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冒険者Dと近隣国
反応
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アロシア帝国から発射された古代兵器オメガロンの一発はグモイ•アラヌイの思う通りウクイラナ王国の外れに落ちた。
狙いは間違いなく、後はアロシア帝国の威嚇攻撃であることを各国に通達するだけだ。チオミル•プチン鮮血帝より権力を与えられているから部下に好きな事をさせることが出来る。
次の目標はアルヴァンチェリの隠れ家のあるメリカ合衆国のロッキング山脈だ。実はグモイアラヌイはアルヴァンチェリの出身だった。ちょっとしたいざこざから村長を殺し、逃げていたのだ。
若い頃の過ちと言えどアルヴァンチェリの刺客はしつこかった。アルヴァンチェリの村長が特殊なスキル保持者で殺すことはアルヴァンチェリに取って大罪であることは判っていたのに手が出てしまったのだ。
すぐさま逃げ出し、海を渡り、姿を変え、名前を変えても特殊スキル持ちの集団であるアルヴァンチェリは必ずグモイアラヌイを追って来ていた。
グモイ•アラヌイ、元の名をノルド•シュバルツはアルヴァンチェリの父親が外の世界の奴隷女を妻として生まれた婚外子だった。偵察の仕事をしている時に秘密を知られて連れて来たらしい。
母子共にアルヴァンチェリの中で疎まれて奴隷扱いされてノルドは世界を呪っていた。ノルドがスキル『無識』を得る事で立場は変わった。アルヴァンチェリの中で『無』の付くスキルを持つ者は特別扱いされて誰も逆らう事が許されて居なかった。
スキル『無識』は識りたい事を念じればそれを得るための場所や方法を知ることが出来る特殊なスキルだった。その知識には限界も制限も無かった。
ノルドがその力を初めて使ったのは実の父親をアルヴァンチェリのしきたりの中で殺す方法だった。
それを識ってノルドはまず父親を殺した。だが虐げられた母親は病気となってしまった。ノルドが母親を助けるには外の世界に出て、必要な素材を集める必要があった。
だがスキル『無識』を持つノルドがアルヴァンチェリの外に出ることを許されなかった。村長に阻止されたのだ。
全能に思われた村長を殺さないと母親を助ける事はできなかったのでノルドはスキル『無識』で村長を殺し村を出た。
そして母親を連れてアルヴァンチェリを出たが母親を助ける素材を集め切る前に母親は死んでしまったのだ。
それからノルドはグモイ•アラヌイとして名を変えて逃亡の旅に出た。アルヴァンチェリの追手に対抗するためにスキル『無識』に依って体を鍛える方法が闘気法と識って身につけ、極めた。
それから身を守るための権力をアロシア帝国の皇子チオミルに近づくことで得た。
そしてアルヴァンチェリに復讐する方法も識った。それが古代兵器オメガロンだった。二発目の古代兵器オメガロンの発射は間違いなくメリカ合衆国のロッキング山脈を貫きアルヴァンチェリの隠れ家を破壊した。
だが同時にメリカ合衆国のオメガロンの報復を引き出してしまった。自動報復装置に依ってメリカ合衆国からアロシア帝国に数十発の古代兵器オメガロンが発射された。
それはアロシア帝国がソビエント連邦共産国と呼ばれて居た時代の都市に向かって発射されたのだ。
長い年月は古代兵器オメガロンの目標が幾つか逸れてかつて中華神民共産国だった場所に落ちた。
それはまた、中華神民共産国の奉天ミサイルと呼ばれる報復魔導具を呼び覚まし放たれる事になった。
まだ生きていた古代兵器の応酬がグモイアラヌイの意図以上の破滅として起きたのだった。
◆
遠くて判然とはしないが鼓膜を突き破る様な轟音と衝撃が飛行船を揺らしていた。
急速な高度上昇が緩むに連れて薄霧だった雲を突き抜けて遠くの様子が見えてくる。上へ伸びていく飛行機雲と発生するきのこ雲の理由を知るものはどれ程いるのだろうか。
「こりゃ凄え」
思わず漏れただろうサヴァの声を咎める者は居なかった。その時俺の肩を叩く者が居た。
「ディ、あれは何なの?何が起きてるの?」
アンナだった。
その後ろには不安そうなQT、ダリアや破軍の星のメンバーとアルマと商人が居た。
みんな急に逃げろと集められただけで何が起きているのか知らないのだ。俺だって詳しくは知らん。
だが、避難の号令を掛けたのが俺だと知っている者達は俺を見ていた。俺はアンナを始め、乗っている者達に知っている限りのことを告げることにした。
「みんな、この飛行船は今空高く飛び上がって雲より高い所を上昇している。」
後ろの方から方舟ノアンと言う声も聞こえた。
「そうだ、ノアンだ。かつて神が大洪水から人々を救った方舟だ。イシュタームの事をみんな知っているだろう。
今起きていることは大洪水じゃないけど破滅の出来事だ。
窓の外に見える細長い雲は古代兵器が空を飛び交っている証拠だ。あれが落ちた所は地面が割れて海にされてしまう。そして落ちた所から爆風が起きる。」
あちこちから「ほう」と言う声や「信じられない」と言う声が聞こえた。
