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戦争と冒険者D
戦況と移動手段
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通信機に映るもうひとりの男、アラド兄弟の弟ローリンは言った。
「んで?シーザーは何のようだ?」
「ああん?今はDだ、間違えるなよぉ!」
チッと小さく呟いたローリンは不機嫌そうに言う。
「何でも良いけどよぉ、こっちに来るのか?」
「ああ、そのつもりで、様子を聞きたいんだ。」
「さっき兄貴が言ったようにアロシア帝国の伏兵を殲滅したところさ。今頃、スリム•ライザップ辺境伯軍が略奪の真っ最中だろうさ。」
「翼竜闘士は全員回収済みか?」
「ああ、強い敵兵は居なかったから楽だったぜ」
帰投途中の翼竜艇には戦闘に疲れたアラド兄弟の兄ルクランこと、コングがローリンの後ろから顔を覗かせる。
「おお、そうか、待ってるぜ。いや、迎えに行こうか?」
するとコングの言葉に答えるように飛空艇がら軋みが聞こえた。
「おいおい、基地に帰るのでもやっとこさだぞ、兄貴。」
艇全体もそうだがエンジン音も何やらやばそうな音がしていた。
「無理すんなって!錬金術師のランドルトを連れて全体改修に行くから大人しくしとけって!」
俺の言葉にアラド兄弟は喜色満面になった。どうやらかなり逝ってるらしい。
「それに翼竜艇でなくても翼竜闘士でも戦えるだろ?」
アラド兄弟は揃って嫌な顔して答えた。
「「今更、剣で戦うのはめんどい!!」」
しょうがない奴らだ。
「それで戦況はどうなんだよ、お前らと話してると拉致が明かねえ」
横合いからキャサリンが答えた。
「わたしくが聞いて居りますところでは、スリム•ライザップ辺境伯軍は北進しており、アロシア帝国のスエータ地方を抑えている筈ですのじゃ。わたくしたち『緋空旅団』の力で帝国軍を敗走させて居りますので。お兄様達が全滅させた伏兵もその一部ですのじゃ。今の『緋空旅団』の基地は辺境伯領の最北の街ベセワントの倉庫街にありますからそこまで戻らないといけないですのじゃ。」
「スエータ地方か・・・辺境伯の奴、それじゃエッテンベルク城を落とすつもりか?」
「恐らくですのじゃ」
俺の推測をキャサリンが肯定する。
「辺境伯から何か聞いてないか?」
俺はコングとローリンに聞く。コングは首を傾げていたがローリンが答えた。
「俺が聞いた話じゃ、兵が集まり次第大規模攻勢に出るって噂だ。それまで、俺達も待機の筈さ。」
やはり、キャサリンの推測は当たっていそうだ。それまでに錬金術師のランドルトを連れて全体改修は必須だな。
直ぐに出たとしても辺境伯領の最北の街ベセワントまで5日は掛かるから間に合うかどうか。そこから全体改修にはまるまる3日だ。
アラド兄弟にスリム•ライザップ辺境伯と交渉させて、万全で臨んだ方が良いな。
「ローリン、その大規模攻勢の日程を確認して俺たちがそちらに行って、全体改修後にさせてくれ。今のままの翼竜艇にはちと荷が重いだろう?」
ガタピシと翼竜艇が応える。不安そうにコングが計器を見詰めて、ローリンを見るとローリンも頷いた。
「分かった。全体改修もそうだが、きっとシーザーが来ると分かったら条件を呑むと思うぜ。」
ちょっと俺に対する信頼が重いがそれだけのことには応えよう。
それから俺はもう傭兵シーザーじゃないぞ!
