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冒険者Dとダドンの街
塩漬け案件2-アンナ救出(前編)
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仲良くなったストラーダと俺は娼館『天越快楽』で朝飯を食っていた。
昨日からろくに寝もせずに働いた俺の食欲はストラーダに負けていなかった。
龍に負けない食欲ってなにとは言わないで欲しい。
出された料理は高級料亭マンティアにも負けないくらい旨かったのだから。
「この炒め物は旨いな!野菜のシャキシャキ感も良いし、肉が極上に旨い!」
「ああ、その肉はフラビート種の子牛のランプ肉ですね。」
道理で旨い筈だ。魔物でない純粋な牛は何処の国も王侯直営農場でしか手に入らない。そこに伝手があるって、やっぱ龍だからか?
「極上だぜ!」
黄金色に輝くスープを啜り、俺はご機嫌だった。
このスープは海上都市エランテルの人魚達が深海から採取する特別な海藻を元に作られているそうな。深いコクが心を揺さぶる。
深海から取れるから深いコクなんてな?
大きなテーブルに所狭しと並べられ、朝食にはヘビーと思われる量を俺たちは平らげた。
歯をシーシーと行儀の悪い事をしているとストラーダが聞いてくる。
「では、あなたの知っている事を教えて頂けますか?」
「ああ、分かってるって。」
俺は覇王龍ズァークの記憶にあるストラーダの事を全て話してやる。
目を見開き、戦慄くストラーダは面白い見ものだった。
1時間ほど掛けた話を全てを聞き終えたストラーダは観念したように言う。
「どうやらあなたは母から聞いているようだ。でないとここまで詳しくは知らない筈だ。」
まあ、間違いでない。聞いている訳ではなく記憶があるだけどな。
「あなたの口を塞ぐことは私の実力でも敵わないからあなたが暴露しない事を期待するしかないですね。」
額に手をやって溜息をつく。ストラーダの怜悧な瞳が曇る。
「俺にはあんたの秘密を暴露するメリットが無い。ただ、ちょっと協力して欲しいだけさ、囚われのお姫様を助け出すのにな。」
正直に言ったのにストラーダは胡乱な目で見てきた。
自分の秘密と俺の要求が釣り合わないと思っている様だ。
心外です。
「それだけ俺には大切な事さ。ま、ちょっとあんたもやばい事になるかも知れんがな」
ストラーダはまだ疑っていたが俺の要求は簡単に叶えられた。娼館『天越快楽』の“アケミ“となり副街長庁舎や邸宅に入ったのは夕暮れ迫る頃だった。
それまで何してたかって?
はは、内緒だ。
◆◆ゴルバカ視点◆◆
手の中にある紫色の薬液の入ったガラス瓶を揺らせながら拘束されたアンナ嬢に近付く。
う~う~と唸って暴れようとするが逃げられる訳がない。
後ろを振り返り秘書のビクンに声を掛ける。おどおどしているビクンはアンナ嬢に近付き、口を塞いでいた拘束を外して直ぐに離れた。
「ぎゃあ~殺されるー!!」
アンナ嬢は思いっきり叫んだが私は動じない。
「ふひっひ、殺しやしないさ。」
私の言葉が耳に入らないのか更に叫んでいるが、私が平気なのを見て悟ったようだ。驚いている顔が私好みだ。
「うんうん、分かったようだね。ここは防音結界が張られているからどんなに騒いでも大丈夫さ。気が済むまで騒ぐと良い、ひひっ」
アンナ嬢の視線が秘書のビクンに向かって助けを求めた。
「ねえ、そこのあなた!助けて!こんなことして只で済むとは思わないでしょ!?」
どうやら秘書のビクンの良心に訴えれば何とかなると思っている様だ。ならば希望は潰してあげよう。
アンナ嬢の絶望した顔が見てみたい。熱くなる下腹部の欲望を抑えて親切な私は教えて上げる。
「うふふ、ビクンに助けを求めても無駄ですよ。」
「この男は街長のマクレガー•モンタル男爵様のご長男です。今は私の秘書をして街運営の勉強中なんです。」
「・・・な~んてな!っはは!」
「この男は人質なんです。この男に仕込まれた魔導具で生殺与奪は私の手にあります。」
「マクレガー様は他にお子様が居られませんからなぁ~。溺愛なされておいでだ。」
「つまり、この街では私が街長も同じなんですよ、うほほっ」
「ひ、卑怯者!なんて酷いことが出来るの!あんた!!」
「それは私にとっては褒め言葉ですな、ひひっ」
つい、興が乗ってしまいました。私の言葉でアンナ嬢に与える絶望が深くなるのが楽しい!
