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第109話 到着
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「いやー助かった。アンタら強いんだな。変な奴らがいると思っていたが、ちょっと誤解してたよ」
兵士たちを助けたことで、評価が上がったようだ。
案の定変な奴らと思われていたようだ。
「いえ、この軍に参加している以上我々は仲間ですので。助け合っていきましょう」
「ああ、そうだな……しかし、ここにハイコボルドが出るなんて珍しいな……ここら辺は俺たちの故郷に近くて、良く知ってるんだがな……」
ここいらにハイコボルドはいないのか……
となるとスキルで操られた魔物だったのかもしれないな。
奇襲を仕掛けてくるとは面倒な……
ただ今回ハイコボルドを倒したおかげで、ホムンクルスを作れそうだ。こいつらも魔物だし、魔石は持っているだろう。
ハイコボルドの死体から、魔石を取り出すよう、ホムンクルスに命じる。
中級用の魔石が出てきた。ハイコボルドは50体以上いた。
全部をホムンクルスにする。
その様子をほかの兵士たちが興味深そうに見ている。
「そいつら、そんな簡単に作ってたのか?」
「魔石を材料にするのか?」
「ええ、そうです」
不思議そうに兵士たちは、生産スキルを使う様子を眺めていた。
ホムンクルスを作り終わった後、行軍を再開する。
それから何度か奇襲があったが、一度経験しただけあって二度目はそれほど統率を乱される事無く、ある程度対応しきれていた。
その度に魔石が出てホムンクルスを増やせたので、寿命で何体か死んでしまったが、全体の数は少し増えていた。
フラメリウムを出発して15日後、ルバッツに到着した。
まだ敵軍はルバッツまでは来ていないようだった。
「よく来てくださいました! こんなにも援軍が来て下さるとは、心強い限りです」
ルバッツの領主が感激したように、俺たちを歓迎した。
「……ところで、そちらの奇妙な生物は?」
領主がホムンクルスを見て、不安そうな表情で質問した。
アガントが返答する。
「こいつらはホムンクルスって言うやつだ。かなり頼りになるから、不安がらなくても良いぞ」
「ホムンクルスですか……錬金術師が作る生物でしたっけ……私は初めて見ましたね」
物珍しそうに、ホムンクルスを観察する。
「そんな事より、今敵軍はどこにいるんだ?」
「あ、そ、そうですね。敵軍は今アードス砦を攻略しているところです。今は兵は粘っておりますが、落ちるのも時間の問題でしょう……」
「ふむ……砦の援軍は間に合わない可能性が高いかもな……ここは可哀そうだが見殺しにして、ルバッツの守りを固めるか……そうだ。ゼンジの生産スキルは、ホムンクルス以外も作れるんだよな。何か防衛戦に使えるものは作れないか?」
「作れますけど……塔とか、防壁とか……あと銃器も作ろうと思えば作れます……材料が必要ですけど」
「いいじゃないか。敵が来るまでの間、材料を集めて少しでも都市の防衛力を高めよう。ゼンジ、頼んだ」
生産スキルは使えばレベルが上がるし、材料を集めてくれるというのは良い話かもしれない。
「分かりました」
俺はそう返事をしたあと、必要な素材をアガントに伝えた。
兵士たちを助けたことで、評価が上がったようだ。
案の定変な奴らと思われていたようだ。
「いえ、この軍に参加している以上我々は仲間ですので。助け合っていきましょう」
「ああ、そうだな……しかし、ここにハイコボルドが出るなんて珍しいな……ここら辺は俺たちの故郷に近くて、良く知ってるんだがな……」
ここいらにハイコボルドはいないのか……
となるとスキルで操られた魔物だったのかもしれないな。
奇襲を仕掛けてくるとは面倒な……
ただ今回ハイコボルドを倒したおかげで、ホムンクルスを作れそうだ。こいつらも魔物だし、魔石は持っているだろう。
ハイコボルドの死体から、魔石を取り出すよう、ホムンクルスに命じる。
中級用の魔石が出てきた。ハイコボルドは50体以上いた。
全部をホムンクルスにする。
その様子をほかの兵士たちが興味深そうに見ている。
「そいつら、そんな簡単に作ってたのか?」
「魔石を材料にするのか?」
「ええ、そうです」
不思議そうに兵士たちは、生産スキルを使う様子を眺めていた。
ホムンクルスを作り終わった後、行軍を再開する。
それから何度か奇襲があったが、一度経験しただけあって二度目はそれほど統率を乱される事無く、ある程度対応しきれていた。
その度に魔石が出てホムンクルスを増やせたので、寿命で何体か死んでしまったが、全体の数は少し増えていた。
フラメリウムを出発して15日後、ルバッツに到着した。
まだ敵軍はルバッツまでは来ていないようだった。
「よく来てくださいました! こんなにも援軍が来て下さるとは、心強い限りです」
ルバッツの領主が感激したように、俺たちを歓迎した。
「……ところで、そちらの奇妙な生物は?」
領主がホムンクルスを見て、不安そうな表情で質問した。
アガントが返答する。
「こいつらはホムンクルスって言うやつだ。かなり頼りになるから、不安がらなくても良いぞ」
「ホムンクルスですか……錬金術師が作る生物でしたっけ……私は初めて見ましたね」
物珍しそうに、ホムンクルスを観察する。
「そんな事より、今敵軍はどこにいるんだ?」
「あ、そ、そうですね。敵軍は今アードス砦を攻略しているところです。今は兵は粘っておりますが、落ちるのも時間の問題でしょう……」
「ふむ……砦の援軍は間に合わない可能性が高いかもな……ここは可哀そうだが見殺しにして、ルバッツの守りを固めるか……そうだ。ゼンジの生産スキルは、ホムンクルス以外も作れるんだよな。何か防衛戦に使えるものは作れないか?」
「作れますけど……塔とか、防壁とか……あと銃器も作ろうと思えば作れます……材料が必要ですけど」
「いいじゃないか。敵が来るまでの間、材料を集めて少しでも都市の防衛力を高めよう。ゼンジ、頼んだ」
生産スキルは使えばレベルが上がるし、材料を集めてくれるというのは良い話かもしれない。
「分かりました」
俺はそう返事をしたあと、必要な素材をアガントに伝えた。
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