無貌の男~千変万化のスキルの力で無双する。

きゅうとす

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冒険者Dと近隣国

報酬と対価

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ミリュエルの豊満な胸が気持ち良い。褒められるのもちゃんと行動が伴うと嬉しいぜ。

騒ぎ立てるミリュエルは放って置いて俺はライアンに言う。
「他の獲物も出して良いか?半分になったクラーケンが1匹とサーペントが6匹とダゴンが、えっと89匹だ。」
「なんだとー!」

流石にクラーケンは置けないか。いや、半分づつなら行けるか?
「待て待て、まだ出すな。」

ライアンはギルマスらしく海獣リバイスの検分を始めた。ブツブツ言いながらリバイスを触りまくる。そして振り返って言った。
「この海獣リバイスは納めてくれるんだろうな?これだけのデカブツは他で解体するのは厄介だぞ。」
「いや、討伐の証明だけで良い。俺の連れに錬金術師が居るからそいつに解体は任せる。」

錬金術師は魔物の素材を得るために解体する事が多い。ランドルトはそういうのが得意だ。
「え?駄目なのか?」
「まあな、俺の連れが要らないと言えば別だが。」
「じゃあそいつを早く連れて来い。」
「分かった、分かった。で他のはどうする。」
「第2倉庫に出して貰おう。こっちだ。」

海獣リバイスを俺はインベントリにもう一度仕舞う。
ライアンに付いて行って隣の倉庫に入ると同じくらいの大きさだった。違うのは高さがあって屋根から鈎付の鎖が何本も下がって居る事だ。
俺が感心しているとライアンが言う。
「ここはサーペントやらクラーケンを解体する専用の場所さ」

成程、海が近いバラナビィーチ冒険者ギルドらしいな。俺はライアンに言われるようにクラーケンとサーペントを出した。それだけでかなりの場所を取った。
「ダゴンも出して良いか?ああ、それとなトンガクオンもあるんだ。」
「はあぁ?さっきダゴンは89匹って言ったよな。トンガクオンも魔物だけど何匹だ?」
「なあに、ダゴンよりもちょっと多い106匹だぞ」

ライアンは倉庫の中を見渡して言った。
「悪い、トンガクオンはダゴンを処理して片付いたらにしてくれ。置ききれねえ。」

言われた通りダゴンだけその場に出す。
「ミリュエル、Dと戻って依頼の完了処理と臨時解体員の招集を掛けてくれ。」


ご機嫌な返事をしたミリュエルは俺の腕を取ってギルドに戻った。それから、ギルド内でミリュエルが他の受付嬢やら所員やらにギルマスの指示を伝えて、皆が散ると改めて自分の受付に座って、前に俺も座れと言った。一応、依頼の完了手続きをしてくれるらしい。

何処かに行かずに待っとけと言うミリュエルの言葉に従い、腕を組んでミリュエルの仕事ぶりを眺める。
書類を書き込みながら時折、俺に質問する。聞きながら俺が依頼をこなした報告書を纏めて居るらしい。まぁ俺は使ったスキルの事は話さず、経緯と結果だけを話す。
若くて肉感的なのに受付嬢のまとめ役みたいな事をしているミリュエルはかなり有能なのだろう。ミリュエルの吸い付きたくなる唇や揺れる胸を見ながら話をするのも悪くは無いなと思ったのだった。

バラナビィーチ常設依頼のクラーケン討伐 A級依頼 クリアで大きさ10m越えしていたので金貨20枚をゲット。素材も売ったから半分になっても捌くのが楽になっただけで見積では金貨30枚は固い。魔石は別途算定されて口座に振り込んでくれるらしい。

ダゴン討伐 B級依頼クリアで最低は金貨10枚をゲット。残り79だったから金貨79枚となるかで応相談だそうだ。ミリュエルの話ではこれからの被害が当分無くなるので丸めて金貨80枚となるらしい。

サーペント討伐 A級依頼クリア。10m級が6匹だったから最低で金貨10枚クリア。傷の程度は文句なしに優良だ。全て売却して金貨12枚になるらしい。

ついでに狩ったトンガクオンは後日に渡すから今は分からない。どうせインベントリの中なら時間経過無いからおんなじだわな。
皮算用するなら1匹金貨1枚は固いだろうし、中には3m程のサイズも居たから金貨100枚以上になるのは確実だ。

バラナビィーチはこれからクラーケンの素材とトンガクオンが市場に出回るから結構賑わいそうだ。でもトンガクオン漁師は少し漁獲が減るかもな。海獣リバイスが居なくなったら魚も戻っては来るだろうけど、大物は無理だろ。俺が心配することじゃねえけど。
取り敢えずの収入は金貨162枚って所だな。

ミリュエルが俺に回して見せた書類の内容を確認してサインする。実際の買取カウンターは髭面親父だが、ミリュエルが代理をして処理してくれたので楽ちんだ。
これで軍資金もたんまりだ。でももう1件、塩漬け案件の海獣リバイス討伐の報酬がまだだ。こいつは解決で金貨10枚、リバイスの納品で金貨100枚だが、俺は海獣リバイスを売る気は無いので金貨10枚にしかならなかった。
こっちの書類にもサインしてミリュエルに渡す。ミリュエルは書類を持ってちょっと引っ込むと、麻袋を持って現れた。
「はい、これが報酬の金貨172枚になります。このまま受け取りますか、口座入金しますか?」

と受付嬢らしくミリュエルが言った。
今回は錬金術師ランドルトに渡すから現金を受け取る事にする。
「受け取るぜ。それよか約束だぜ、ミリュエル」

ニコリとミリュエルはして金貨の麻袋を掴んで居る俺の手の上に自分の手を載せて言った。
「そうでしたね。今日は当直明けなので夜は空いています。バラナビィーチグランドホテルロビーで落ち合いましょうか。」
「おお、良いぜ。金も入ったし、豪華に食事と洒落込もうぜ!」

俺はミリュエルの笑顔にご機嫌になってそういった。
そうと決まればやることをやっと置かないとな。








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