80 / 159
冒険者Dと近隣国
魔獣騎士団と赤龍
しおりを挟む
グリフォンの騎獣を出してくるとはなあ。グリフォン、本当に居たとはな。
悠々と羽ばたきながらグリフォンが飛んでいる。かなりゆっくりに見えるがそれなりに遠いからそう見えるのだろう。
その下には地を這うドラゴンとも言われる蜥蜴型の大型歩行の魔物デザートエクリプスみたいなのが10匹程度並んて走っている。
スリム•ライザップ軍は戦いで損耗したらしく約6割程度の1200騎くらいと傭兵団20と言った所か。空を飛んでるグリフォンに気をつければ充分に戦えるな。
ただ、余り良いタイミングじゃないな。多少の疲れは取れているかも知れないが今の状態なら8割程度の実力、疲弊している奴はもっと落ちるだろう。スリム•ライザップ辺境伯の激が上がって、走り出した騎馬兵の速さにバラツキが大きい。外側から囲むように広がっていることからデザートエクリプスの集団の退路を断つつもりだろう。
空を飛んでいるグリフォンは高さおおよそ20mだから冒険者の中の魔法使いが魔法を放って攻撃するつもりか。
上を向いての魔法攻撃は当てにくいだけでなく魔力をかなり消費するから上手いこと当てて落とさないと魔法使いが使い物にならなくなる筈だ。
翼竜艇が居ればグリフォン如きは良い的だった筈だが既に帰投しているからグリフォンに敵が居ない。
魔法使いが空を飛ぶのは余程の実力者でないと出来ないから後は弓如かないだろう。弓も上向きに放つのは威力を減衰させられて20mなら届くだろうがグリフォンの飛行風で落とされるのでは無いかな?
弓を使う手もあるが余り弓騎兵は居ないと思う。まぁグリフォンを牽制する程度なら高く打ち上げてグリフォンの高さより高い所から落とせばやれないことは無いか。
実際にあのグリフォンは上手い高さの位置取りをしている。まさか魔法使いが乗っていたりしないだろうな?
上空からの魔法攻撃は翼竜艇が城落としでやったように効果が高いからな。ちょっと遠すぎてグリフォンに騎乗している奴が見えないが二人以上いたらヤバイかも知れない。
もう少し様子を見て俺も戦闘に加わるか考えるか。
城の窓から俺が覗いているのをユキは何も言わない。というかもう気配が無いな。何処へ行ったやら。あの戦場には行かんとは思うが。
「あ、あれを見てください。」
いきなりユキの声が耳元で聞こえた。何とまたもや俺の背中に乗っていたようだ。そこはかとなく温もりも背中に感じるわ。
ユキの声の通り南東の方角の赤龍峰に黒点が見える。
「ん?あれは赤龍か?」
大きな黒点だけでなくもう一つ小さな点が見える。
視覚を強化すると何かが羽ばたいて飛んでいるのが分かった。あの方角からの飛行体・・・やっぱ龍かな?
