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1章
第3話
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――――吹雪とは、中1の時に初めて同じクラスになって知り合った。
その後、くじ引きで席が隣同士になり、よく話すようになった。
話すようになったというよりは、話しかけられるようになった……という感じだったけど。
朝イチのテンションの高い挨拶から始まって、朝食から賑やかい家族の話。
兄と弟と喧嘩した話。
階段から落ちてあざを作った話。
嫌いな食べ物を頑張って克服した話。
授業で聞き取れなかったところを見せてくれという話。
昨日みた面白い番組の話。
最近ハマって家族や友達とのカラオケでよく歌う曲の話……。
特に内容のないどーでもいい話を、毎日毎日適当に相槌を打ちながら聞いていた。
【女という生き物は話を聞いているフリをして共感さえしておけば敵には回らない】
これは姉貴から嫌というほど学んでいた。
そんなある日、吹雪が言った。
『阿比留君って無表情だから怖いけど、そこそこ顔立ちは整っているんだからもっと笑いなよ!もったいないよ!』
――――面白くないのにどうやって笑うんだよって思ったのを覚えてる。
『背ももっと伸びるよね。今は私より少し高いから……165くらい?』
――――高校に入って測ったら、176になってたよ。
『ねえ。前から思ってたんだけど、阿比留君の指って綺麗だよね、スラッと長くて。ピアノとか上手く弾けそう……』
――――弾いてたし。中学上がる時やめたけど。……確かそんな風に答えたかな。
『えー?そうなの?もったいない!今度聴かせてよ!』
――――めんどくさいこと言い出したって思ったな……。
『めんどう事は先に済ませた方がいいよ?でないとしばらくつきまとって〝弾いて~〟って叫ぶから』
――――姉貴といいこいつといい、どうして女って俺に対してこう押しが強いのかね……。
でも別に嫌じゃないと思う自分もいた。……ピアノが?……こいつが?
この時、初めて真正面から吹雪の顔を見た気がする。
吹雪はニッコリ笑い、目が合った俺の腕をつかんで立ち上がらせ、音楽室へ行こうと引っ張った。
どうしてかこの時、俺は吹雪に逆らおうとは思わなかった。
姉貴に女に逆らえないようしつけられてきたせいなのか、既に吹雪に惹かれていたせいなのか……わからないけれど。
『うわぁ~!やっぱり上手だね。何でやめちゃったの?』
ピアノ教室で何度も弾かされた曲を投げやりで披露したところ、拍手と共に吹雪に感激された。
――――親の友達がピアノ教室やってて、そこに小さい頃から姉貴と一緒に習わされてた。そろそろ通うのめんどくさくなってたし、親も中学入ったら勉強に力入れろって言うからさ。
『そうなの?じゃあ、たまにでいいから私の前で弾いてよ。たまにでいいからさ!』
吹雪は楽しそうにそう言ってた。
――――何でそんなめんどくさいことに俺の時間裂くんだよ……。たかがクラスメイトのために……。
女と言う生き物を敵に回したくないとは言え、常時付きまとわれて弾けって言われたらそれもメンドクサイな……。
そういう気分だったと思う。これでもだいぶ譲歩したのに。
『じゃあ、彼女になる!彼女の言うこと聞いてよ!それならいいでしょ?』
――――はぁ?
吹雪の意外な言葉に、どっちかっていうと俺は引いた。
――――ピアノ弾いて欲しいから彼女になるって意味わかんないんだけど……。どうせなら好きになった奴とつきあえよ……。
『だからー、好きだって言ってんの!あたしとつきあってよ!初めて見た時から、顔が結構好みだったの!』
――――顔かよ。しかもどんな上から告白だよ。
『さっさとつきあった方がいいよ?つきあってくれなくても、しばらくつきまとうから!あたし、めんどくさい女だもん!』
あのさ……と言いかけて、思わず言葉が止まったのを覚えてる。
勢いのある言葉とは裏腹に、吹雪の足は震えてた。
顔も真っ赤で……どんどんトマトみたいな色になっていった。
――――なんか、やばい……
正直、女の子をこんなに可愛いと思ったのは初めてだった。ヤラレタと思った。
心臓を……わしづかみにされた気分だった。
『返事、OKなら何か弾いてよ。……ダメならこのまま立ち去って?……諦める。つきまとうって言ったのは嘘。ちゃんと諦めるから大丈夫……』
目をつぶったまま震える吹雪の言葉に、俺は迷っていた。
――――いや、迷っていたのは告白の返事じゃなくて、弾く曲の方だ。
サビくらいしかわからないけど……と適当に弾いた曲に、吹雪がハッと顔を上げる。
『それ……私が最近ハマってるって言った曲……?OKってことだよね!?つきあってくれるんだよね!?彼女になっていいんだよね!?』
照れながらそっぽを向いて弾き続けた俺に、吹雪が抱き着いてきて『大好き!』と言った。
『今もっと大好きになっちゃったよ!』と耳元でつぶやいた吹雪の言葉に、俺は完全に落とされた気がした。
それから中学を卒業するまでほぼ一緒に過ごして、いつの間にか公認カップルとして周りに認知されてた。
多少の気恥ずかしさはあれど、俺と一緒にいる吹雪はいつも楽しそうで、不思議と悪い気はしなかった。
吹雪は誰といても場の盛り上げ役で、生徒にも先生にもとても愛されるキャラで。
つまんないことで喧嘩もたくさんしたけど、すぐに仲直りして。
「もっと好きって言ってよ~」とか「愛情表現が足りないのー」とか、よくわかんないことでスネて怒るけど、きちんと自分の非を認めて「ごめんね」と謝れる吹雪にいつも感心してた。
毎日の登下校を一緒にして、休日にはデートして……。
俺の生活に当たり前に吹雪がいて……いるようになって。
ずっとずっとこんな楽しい時間が続くと思っていた。……あの時までは。
中学3年の春休み。
同じ高校に受かって、「学校が始まるまで沢山デートしようね!行きたいところいっぱいあるんだ~」と約束した卒業式の帰り道、吹雪は事故に遭ってあっさりこの世を去ってしまった。
『明日のデート、寝坊しないでよ!』
それが最後の言葉。まるで眠っているかのような綺麗な姿のまま灰となり、空にのぼって行ってしまった。
――――俺を、残して。
突然やって来たと思ったら、突然去って……。
まるで【吹雪】という名前の通りの女。
ひとり残された俺にどうしろと?
……多分、生きろとしつこく言うのだろう。そういうやつだった。
デートするはずだった春休み中、線香をあげに通った吹雪の家で吹雪の両親に、吹雪が大事にしていたという楽譜を貰った。
……今俺が持っているやつだ。毎日持ち歩いてる。
吹雪と通うはずだった高校に、吹雪の形見と一緒に通ってる……。
聞いたところ、吹雪は小さい頃からピアノを習いたいと両親に懇願していたが、子供が3人いた吹雪の家庭には沢山の習い事をさせる金銭的余裕がなく、欲しがっていた楽譜だけを誕生日に買い与えたそうだ。
高校生になったらバイトして、ピアノ教室に通うのが夢だと言っていたらしき吹雪。
ずっと一緒にいたのに、頼まれて何度もピアノを弾いたのに、俺はその話を聞いたことがなかった。
言ってくれてたら、基本くらいなら俺が教えてやれたのに……。
いきなり弾けるようになって俺を驚かせたかったのか、弾けるようになるために俺を利用したくなかったのか、今となってはわからない。
……けれど、ピアノを弾くたびに思い出す。吹雪と過ごした時間を。笑顔を。声を。
校舎は変わっても、学校という場所で弾くたびに思い出す。これからもきっと思い出す。吹雪はいつだって、俺の中にいるということを……。
『大好き!大好きだよ!史朗……』
何度も聞いたその言葉を、全く色あせることのないその響きを……毎日のように……思い出す。
その日の放課後。
音楽室へ行くとやはりひなたが立っていて、予想通り「てるてる坊主の曲を弾いて」と言ってきた。
正確には、「ひなたの曲弾いて」と言うのだが。
いつもいつの間にかいなくなっているひなた。
そういえば……と思い出して、俺はひなたに聞いてみた。
「こんなに自由自在に消えたり現れたり出来るなら、最初は何で窓から入ってきたんだ?」
聞くタイミングを逃していたが、実は素朴に疑問だった。
ひなたは「んー?」と考えて込んでいたが、「シロウが見つけてくれたから、ここに入れた」みたいなことを言ったので、どうやら今は俺を基点に消えたり現れたりしてるようだった。
姉貴が『条件の合ったやつの前にしか現れない』と言っていたから、それも関係しているのだろう。
――――となると、この先のひなたの行動には、まだ何か条件が必要なのだろうか……?
俺はひなたを見つめ、「何でそんなにひなたの曲……〝てるてる坊主〟を弾いて欲しいんだ?」と聞いた。
「そこに欲しいものがあるから」
ひなたは真顔で即答した。
今日のひなたとの会話はそこまでで、少し華やかにアレンジした「てるてる坊主の曲」を弾き終えてから振り向くと、やはりひなたはいなくなっていた。
-続く-
その後、くじ引きで席が隣同士になり、よく話すようになった。
話すようになったというよりは、話しかけられるようになった……という感じだったけど。
朝イチのテンションの高い挨拶から始まって、朝食から賑やかい家族の話。
兄と弟と喧嘩した話。
階段から落ちてあざを作った話。
嫌いな食べ物を頑張って克服した話。
授業で聞き取れなかったところを見せてくれという話。
昨日みた面白い番組の話。
最近ハマって家族や友達とのカラオケでよく歌う曲の話……。
特に内容のないどーでもいい話を、毎日毎日適当に相槌を打ちながら聞いていた。
【女という生き物は話を聞いているフリをして共感さえしておけば敵には回らない】
これは姉貴から嫌というほど学んでいた。
そんなある日、吹雪が言った。
『阿比留君って無表情だから怖いけど、そこそこ顔立ちは整っているんだからもっと笑いなよ!もったいないよ!』
――――面白くないのにどうやって笑うんだよって思ったのを覚えてる。
『背ももっと伸びるよね。今は私より少し高いから……165くらい?』
――――高校に入って測ったら、176になってたよ。
『ねえ。前から思ってたんだけど、阿比留君の指って綺麗だよね、スラッと長くて。ピアノとか上手く弾けそう……』
――――弾いてたし。中学上がる時やめたけど。……確かそんな風に答えたかな。
『えー?そうなの?もったいない!今度聴かせてよ!』
――――めんどくさいこと言い出したって思ったな……。
『めんどう事は先に済ませた方がいいよ?でないとしばらくつきまとって〝弾いて~〟って叫ぶから』
――――姉貴といいこいつといい、どうして女って俺に対してこう押しが強いのかね……。
でも別に嫌じゃないと思う自分もいた。……ピアノが?……こいつが?
この時、初めて真正面から吹雪の顔を見た気がする。
吹雪はニッコリ笑い、目が合った俺の腕をつかんで立ち上がらせ、音楽室へ行こうと引っ張った。
どうしてかこの時、俺は吹雪に逆らおうとは思わなかった。
姉貴に女に逆らえないようしつけられてきたせいなのか、既に吹雪に惹かれていたせいなのか……わからないけれど。
『うわぁ~!やっぱり上手だね。何でやめちゃったの?』
ピアノ教室で何度も弾かされた曲を投げやりで披露したところ、拍手と共に吹雪に感激された。
――――親の友達がピアノ教室やってて、そこに小さい頃から姉貴と一緒に習わされてた。そろそろ通うのめんどくさくなってたし、親も中学入ったら勉強に力入れろって言うからさ。
『そうなの?じゃあ、たまにでいいから私の前で弾いてよ。たまにでいいからさ!』
吹雪は楽しそうにそう言ってた。
――――何でそんなめんどくさいことに俺の時間裂くんだよ……。たかがクラスメイトのために……。
女と言う生き物を敵に回したくないとは言え、常時付きまとわれて弾けって言われたらそれもメンドクサイな……。
そういう気分だったと思う。これでもだいぶ譲歩したのに。
『じゃあ、彼女になる!彼女の言うこと聞いてよ!それならいいでしょ?』
――――はぁ?
吹雪の意外な言葉に、どっちかっていうと俺は引いた。
――――ピアノ弾いて欲しいから彼女になるって意味わかんないんだけど……。どうせなら好きになった奴とつきあえよ……。
『だからー、好きだって言ってんの!あたしとつきあってよ!初めて見た時から、顔が結構好みだったの!』
――――顔かよ。しかもどんな上から告白だよ。
『さっさとつきあった方がいいよ?つきあってくれなくても、しばらくつきまとうから!あたし、めんどくさい女だもん!』
あのさ……と言いかけて、思わず言葉が止まったのを覚えてる。
勢いのある言葉とは裏腹に、吹雪の足は震えてた。
顔も真っ赤で……どんどんトマトみたいな色になっていった。
――――なんか、やばい……
正直、女の子をこんなに可愛いと思ったのは初めてだった。ヤラレタと思った。
心臓を……わしづかみにされた気分だった。
『返事、OKなら何か弾いてよ。……ダメならこのまま立ち去って?……諦める。つきまとうって言ったのは嘘。ちゃんと諦めるから大丈夫……』
目をつぶったまま震える吹雪の言葉に、俺は迷っていた。
――――いや、迷っていたのは告白の返事じゃなくて、弾く曲の方だ。
サビくらいしかわからないけど……と適当に弾いた曲に、吹雪がハッと顔を上げる。
『それ……私が最近ハマってるって言った曲……?OKってことだよね!?つきあってくれるんだよね!?彼女になっていいんだよね!?』
照れながらそっぽを向いて弾き続けた俺に、吹雪が抱き着いてきて『大好き!』と言った。
『今もっと大好きになっちゃったよ!』と耳元でつぶやいた吹雪の言葉に、俺は完全に落とされた気がした。
それから中学を卒業するまでほぼ一緒に過ごして、いつの間にか公認カップルとして周りに認知されてた。
多少の気恥ずかしさはあれど、俺と一緒にいる吹雪はいつも楽しそうで、不思議と悪い気はしなかった。
吹雪は誰といても場の盛り上げ役で、生徒にも先生にもとても愛されるキャラで。
つまんないことで喧嘩もたくさんしたけど、すぐに仲直りして。
「もっと好きって言ってよ~」とか「愛情表現が足りないのー」とか、よくわかんないことでスネて怒るけど、きちんと自分の非を認めて「ごめんね」と謝れる吹雪にいつも感心してた。
毎日の登下校を一緒にして、休日にはデートして……。
俺の生活に当たり前に吹雪がいて……いるようになって。
ずっとずっとこんな楽しい時間が続くと思っていた。……あの時までは。
中学3年の春休み。
同じ高校に受かって、「学校が始まるまで沢山デートしようね!行きたいところいっぱいあるんだ~」と約束した卒業式の帰り道、吹雪は事故に遭ってあっさりこの世を去ってしまった。
『明日のデート、寝坊しないでよ!』
それが最後の言葉。まるで眠っているかのような綺麗な姿のまま灰となり、空にのぼって行ってしまった。
――――俺を、残して。
突然やって来たと思ったら、突然去って……。
まるで【吹雪】という名前の通りの女。
ひとり残された俺にどうしろと?
……多分、生きろとしつこく言うのだろう。そういうやつだった。
デートするはずだった春休み中、線香をあげに通った吹雪の家で吹雪の両親に、吹雪が大事にしていたという楽譜を貰った。
……今俺が持っているやつだ。毎日持ち歩いてる。
吹雪と通うはずだった高校に、吹雪の形見と一緒に通ってる……。
聞いたところ、吹雪は小さい頃からピアノを習いたいと両親に懇願していたが、子供が3人いた吹雪の家庭には沢山の習い事をさせる金銭的余裕がなく、欲しがっていた楽譜だけを誕生日に買い与えたそうだ。
高校生になったらバイトして、ピアノ教室に通うのが夢だと言っていたらしき吹雪。
ずっと一緒にいたのに、頼まれて何度もピアノを弾いたのに、俺はその話を聞いたことがなかった。
言ってくれてたら、基本くらいなら俺が教えてやれたのに……。
いきなり弾けるようになって俺を驚かせたかったのか、弾けるようになるために俺を利用したくなかったのか、今となってはわからない。
……けれど、ピアノを弾くたびに思い出す。吹雪と過ごした時間を。笑顔を。声を。
校舎は変わっても、学校という場所で弾くたびに思い出す。これからもきっと思い出す。吹雪はいつだって、俺の中にいるということを……。
『大好き!大好きだよ!史朗……』
何度も聞いたその言葉を、全く色あせることのないその響きを……毎日のように……思い出す。
その日の放課後。
音楽室へ行くとやはりひなたが立っていて、予想通り「てるてる坊主の曲を弾いて」と言ってきた。
正確には、「ひなたの曲弾いて」と言うのだが。
いつもいつの間にかいなくなっているひなた。
そういえば……と思い出して、俺はひなたに聞いてみた。
「こんなに自由自在に消えたり現れたり出来るなら、最初は何で窓から入ってきたんだ?」
聞くタイミングを逃していたが、実は素朴に疑問だった。
ひなたは「んー?」と考えて込んでいたが、「シロウが見つけてくれたから、ここに入れた」みたいなことを言ったので、どうやら今は俺を基点に消えたり現れたりしてるようだった。
姉貴が『条件の合ったやつの前にしか現れない』と言っていたから、それも関係しているのだろう。
――――となると、この先のひなたの行動には、まだ何か条件が必要なのだろうか……?
俺はひなたを見つめ、「何でそんなにひなたの曲……〝てるてる坊主〟を弾いて欲しいんだ?」と聞いた。
「そこに欲しいものがあるから」
ひなたは真顔で即答した。
今日のひなたとの会話はそこまでで、少し華やかにアレンジした「てるてる坊主の曲」を弾き終えてから振り向くと、やはりひなたはいなくなっていた。
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