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王都のQT
Dという漢
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たった一人残ったスパイダークロウが魔物に変化した、そのことにあたしは驚いた。Dが翻弄するように苦もなく知らないスキルを使いクロウ達を倒したのでスパイダークロウも倒すと何の根拠もなく考えていたからだ。
なのにあんなのズルだ!幾らDが強いA級冒険家でもロードブラックスパイダーに単身で挑むなんて無理だ。
集団を構成する魔物には強さの階級がある。ロード〉ジェネラル〉ナイト〉ポーン〉ワーカーだ。冒険者パーティランクではS〉A〉B〉C〉D〉E相当になるらしい。単独で討伐するなら1段階ずれる強さが必要と言われている。ロードなら超S級冒険者、ジェネラルならS級冒険者、ナイトならA級冒険者、ポーンならB級冒険者、ワーカーならC級と言った状態らしい。D級パーティ破軍の星のベルクさんからの受け売りだ。
そして、スパイダー系の魔物は集団を構成する魔物だ。赤い冠をしたロードに進化した魔物の強さは隔絶していると言われる。通常の冠は赤くないらしい。赤い冠はイレギュラーということだ。
見た目で判別出来るのは冠を持つロードだけらしいが他はスキル『鑑定』でないと判別は難しいらしい。経験豊富な冒険者は魔物の雰囲気から察することが出来ると聞いた。
後は部下を連れているかの有無もあるらしい。ナイトクラスから連れていて魔物の種族に依って数は違うようだが一つ下のクラスの強さを持つ部下らしい。あやふやなのは状況に依って異なるからだと破軍の星のベルクさんから聞いている。
だからA級冒険者のDがイレギュラーなロードブラックスパイダーに単身で挑むなんて・・・・Dの本当の強さがS級超えのEX級なら・・・ひょっとして。
Dが魔物に怯むことなく何処からか双刀を取り出して攻撃を躱して脚を切り飛ばしたときには思わず歓声を上げてしまった。しかし、その直後魔物の身体の下に潜り込むなんて!
確かに硬そうな外観だから腹の下は攻撃が効きそうではある。だけど、脚に閉じ込められたら危険と思ったら脚が再生してしまった!
閉じ込められた!もう駄目だ!幾らDでもと観念したときロードブラックスパイダーが爆発した!
何が起きたのか分からないけどDが何かしたには違いない!
まるで下から爆発させられたかのように硬そうな背中の甲殻が弾け飛んだのだ。魔物の身体に空いた穴からDの魔物の体液まみれの姿が見えてホッとする。
Dが勝った!やっぱりDは凄い!A級ではあるがクラスを偽っているんだ!あんな戰い方が出来るならきっとS級を超えているんじゃないかと思えた。S級超えなんてクラスは無いんだけどね!
◆◆D視点◆◆
想定どおりだ。
誘っている、そう感じられたから奴の行動に合わせた。だが、思った以上に再生力が高い。これは防御力も高いと判断すべきか。
腰を少し落として双刀『グレイカナル』の先端を交差させながら魔力を上げる。脚の関節を狙った時はその硬さを確認する為にわざと魔力を流していなかったがここからは本番だ。
スキル『回転』と『ダッシュ』の併用で俺はその場で急激に回転を始めた。回転が最高潮に達した時に魔力を暴発させるように高々と振り上げる。
双刀『グレイカナル』は俺の想定以上の力を発揮した。ロードブラックスパイダーの下腹部をぶち破り背中まで突き抜ける。爆発したかのように弾け飛んだ内蔵物と体液の残滓を身に受けながら俺は立ち上がっていた。
ロードブラックスパイダーはそのまま身体を没ませたから俺はロードブラックスパイダーの中心に立った状態だった。
「ふぃ~」
残心ではないが留めていた呼気を吐き出した。周りを見ると腕組していたゾラが両手をだらりと下げて、口を開けていた。QTは喜んでいるようでぴょんぴょん飛び跳ねて両手を振っている。あれじゃあ護衛になってないぞ。
全身血みどろになりながらグレイクロウがよたよた立ち上がろうとしながら奇妙な鳴き声を上げた。まだ、絶命していなかったらしい。
◆◆QT視点◆◆
グレイクロウが奇妙な鳴き声を上げるとぞわりとした。視界の隅から小さな魔物の姿が現れた。
グレイラットだ。わらわらと音を立てるように数え切れない程の数が現れた。見る間にどんどん増えていく。
リズミカルな鳴き声に誘われるようにグレイラットがD目掛けて走り寄ってきた。いや、倒れ込んでいるオーククロウやべヴァークロウにも早く辿り着いたグレイラットがたかり始めている。
どしゃと音を立ててグレイクロウが倒れたが増え続けるグレイラットはお構いなしだ。恐らくここにいる者を喰らえとでも命令したのかも知れない。
気づくとゾラの後ろ姿が見えた。グレイクロウの鳴き声に我に返って一目散に逃げ出したのかも知れない。数匹のグレイラットがこちらにも寄ってきたがあたしの短剣で退治する。グレイラットなら数が多少多くても問題にならない。
Dに集まったグレイラットが焼け焦げて飛んで行く。恐らくDが何かしたのかと見るとDが全身から炎を吹き出しながら双刀で恐ろしい勢いで屠っていた。
一刀のもとに数匹のグレイラットが切られて焼け爛れて飛んでいく。集まって来たグレイラットの勢いも次第に収まっているというのにDの屠りは止まらない。
