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第8話 配下が増える
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ミラの死亡したシーンを見て、記憶の追体験は終わった。
序盤はそうでもなかったが、終盤は凄まじく不快で残酷な記憶だった。
生身だったらもしかしたら正気を失っていたほどだったが、ゴーストになったからか、もしくは自分自身ミラ並みかそれ以上にひどい目に遭ったからか分からないが、精神的なダメージは大きくはなかった。
ミラも俺と同じように、ルシエルを恨みながら死んでゴーストになったんだな。
『スキル"死霊王"の効果でミラ・ヘインケルが配下になりました。ミラ・ヘインケルの所持スキル"烈火”を手に入れました』
ネズオを配下にした時にも聞こえた声が、今回も聞こえてきた。
前はレベルが上がったとも聞こえたけど、今回は聞こえなかった。
2から3に上げるには、経験値みたいなものがまだ足りないのだろう。もっと配下を増やしていかないとな。
烈火というスキルを手に入れたらしい。
これは元々ミラが持っていたものなのだろうか?
記憶を追体験していた時は、スキルを使っていたようには見えなかったが。
死後スキルが目覚めたとか?
直接聞いてみるしかないか。
俺はミラが倒れていた場所を見る。
燃え盛っていた炎は綺麗さっぱり消えていた。
ミラはゆっくりと体を起こし立ち上がる。
ここで初めてミラの姿を見た。
記憶を追体験している時はミラ視点だったので、姿は分からなかった。鏡を見るシーンとかもなかったし。
髪は赤色だ。肩まで伸ばしている。顔は綺麗に整っており、肌は白い。目つきは鋭く、怖い印象を受ける。騎士として戦ってきただけあって、普通の人間とは違う迫力を感じた。
「……」
ミラは黙って俺を見つめている。
無表情なので何を考えているのか全く分からない。
どう声を掛ければ良いのか悩んでいると、ミラの方から先に動き出した。
地面に膝をつけ、俺に向かって首を垂れている。
「……シンジ様、先程の非礼……誠に失礼しました」
「あ、いや……そんな気にしなくても大丈夫です……頭を上げてください」
いきなり名前を呼ばれた後、頭を下げられてびっくりしたので、少し吃りながら俺は返事をした。
ミラは頭を上げる。
「あの……今の状況は分かってるんですか? 俺の名も知っているみたいですが……」
「はい。ゴーストとなった私は先程まで、我を忘れ暴れ回っておりました。それをシンジ様が正気に戻してくださった」
「正気を失っていた時の事、覚えてるんですか」
「はい。朧げながらですが」
完全に我を失っていたようだが、意識はあったんだな。
苦しんでいたようだし……正気に戻せてよかった。
「正気に戻った後、スキルの効果でシンジ様の配下になった、という事は理解しております」
「あ、な、何かすみません、勝手に配下にしちゃって……」
冷静に考えると人間を配下にしたのは罪悪感を覚える。
「いえ、私はシンジ様の配下になれて光栄に思っております」
キリっとした表情でそう言われた。
光栄って言っても、俺なんて正直これと言って取り柄のない、一般人だからな……
やはりスキルの力でそう言わせている気がする。
「私を正気に戻してくださったシンジ様には、返しきれないくらいの大きな恩があります。シンジ様がいなければ、ずっとこの世界を彷徨っていた事でしょう。どんなことでもする所存でございます」
ど、どんなことでも……?
ミラは美少女である。
スタイルも良い。肌も綺麗。胸も大きい。
ほわほわと頭の中で、ミラにあんなことやこんなことをしている絵が浮かんでくる。
同じゴーストだし、触る事は可能だろうし……
い、いや、だ、駄目だ!
配下にしてエロいことするなんて、人間として最低だろ!
「どうしましたか?」
「い、いえ何でもないです」
きょとんした表情を浮かべているミラを見て、少しでも変な妄想をした自分に自己嫌悪する。
「それにシンジ様とは"目的"が同じようですし」
「……もしかして、俺の記憶を見たんですか?」
「ええ、断片的にですが……あの男がシンジ様行った所業はすべて見ました」
ミラの声は怒気を帯びていた。
ルシエルに対しての強い怒りを感じさせた。
「そうですか……俺もミラさんの記憶は断片的にですが、見させていただきました。ルシエルを俺は許すことは出来ません。まだどうすればいいかは分かりませんが、俺は奴を絶対に殺します」
そう明言した。
「やはりシンジ様の配下になれたのは幸運でした。何なりとお申し付けください、私にできることなら何でもやります」
「……俺の記憶を見たという事は、俺がこの世界の人間でないことは知ってますか?」
「シンジ様が召喚されてきた場面は見ました。ただ、それより前の記憶は一切分からないのですが」
ミラは、俺の生涯の記憶を見たわけではなく、召喚された後の記憶を見たんだな。
「ミラさんの記憶を見たとはいえ、断片的なものですので俺はこの世界について詳しくありません。色々教えてくれませんか?」
「お安い御用です」
序盤はそうでもなかったが、終盤は凄まじく不快で残酷な記憶だった。
生身だったらもしかしたら正気を失っていたほどだったが、ゴーストになったからか、もしくは自分自身ミラ並みかそれ以上にひどい目に遭ったからか分からないが、精神的なダメージは大きくはなかった。
ミラも俺と同じように、ルシエルを恨みながら死んでゴーストになったんだな。
『スキル"死霊王"の効果でミラ・ヘインケルが配下になりました。ミラ・ヘインケルの所持スキル"烈火”を手に入れました』
ネズオを配下にした時にも聞こえた声が、今回も聞こえてきた。
前はレベルが上がったとも聞こえたけど、今回は聞こえなかった。
2から3に上げるには、経験値みたいなものがまだ足りないのだろう。もっと配下を増やしていかないとな。
烈火というスキルを手に入れたらしい。
これは元々ミラが持っていたものなのだろうか?
記憶を追体験していた時は、スキルを使っていたようには見えなかったが。
死後スキルが目覚めたとか?
直接聞いてみるしかないか。
俺はミラが倒れていた場所を見る。
燃え盛っていた炎は綺麗さっぱり消えていた。
ミラはゆっくりと体を起こし立ち上がる。
ここで初めてミラの姿を見た。
記憶を追体験している時はミラ視点だったので、姿は分からなかった。鏡を見るシーンとかもなかったし。
髪は赤色だ。肩まで伸ばしている。顔は綺麗に整っており、肌は白い。目つきは鋭く、怖い印象を受ける。騎士として戦ってきただけあって、普通の人間とは違う迫力を感じた。
「……」
ミラは黙って俺を見つめている。
無表情なので何を考えているのか全く分からない。
どう声を掛ければ良いのか悩んでいると、ミラの方から先に動き出した。
地面に膝をつけ、俺に向かって首を垂れている。
「……シンジ様、先程の非礼……誠に失礼しました」
「あ、いや……そんな気にしなくても大丈夫です……頭を上げてください」
いきなり名前を呼ばれた後、頭を下げられてびっくりしたので、少し吃りながら俺は返事をした。
ミラは頭を上げる。
「あの……今の状況は分かってるんですか? 俺の名も知っているみたいですが……」
「はい。ゴーストとなった私は先程まで、我を忘れ暴れ回っておりました。それをシンジ様が正気に戻してくださった」
「正気を失っていた時の事、覚えてるんですか」
「はい。朧げながらですが」
完全に我を失っていたようだが、意識はあったんだな。
苦しんでいたようだし……正気に戻せてよかった。
「正気に戻った後、スキルの効果でシンジ様の配下になった、という事は理解しております」
「あ、な、何かすみません、勝手に配下にしちゃって……」
冷静に考えると人間を配下にしたのは罪悪感を覚える。
「いえ、私はシンジ様の配下になれて光栄に思っております」
キリっとした表情でそう言われた。
光栄って言っても、俺なんて正直これと言って取り柄のない、一般人だからな……
やはりスキルの力でそう言わせている気がする。
「私を正気に戻してくださったシンジ様には、返しきれないくらいの大きな恩があります。シンジ様がいなければ、ずっとこの世界を彷徨っていた事でしょう。どんなことでもする所存でございます」
ど、どんなことでも……?
ミラは美少女である。
スタイルも良い。肌も綺麗。胸も大きい。
ほわほわと頭の中で、ミラにあんなことやこんなことをしている絵が浮かんでくる。
同じゴーストだし、触る事は可能だろうし……
い、いや、だ、駄目だ!
配下にしてエロいことするなんて、人間として最低だろ!
「どうしましたか?」
「い、いえ何でもないです」
きょとんした表情を浮かべているミラを見て、少しでも変な妄想をした自分に自己嫌悪する。
「それにシンジ様とは"目的"が同じようですし」
「……もしかして、俺の記憶を見たんですか?」
「ええ、断片的にですが……あの男がシンジ様行った所業はすべて見ました」
ミラの声は怒気を帯びていた。
ルシエルに対しての強い怒りを感じさせた。
「そうですか……俺もミラさんの記憶は断片的にですが、見させていただきました。ルシエルを俺は許すことは出来ません。まだどうすればいいかは分かりませんが、俺は奴を絶対に殺します」
そう明言した。
「やはりシンジ様の配下になれたのは幸運でした。何なりとお申し付けください、私にできることなら何でもやります」
「……俺の記憶を見たという事は、俺がこの世界の人間でないことは知ってますか?」
「シンジ様が召喚されてきた場面は見ました。ただ、それより前の記憶は一切分からないのですが」
ミラは、俺の生涯の記憶を見たわけではなく、召喚された後の記憶を見たんだな。
「ミラさんの記憶を見たとはいえ、断片的なものですので俺はこの世界について詳しくありません。色々教えてくれませんか?」
「お安い御用です」
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