5 / 5
五話 幸せな日常
しおりを挟む
二人がいなくなってからしばらくの間、私はその場から動けなかった。
「フランツ、庇ってくれてありがとうございます」
発した声が震えた。脚も震えて立っているのがやっとだった。冷静に対応したつもりだけれど、本当は怖かったのだ。
手紙でなら強がることが出来たが、直接対面するとこんなにも弱ってしまうのだと自分でも驚いた。
「大丈夫ですか?」
私の様子に気づき、フランツが私を抱きしめて支えてくれる。フランツの温もりに包まれていると、少しずつ落ち着いてきた。
「申し訳ありません。もう二度とこのような目に合わせたりしません。だから安心してください」
フランツの力強い声を聞き安心したのか、目から涙がこぼれた。フランツの腰に手を回し、私もフランツを抱きしめた。
「ありがとうございます、フランツ。あなたと出会えて良かった。」
そう言うと、フランツも私を抱きしめる腕に力を込めた。
「愛しています、ローザ」
「私も愛してます。これからもずっと」
こうして私は本当の幸福を手に入れたのだった。
ちなみに一年に一度、実家へ手紙を送るようになった。牽制と復讐を兼ねて、ね。
「フランツ、庇ってくれてありがとうございます」
発した声が震えた。脚も震えて立っているのがやっとだった。冷静に対応したつもりだけれど、本当は怖かったのだ。
手紙でなら強がることが出来たが、直接対面するとこんなにも弱ってしまうのだと自分でも驚いた。
「大丈夫ですか?」
私の様子に気づき、フランツが私を抱きしめて支えてくれる。フランツの温もりに包まれていると、少しずつ落ち着いてきた。
「申し訳ありません。もう二度とこのような目に合わせたりしません。だから安心してください」
フランツの力強い声を聞き安心したのか、目から涙がこぼれた。フランツの腰に手を回し、私もフランツを抱きしめた。
「ありがとうございます、フランツ。あなたと出会えて良かった。」
そう言うと、フランツも私を抱きしめる腕に力を込めた。
「愛しています、ローザ」
「私も愛してます。これからもずっと」
こうして私は本当の幸福を手に入れたのだった。
ちなみに一年に一度、実家へ手紙を送るようになった。牽制と復讐を兼ねて、ね。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
193
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
煽っちゃ駄目じゃないil||li _| ̄|○ヽ(・ω・`)ポンポン♪