顔を俯かせるアンナ嬢を見るとつい直ぐにでも襲ってしまいたくなりますが我慢です。
「分かって頂けたでしょうか?」
「でもね、私はとても用心深いんです。このままアンナ嬢に私のお願いをしても聞いては頂けないでしょう、ですからこれです。」
手元のガラス瓶を振って見せるとアンナ嬢の顔が引きつる。
ぶふふっ!良いなぁ~、これこれ!
「飲んで良し、触れて良し、効き目は覿面ですよ。とても高いんですが」
私がアンナ嬢に近づくと悲鳴を上げて摺り下がるけど少しも動けてません。
「さぁ、服を脱ぎ脱ぎしましょうね」
身体を振ってイヤイヤをすればするほど服は自然と脱げてしまいました。冒険者ギルドの受付嬢の制服のボタンが千切れて飛び、たわわな胸が露わになります。
ぼよんぼよんですね。にょほほほ
ガラス瓶の蓋を開けて、下着姿のアンナ嬢の胸に振り掛けます。必死に避けようとすると豊かな胸が更に弾けますね。
少し白い煙が発生して身体に吸い込まれて行きます。
アンナ嬢の表情が呆けて行きますね。
これで暫く待たないと効果が現れません。
一旦、秘書のビクンにここを任せて私は食事をしてきましょう。
戻って来たときのアンナ嬢が楽しみです。
昨日からろくに寝もせずに働いた俺の食欲はストラーダに負けていなかった。
龍に負けない食欲ってなにとは言わないで欲しい。
出された料理は高級料亭マンティアにも負けないくらい旨かったのだから。
「この炒め物は旨いな!野菜のシャキシャキ感も良いし、肉が極上に旨い!」
「ああ、その肉はフラビート種の子牛のランプ肉ですね。」
道理で旨い筈だ。魔物でない純粋な牛は何処の国も王侯直営農場でしか手に入らない。そこに伝手があるって、やっぱ龍だからか?
「極上だぜ!」
黄金色に輝くスープを啜り、俺はご機嫌だった。
このスープは海上都市エランテルの人魚達が深海から採取する特別な海藻を元に作られているそうな。深いコクが心を揺さぶる。
深海から取れるから深いコクなんてな?
大きなテーブルに所狭しと並べられ、朝食にはヘビーと思われる量を俺たちは平らげた。
歯をシーシーと行儀の悪い事をしているとストラーダが聞いてくる。
「では、あなたの知っている事を教えて頂けますか?」
「ああ、分かってるって。」
俺は覇王龍ズァークの記憶にあるストラーダの事を全て話してやる。
目を見開き、戦慄くストラーダは面白い見ものだった。
1時間ほど掛けた話を全てを聞き終えたストラーダは観念したように言う。
「どうやらあなたは母から聞いているようだ。でないとここまで詳しくは知らない筈だ。」
まあ、間違いでない。聞いている訳ではなく記憶があるだけどな。
「あなたの口を塞ぐことは私の実力でも敵わないからあなたが暴露しない事を期待するしかないですね。」
額に手をやって溜息をつく。ストラーダの怜悧な瞳が曇る。
「俺にはあんたの秘密を暴露するメリットが無い。ただ、ちょっと協力して欲しいだけさ、囚われのお姫様を助け出すのにな。」
正直に言ったのにストラーダは胡乱な目で見てきた。
自分の秘密と俺の要求が釣り合わないと思っている様だ。
心外です。
「それだけ俺には大切な事さ。ま、ちょっとあんたもやばい事になるかも知れんがな」
ストラーダはまだ疑っていたが俺の要求は簡単に叶えられた。娼館『天越快楽』の“アケミ“となり副街長庁舎や邸宅に入ったのは夕暮れ迫る頃だった。
それまで何してたかって?
はは、内緒だ。
◆◆ゴルバカ視点◆◆
手の中にある紫色の薬液の入ったガラス瓶を揺らせながら拘束されたアンナ嬢に近付く。
う~う~と唸って暴れようとするが逃げられる訳がない。
後ろを振り返り秘書のビクンに声を掛ける。おどおどしているビクンはアンナ嬢に近付き、口を塞いでいた拘束を外して直ぐに離れた。
「ぎゃあ~殺されるー!!」
アンナ嬢は思いっきり叫んだが私は動じない。
「ふひっひ、殺しやしないさ。」
私の言葉が耳に入らないのか更に叫んでいるが、私が平気なのを見て悟ったようだ。驚いている顔が私好みだ。
「うんうん、分かったようだね。ここは防音結界が張られているからどんなに騒いでも大丈夫さ。気が済むまで騒ぐと良い、ひひっ」
アンナ嬢の視線が秘書のビクンに向かって助けを求めた。
「ねえ、そこのあなた!助けて!こんなことして只で済むとは思わないでしょ!?」
どうやら秘書のビクンの良心に訴えれば何とかなると思っている様だ。ならば希望は潰してあげよう。
アンナ嬢の絶望した顔が見てみたい。熱くなる下腹部の欲望を抑えて親切な私は教えて上げる。
「うふふ、ビクンに助けを求めても無駄ですよ。」
「この男は街長のマクレガー•モンタル男爵様のご長男です。今は私の秘書をして街運営の勉強中なんです。」
「・・・な~んてな!っはは!」
「この男は人質なんです。この男に仕込まれた魔導具で生殺与奪は私の手にあります。」
「マクレガー様は他にお子様が居られませんからなぁ~。溺愛なされておいでだ。」
「つまり、この街では私が街長も同じなんですよ、うほほっ」
「ひ、卑怯者!なんて酷いことが出来るの!あんた!!」
「それは私にとっては褒め言葉ですな、ひひっ」
つい、興が乗ってしまいました。私の言葉でアンナ嬢に与える絶望が深くなるのが楽しい!
顔を俯かせるアンナ嬢を見るとつい直ぐにでも襲ってしまいたくなりますが我慢です。
「分かって頂けたでしょうか?」
「でもね、私はとても用心深いんです。このままアンナ嬢に私のお願いをしても聞いては頂けないでしょう、ですからこれです。」
手元のガラス瓶を振って見せるとアンナ嬢の顔が引きつる。
ぶふふっ!良いなぁ~、これこれ!
「飲んで良し、触れて良し、効き目は覿面ですよ。とても高いんですが」
私がアンナ嬢に近づくと悲鳴を上げて摺り下がるけど少しも動けてません。
「さぁ、服を脱ぎ脱ぎしましょうね」
身体を振ってイヤイヤをすればするほど服は自然と脱げてしまいました。冒険者ギルドの受付嬢の制服のボタンが千切れて飛び、たわわな胸が露わになります。
ぼよんぼよんですね。にょほほほ
ガラス瓶の蓋を開けて、下着姿のアンナ嬢の胸に振り掛けます。必死に避けようとすると豊かな胸が更に弾けますね。
少し白い煙が発生して身体に吸い込まれて行きます。
アンナ嬢の表情が呆けて行きますね。
これで暫く待たないと効果が現れません。
一旦、秘書のビクンにここを任せて私は食事をしてきましょう。
戻って来たときのアンナ嬢が楽しみです。
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