あっという間に全身を焼き焦がし、切断されたグレイラットの山が築かれて行った。Dの放った炎は倒れていたオーククロウやべヴァークロウ、グレイクロウ、そしてロードブラックスパイダーの残骸を燃やし尽くしていた。
なのにあんなのズルだ!幾らDが強いA級冒険家でもロードブラックスパイダーに単身で挑むなんて無理だ。
集団を構成する魔物には強さの階級がある。ロード〉ジェネラル〉ナイト〉ポーン〉ワーカーだ。冒険者パーティランクではS〉A〉B〉C〉D〉E相当になるらしい。単独で討伐するなら1段階ずれる強さが必要と言われている。ロードなら超S級冒険者、ジェネラルならS級冒険者、ナイトならA級冒険者、ポーンならB級冒険者、ワーカーならC級と言った状態らしい。D級パーティ破軍の星のベルクさんからの受け売りだ。
そして、スパイダー系の魔物は集団を構成する魔物だ。赤い冠をしたロードに進化した魔物の強さは隔絶していると言われる。通常の冠は赤くないらしい。赤い冠はイレギュラーということだ。
見た目で判別出来るのは冠を持つロードだけらしいが他はスキル『鑑定』でないと判別は難しいらしい。経験豊富な冒険者は魔物の雰囲気から察することが出来ると聞いた。
後は部下を連れているかの有無もあるらしい。ナイトクラスから連れていて魔物の種族に依って数は違うようだが一つ下のクラスの強さを持つ部下らしい。あやふやなのは状況に依って異なるからだと破軍の星のベルクさんから聞いている。
だからA級冒険者のDがイレギュラーなロードブラックスパイダーに単身で挑むなんて・・・・Dの本当の強さがS級超えのEX級なら・・・ひょっとして。
Dが魔物に怯むことなく何処からか双刀を取り出して攻撃を躱して脚を切り飛ばしたときには思わず歓声を上げてしまった。しかし、その直後魔物の身体の下に潜り込むなんて!
確かに硬そうな外観だから腹の下は攻撃が効きそうではある。だけど、脚に閉じ込められたら危険と思ったら脚が再生してしまった!
閉じ込められた!もう駄目だ!幾らDでもと観念したときロードブラックスパイダーが爆発した!
何が起きたのか分からないけどDが何かしたには違いない!
まるで下から爆発させられたかのように硬そうな背中の甲殻が弾け飛んだのだ。魔物の身体に空いた穴からDの魔物の体液まみれの姿が見えてホッとする。
Dが勝った!やっぱりDは凄い!A級ではあるがクラスを偽っているんだ!あんな戰い方が出来るならきっとS級を超えているんじゃないかと思えた。S級超えなんてクラスは無いんだけどね!
◆◆D視点◆◆
想定どおりだ。
誘っている、そう感じられたから奴の行動に合わせた。だが、思った以上に再生力が高い。これは防御力も高いと判断すべきか。
腰を少し落として双刀『グレイカナル』の先端を交差させながら魔力を上げる。脚の関節を狙った時はその硬さを確認する為にわざと魔力を流していなかったがここからは本番だ。
スキル『回転』と『ダッシュ』の併用で俺はその場で急激に回転を始めた。回転が最高潮に達した時に魔力を暴発させるように高々と振り上げる。
双刀『グレイカナル』は俺の想定以上の力を発揮した。ロードブラックスパイダーの下腹部をぶち破り背中まで突き抜ける。爆発したかのように弾け飛んだ内蔵物と体液の残滓を身に受けながら俺は立ち上がっていた。
ロードブラックスパイダーはそのまま身体を没ませたから俺はロードブラックスパイダーの中心に立った状態だった。
「ふぃ~」
残心ではないが留めていた呼気を吐き出した。周りを見ると腕組していたゾラが両手をだらりと下げて、口を開けていた。QTは喜んでいるようでぴょんぴょん飛び跳ねて両手を振っている。あれじゃあ護衛になってないぞ。
全身血みどろになりながらグレイクロウがよたよた立ち上がろうとしながら奇妙な鳴き声を上げた。まだ、絶命していなかったらしい。
◆◆QT視点◆◆
グレイクロウが奇妙な鳴き声を上げるとぞわりとした。視界の隅から小さな魔物の姿が現れた。
グレイラットだ。わらわらと音を立てるように数え切れない程の数が現れた。見る間にどんどん増えていく。
リズミカルな鳴き声に誘われるようにグレイラットがD目掛けて走り寄ってきた。いや、倒れ込んでいるオーククロウやべヴァークロウにも早く辿り着いたグレイラットがたかり始めている。
どしゃと音を立ててグレイクロウが倒れたが増え続けるグレイラットはお構いなしだ。恐らくここにいる者を喰らえとでも命令したのかも知れない。
気づくとゾラの後ろ姿が見えた。グレイクロウの鳴き声に我に返って一目散に逃げ出したのかも知れない。数匹のグレイラットがこちらにも寄ってきたがあたしの短剣で退治する。グレイラットなら数が多少多くても問題にならない。
Dに集まったグレイラットが焼け焦げて飛んで行く。恐らくDが何かしたのかと見るとDが全身から炎を吹き出しながら双刀で恐ろしい勢いで屠っていた。
一刀のもとに数匹のグレイラットが切られて焼け爛れて飛んでいく。集まって来たグレイラットの勢いも次第に収まっているというのにDの屠りは止まらない。
あっという間に全身を焼き焦がし、切断されたグレイラットの山が築かれて行った。Dの放った炎は倒れていたオーククロウやべヴァークロウ、グレイクロウ、そしてロードブラックスパイダーの残骸を燃やし尽くしていた。
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