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しおりを挟む折角の安堵も束の間、義弟はそう笑顔で言うと自身のズボンを緩め下着から取り出した。太股にゴリゴリ当てられ存在を主張していた、義弟のそれを。
最高潮に高まった男性のそれを目にするのは勿論初めてで、なんというか……うん、見なければ良かったかもしれない。そして悪寒しかしない。
「挿入するだけが気持ちいいわけじゃないからね。……素股って知ってる?」
ええ知ってますとも。そしてそれを今からやるんだろうことも分かりますとも。
「姉ちゃん、二人で気持ちよく、なろ?」
そのお誘いに、拒否権などあるはずもなく。
なんでこんなことしてんだろう、とは今更ながらに思う。
普段通り過ごしていたはずなのに、いったいどこからずれていってしまったんだろう。
義弟をこんな風にさせたのはいったいなんなのか。
分からない。でも、もう考える余裕も何も無くなった。
「ふっ……んゃあ……!」
「はっ……ぁ、姉ちゃ……!」
あれからみるみるまに秘所に義弟のアレをあてがわれ、ナカにはいれないまま、けれど決して離れることなく互いの快感を求めて擦り合わせ続けることになった。
固くて熱いモノが敏感な場所を刺激する度、身体が震え再び高みへと上らされる。
義弟も限界が近いのか、ぎゅっと瞼を閉じて感じることに集中している。
その表情にどうしてだか胸が掴まれたように苦しくなり、誤魔化すように、自ら義弟に唇を重ねた。
たった一瞬。
今までのように深くも濃厚でもない触れるだけのそれに驚いたのか、義弟は目を見張った。
そして、嬉しそうに、でも泣きそうに、くしゃりと微笑んだ。
「姉ちゃんっ……好き……大好き……! ……姉ちゃん好きだっ」
そんな告白とともに律動が早くなる。
「ぃっいっあっ……!」
「ねえ、ちゃ……好き……!」
好き、好きとうわ言のように繰り返される言葉。
絶え間なく与えられる快楽に何もこたえられなかった。
そして。
「ひっあぁぁっ……!」
「っあ……!」
とうとう二度目の絶頂を迎え、私は身体をのけ反らした。
同じくして義弟もイッたようで白濁の液が腹部から胸部にかけて降りかかった。
あ~、これが精液ってやつかぁ、なんて白濁液が身体に広がるその光景をなんともいえない疲れからぼんやりしながら眺め、それから思うのである。
あー、やっちまった、と。
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