無貌の男~千変万化のスキルの力で無双する。

きゅうとす

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冒険者Dと近隣国

女達との再会

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◆◆アンナ視点◆◆
バンプレスト伯爵との会談は余り実り無かったけど滞在は公式に許されたので勧めに従ってホテルと言う宿に泊まる事になったわ。もちろん国賓級の持て成しよ。

後はDが何処に居るかなのよね。それとなくバンプレスト伯爵と話して見たけど個人の話は分からないみたいだったわ。
ただ、それらしき人物が入ってきては来たらしいわ。錬金術師一行とその護衛の冒険者。

バラナビィーチ冒険者ギルドの塩漬け案件を軒並み片付けた実力者らしいわ。バンプレスト伯爵は知らなかったみたいだけどあたしにはピンと来たわ。
だって物好きにも塩漬け案件を片付けたがる規格外の馬鹿な冒険者なんて早々いないじゃ無い。

問題なのはそいつが何処にいるのか分からないのよ。
一緒にいた錬金術師達や乗り物を探す事を破軍の星デストロイスターのローリエ、テイマーのノルダ、錬金術師のジャクリーンに依頼したわ。

ローリエが指揮してテイマーのノルダが街中を、錬金術師のジャクリーンが錬金術師ギルドと言う事でね。
破軍の星デストロイスターの他のメンバーである魔法使いクレソンとタンクのベルクはあたしと一緒よ。

もちろんQTもあたしと一緒にやきもきしていたわ。探しに出たいと言ったけどハニー家のお嬢様で参加しているんだから駄目に決まってるじゃないの。
そんなこんなでホテルで待っていると早速錬金術師ギルドを訪ねたジャクリーンが帰ってきたわ。
「アンナ様、例の男も一緒だった錬金術師も姿をくらましていました。」

ジャクリーンの説明では錬金術師の名前はランドルト。錬金術師界隈では超有名、調薬よりも物造りが得意な錬金術師で依頼料金も馬鹿高いそうだ。
地元バラナビィーチの錬金術師ベラベララも弟子共々一緒じゃ無いかと噂されて、居ないそうだ。
このベラベララと言う錬金術師は地元の魚系の魔物を素材化する腕は高くて、専門の工場まで持っているとか。まあ、こっちは気にしなくて良いわ。

弟子達が偶に戻って来て素材やら食料を買い込んで行くので何処かで隠れて何か大物を造っているのではと言われているらしいわ。
今度、弟子が来たら教えて貰えるように錬金術師仲間に頼んだそうなのよ。


間接的な情報だけどバラナビィーチの冒険者ギルドのギルドマスターは塩漬け案件の後始末に奔走しているそうで不在ならしいわ。

他の冒険者や受付嬢の噂では特A級の冒険者が解決して大金を抱え込んで、何処かに隠れているらしいとか。
この冒険者が暴れてバラナビィーチ随一のパーティを壊滅に追い込んだらしいとか。
沖合でとんでも無い音がしたのもこの冒険者のせいらしいとか。

などと理由の分からない噂が絶えないみたいなのよ。

ローリエもその冒険者の名前を聞き出そうとしたけど受付嬢は守秘義務だと断られ、他の冒険者は報復されるのが怖いと口にしなかったらしいわ。

やっぱりDだよね。いったい何処に消えたのかしら。
錬金術師繋がりのジャクリーンからの連絡待ちよね。

それまでは大きな港町を散策して楽しもうとQTとあちこちを見て回る事にしたわ。気まぐれなDは思わぬ所で出逢うものよねとQTも同意してくれたわ。

意外とQTはDに執着してないわ。以前に聞いたらDはお父さんみたいって言ってたわ、ぷぷぷ。

◆◆D視点◆◆
私掠船を襲っては海獣艇シーモンスターの調整をしていたから2、3日間隔で楽しんでいた。奪われた品物を奪い返すのが目的だから乗員は殺してない。まぁ敵対してくれは腕の1本や2本は切って捨てていたけどな。

一度は姿を見せずに荷物だけを奪ってやったら奴ら大慌てで逃げ回っていたぜ。痛快だったな!挙句の果てには魔族の仕業だなんて言っている奴もいたから好都合ってもんだ。

流石に20日もしない内にアロシア帝国の国旗を上げた私掠船も姿を見せなくなってしまったぜ。根性がねえよ。
俺一人に太刀打ち出来ねえなんてアロシア帝国の連中もたいした事ねえな。まぁグモイ•アラヌイみたいな強者も居るから油断は出来ねえけどな。

奪った荷物は取り敢えず俺のインベントリに収納しっぱなしだが、いずれマジェント共和王国に帰った時に放出する積もりだ。王家に売っても良いなと思って、中身なんぞろくに確認して無いけどな。

拠点に海獣艇シーモンスターを接岸して、いつものようにランドルトとベラベララが海中から引き揚げて、弟子達と取付き、メンテナンスを始める。俺とユキはそのままベッドに飛び込んで寝る積りだったが、珍しくユキが港街ラワヴァッツで呑みたいと言ったので気晴らしに行くことにしたのだった。
俺達が手掛ける時に荷物を満載したベラベララの弟子達がやって来ていた。殊更隠している訳では無いが大っぴらにやるには都合が悪い。
港街ラヴァッツの繁華街から少し離れた余り大きく無い酒場にふたりしてしけ込んだ。何度か来ているが気の置けない親父が旨い魚料理を振る舞ってくれるので俺のお気に入りだ。繁盛しているようでざわつく店内で席を探していると俺達が良く使って居る奥まった場所に見知った顔が居た。

こちらが気付くと同時に向こうも気づいて大声を上げた。
「ディー!ディーだぁ~!」

俺に飛び付いて来たのは此処にはいない筈のお嬢様姿のQTだった。














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