8 / 11
ファースト・トライアルミッション
インタラクション・デュアリング・ブレイクタイム
しおりを挟む
「……アドル艦長……『運営推進本部』に向け…戦闘の終結と状況の報告を送信しました……確認して対処するから待機せよ…との返答です……」
「……了解した…カリーナ……『ハンナ・アーレント』の状態を教えてくれ……」
「…はい……損傷率は39%……総合的な観測に拠れば…物理的な艦体の損傷よりも、艦内システムが被っているダメージの方が大きいようです……」
「……うん……ミサイル100基分の一点爆破は……艦内システムに対して、予想以上のダメージを与えるようだね……」
「……艦長! 『運営推進本部』から本艦に対しての通達が来ました……受信…記録…保存……要点を読みます……授与される賞金は3000万……付与される経験値は1000万です……休憩時間は60分……経過したら30秒で、セカンド・ステージへ転送されます……『トライアル・ミッション』に於いて…昼食休憩時間…夕食休憩時間…ミッドナイト・タイムの申請は、受け付けていないそうです……以上です……」
「……了解したよ、カリーナ……経験値の分配付与はこれまで通り、20項目に亘って実施してくれ……賞金の管理もこれまで通り、ハル参謀に一任する……」
「……分かりました……」
「……承知しました……」
「……カリーナ…もう一度、ハリエット・エイクランド艦長をコールしてくれ……」
「……呼び出しています………繋がりました……」
「……度々の呼び掛けで申し訳ありません……ハリエット・エイクランド艦長……聴こえますか? アドル・エルクです……」
「……こちらは良好に聴こえます……アドル・エルク艦長……まだ映像交信が出来ない状態でして、それは申し訳ありません……ですが、貴方の『ディファイアント』と対戦できました事は…我々にとって貴重な経験となりました……感謝申し上げます……」
「……こちらこそです……ハリエット・エイクランド艦長……ファースト・ゲームを6th・ステージまでクリアされた貴艦と出逢え、対戦できましたのは…私にとっても『ディファイアント』にとっても幸運でした……ありがとうございました……」
「……恐縮です……新たに知己として…お近付きになれましたので…私の事はどうぞ、ハリエットとお呼び下さい……」
「……分かりました……それでは、私の事はアドルで…宜しくお願いします……付きましては、ハリエット艦長……ブレイクタイムは60分と通達されましたか? 」
「……はい……そのように通達されました……」
「……そうですか……この時間を可能な限り有効に使うのであれば…修理・修復・調整に全力を傾けるべきと思います……そこでもしも…貴艦司令部の同意が得られるのでありましたなら……私が自ら本艦の機関部チームを率いて、そちらに乗艦させて頂き…お手伝いしたいと考えておりますが、如何でしょうか? 」
ハリエット・エイクランド艦長は暫く言葉を発さなかったが、それも30秒とは続かなかった。
「……アドル艦長……大変に有り難いお申し出を、ありがとうございます……感謝に耐えません……私個人としては、諸手を挙げて歓迎したい処なのですが……如何せん、これは私の独断で決定できる事ではありません……失礼ながら暫時頂きまして、艦司令部で協議を致します……決定しましたら…改めてこちらから交信します……」
「……分かりました…どうぞ、協議に入って下さい……こちらはこのまま待機します……アドル・エルクより、以上です……」
私はここで言葉を切って交信を終えた。
「……エマ…『ハンナ・アーレント』の左舷に本艦の右舷を接近させて……距離30mに着けてくれ……」
「…了解…」
……『ハンナ・アーレント』……
「……よし…では…アドル・エルク艦長の申し出を吟味して、討議に入ろう……私としては、この申し出を全面的に受け容れて協力を仰ぎ……あまり時間は無いが可能な限り修理・修復・調整を施して、次のステージに臨みたい……意見を頼む……」
「……私も彼らの協力を得て、修理を進める事に賛成です……本艦の経験値はルーキーに戻りましたので、次に転送されたフィールドで出会う艦も同じ程度のレベルでしょう……それなら、出来るだけ修理した方が良いですね……」
キャスリーン・ケイツ副長がそう言って、ハリエット・エイクランド艦長の意向に賛同する。
「……ありがとう、キャシー……他に意見はあるかな? 」
「……『ディファイアント』の彼らを信頼されるのですか? 」
『ハンナ・アーレント』の保安部長、ボブ・ハミルトンが訊いた。
「……勿論、彼らは100%信頼できるよ、ボブ……何故なら彼らはその言動の総てを撮影されているんだし……もはや戦う力の無い我々を騙して…何をする必要がある? そんな事に何の意味がある? 」
そう返された保安部長は、そのまま口を閉じて座った。
「……もう時間が無いし、他に代替案や意見も無いようならこれで決めたいがどうかな? 」
20秒待ったが、声は挙がらなかった。
「……よし…これで決定とする……『ディファイアント』との交信を再開してくれ……」
「……了解……」
……『ディファイアント』……
「…艦長! 『ハンナ・アーレント』からコールです……」
「…接続…」
「……こちらは『ハンナ・アーレント』…ハリエットです……お待たせしましたが、アドル艦長のお申し出を全面的に受領させて頂き…お言葉に甘えたいと思います……」
「……分かりました…それでは先ず、私と機関部長と副機関部長の3名で乗艦させて頂きたいので、許可を下さい……その上でこちらからシャトルで出ます……頂けますか? 」
「……勿論、許可します……」
「……ありがとうございます…分かりました…早速伺います……右舷のシャトル・デッキは開きますか? 」
「……少しお待ち下さい……」
その後10数秒の間を置いて…
「……開きます…右舷のシャトル・デッキで収容します……」
「……分かりました…では、早速出ますので…取り敢えずこれで以上とします……」
そこで交信を終える……リーア・ミスタンテ機関部長は、既に立ち上がって歩み寄って来ている。
「……リーア、直ぐに出るよ。ロリーナに言って、シャトルの発艦準備だ……ソフィー! パイロットをやってくれ! カリーナ、半径100mならデータリンクは大丈夫だな? 」
「…はい、その距離ならダイレクトで大丈夫です! 」
「…分かった。pad を持って来てくれ…行こう! 」
それでもうブリッジから出て、シャトル・デッキに向かう……ソフィー・ヴァヴァサーも後に続く。
ノーマル・シャトルで出るだけだから、直ぐに発艦できる……ロリーナ・マッケニット副機関部長とも一緒に4人で搭乗し、席に着くと直ぐにデッキ・ゲートが開く。
発艦すると直ぐに回り込んで『ハンナ・アーレント』の右舷に出る……デッキ・ゲートは既に開いていた。
「…着艦します…」
それだけ言ってスムーズに入り、着艦させて停止させた……さすがだ。
開いた後部ハッチから降りると『ハンナ・アーレント』のメイン・スタッフメンバーと思しき数名が出迎えに来てくれていたので……ハリエット艦長と思しき男性に歩み寄る。
「……初めまして…ハリエット艦長ですね? アドル・エルクです……宜しくお願いします……」
「……こちらこそ、宜しくお願いします……ハリエット・エイクランドです……アドル艦長にお会いできて光栄です……」
「……こちらこそ……早速ですが、紹介します……リーア・ミスタンテ機関部長に…ロリーナ・マッケニット副機関部長……サブ・パイロットのソフィー・ヴァヴァサーです……」
「……ありがとうございます……お世話になります……宜しくお願いします……それでは……副長のキャスリーン・ケイツ……参謀のアラン・クーパー……機関部長のリアム・オリアリー……メインパイロットのライアン・クロス……保安部長のボブ・ハミルトン……メイン・センサーオペレーターのへレーネ・トラントフ……メイン・ミサイルコントローラーのユリアーネ・ラントルート…です……」
「……分かりました……宜しくお願いします……もうあまり時間がありませんので…転送時刻までに、確実に治せる処を治しましょう……必要な物資・資材・交換用部品で…足りない物は本艦から拠出します……今から全員で損傷箇所を観て回り…状況・状態に関する情報は本艦とも共有して、取り掛かる箇所を決めましょう……」
