介しよう。

ジング・シン・ハンス(26)……剣士だ……長剣と短剣を使う。

デラティフ・ケシシュ(28)……鞭(むち)と棒術が得意な戦士だ。

レーナ・アラム(19)……女だが、素質の高いヒーラーだ。

ナヴィド・ハタミ(30)……弓兵(きゅうへい)あがりで弓矢の達人だ。

サミール・ハーフェス(31)……戦士だ。斧と鉄棒を使う。

クヴァンツ・ヤマンラール(32)……弩兵(どへい)あがりだ。

エフロン・アラッシュ(29)……槍兵(そうへい)あがりだ。

俺達は自由な軍隊を作る……それを縦横無尽に動かして、魔族どもと戦い……ゆくゆくは魔王を斃し、魔王軍も殲滅する。

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