7 / 7
外宇宙へ・・大進出時代・・奇妙な惑星系
・・船団集結・3・
しおりを挟む
HSSS 218・・・
・・それから約100分後・・新設された補給部の合同ネットワークミーティングを終えて、ミレーナ・ファルチ副長がブリッジに戻った・・。
「・・お帰り、副長・・悪いね、仕事を増やしてしまって・・」
「・・大丈夫です・・船団が結成されれば、暫くは気にしなくも良い職務ですから・・」
「・・うん・・037 への送信は・・?・・」
「・・先に済ませました・・」
「・・了解・・明日の10:00 から私の控室でMSM を開くので、全員に通知してくれ・・議題は4つ目の提案についてだ・・」
「・・分かりました・・」
「・・宜しく頼む・・」
それからナイトシフトに入るまで特に何もなく、待機しながら時折にシークエンスチェックをこなしていく・・ナイトシフトに入って交代士官がブリッジに入ってくる・・私はセカンドコマンダーのチョンナカン・キッティポーンに・・ミレーナ・ファルチ副長は、サードコマンダーのディニ・サフィトリにそれぞれ自分のpadを渡して引き継ぎ、ブリッジを後にした・・。
「・・夕食にする・・?・・」
「・・まだ少し早いですね・・」
「・・なら、少し運動しようか・・?・・」
「・・好いですね・・」
「・・最近は泳いでないから、プールプログラムにしよう・・?・・」
「・・お付き合いします・・」
・・HSSS 214・・第4ホログラムデッキ・・
遥か彼方に巨大な山脈を見晴るかす森の中の少し開いた場所に中型のテントを張り、手頃な大きさの石を組み合わせて造った釜戸が3つ・・パチパチと音を立てて火が焚かれている・・一つの釜戸には中型の鍋が掛けられていて、インゲン豆がチリソースで煮込まれている・・もう一つの釜戸には鉄板が掛けられていて、二つの骨付き肉がボーンステーキになりつつある・・最後の釜戸には大きいポットが掛けられていて、コーヒー豆からコーヒーが煮出されている・・コーヒーポットの釜戸を挟んで、カーステン・リントハート船長とラリーサ・ソリナ副長が向い合って座っている・・ポットを取り上げてラリーサと自分のマグカップにコーヒーを注いだ・・。
「・・これは煮出しコーヒーだからすごく苦い・・俺は砂糖二つだが君は・・?・・」
「・・三つ頂きます・・」彼女に砂糖の容れ物とスプーンを渡す・・。
砂糖3杯でもまだかなり苦い・・頼んでもう一杯入れて貰う・・するとかなり飲みやすくなって煮出しコーヒーの旨さが分かってくる・・。
船長は立ち上がると骨付き肉を引っ繰り返して皿にチリビーンズをよそうと、スプーンと一緒に副長に渡す・・肉は好い按配で焼き色が付いている・・。
「・・熱い内に食べた方が好い・・これは俺が1人で考えたい時とか、落ち着いて瞑想したい時に使っている、ワイルド・ナイトキャンプ・プログラムだ・・自分で書いて組み上げた・・今迄誰かと一緒に入った事は無い・・招待したのは君が最初だ・・別に隠していた訳でもロックしていた訳でも無いが、他の誰もこのプログラムは使っていない・・俺の署名があるから遠慮しているのかも知れないがね・・だからようこそ、ラリーサ・・」
「・・招待して頂きましてありがとうございます・・カーステン船長・・」
「・・今は非番だから、船長と呼ばなくて好い・・食べながら話そう・・リブステーキはもうすぐ焼きあがるから・・」
「・・はい・・これのモデルは北アメリカ大陸ですか・・?・・」
「・・そう・・ロッキー山脈の麓って言う設定にはしている・・君と一緒に夕食を摂るのは1ヶ月ぶりくらいだな・・この間で、クルーに何か変化はあったかな・・?・・」
「・・交際中と報告を受けている5組のカップルですが、進展や変化についての報告はありません・・サードパイロットのマチェイ・ハーディックに第一子となる女児が誕生しました・・3日前です・・配偶者が母親ですが、彼女は火星を周回するドライドックに勤務しています・・」
「・・それはおめでたいね・・お子さんの名前を訊いて、私と君の連名でお祝いを進呈して・?・内容は任せる・・そうか・・最初の子だし、帰りたいだろうな・・船団が結成されて空いた補給船が太陽系に帰還する際には、帰省を許可すると伝えてくれ・・その場合には一時的にポストは交代させるが、戻れば直ぐに復職させるともね・・他にはあるかな・・?・・」
「・・分かりました・・ありがとうございます・・クルー同士の交際に関して、他に報告や相談はありません・・情報は噂も含めて、懸念されると思えるものもありません・・それ以外の人間関係で、深刻な感情的対立と思しき問題についても、報告・相談共にありませんし・・噂も含めて懸念されると思しきものもありません・・見落としがある可能性もありますので、他のスタッフクルーにも訊かれた方が宜しいかと思います・・」
「・・分かった、いつもありがとう・・ちょっと待ってな・・?・・」
そう言って焼き上がったリブステーキを皿に移し、付け合わせも添えてフォーク・ナイフも共に彼女に渡す・・勿論、自分のものも用意して傍らに置く・・。
「・・さっき、君に言い掛けた事について言って置こう・・俺とチャープラン・オープラサート船長との連名で、トマク・ラオ・シン船長を近く結成される船団の副司令に推挙すると言う、推薦具申書を船団司令のアンドレア・コアー船長に提出する・・今、司令と言ったが、まだ正式に辞令は下りていない・・推進本部から内示が出ているだけだ・・正式に船団が結成されれば、同時に辞令が開封される・・だから船団副司令のポストはまだ内示も出ていない・・だから私達はトマク船長を推挙する・・この推薦具申書は公開文書ではないから、存在は出した側と受け取った側しか認知しない・・で、どうなるかと言うと、アンドレア船長はトマク船長の事を内々に調査する・・俺やオープラサート船長には勿論、ミレーナ・ファルチ副長にも君にも、非公開での質問状が送付されるだろう・・だから明日一杯の間で好いから、ミレーナ・ファルチ副長との間に私信を繋いでこの事を報せて欲しい・・俺は彼に副司令になって欲しいんだ・・この計画は成功させたい・・頼めるかな・・?・・」
「・・はい・・分かりました・・明日中に報せます・・」
「・・ありがとう・・次のシフトは明朝だから12時間後かな・・?・・」
「・・そうですね・・」
「・・それなら、何杯か飲んでも大丈夫だな・?・これは俺の取って置きの一本でね・・肉料理にも豆料理にもよく合うヤツで、トマク船長にも一本進呈した物なんだが・・味をみてくれるか・・?・・」
そう言ってカップに3分の1程を注いで、彼女に渡す・・ラリーサは受け取って直ぐに一口飲んで微笑んだ・・。
「・・美味しいですね・・香りも色も口当たりも咽喉越しも好いです・・気に入りました・・」
「・・驚いたな・・イケるクチなんだね・・でもコイツは飲み易い割には強いから、抑えて飲もうか・・?・・」
「・・はい、分かりました・・父と兄がお酒に詳しくて、私も鍛えられましたので飲み方は心得ているつもりです・・」
「・・そうなんだ・・俺は飲むけど弱いからな・・」
「・・大丈夫です・・酔っている人の介抱は得意です・・」
「・・ハッハッ・・潰れたら、宜しく頼むよ・・」 「・・お任せ下さい・・」
「・・君が副長として来てから、20ケ月になったかな・・?・・」
「・・はい・・あと10日ほどでなります・・」
2人とも食べながら飲みながら受け答えしている・・。
「・・ラリーサ・・俺は傍からは軽いチャラチャラした男に観えるんだろうなって事は知ってる・・でも俺はタイプとしては古い男で、気の利いた格好や響きの好い言い回しとかはできないんだ・・だから、率直ではあるけれども誠実に正直に伝えたいと思う・・君が乗り組んで来た時から俺は君に惹かれていた・・でも君のキャリアに影響を与える可能性が高いから、いつ伝えるかについてはずっと考えていた・・この恒星系に来て色々あって、俺達の状況は少しずつでも確実に変わって来ている・・だから伝える事にした・・君の俺への想いがどうであれ、出来ればこのまま副長として一緒にやって欲しい・・この船の、ここでの任務が取り敢えず終わって太陽系に還れば、推進本部の人事考課で君は船長に推薦されるだろうから、船長になれば良い・・俺はこの先、何がどう変わろうとも君が好きだ・・出来ればいつか結婚したい・・例え一緒に暮らせなくてもね・・取り留めのない話で済まないが・・」
そう言ってカップのウィスキーを飲み干す・・。
ラリーサは視線を落としてカーステンの話を聞いていたが顔を上げると涙を溜めた眼で彼の顔を観る・・。
「・・カーステン・・船長・・打ち明けてくれてありがとうございます・・嬉しいです・・私も船長の事が好きで・・どう告白すれば良いだろうかと・・ずっと考えていて・・苦しかったです・・私も貴方が好きです・・はっきりと自分でも気付いたのは・・乗り組んで1年くらいした頃でした・・嬉しいです・・好かったです・・」
そう言って彼女は声を抑えて泣いた・・カーステンは立って歩み寄りラリーサの右肩に左手を置く・・。
「・・済まない・・悪かった・・泣かせるつもりは無かったんだ・・これからは、笑い合いながら付き合えるようになろう・・?・・」
ラリーサは料理を脇に置いて立ち上がると、泣きながらカーステンに抱き付いてキスをした・・カーステンもそんなラリーサを抱き留めて抱き締め、深くキスを交わす・・3分以上もそうしていた・・。
・・HSSS 218・・第3ホログラムデッキ・・
・・トマク・ラオ・シンとミレーナ・ファルチはライトなジャグジー・プールプログラムを使用している・・。
・・プールは円型で直径30m・・水深は1.4mで内壁は座れるようになっている・・気泡の湧出は中程度で、水温は28℃に設定した・・少し泳いだだけでも汗が出る・・お互い入念に準備運動をして入る・・ミレーナはライトグリーンのワンピースを着ている・・伸びやかな肢体がとても健康的でセクシーだ・・ベッドの中で観ていなかった訳ではないが、全体としてはまだ観れていなかった・・2人ともスイムキャップは着けていない・・ミレーナがターンする時に、水を含んだ長い髪を水を飛ばしながら跳ね上げる様は美しい・・。
・・お互いに20分程度泳ぎ回り、少し疲れたので内壁に座って休んでいると、ミレーナが近寄って来て私の両肩に手を置いてキスをした・・私も応えて1分程求め合う・・離れて私の右隣に座り、髪を掻き上げて大きく息を吐く・・美しい・・。
「・・いや・・久し振りに泳ぐと疲れるな・・年齢・・って訳でもないだろうにな・・君は気持ち良さそうだね・・?・・」
「・・気持ち好いですよ・・貴方と一緒に2人っきりで泳いで、水遊びができるなんて・・夢にも思っていませんでしたから・・幸せです・・」
「・・俺も幸せだよ、ミレーナ・・君と恋人同士の関係になれて、本当に好かったと思っている・・君と一緒に遊べるのも・・寝られるのも本当に幸せな事さ・・」
・・温かい水の中で、もう一度抱き合ってキスを交わす・・お互いに相手を愛おしむ気持ちが募る・・固く抱き合ってキスを交わしながら、水の中でクルクル回ってみる・・立ち上がると顔は離したが、大きく喘ぎながら抱き合ったままで過ごした・・。
「・・夕食はどうします・・?・・」
と、私の唇を触りながらミレーナが訊く・・。
「・・もう疲れたから料理は無理だよ・・ラウンジで一緒に食べるか、シェフにおススメを貰って君の部屋で食べるか、どっちが好い・・?・・」
私も右手でミレーナの右耳を触りながら訊く・・。
「・・貴方は少し休んでから私の部屋に来て・・?・・私がシェフからおススメを貰って来ますから・・」
「・・ありがとう・・そうするよ・・」そう言ってゆっくりとプールから上がった・・。
・・それから約100分後・・新設された補給部の合同ネットワークミーティングを終えて、ミレーナ・ファルチ副長がブリッジに戻った・・。