そう言い終えてから歩き出して総ての損傷箇所を観察し、総合的な状態も確認した上で…転送時刻までの残り時間を鑑み…全エンジンと総ての姿勢制御スラスター……ディフレクター・グリッドとシールド・ジェネレーター……損傷している対艦ミサイル発射管に取り掛かる事にした。
そうと決まれば人数だ……私は機関部員と保安部員を全員呼び寄せ、作業の割り振りはリーアとロリーナに任せて…わたし自身も彼女らの指示に従って動く事にする。
転送時刻まで15分……もう撤収し始めないと間に合わなくなるから…無理矢理に作業を止めさせて、撤収を指示する。
結果として……不充分であり、不満足でもあったが……限られた時間の中で…やれる事はやった……ツールや作業で使ったマシンは総て引き上げたが……物資・資材・部品は残して帰る事にした。
「……ハリエット艦長……まだ不充分な状態で帰らなければならなくなってしまいました……申し訳ありません……」
「……言わないで下さい…アドル艦長……我々にとっては、本当に充分過ぎる程の支援でした……ありがとうございました……」
お互いに汚れた手袋を脱いで握手を交わす。
「……物資・資材・部品は残して行きますので、活用して下さい……健闘を祈ります……これは手書きですみませんが、携帯端末の通話とDMのアカウントです……入港したら、一報を下さい……気を付けて……既にお聞き及びとは思いますが……また、宜しければお時間のある際にでも【『ディファイアント』共闘同盟】への加盟について……軽く考えてみて下さい……次にお邪魔する時には、お気に入りの1本を持参しますよ(笑)……それでは、また……見送りは結構ですから、転送に備えて下さい……」
手書きのメモを渡して、別れの挨拶を告げる……2人の艦長は笑顔で、最後にまた握手を交わして別れた……シャトルに跳び乗って発艦……『ハンナ・アーレント』を大きく回り込んで『ディファイアント』のシャトル・デッキを目指す……滑り込んで着艦……停止したのは、転送時刻の5分前だった。
「……了解した…カリーナ……『ハンナ・アーレント』の状態を教えてくれ……」
「…はい……損傷率は39%……総合的な観測に拠れば…物理的な艦体の損傷よりも、艦内システムが被っているダメージの方が大きいようです……」
「……うん……ミサイル100基分の一点爆破は……艦内システムに対して、予想以上のダメージを与えるようだね……」
「……艦長! 『運営推進本部』から本艦に対しての通達が来ました……受信…記録…保存……要点を読みます……授与される賞金は3000万……付与される経験値は1000万です……休憩時間は60分……経過したら30秒で、セカンド・ステージへ転送されます……『トライアル・ミッション』に於いて…昼食休憩時間…夕食休憩時間…ミッドナイト・タイムの申請は、受け付けていないそうです……以上です……」
「……了解したよ、カリーナ……経験値の分配付与はこれまで通り、20項目に亘って実施してくれ……賞金の管理もこれまで通り、ハル参謀に一任する……」
「……分かりました……」
「……承知しました……」
「……カリーナ…もう一度、ハリエット・エイクランド艦長をコールしてくれ……」
「……呼び出しています………繋がりました……」
「……度々の呼び掛けで申し訳ありません……ハリエット・エイクランド艦長……聴こえますか? アドル・エルクです……」
「……こちらは良好に聴こえます……アドル・エルク艦長……まだ映像交信が出来ない状態でして、それは申し訳ありません……ですが、貴方の『ディファイアント』と対戦できました事は…我々にとって貴重な経験となりました……感謝申し上げます……」
「……こちらこそです……ハリエット・エイクランド艦長……ファースト・ゲームを6th・ステージまでクリアされた貴艦と出逢え、対戦できましたのは…私にとっても『ディファイアント』にとっても幸運でした……ありがとうございました……」
「……恐縮です……新たに知己として…お近付きになれましたので…私の事はどうぞ、ハリエットとお呼び下さい……」
「……分かりました……それでは、私の事はアドルで…宜しくお願いします……付きましては、ハリエット艦長……ブレイクタイムは60分と通達されましたか? 」
「……はい……そのように通達されました……」
「……そうですか……この時間を可能な限り有効に使うのであれば…修理・修復・調整に全力を傾けるべきと思います……そこでもしも…貴艦司令部の同意が得られるのでありましたなら……私が自ら本艦の機関部チームを率いて、そちらに乗艦させて頂き…お手伝いしたいと考えておりますが、如何でしょうか? 」
ハリエット・エイクランド艦長は暫く言葉を発さなかったが、それも30秒とは続かなかった。
「……アドル艦長……大変に有り難いお申し出を、ありがとうございます……感謝に耐えません……私個人としては、諸手を挙げて歓迎したい処なのですが……如何せん、これは私の独断で決定できる事ではありません……失礼ながら暫時頂きまして、艦司令部で協議を致します……決定しましたら…改めてこちらから交信します……」
「……分かりました…どうぞ、協議に入って下さい……こちらはこのまま待機します……アドル・エルクより、以上です……」
私はここで言葉を切って交信を終えた。
「……エマ…『ハンナ・アーレント』の左舷に本艦の右舷を接近させて……距離30mに着けてくれ……」
「…了解…」
……『ハンナ・アーレント』……
「……よし…では…アドル・エルク艦長の申し出を吟味して、討議に入ろう……私としては、この申し出を全面的に受け容れて協力を仰ぎ……あまり時間は無いが可能な限り修理・修復・調整を施して、次のステージに臨みたい……意見を頼む……」
「……私も彼らの協力を得て、修理を進める事に賛成です……本艦の経験値はルーキーに戻りましたので、次に転送されたフィールドで出会う艦も同じ程度のレベルでしょう……それなら、出来るだけ修理した方が良いですね……」
キャスリーン・ケイツ副長がそう言って、ハリエット・エイクランド艦長の意向に賛同する。
「……ありがとう、キャシー……他に意見はあるかな? 」
「……『ディファイアント』の彼らを信頼されるのですか? 」
『ハンナ・アーレント』の保安部長、ボブ・ハミルトンが訊いた。
「……勿論、彼らは100%信頼できるよ、ボブ……何故なら彼らはその言動の総てを撮影されているんだし……もはや戦う力の無い我々を騙して…何をする必要がある? そんな事に何の意味がある? 」
そう返された保安部長は、そのまま口を閉じて座った。
「……もう時間が無いし、他に代替案や意見も無いようならこれで決めたいがどうかな? 」
20秒待ったが、声は挙がらなかった。
「……よし…これで決定とする……『ディファイアント』との交信を再開してくれ……」
「……了解……」
……『ディファイアント』……
「…艦長! 『ハンナ・アーレント』からコールです……」
「…接続…」
「……こちらは『ハンナ・アーレント』…ハリエットです……お待たせしましたが、アドル艦長のお申し出を全面的に受領させて頂き…お言葉に甘えたいと思います……」
「……分かりました…それでは先ず、私と機関部長と副機関部長の3名で乗艦させて頂きたいので、許可を下さい……その上でこちらからシャトルで出ます……頂けますか? 」
「……勿論、許可します……」
「……ありがとうございます…分かりました…早速伺います……右舷のシャトル・デッキは開きますか? 」
「……少しお待ち下さい……」
その後10数秒の間を置いて…
「……開きます…右舷のシャトル・デッキで収容します……」
「……分かりました…では、早速出ますので…取り敢えずこれで以上とします……」
そこで交信を終える……リーア・ミスタンテ機関部長は、既に立ち上がって歩み寄って来ている。
「……リーア、直ぐに出るよ。ロリーナに言って、シャトルの発艦準備だ……ソフィー! パイロットをやってくれ! カリーナ、半径100mならデータリンクは大丈夫だな? 」
「…はい、その距離ならダイレクトで大丈夫です! 」