「一番近い所に落ちた古代兵器はウクイラナ王国の外れに落ちたみたいだった。その影響がハイドゥン村を既に襲った強烈な風と地震の正体だ!」
狙いは間違いなく、後はアロシア帝国の威嚇攻撃であることを各国に通達するだけだ。チオミル•プチン鮮血帝より権力を与えられているから部下に好きな事をさせることが出来る。
次の目標はアルヴァンチェリの隠れ家のあるメリカ合衆国のロッキング山脈だ。実はグモイアラヌイはアルヴァンチェリの出身だった。ちょっとしたいざこざから村長を殺し、逃げていたのだ。
若い頃の過ちと言えどアルヴァンチェリの刺客はしつこかった。アルヴァンチェリの村長が特殊なスキル保持者で殺すことはアルヴァンチェリに取って大罪であることは判っていたのに手が出てしまったのだ。
すぐさま逃げ出し、海を渡り、姿を変え、名前を変えても特殊スキル持ちの集団であるアルヴァンチェリは必ずグモイアラヌイを追って来ていた。
グモイ•アラヌイ、元の名をノルド•シュバルツはアルヴァンチェリの父親が外の世界の奴隷女を妻として生まれた婚外子だった。偵察の仕事をしている時に秘密を知られて連れて来たらしい。
母子共にアルヴァンチェリの中で疎まれて奴隷扱いされてノルドは世界を呪っていた。ノルドがスキル『無識』を得る事で立場は変わった。アルヴァンチェリの中で『無』の付くスキルを持つ者は特別扱いされて誰も逆らう事が許されて居なかった。
スキル『無識』は識りたい事を念じればそれを得るための場所や方法を知ることが出来る特殊なスキルだった。その知識には限界も制限も無かった。
ノルドがその力を初めて使ったのは実の父親をアルヴァンチェリのしきたりの中で殺す方法だった。
それを識ってノルドはまず父親を殺した。だが虐げられた母親は病気となってしまった。ノルドが母親を助けるには外の世界に出て、必要な素材を集める必要があった。
だがスキル『無識』を持つノルドがアルヴァンチェリの外に出ることを許されなかった。村長に阻止されたのだ。
全能に思われた村長を殺さないと母親を助ける事はできなかったのでノルドはスキル『無識』で村長を殺し村を出た。
そして母親を連れてアルヴァンチェリを出たが母親を助ける素材を集め切る前に母親は死んでしまったのだ。
それからノルドはグモイ•アラヌイとして名を変えて逃亡の旅に出た。アルヴァンチェリの追手に対抗するためにスキル『無識』に依って体を鍛える方法が闘気法と識って身につけ、極めた。
それから身を守るための権力をアロシア帝国の皇子チオミルに近づくことで得た。
そしてアルヴァンチェリに復讐する方法も識った。それが古代兵器オメガロンだった。二発目の古代兵器オメガロンの発射は間違いなくメリカ合衆国のロッキング山脈を貫きアルヴァンチェリの隠れ家を破壊した。
だが同時にメリカ合衆国のオメガロンの報復を引き出してしまった。自動報復装置に依ってメリカ合衆国からアロシア帝国に数十発の古代兵器オメガロンが発射された。
それはアロシア帝国がソビエント連邦共産国と呼ばれて居た時代の都市に向かって発射されたのだ。
長い年月は古代兵器オメガロンの目標が幾つか逸れてかつて中華神民共産国だった場所に落ちた。
それはまた、中華神民共産国の奉天ミサイルと呼ばれる報復魔導具を呼び覚まし放たれる事になった。
まだ生きていた古代兵器の応酬がグモイアラヌイの意図以上の破滅として起きたのだった。
◆
遠くて判然とはしないが鼓膜を突き破る様な轟音と衝撃が飛行船を揺らしていた。
急速な高度上昇が緩むに連れて薄霧だった雲を突き抜けて遠くの様子が見えてくる。上へ伸びていく飛行機雲と発生するきのこ雲の理由を知るものはどれ程いるのだろうか。
「こりゃ凄え」
思わず漏れただろうサヴァの声を咎める者は居なかった。その時俺の肩を叩く者が居た。
「ディ、あれは何なの?何が起きてるの?」
アンナだった。
その後ろには不安そうなQT、ダリアや破軍の星のメンバーとアルマと商人が居た。
みんな急に逃げろと集められただけで何が起きているのか知らないのだ。俺だって詳しくは知らん。
だが、避難の号令を掛けたのが俺だと知っている者達は俺を見ていた。俺はアンナを始め、乗っている者達に知っている限りのことを告げることにした。
「みんな、この飛行船は今空高く飛び上がって雲より高い所を上昇している。」
後ろの方から方舟ノアンと言う声も聞こえた。
「そうだ、ノアンだ。かつて神が大洪水から人々を救った方舟だ。イシュタームの事をみんな知っているだろう。
今起きていることは大洪水じゃないけど破滅の出来事だ。
窓の外に見える細長い雲は古代兵器が空を飛び交っている証拠だ。あれが落ちた所は地面が割れて海にされてしまう。そして落ちた所から爆風が起きる。」
あちこちから「ほう」と言う声や「信じられない」と言う声が聞こえた。
「一番近い所に落ちた古代兵器はウクイラナ王国の外れに落ちたみたいだった。その影響がハイドゥン村を既に襲った強烈な風と地震の正体だ!」
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