「・・お帰り、副長・・悪いね、仕事を増やしてしまって・・」
「・・大丈夫です・・船団が結成されれば、暫くは気にしなくも良い職務ですから・・」
「・・うん・・037 への送信は・・?・・」
「・・先に済ませました・・」
「・・了解・・明日の10:00 から私の控室でMSM を開くので、全員に通知してくれ・・議題は4つ目の提案についてだ・・」
「・・分かりました・・」
「・・宜しく頼む・・」
それからナイトシフトに入るまで特に何もなく、待機しながら時折にシークエンスチェックをこなしていく・・ナイトシフトに入って交代士官がブリッジに入ってくる・・私はセカンドコマンダーのチョンナカン・キッティポーンに・・ミレーナ・ファルチ副長は、サードコマンダーのディニ・サフィトリにそれぞれ自分のpadを渡して引き継ぎ、ブリッジを後にした・・。
「・・夕食にする・・?・・」
「・・まだ少し早いですね・・」
「・・なら、少し運動しようか・・?・・」
「・・好いですね・・」
「・・最近は泳いでないから、プールプログラムにしよう・・?・・」
「・・お付き合いします・・」
・・HSSS 214・・第4ホログラムデッキ・・
遥か彼方に巨大な山脈を見晴るかす森の中の少し開いた場所に中型のテントを張り、手頃な大きさの石を組み合わせて造った釜戸が3つ・・パチパチと音を立てて火が焚かれている・・一つの釜戸には中型の鍋が掛けられていて、インゲン豆がチリソースで煮込まれている・・もう一つの釜戸には鉄板が掛けられていて、二つの骨付き肉がボーンステーキになりつつある・・最後の釜戸には大きいポットが掛けられていて、コーヒー豆からコーヒーが煮出されている・・コーヒーポットの釜戸を挟んで、カーステン・リントハート船長とラリーサ・ソリナ副長が向い合って座っている・・ポットを取り上げてラリーサと自分のマグカップにコーヒーを注いだ・・。
「・・これは煮出しコーヒーだからすごく苦い・・俺は砂糖二つだが君は・・?・・」
「・・三つ頂きます・・」彼女に砂糖の容れ物とスプーンを渡す・・。
砂糖3杯でもまだかなり苦い・・頼んでもう一杯入れて貰う・・するとかなり飲みやすくなって煮出しコーヒーの旨さが分かってくる・・。
船長は立ち上がると骨付き肉を引っ繰り返して皿にチリビーンズをよそうと、スプーンと一緒に副長に渡す・・肉は好い按配で焼き色が付いている・・。
「・・熱い内に食べた方が好い・・これは俺が1人で考えたい時とか、落ち着いて瞑想したい時に使っている、ワイルド・ナイトキャンプ・プログラムだ・・自分で書いて組み上げた・・今迄誰かと一緒に入った事は無い・・招待したのは君が最初だ・・別に隠していた訳でもロックしていた訳でも無いが、他の誰もこのプログラムは使っていない・・俺の署名があるから遠慮しているのかも知れないがね・・だからようこそ、ラリーサ・・」
「・・招待して頂きましてありがとうございます・・カーステン船長・・」
「・・今は非番だから、船長と呼ばなくて好い・・食べながら話そう・・リブステーキはもうすぐ焼きあがるから・・」
「・・はい・・これのモデルは北アメリカ大陸ですか・・?・・」
「・・そう・・ロッキー山脈の麓って言う設定にはしている・・君と一緒に夕食を摂るのは1ヶ月ぶりくらいだな・・この間で、クルーに何か変化はあったかな・・?・・」
「・・交際中と報告を受けている5組のカップルですが、進展や変化についての報告はありません・・サードパイロットのマチェイ・ハーディックに第一子となる女児が誕生しました・・3日前です・・配偶者が母親ですが、彼女は火星を周回するドライドックに勤務しています・・」
「・・それはおめでたいね・・お子さんの名前を訊いて、私と君の連名でお祝いを進呈して・?・内容は任せる・・そうか・・最初の子だし、帰りたいだろうな・・船団が結成されて空いた補給船が太陽系に帰還する際には、帰省を許可すると伝えてくれ・・その場合には一時的にポストは交代させるが、戻れば直ぐに復職させるともね・・他にはあるかな・・?・・」
「・・分かりました・・ありがとうございます・・クルー同士の交際に関して、他に報告や相談はありません・・情報は噂も含めて、懸念されると思えるものもありません・・それ以外の人間関係で、深刻な感情的対立と思しき問題についても、報告・相談共にありませんし・・噂も含めて懸念されると思しきものもありません・・見落としがある可能性もありますので、他のスタッフクルーにも訊かれた方が宜しいかと思います・・」
「・・分かった、いつもありがとう・・ちょっと待ってな・・?・・」
そう言って焼き上がったリブステーキを皿に移し、付け合わせも添えてフォーク・ナイフも共に彼女に渡す・・勿論、自分のものも用意して傍らに置く・・。
「・・さっき、君に言い掛けた事について言って置こう・・俺とチャープラン・オープラサート船長との連名で、トマク・ラオ・シン船長を近く結成される船団の副司令に推挙すると言う、推薦具申書を船団司令のアンドレア・コアー船長に提出する・・今、司令と言ったが、まだ正式に辞令は下りていない・・推進本部から内示が出ているだけだ・・正式に船団が結成されれば、同時に辞令が開封される・・だから船団副司令のポストはまだ内示も出ていない・・だから私達はトマク船長を推挙する・・この推薦具申書は公開文書ではないから、存在は出した側と受け取った側しか認知しない・・で、どうなるかと言うと、アンドレア船長はトマク船長の事を内々に調査する・・俺やオープラサート船長には勿論、ミレーナ・ファルチ副長にも君にも、非公開での質問状が送付されるだろう・・だから明日一杯の間で好いから、ミレーナ・ファルチ副長との間に私信を繋いでこの事を報せて欲しい・・俺は彼に副司令になって欲しいんだ・・この計画は成功させたい・・頼めるかな・・?・・」
「・・はい・・分かりました・・明日中に報せます・・」
「・・ありがとう・・次のシフトは明朝だから12時間後かな・・?・・」
「・・そうですね・・」
「・・それなら、何杯か飲んでも大丈夫だな・?・これは俺の取って置きの一本でね・・肉料理にも豆料理にもよく合うヤツで、トマク船長にも一本進呈した物なんだが・・味をみてくれるか・・?・・」
そう言ってカップに3分の1程を注いで、彼女に渡す・・ラリーサは受け取って直ぐに一口飲んで微笑んだ・・。
「・・美味しいですね・・香りも色も口当たりも咽喉越しも好いです・・気に入りました・・」
「・・驚いたな・・イケるクチなんだね・・でもコイツは飲み易い割には強いから、抑えて飲もうか・・?・・」
「・・はい、分かりました・・父と兄がお酒に詳しくて、私も鍛えられましたので飲み方は心得ているつもりです・・」
「・・そうなんだ・・俺は飲むけど弱いからな・・」
「・・大丈夫です・・酔っている人の介抱は得意です・・」
「・・ハッハッ・・潰れたら、宜しく頼むよ・・」 「・・お任せ下さい・・」
「・・君が副長として来てから、20ケ月になったかな・・?・・」
「・・はい・・あと10日ほどでなります・・」
2人とも食べながら飲みながら受け答えしている・・。
「・・ラリーサ・・俺は傍からは軽いチャラチャラした男に観えるんだろうなって事は知ってる・・でも俺はタイプとしては古い男で、気の利いた格好や響きの好い言い回しとかはできないんだ・・だから、率直ではあるけれども誠実に正直に伝えたいと思う・・君が乗り組んで来た時から俺は君に惹かれていた・・でも君のキャリアに影響を与える可能性が高いから、いつ伝えるかについてはずっと考えていた・・この恒星系に来て色々あって、俺達の状況は少しずつでも確実に変わって来ている・・だから伝える事にした・・君の俺への想いがどうであれ、出来ればこのまま副長として一緒にやって欲しい・・この船の、ここでの任務が取り敢えず終わって太陽系に還れば、推進本部の人事考課で君は船長に推薦されるだろうから、船長になれば良い・・俺はこの先、何がどう変わろうとも君が好きだ・・出来ればいつか結婚したい・・例え一緒に暮らせなくてもね・・取り留めのない話で済まないが・・」
そう言ってカップのウィスキーを飲み干す・・。
ラリーサは視線を落としてカーステンの話を聞いていたが顔を上げると涙を溜めた眼で彼の顔を観る・・。
「・・カーステン・・船長・・打ち明けてくれてありがとうございます・・嬉しいです・・私も船長の事が好きで・・どう告白すれば良いだろうかと・・ずっと考えていて・・苦しかったです・・私も貴方が好きです・・はっきりと自分でも気付いたのは・・乗り組んで1年くらいした頃でした・・嬉しいです・・好かったです・・」
そう言って彼女は声を抑えて泣いた・・カーステンは立って歩み寄りラリーサの右肩に左手を置く・・。
「・・済まない・・悪かった・・泣かせるつもりは無かったんだ・・これからは、笑い合いながら付き合えるようになろう・・?・・」
ラリーサは料理を脇に置いて立ち上がると、泣きながらカーステンに抱き付いてキスをした・・カーステンもそんなラリーサを抱き留めて抱き締め、深くキスを交わす・・3分以上もそうしていた・・。
・・HSSS 218・・第3ホログラムデッキ・・
・・トマク・ラオ・シンとミレーナ・ファルチはライトなジャグジー・プールプログラムを使用している・・。
・・プールは円型で直径30m・・水深は1.4mで内壁は座れるようになっている・・気泡の湧出は中程度で、水温は28℃に設定した・・少し泳いだだけでも汗が出る・・お互い入念に準備運動をして入る・・ミレーナはライトグリーンのワンピースを着ている・・伸びやかな肢体がとても健康的でセクシーだ・・ベッドの中で観ていなかった訳ではないが、全体としてはまだ観れていなかった・・2人ともスイムキャップは着けていない・・ミレーナがターンする時に、水を含んだ長い髪を水を飛ばしながら跳ね上げる様は美しい・・。
・・お互いに20分程度泳ぎ回り、少し疲れたので内壁に座って休んでいると、ミレーナが近寄って来て私の両肩に手を置いてキスをした・・私も応えて1分程求め合う・・離れて私の右隣に座り、髪を掻き上げて大きく息を吐く・・美しい・・。
「・・いや・・久し振りに泳ぐと疲れるな・・年齢・・って訳でもないだろうにな・・君は気持ち良さそうだね・・?・・」
「・・気持ち好いですよ・・貴方と一緒に2人っきりで泳いで、水遊びができるなんて・・夢にも思っていませんでしたから・・幸せです・・」
「・・俺も幸せだよ、ミレーナ・・君と恋人同士の関係になれて、本当に好かったと思っている・・君と一緒に遊べるのも・・寝られるのも本当に幸せな事さ・・」
・・温かい水の中で、もう一度抱き合ってキスを交わす・・お互いに相手を愛おしむ気持ちが募る・・固く抱き合ってキスを交わしながら、水の中でクルクル回ってみる・・立ち上がると顔は離したが、大きく喘ぎながら抱き合ったままで過ごした・・。
「・・夕食はどうします・・?・・」
と、私の唇を触りながらミレーナが訊く・・。
「・・もう疲れたから料理は無理だよ・・ラウンジで一緒に食べるか、シェフにおススメを貰って君の部屋で食べるか、どっちが好い・・?・・」
私も右手でミレーナの右耳を触りながら訊く・・。
「・・貴方は少し休んでから私の部屋に来て・・?・・私がシェフからおススメを貰って来ますから・・」
「・・ありがとう・・そうするよ・・」そう言ってゆっくりとプールから上がった・・。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
いい作品でお気に入り登録しました!お互い頑張りましょう!
初めまして。
お気に入りに登録して頂きまして、ありがとうございます😊😊
更に、ご丁寧にありがとうございます😊
共に精進して参りましょう♪