ぐんぐん大きくなってはっきり見えてくると龍だと分かった。色も赤をベースに鈍い赤が入った身体をしている。隣の小さいのは龍では無くて竜なのかも知れん。
こりゃ不味い。騎馬戦闘にグリフォンなどの魔物が居るから興味をそそられて来た可能性がある。グリフォンやエクリプスを攻撃してくれれば御の字だが戦場を荒らされるとスリム•ライザップの勝ち目が落ちてしまうぞ。
勝たせる為の援軍で来てるから何とかしないとな。
俺は身を乗り出していた窓に立ち上がると身を躍らせた。落下しながら城の壁を蹴り、城から離れる。
そしてスキル『無貌』を発動して覇王龍ズァークに変化した。スキルの効果が発揮して自分が変わっていく。他人の記憶と肉体的が俺を支配して自分を俯瞰するように感じる。
覇王龍ズァークはちょうど人化していて、息子のストラーダの所に来ていたらしい。しかも食事中だ。問答無用で泥人形になっていることだろう。
落下しながら俺は人化を解いて龍体に戻る。
大きさは全高5メートル、全長は10メートルを越え、翼長20メートルの龍となり大きく羽ばたく。耳元で何か聞こえたが気にしている場合ではない。
羽ばたきを強くして魔力を込めると更に浮き上がり、南東方向へ旋回してこちらに向かって来る龍目掛けて飛び始めた。
向こうもこちらを視認したのか高度を上げつつ、近付いてくるとその龍の姿がはっきりと分かった。
エッテンベルク城から2kmくらい離れた所で数百m離れて相対する。浮揚の魔法の効果で羽ばたきは余りしなくても滞空出来ている。
その龍はやはり赤龍だった。全体は赤黒く、鱗がひび割れたようなところは発光するような赤、眼窩も赤だった。ただ、俺よりひと回り小さい。
「久しいな、ズァーク」
「お前もな、クルトガ」
クルトガは赤龍達の王だ。赤龍峰に住まう赤龍達の王だ。赤龍の数は9匹と数が少ないが全てクルトガの身内、詰まり妻と子である。他に赤龍に連なる赤竜が配下に100匹前後住んで居る。
「何をしに来た?クルトガ」
「何やら人間どもが楽しそうな事をしているので見物だ。魔物の気配もしたのでな。」
恐らくグリフォンやエクリプスの事だろう。あんな遠くから良く気配が判るものだ。
「それよりズァーク、お前こそ何故こんなところに居る?」
「吾は人化して人族に紛れて戦いに講じているのよ。見物は良いが邪魔はしないで貰いたい。さもないと・・・」
「おっとと、険悪な魔力を出すな。」
ズァークとクルトガが空中でガァガァ騒いでいるせいかライザップ辺境伯軍やアロシア帝国秘蔵の魔獣騎士団に乱れが生じている。数km離れて居るとしても龍の存在は測り知れない脅威だ。
「仕方ないからズァークが近寄るなと言うなら退散しよう」
クルトガは言うことを聞いてくれるようだ。
「それにしても人族を乗せているとはな」
クルトガの指摘に俺はユキの事に気づいた。
悠々と羽ばたきながらグリフォンが飛んでいる。かなりゆっくりに見えるがそれなりに遠いからそう見えるのだろう。
その下には地を這うドラゴンとも言われる蜥蜴型の大型歩行の魔物デザートエクリプスみたいなのが10匹程度並んて走っている。
スリム•ライザップ軍は戦いで損耗したらしく約6割程度の1200騎くらいと傭兵団20と言った所か。空を飛んでるグリフォンに気をつければ充分に戦えるな。
ただ、余り良いタイミングじゃないな。多少の疲れは取れているかも知れないが今の状態なら8割程度の実力、疲弊している奴はもっと落ちるだろう。スリム•ライザップ辺境伯の激が上がって、走り出した騎馬兵の速さにバラツキが大きい。外側から囲むように広がっていることからデザートエクリプスの集団の退路を断つつもりだろう。
空を飛んでいるグリフォンは高さおおよそ20mだから冒険者の中の魔法使いが魔法を放って攻撃するつもりか。
上を向いての魔法攻撃は当てにくいだけでなく魔力をかなり消費するから上手いこと当てて落とさないと魔法使いが使い物にならなくなる筈だ。
翼竜艇が居ればグリフォン如きは良い的だった筈だが既に帰投しているからグリフォンに敵が居ない。
魔法使いが空を飛ぶのは余程の実力者でないと出来ないから後は弓如かないだろう。弓も上向きに放つのは威力を減衰させられて20mなら届くだろうがグリフォンの飛行風で落とされるのでは無いかな?
弓を使う手もあるが余り弓騎兵は居ないと思う。まぁグリフォンを牽制する程度なら高く打ち上げてグリフォンの高さより高い所から落とせばやれないことは無いか。
実際にあのグリフォンは上手い高さの位置取りをしている。まさか魔法使いが乗っていたりしないだろうな?