「…分かった。pad を持って来てくれ…行こう! 」
それでもうブリッジから出て、シャトル・デッキに向かう……ソフィー・ヴァヴァサーも後に続く。
ノーマル・シャトルで出るだけだから、直ぐに発艦できる……ロリーナ・マッケニット副機関部長とも一緒に4人で搭乗し、席に着くと直ぐにデッキ・ゲートが開く。
発艦すると直ぐに回り込んで『ハンナ・アーレント』の右舷に出る……デッキ・ゲートは既に開いていた。
「…着艦します…」
それだけ言ってスムーズに入り、着艦させて停止させた……さすがだ。
開いた後部ハッチから降りると『ハンナ・アーレント』のメイン・スタッフメンバーと思しき数名が出迎えに来てくれていたので……ハリエット艦長と思しき男性に歩み寄る。
「……初めまして…ハリエット艦長ですね? アドル・エルクです……宜しくお願いします……」
「……こちらこそ、宜しくお願いします……ハリエット・エイクランドです……アドル艦長にお会いできて光栄です……」
「……こちらこそ……早速ですが、紹介します……リーア・ミスタンテ機関部長に…ロリーナ・マッケニット副機関部長……サブ・パイロットのソフィー・ヴァヴァサーです……」
「……ありがとうございます……お世話になります……宜しくお願いします……それでは……副長のキャスリーン・ケイツ……参謀のアラン・クーパー……機関部長のリアム・オリアリー……メインパイロットのライアン・クロス……保安部長のボブ・ハミルトン……メイン・センサーオペレーターのへレーネ・トラントフ……メイン・ミサイルコントローラーのユリアーネ・ラントルート…です……」
「……分かりました……宜しくお願いします……もうあまり時間がありませんので…転送時刻までに、確実に治せる処を治しましょう……必要な物資・資材・交換用部品で…足りない物は本艦から拠出します……今から全員で損傷箇所を観て回り…状況・状態に関する情報は本艦とも共有して、取り掛かる箇所を決めましょう……」
そう言い終えてから歩き出して総ての損傷箇所を観察し、総合的な状態も確認した上で…転送時刻までの残り時間を鑑み…全エンジンと総ての姿勢制御スラスター……ディフレクター・グリッドとシールド・ジェネレーター……損傷している対艦ミサイル発射管に取り掛かる事にした。
そうと決まれば人数だ……私は機関部員と保安部員を全員呼び寄せ、作業の割り振りはリーアとロリーナに任せて…わたし自身も彼女らの指示に従って動く事にする。
転送時刻まで15分……もう撤収し始めないと間に合わなくなるから…無理矢理に作業を止めさせて、撤収を指示する。
結果として……不充分であり、不満足でもあったが……限られた時間の中で…やれる事はやった……ツールや作業で使ったマシンは総て引き上げたが……物資・資材・部品は残して帰る事にした。
「……ハリエット艦長……まだ不充分な状態で帰らなければならなくなってしまいました……申し訳ありません……」
「……言わないで下さい…アドル艦長……我々にとっては、本当に充分過ぎる程の支援でした……ありがとうございました……」
お互いに汚れた手袋を脱いで握手を交わす。
「……物資・資材・部品は残して行きますので、活用して下さい……健闘を祈ります……これは手書きですみませんが、携帯端末の通話とDMのアカウントです……入港したら、一報を下さい……気を付けて……既にお聞き及びとは思いますが……また、宜しければお時間のある際にでも【『ディファイアント』共闘同盟】への加盟について……軽く考えてみて下さい……次にお邪魔する時には、お気に入りの1本を持参しますよ(笑)……それでは、また……見送りは結構ですから、転送に備えて下さい……」
手書きのメモを渡して、別れの挨拶を告げる……2人の艦長は笑顔で、最後にまた握手を交わして別れた……シャトルに跳び乗って発艦……『ハンナ・アーレント』を大きく回り込んで『ディファイアント』のシャトル・デッキを目指す……滑り込んで着艦……停止したのは、転送時刻の5分前だった。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる