無貌の男~千変万化のスキルの力で無双する。

きゅうとす

文字の大きさ
152 / 159
冒険者Dと近隣国

反応

しおりを挟む
アロシア帝国から発射された古代兵器オメガロンの一発はグモイ•アラヌイの思う通りウクイラナ王国の外れに落ちた。
狙いは間違いなく、後はアロシア帝国の威嚇攻撃であることを各国に通達するだけだ。チオミル•プチン鮮血帝より権力を与えられているから部下に好きな事をさせることが出来る。

次の目標はアルヴァンチェリの隠れ家のあるメリカ合衆国のロッキング山脈だ。実はグモイアラヌイはアルヴァンチェリの出身だった。ちょっとしたいざこざから村長を殺し、逃げていたのだ。

若い頃の過ちと言えどアルヴァンチェリの刺客はしつこかった。アルヴァンチェリの村長が特殊なスキル保持者で殺すことはアルヴァンチェリに取って大罪であることは判っていたのに手が出てしまったのだ。
すぐさま逃げ出し、海を渡り、姿を変え、名前を変えても特殊スキル持ちの集団であるアルヴァンチェリは必ずグモイアラヌイを追って来ていた。

グモイ•アラヌイ、元の名をノルド•シュバルツはアルヴァンチェリの父親が外の世界の奴隷女を妻として生まれた婚外子だった。偵察の仕事をしている時に秘密を知られて連れて来たらしい。

母子共にアルヴァンチェリの中で疎まれて奴隷扱いされてノルドは世界を呪っていた。ノルドがスキル『無識』を得る事で立場は変わった。アルヴァンチェリの中で『無』の付くスキルを持つ者は特別扱いされて誰も逆らう事が許されて居なかった。

スキル『無識』は識りたい事を念じればそれを得るための場所や方法を知ることが出来る特殊なスキルだった。その知識には限界も制限も無かった。
ノルドがその力を初めて使ったのは実の父親をアルヴァンチェリのしきたりの中で殺す方法だった。

それを識ってノルドはまず父親を殺した。だが虐げられた母親は病気となってしまった。ノルドが母親を助けるには外の世界に出て、必要な素材を集める必要があった。

だがスキル『無識』を持つノルドがアルヴァンチェリの外に出ることを許されなかった。村長に阻止されたのだ。
全能に思われた村長を殺さないと母親を助ける事はできなかったのでノルドはスキル『無識』で村長を殺し村を出た。

そして母親を連れてアルヴァンチェリを出たが母親を助ける素材を集め切る前に母親は死んでしまったのだ。

それからノルドはグモイ•アラヌイとして名を変えて逃亡の旅に出た。アルヴァンチェリの追手に対抗するためにスキル『無識』に依って体を鍛える方法が闘気法と識って身につけ、極めた。
それから身を守るための権力をアロシア帝国の皇子チオミルに近づくことで得た。

そしてアルヴァンチェリに復讐する方法も識った。それが古代兵器オメガロンだった。二発目の古代兵器オメガロンの発射は間違いなくメリカ合衆国のロッキング山脈を貫きアルヴァンチェリの隠れ家を破壊した。

だが同時にメリカ合衆国のオメガロンの報復を引き出してしまった。自動報復装置に依ってメリカ合衆国からアロシア帝国に数十発の古代兵器オメガロンが発射された。

それはアロシア帝国がソビエント連邦共産国と呼ばれて居た時代の都市に向かって発射されたのだ。

長い年月は古代兵器オメガロンの目標が幾つか逸れてかつて中華神民共産国だった場所に落ちた。
それはまた、中華神民共産国の奉天ミサイルと呼ばれる報復魔導具を呼び覚まし放たれる事になった。

まだ生きていた古代兵器の応酬がグモイアラヌイの意図以上の破滅として起きたのだった。




遠くて判然とはしないが鼓膜を突き破る様な轟音と衝撃が飛行船を揺らしていた。

急速な高度上昇が緩むに連れて薄霧だった雲を突き抜けて遠くの様子が見えてくる。上へ伸びていく飛行機雲と発生するきのこ雲の理由を知るものはどれ程いるのだろうか。
「こりゃ凄え」

思わず漏れただろうサヴァの声を咎める者は居なかった。その時俺の肩を叩く者が居た。
「ディ、あれは何なの?何が起きてるの?」

アンナだった。
その後ろには不安そうなQT、ダリアや破軍の星デストロイスターのメンバーとアルマと商人が居た。

みんな急に逃げろと集められただけで何が起きているのか知らないのだ。俺だって詳しくは知らん。
だが、避難の号令を掛けたのが俺だと知っている者達は俺を見ていた。俺はアンナを始め、乗っている者達に知っている限りのことを告げることにした。
「みんな、この飛行船は今空高く飛び上がって雲より高い所を上昇している。」

後ろの方から方舟ノアンと言う声も聞こえた。
「そうだ、ノアンだ。かつて神が大洪水から人々を救った方舟だ。イシュタームの事をみんな知っているだろう。
今起きていることは大洪水じゃないけど破滅の出来事だ。

窓の外に見える細長い雲は古代兵器が空を飛び交っている証拠だ。あれが落ちた所は地面が割れて海にされてしまう。そして落ちた所から爆風が起きる。」

あちこちから「ほう」と言う声や「信じられない」と言う声が聞こえた。
「一番近い所に落ちた古代兵器はウクイラナ王国の外れに落ちたみたいだった。その影響がハイドゥン村を既に襲った強烈な風と地震の正体だ!」











しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。 この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。 ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。 少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。 更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。 そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。 少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。 どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。 少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。 冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。 すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く… 果たして、その可能性とは⁉ HOTランキングは、最高は2位でした。 皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°. でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

異世界亜人熟女ハーレム製作者

†真・筋坊主 しんなるきんちゃん†
ファンタジー
異世界転生して亜人の熟女ハーレムを作る話です 【注意】この作品は全てフィクションであり実在、歴史上の人物、場所、概念とは異なります。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

処理中です...