上空からの魔法攻撃は翼竜艇が城落としでやったように効果が高いからな。ちょっと遠すぎてグリフォンに騎乗している奴が見えないが二人以上いたらヤバイかも知れない。
もう少し様子を見て俺も戦闘に加わるか考えるか。
城の窓から俺が覗いているのをユキは何も言わない。というかもう気配が無いな。何処へ行ったやら。あの戦場には行かんとは思うが。
「あ、あれを見てください。」
いきなりユキの声が耳元で聞こえた。何とまたもや俺の背中に乗っていたようだ。そこはかとなく温もりも背中に感じるわ。
ユキの声の通り南東の方角の赤龍峰に黒点が見える。
「ん?あれは赤龍か?」
大きな黒点だけでなくもう一つ小さな点が見える。
視覚を強化すると何かが羽ばたいて飛んでいるのが分かった。あの方角からの飛行体・・・やっぱ龍かな?
ぐんぐん大きくなってはっきり見えてくると龍だと分かった。色も赤をベースに鈍い赤が入った身体をしている。隣の小さいのは龍では無くて竜なのかも知れん。
こりゃ不味い。騎馬戦闘にグリフォンなどの魔物が居るから興味をそそられて来た可能性がある。グリフォンやエクリプスを攻撃してくれれば御の字だが戦場を荒らされるとスリム•ライザップの勝ち目が落ちてしまうぞ。
勝たせる為の援軍で来てるから何とかしないとな。
俺は身を乗り出していた窓に立ち上がると身を躍らせた。落下しながら城の壁を蹴り、城から離れる。
そしてスキル『無貌』を発動して覇王龍ズァークに変化した。スキルの効果が発揮して自分が変わっていく。他人の記憶と肉体的が俺を支配して自分を俯瞰するように感じる。
覇王龍ズァークはちょうど人化していて、息子のストラーダの所に来ていたらしい。しかも食事中だ。問答無用で泥人形になっていることだろう。
落下しながら俺は人化を解いて龍体に戻る。
大きさは全高5メートル、全長は10メートルを越え、翼長20メートルの龍となり大きく羽ばたく。耳元で何か聞こえたが気にしている場合ではない。
羽ばたきを強くして魔力を込めると更に浮き上がり、南東方向へ旋回してこちらに向かって来る龍目掛けて飛び始めた。
向こうもこちらを視認したのか高度を上げつつ、近付いてくるとその龍の姿がはっきりと分かった。
エッテンベルク城から2kmくらい離れた所で数百m離れて相対する。浮揚の魔法の効果で羽ばたきは余りしなくても滞空出来ている。
その龍はやはり赤龍だった。全体は赤黒く、鱗がひび割れたようなところは発光するような赤、眼窩も赤だった。ただ、俺よりひと回り小さい。
「久しいな、ズァーク」
「お前もな、クルトガ」
クルトガは赤龍達の王だ。赤龍峰に住まう赤龍達の王だ。赤龍の数は9匹と数が少ないが全てクルトガの身内、詰まり妻と子である。他に赤龍に連なる赤竜が配下に100匹前後住んで居る。
「何をしに来た?クルトガ」
「何やら人間どもが楽しそうな事をしているので見物だ。魔物の気配もしたのでな。」
恐らくグリフォンやエクリプスの事だろう。あんな遠くから良く気配が判るものだ。
「それよりズァーク、お前こそ何故こんなところに居る?」
「吾は人化して人族に紛れて戦いに講じているのよ。見物は良いが邪魔はしないで貰いたい。さもないと・・・」
「おっとと、険悪な魔力を出すな。」
ズァークとクルトガが空中でガァガァ騒いでいるせいかライザップ辺境伯軍やアロシア帝国秘蔵の魔獣騎士団に乱れが生じている。数km離れて居るとしても龍の存在は測り知れない脅威だ。
「仕方ないからズァークが近寄るなと言うなら退散しよう」
クルトガは言うことを聞いてくれるようだ。
「それにしても人族を乗せているとはな」
クルトガの指摘に俺はユキの事に気づいた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
異世界亜人熟女ハーレム製作者
†真・筋坊主 しんなるきんちゃん†
ファンタジー
異世界転生して亜人の熟女ハーレムを作る話です
【注意】この作品は全てフィクションであり実在、歴史上の人物、場所、概念とは異なります。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる