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2章
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楽しそうなところを邪魔したくないとは思うけど、ずっとここに立ってるわけにもいかず、ゆっくりギィに近づく。
「カイト、終わったか」
こっちを見たギィはいつも通りだ。
食堂事件の後、俺はギィに約束をさせた。
人前では口説かない。抱きしめたり、キスするのも禁止。
ギィは不満そうだったけど俺は日本人だ!普通の日本人は人前でキスしたりしません!挨拶でもダメ!
ギィからはお守りを絶対外さないこと。人がいないとこでは恥ずかしいからって理由でギィの求愛!?を断らないこと。を約束させられた。
結果、宿では隙あらば抱きしめられことあるごとにキスされる毎日だ。
「こいつらは前に一緒に依頼を遂行したパーティだ」
「君がカイト君!あの時はギィが報告放り出して血相変えて行っちゃったから何かと思ったけど、カイト君みたら納得だわー」
俺が倒れた時にギィがパーティ組んでた人達か。
「カイト、食堂へ行ってもいいか?以前の詫びにこいつらに一杯奢りたい」
「うん」
「やった!タダ酒だ!」
「俺、肉も食いたいなー」
「わたしもー!」
「好きに頼め」
「「「ありがとうございまーす!」」」
息ぴったりのパーティだ!
ギィと俺はすぐ帰るからってことでカウンターに席をとって、3人はカウンターのすぐ横のテーブル席に着いた。
「まずは乾杯ー!」
明るく音頭をとるのは近接戦闘タイプのジーナさん。後の2人は両方とも遠距離タイプなんだって。3人ともB級。B級で受けられる上限ギリギリの依頼で近接1人じゃ厳しそうだったところギィとパーティが組めて楽に遂行出来た。って笑ってた。
「カイト君はギィに面倒見てもらってるんでしょう?いいなぁ。うらやましいわー」
「面倒を見ているというわけではない。俺が側にいたいからいるだけだ」
「ちょっと、ギィ!」
「あー、依頼遂行中もずっとお土産になりそうな物探してましたもんねー。カイト君、愛されてるねっ」
「ぇーっと…」
ギィは依頼中に一体何をしてるんだ。
「ギィの側にいるとさ、戦闘とかも見れるじゃない。いいなー。こないだ間近で見て、もう、興奮したもんね!あれがいつも見られるなんて羨ましいしかないわー」
「お前はほんと昔から脳筋だよな。女でそれでいいのか!?」
ジーナさんはいかにギィの戦闘がすごくて一緒に戦っていかに興奮したかを熱く熱く語ってる。
俺はギィの本気の戦闘は見たことないな。俺 E級だし。そもそも戦闘できないしな。
「カイト君はギィとパーティ組んでるの?」
「いえ、俺は戦闘はしないし…俺が行くようなとこはギィには…」
「そうなんだ。じゃあ今後もギィとパーティ組んでもいい?」
「え?ギィがいいならいいんじゃないかと思いますけど」
「ほんと!?じゃあまた誘ってみよっと!」
パーティでの連携について盛り上がってる様子は楽しそうだった。ギィは大半相槌だけど3人はギィといるっていうだけで満足そうだ。
俺には入れない世界だなぁ。
なんだかまたモヤモヤして来たぞ。
疲れてるような気もするし、もう宿に帰りたい。
「ギィ、俺先に帰るからゆっくりして」
「いや、俺も一緒に帰る」
「だめだよ。次いつ会えるかわからないのに。3人ともギィに会えて嬉しそうだし色々話ししたらいいだろ。
毎日通ってる道なんだから1人でも帰れるよ」
「食事はどうする」
「俺、今日お肉の気分だから途中でアンナさんとこ寄って焼き串買って部屋で食べるよ。ギィはここで食べて」
アンナさんのお店のお肉は新鮮なのに野生の味が控えめで俺のお気に入り。アンナさんに聞いても秘伝だから内緒。って教えてくれないんだけど、たぶんハーブとか使ってるんだと思うんだよなー。
「…わかった。あと少し付き合ったら帰る」
「ゆっくりでいいって。遅かったら先に寝てるし。
あの!俺、先に失礼します。ギィはまだいますんで。今日はギィが何でも奢るらしいんで沢山食べてくださいね!」
「やったー!ギィもどんどん飲みましょう!」
盛り上がるテーブルに手を振ってギルドを出る。
拠点を持たないこと。パーティ。俺の知らない高レベルな戦闘。色んな事が頭の中でグルグルして気持ちが疲れ果ててた。
「カイト、終わったか」
こっちを見たギィはいつも通りだ。
食堂事件の後、俺はギィに約束をさせた。
人前では口説かない。抱きしめたり、キスするのも禁止。
ギィは不満そうだったけど俺は日本人だ!普通の日本人は人前でキスしたりしません!挨拶でもダメ!