キャサリンからもっと居ろと言われたがキャサリンを俺から引き剥がして錬金術師ランドルトのところへ向かう。出掛ける準備はしているだろうが状況を説明しないとな。多分このまま行くとまた、ドワーフ飲みになりそうだ。屋敷に帰れば多分ヨハンナが居るだろうから、またせがまれるのか。
まぁ好きだから良いのだが、アンナがなー。アンナがなー無双するんだよ。
出発に5日は掛かるかと思えたが錬金術師ランドルトの用意の良さに3日目の朝から出ることが出来た。王都北門の外には錬金術師ランドルトの魔導具である移動用工房が既に用意されもくもくと煙を吐いていた。
この移動用工房エクサレンドは馬で移動することなく、魔石の力で移動する。その動力源は蒸気だ。内燃機関という概念が無いので水の魔石で水をうみだし、炎の魔石で蒸気に変え、蒸気圧にて車軸を回す事で動かす。タイヤのような弾力性のある素材が物凄く希少で使えない為に無限軌道で前進する。その為速度は馬の並足程度ではあるが魔力供給が続けば幾らでも動かせる。
工房が併設してあるのではなく、工房に使う予熱を余すことなく使うために移動が可能な様に作られたと言っても過言では無い。運転席のある動力源兼工房を先頭に複数の設備が連なり宿泊、運搬も熟すのだ。ジェットエンジンの重さも半端ないからこの魔導具でないと移動は困難だ。
錬金術師ランドルトとその弟子4人と俺は早速乗り込み、弟子の操縦の下、宴会が始まった。
「んで?シーザーは何のようだ?」
「ああん?今はDだ、間違えるなよぉ!」
チッと小さく呟いたローリンは不機嫌そうに言う。
「何でも良いけどよぉ、こっちに来るのか?」
「ああ、そのつもりで、様子を聞きたいんだ。」
「さっき兄貴が言ったようにアロシア帝国の伏兵を殲滅したところさ。今頃、スリム•ライザップ辺境伯軍が略奪の真っ最中だろうさ。」
「翼竜闘士は全員回収済みか?」
「ああ、強い敵兵は居なかったから楽だったぜ」
帰投途中の翼竜艇には戦闘に疲れたアラド兄弟の兄ルクランこと、コングがローリンの後ろから顔を覗かせる。
「おお、そうか、待ってるぜ。いや、迎えに行こうか?」
するとコングの言葉に答えるように飛空艇がら軋みが聞こえた。
「おいおい、基地に帰るのでもやっとこさだぞ、兄貴。」
艇全体もそうだがエンジン音も何やらやばそうな音がしていた。
「無理すんなって!錬金術師のランドルトを連れて全体改修に行くから大人しくしとけって!」
俺の言葉にアラド兄弟は喜色満面になった。どうやらかなり逝ってるらしい。
「それに翼竜艇でなくても翼竜闘士でも戦えるだろ?」
アラド兄弟は揃って嫌な顔して答えた。
「「今更、剣で戦うのはめんどい!!」」
しょうがない奴らだ。
「それで戦況はどうなんだよ、お前らと話してると拉致が明かねえ」
横合いからキャサリンが答えた。
「わたしくが聞いて居りますところでは、スリム•ライザップ辺境伯軍は北進しており、アロシア帝国のスエータ地方を抑えている筈ですのじゃ。わたくしたち『緋空旅団』の力で帝国軍を敗走させて居りますので。お兄様達が全滅させた伏兵もその一部ですのじゃ。今の『緋空旅団』の基地は辺境伯領の最北の街ベセワントの倉庫街にありますからそこまで戻らないといけないですのじゃ。」
「スエータ地方か・・・辺境伯の奴、それじゃエッテンベルク城を落とすつもりか?」
「恐らくですのじゃ」
俺の推測をキャサリンが肯定する。
「辺境伯から何か聞いてないか?」
俺はコングとローリンに聞く。コングは首を傾げていたがローリンが答えた。
「俺が聞いた話じゃ、兵が集まり次第大規模攻勢に出るって噂だ。それまで、俺達も待機の筈さ。」
やはり、キャサリンの推測は当たっていそうだ。それまでに錬金術師のランドルトを連れて全体改修は必須だな。
直ぐに出たとしても辺境伯領の最北の街ベセワントまで5日は掛かるから間に合うかどうか。そこから全体改修にはまるまる3日だ。
アラド兄弟にスリム•ライザップ辺境伯と交渉させて、万全で臨んだ方が良いな。
「ローリン、その大規模攻勢の日程を確認して俺たちがそちらに行って、全体改修後にさせてくれ。今のままの翼竜艇にはちと荷が重いだろう?」
ガタピシと翼竜艇が応える。不安そうにコングが計器を見詰めて、ローリンを見るとローリンも頷いた。
「分かった。全体改修もそうだが、きっとシーザーが来ると分かったら条件を呑むと思うぜ。」
ちょっと俺に対する信頼が重いがそれだけのことには応えよう。
それから俺はもう傭兵シーザーじゃないぞ!
キャサリンからもっと居ろと言われたがキャサリンを俺から引き剥がして錬金術師ランドルトのところへ向かう。出掛ける準備はしているだろうが状況を説明しないとな。多分このまま行くとまた、ドワーフ飲みになりそうだ。屋敷に帰れば多分ヨハンナが居るだろうから、またせがまれるのか。
まぁ好きだから良いのだが、アンナがなー。アンナがなー無双するんだよ。
出発に5日は掛かるかと思えたが錬金術師ランドルトの用意の良さに3日目の朝から出ることが出来た。王都北門の外には錬金術師ランドルトの魔導具である移動用工房が既に用意されもくもくと煙を吐いていた。
この移動用工房エクサレンドは馬で移動することなく、魔石の力で移動する。その動力源は蒸気だ。内燃機関という概念が無いので水の魔石で水をうみだし、炎の魔石で蒸気に変え、蒸気圧にて車軸を回す事で動かす。タイヤのような弾力性のある素材が物凄く希少で使えない為に無限軌道で前進する。その為速度は馬の並足程度ではあるが魔力供給が続けば幾らでも動かせる。
工房が併設してあるのではなく、工房に使う予熱を余すことなく使うために移動が可能な様に作られたと言っても過言では無い。運転席のある動力源兼工房を先頭に複数の設備が連なり宿泊、運搬も熟すのだ。ジェットエンジンの重さも半端ないからこの魔導具でないと移動は困難だ。
錬金術師ランドルトとその弟子4人と俺は早速乗り込み、弟子の操縦の下、宴会が始まった。
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