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オメガ6
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「気持ちよくしてもらった、だろう? 立花のおかげでプロジェクトの首尾も上々だ。引き続き、仁居先生の意向には必ず添うようにしなさい」
「はい……ん、ん……っ」
緩く勃ち上がった性器を瑛智は指先で擦りながら、パッドに映し出された顧客の名前を確認している。全て立花を買った男だ。先程、立花を無理矢理番にしようとした一人の名前を、躊躇いもなく消去した。自身の利益にならないものを即座に切り捨てる冷酷さを、立花は幾度となく目にしている。逆らえば身内であろうと、こうやって処分されるのだろう。
番関係のないフリーのオメガは希少価値が高い。相手を選ばず誰とでも寝られるからだ。瑛智が懇意にしている仁居は、国立大学病院の理事であり自身も医師免許を所持している。近々、大学病院の敷地を貸し付けるための公募が行われる予定で、実質的な経営者である仁居が決定権を握っている。条件や基準は公表されていないが、すでに水面下では数十億単位の金が動いているのだ。
莫大なリターンが約束される土地はとりわけ倍率も高く、メディアや投資家はその動向に注目していた。
瑛智の指すプロジェクトとは、大学病院の敷地内への宿泊施設の建設だ。患者の家族が寛げるような場所を提供するとともに、患者の入院期間を短縮してベッド数を確保する。瑛智のプロジェクトに仁居は賛同していたが、それでも確実に勝ち取れる訳ではない。
仁居が複数人の男のオメガを愛人にしていると聞きつけた瑛智は、迷うことなく立花を差し向けた。
「はぁ……っ。あっ、ああ、ん」
「堪え性のない。少し可愛がっただけでこれだ」
薄く、量も少ない精がグレーブルーの大理石の床にぱたぱたと散らばる。微弱な前だけの刺激で、治まりかけていた熱は再び疼き始め、後ろが切なそうに蜜を垂らしながらひくつく。
「仕様がない子だね。4人では足りなかったか?」
夜通し抱かれ続けていたから、抵抗する気など今さら起きなかった。入れてください、と立花が懇願すると、瑛智は微笑を溢した。立花が中学に進学して間もなく、初めての発情期がやってきてなし崩しに瑛智に抱かれたのだ。
遡ってくる熱に心では絶望するも、身体は嬉しげに同じ血潮の硬直を飲み込んでいる。誰も訪れることのないホテルの一室で、立花は甘い嬌声を響かせていた。
「はい……ん、ん……っ」
緩く勃ち上がった性器を瑛智は指先で擦りながら、パッドに映し出された顧客の名前を確認している。全て立花を買った男だ。先程、立花を無理矢理番にしようとした一人の名前を、躊躇いもなく消去した。自身の利益にならないものを即座に切り捨てる冷酷さを、立花は幾度となく目にしている。逆らえば身内であろうと、こうやって処分されるのだろう。
番関係のないフリーのオメガは希少価値が高い。相手を選ばず誰とでも寝られるからだ。瑛智が懇意にしている仁居は、国立大学病院の理事であり自身も医師免許を所持している。近々、大学病院の敷地を貸し付けるための公募が行われる予定で、実質的な経営者である仁居が決定権を握っている。条件や基準は公表されていないが、すでに水面下では数十億単位の金が動いているのだ。
莫大なリターンが約束される土地はとりわけ倍率も高く、メディアや投資家はその動向に注目していた。
瑛智の指すプロジェクトとは、大学病院の敷地内への宿泊施設の建設だ。患者の家族が寛げるような場所を提供するとともに、患者の入院期間を短縮してベッド数を確保する。瑛智のプロジェクトに仁居は賛同していたが、それでも確実に勝ち取れる訳ではない。
仁居が複数人の男のオメガを愛人にしていると聞きつけた瑛智は、迷うことなく立花を差し向けた。
「はぁ……っ。あっ、ああ、ん」
「堪え性のない。少し可愛がっただけでこれだ」
薄く、量も少ない精がグレーブルーの大理石の床にぱたぱたと散らばる。微弱な前だけの刺激で、治まりかけていた熱は再び疼き始め、後ろが切なそうに蜜を垂らしながらひくつく。
「仕様がない子だね。4人では足りなかったか?」
夜通し抱かれ続けていたから、抵抗する気など今さら起きなかった。入れてください、と立花が懇願すると、瑛智は微笑を溢した。立花が中学に進学して間もなく、初めての発情期がやってきてなし崩しに瑛智に抱かれたのだ。
遡ってくる熱に心では絶望するも、身体は嬉しげに同じ血潮の硬直を飲み込んでいる。誰も訪れることのないホテルの一室で、立花は甘い嬌声を響かせていた。
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