ギィからはお守りを絶対外さないこと。人がいないとこでは恥ずかしいからって理由でギィの求愛!?を断らないこと。を約束させられた。
結果、宿では隙あらば抱きしめられことあるごとにキスされる毎日だ。
「こいつらは前に一緒に依頼を遂行したパーティだ」
「君がカイト君!あの時はギィが報告放り出して血相変えて行っちゃったから何かと思ったけど、カイト君みたら納得だわー」
俺が倒れた時にギィがパーティ組んでた人達か。
「カイト、食堂へ行ってもいいか?以前の詫びにこいつらに一杯奢りたい」
「うん」
「やった!タダ酒だ!」
「俺、肉も食いたいなー」
「わたしもー!」
「好きに頼め」
「「「ありがとうございまーす!」」」
息ぴったりのパーティだ!
ギィと俺はすぐ帰るからってことでカウンターに席をとって、3人はカウンターのすぐ横のテーブル席に着いた。
「まずは乾杯ー!」
明るく音頭をとるのは近接戦闘タイプのジーナさん。後の2人は両方とも遠距離タイプなんだって。3人ともB級。B級で受けられる上限ギリギリの依頼で近接1人じゃ厳しそうだったところギィとパーティが組めて楽に遂行出来た。って笑ってた。
「カイト君はギィに面倒見てもらってるんでしょう?いいなぁ。うらやましいわー」
「面倒を見ているというわけではない。俺が側にいたいからいるだけだ」
「ちょっと、ギィ!」
「あー、依頼遂行中もずっとお土産になりそうな物探してましたもんねー。カイト君、愛されてるねっ」
「ぇーっと…」
ギィは依頼中に一体何をしてるんだ。
「ギィの側にいるとさ、戦闘とかも見れるじゃない。いいなー。こないだ間近で見て、もう、興奮したもんね!あれがいつも見られるなんて羨ましいしかないわー」
「お前はほんと昔から脳筋だよな。女でそれでいいのか!?」
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俺はギィの本気の戦闘は見たことないな。俺 E級だし。そもそも戦闘できないしな。
「カイト君はギィとパーティ組んでるの?」
「いえ、俺は戦闘はしないし…俺が行くようなとこはギィには…」
「そうなんだ。じゃあ今後もギィとパーティ組んでもいい?」
「え?ギィがいいならいいんじゃないかと思いますけど」
「ほんと!?じゃあまた誘ってみよっと!」
パーティでの連携について盛り上がってる様子は楽しそうだった。ギィは大半相槌だけど3人はギィといるっていうだけで満足そうだ。
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「ギィ、俺先に帰るからゆっくりして」
「いや、俺も一緒に帰る」
「だめだよ。次いつ会えるかわからないのに。3人ともギィに会えて嬉しそうだし色々話ししたらいいだろ。
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「食事はどうする」
「俺、今日お肉の気分だから途中でアンナさんとこ寄って焼き串買って部屋で食べるよ。ギィはここで食べて」
アンナさんのお店のお肉は新鮮なのに野生の味が控えめで俺のお気に入り。アンナさんに聞いても秘伝だから内緒。って教えてくれないんだけど、たぶんハーブとか使ってるんだと思うんだよなー。
「…わかった。あと少し付き合ったら帰る」
「ゆっくりでいいって。遅かったら先に寝てるし。
あの!俺、先に失礼します。ギィはまだいますんで。今日はギィが何でも奢るらしいんで沢山食べてくださいね!」
「やったー!ギィもどんどん飲みましょう!」
盛り上がるテーブルに手を振ってギルドを出る。
拠点を持たないこと。パーティ。俺の知らない高レベルな戦闘。色んな事が頭の中でグルグルして気持ちが疲れ果ててた。
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