溺愛アルファは運命の恋を離さない

リミル

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【4章】はじめての幼稚園

二人だけの時間2

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「あっ、あぁ、あ……っ。やだっ、レグぅ……声が……でちゃう」
「少しだけ、可愛い声を聞かせてくれ。ほら、俺のどこが好きなんだ?」
「あ……っ! おっきぃ……のが、すき。奥に出されるのが……好き」
「──っ。お前は……」

レグルシュは悩ましげな溜め息をつく。何かいけなかったことをしただろうか、と口にしようとしたが、その言葉ごと唇の中に飲み込まれた。
下肢では激しい交合の音を響かせている。

「ごめ……こえが、でちゃう……っ」

必死の訴えも、レグルシュは口付けの音で掻き消した。声に出して昇華できない快楽は熱い涙に変わり、互いの混ざり合った体液でシーツはすでにドロドロだった。

レグルシュが中で果てるのと同時に、千歳も絶頂を迎えた。胎内に精を送られるのを感じながら、千歳はシーツへ横たわる。レグルシュは飽きることなく、千歳の肌へ細やかなキスを送った。時々、抓られるような小さな痛みを残して。

「ん、レグ……」
「誰にも見せるわけではないから、いいだろう?」
「……斗和とお風呂に入るとき、どうするの」

レグルシュは顔を上げると、しまったという表情を見せた。普段は二、三個痕が残るだけだったから誤魔化せたものの、これは言い訳するのには苦しい。千歳の身体を隅々まで眺めてから、レグルシュは甘えるように項に顔を埋めた。

「しばらくの間は、俺が毎日風呂に入れるからいいだろう?」
「仕事が遅い日だってあるでしょう?」
「……そうだな。早く帰れるようにはする」

これといった解決策はなかったようだ。他愛ない会話をしながら、二人は火照りが収まりかけた身体を再び重ねる。ペニスを引き抜かれると、中に出されたものがどろりと太腿を伝って流れ出た。アルファに注いでもらった種が零れ落ちないよう、無意識にそこを閉ざしている。

「千歳。もう入れさせてくれないのか?」
「わ、わからない……」

初めてレグルシュに抱かれてから、発情期以外は性に淡白だったオメガの身体は変わった。他のオメガの事情は詳しくは分からないが、アルファに行為を求められたとき、千歳が断るとアルファの男はいつも残念がったり、酷いときには怒りをぶつけてくる。

別に恋人でも何でもなく、中には初対面で「抱きたい」など、誘われることもあった。

レグルシュに抱かれるまでは、千歳は行為自体を嫌悪していたのだ。

レグルシュは甘やかすようにたっぷりと愛撫を施す。これ以上唇の痕を増やすことはせず、緊張した千歳の身体が再び受け入れるようになれるまで、待ってくれている。

「千歳。もう続きはしたくない?」
「やぁ……」

レグルシュの大きな手で、会陰から前を撫でられて、思いもよらない声が漏れた。レグルシュはセックスの再開を急かすというよりは、千歳の反応を見て楽しんでいるようだった。後ろの準備がまだ必要なことをレグルシュは見抜くと、千歳のペニスを手の内で弄ぶ。

「ここも可愛い。俺のとは違って綺麗な色をしている」

レグルシュの指が、ほんのりと桃色に色付いた先と袋を撫で回す。男のオメガの生殖器官は平均よりも小振りであることが多く、アルファであるレグルシュとの差は歴然だった。子どものような成りが恥ずかしく、千歳は色も形も大きさも違うレグルシュのものから目を逸らした。

しかし、レグルシュは千歳の羞恥心を煽るように、自分のものを添わせる。

「や、レグの……」
「震えているな。別に潰されるわけでもないのに。ほら、こうするといいだろう?」
「あ、あぁっ、あ……! だめっ……きもちいい……」

レグルシュは深く息を吐くと、大きさの違う陰茎を一緒に擦り上げた。大きな身体で寄りかかられている状態なので、思うように身動きが取れない。

まるで千歳の中に入っているときと同じように、レグルシュは腰を打ちつけてくる。裏筋をごりごりと合わせられる強い力に、千歳は恐怖を覚えた。

「や、やだっ……。レグ、つぶれちゃう……っ!」
「大丈夫だ。気持ちいいだけだろう? ここでも気持ちよくなれて、いい子だな」

千歳の手を誘導すると、自分の昂りに触れさせる。体温よりも一際熱いそれはどくどくと脈打っていて、色白な自分のものとはまるで違う。人のものをどうすればよいか勝手が分からないので、千歳は言われるがままに拙い手つきでレグルシュのペニスに触れる。

「可愛い触り方だな。普段でもこうなのか?」

恥ずかしい問いかけに答えられず、千歳は首を振った。

「普段はしていない?」
「た、たまに……。でも、レグが触るほうがきもちいい……あっ、あ!」

レグルシュが「こうか?」と言って、千歳の言ったことを実演してみせる。前で快感を拾い上げていくうちに、後孔が物欲しげにひくつくのが自分でも分かった。

「レグが、ほしい」

千歳は消え入りそうなくらい小さな声で、レグルシュに訴えた。酷く嬉しそうな顔をしながら返されたのは、意地の悪い言葉だった。

「聞こえなかった。もう一度言ってくれ」

レグルシュが顔を近付ける。千歳が具体的な言葉で強請ると、レグルシュは照れたように笑った。

貫かれる感覚はどんなに時間が経っても慣れることはなく、抉じ開けられるように叩き込まれ、千歳は大きな背中にしがみついた。

「レグ、レグぅ……! あっ、あ、あぁ、ん……」

前への愛撫を繰り返され、快感を蓄積させていった身体は少しももたなかった。胎内に巨大な熱を馴染ませるような動きをされただけで、千歳は絶頂を迎えてしまった。息づく千歳とは違い、レグルシュはまだまだ余裕がある。

「ま……まって。まだ……」
「千歳のお願いを聞いたのだから、今度は俺の我儘も聞いてくれるだろう?」

我儘なんて可愛らしいものじゃない。口を開こうとしたらキスをするために塞がれて、抗議すらさせてもらえなかった。きっと確信犯だ。

「千歳、かわいい。愛してる。俺の最愛のオメガ」

ヒートに飲まれていても、千歳に無理をさせている自覚は多少あるのだろう。罪滅ぼしのように、レグルシュはセックスの間中、千歳に甘い言葉を囁くのだった。
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