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第11話 ゴースト同士の戦闘
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俺たちは帝都に向かって走り出した。
ゴーストなので、生身より速い速度で俺たちは走っていた。
障害物などがあってもすり抜けられるし、魔物や盗賊など危険な連中を警戒する必要もないので、移動自体はかなり楽に進んだ。
この世界には、べルシア川という、物凄く長い川が存在しており、帝都はその川の近くにあるらしい。
ミラは早速べルシア川を発見し、それをたどって帝都へと向かった。
「これなら予定通り三日以内には到着できそうです」
旅は割と順調に進んでいるようだった。
それから俺たちは、特に会話をすることなく、黙々と走り続けた。
――少しでも早く茜と青葉の下へ――!
二人がゴーストになっている何て確証はない。
そもそも、ゴーストになってこんな世界に残るより、成仏でもした方が本当は幸せかもしれない。
でも、二人にもう二度と会って会話をする事が出来ないなんて、はっきり言って嫌だ。
二人が死んだのはこの目で見た。この現実は変わらない。
せめてもう一度会って話がしたい――俺は心からそう願っていた。
丸一日走り続ける。
肉体的な疲労は一切ないので、まだまだ走り続けられる。
異世界の風景は面白そうではあったので、急いでいなければもっとゆっくり見て回りたい。
道中、街にも寄った。
帝都と同じく川辺にある町だ。大きな街だった。
中世ヨーロッパ風の建造物に、歩いているのは西洋人っぽい人、人間以外の獣人やエルフみたいな人たちもいる。
頭で想像していた通りの異世界の街並みだった。
「ここはロヌですね。もうロヌに着くとは、思ったより早く帝都に着きそうですね」
ロヌという街だそうだ。
時間があれば観光したいが、なるべく早く帝都に行かなくてはいけない。
町に関しては無視して、すぐに帝都へ向かおう。
そう思って歩ていると、大通りのど真ん中に魔物がいるのを発見する。
魔物は二体、二足歩行しているトカゲのような魔物と、黒い毛並の大きな狼みたいな魔物だ。
二体は目を血走らせながら一心不乱に戦い合っている。
町の大通りにはもちろん大勢人がいるのだが、その様子を気にしている人は誰もいない。
急いでいたが、あまりにも変な光景だったため、思わず足を止める。
「リザードマンと、ブラックウルフ……? なぜこんな町中に……? というか誰も気にしていない……」
ミラが怪訝そうな表情を浮かべてそう呟く。
トカゲの方がリザードマンで、狼の方がブラックウルフなのだろう。
「まるで誰も見えていないみたい……って、あ、そうか」
「なるほど、二体ともゴースト何ですね……この街の近くには"ダンジョン"があるので、そこで死んだ魔物が町まで来たんでしょうね」
「ダンジョン……って魔物がたくさんいる迷宮みたいな場所か?」
「はい。場所によって生息している魔物は違いますが、恐らくこの街の近くにあるダンジョンにリザードマンとブラックウルフが生息しているのでしょう」
ミラがそう説明した。断言する口調ではないので、ミラもそこまでダンジョンには詳しくないのかもしれない。
「目が血走ってるけど、正気じゃないのかな?」
「そうですね……ダンジョン内では、種族が違っても魔物同士が争う事はないので、恐らくお互い正気を失っていると考えられます」
やはりゴーストになると正気を失って、周囲にゴーストが現れると襲い掛かるようになるのだろうか。
こいつらがゴーストとなると、急いでいるとは言え、配下にはしておきたい。
リザードマンとブラックウルフはお互いがお互いに夢中で、こちらに気付いている様子はない。
これは楽に倒せる。
と思っていると、不意に決着がついた。
ブラックウルフがリザードマンの首元に噛みつき、リザードマンは動かなくなった。
俺が倒した場合は、ゴーストは俺の配下になるんだが、そうじゃない場合はどうなるんだ?
確か、配下になるのは死霊王の効果らしいし、配下になるってことはないのではないだろうか。
そう思ってみていると、リザードマンは光の粒子となり、ブラックウルフに吸収された。リザードマンのゴーストは跡形もなく消滅する。
吸収したブラックウルフに特に変化があるようには見えなかった。
「なっ……吸収した……!?」
「ゴーストがゴーストを倒すと吸収するんですか……もしかして、正気を失っている間は、敵のゴーストを倒して吸収したいと思って、攻撃を仕掛けているんですかね」
「そうなのか? でも、吸収したらどうなるんだ?」
「どうなるか……もしかして……ゴーストはゴーストを吸収することで、レイスに進化しているのではないでしょうか?」
「そ、そうか」
俺の場合は配下を増やしてレベルを上げてレイスに進化するようだが、通常のゴーストはああやって吸収して、それで恐らくレベルが上がり、レイスに進化するんだ。
ちなみにあのブラックウルフはまだ進化していないようだ。
「なるほど、稀に町中でレイスが出現したみたいな事件が起こるのですが、あのブラックウルフみたいなゴーストが進化してレイスになってるんですね」
そんな事件があるのか。怖そうだなそれは。
しかし、ゴーストが進化するのはゴーストを倒す必要がある。
ということは、基本的にゴーストはほかのゴーストを狙っていると考えていいのか。
ってことはだ……仮に茜と青葉がゴーストになっていた場合、ほかのゴーストと戦って吸収されている可能性がある。
場合によってはお互いが正気を失って、茜と青葉で戦ってしまうという状況になっているという事も考えられる。
これは……一刻も早く帝都に行かないといけないようだな。
「グルル……」
そう思っていると、ブラックウルフのターゲットが俺たちに移った。
正直、今はこいつも無視して帝都に行きたい気持ちだが、ターゲットにされたとなると、無視して走るのも危険だ。
強そうな狼だが、三対一だし、勝率は高い。
「迎え撃つぞ」
「はい」
「チュー!」
俺がそう言うと、ミラとネズオは臨戦態勢を取った。
ゴーストなので、生身より速い速度で俺たちは走っていた。
障害物などがあってもすり抜けられるし、魔物や盗賊など危険な連中を警戒する必要もないので、移動自体はかなり楽に進んだ。
この世界には、べルシア川という、物凄く長い川が存在しており、帝都はその川の近くにあるらしい。
ミラは早速べルシア川を発見し、それをたどって帝都へと向かった。
「これなら予定通り三日以内には到着できそうです」
旅は割と順調に進んでいるようだった。
それから俺たちは、特に会話をすることなく、黙々と走り続けた。
――少しでも早く茜と青葉の下へ――!
二人がゴーストになっている何て確証はない。
そもそも、ゴーストになってこんな世界に残るより、成仏でもした方が本当は幸せかもしれない。
でも、二人にもう二度と会って会話をする事が出来ないなんて、はっきり言って嫌だ。
二人が死んだのはこの目で見た。この現実は変わらない。
せめてもう一度会って話がしたい――俺は心からそう願っていた。
丸一日走り続ける。
肉体的な疲労は一切ないので、まだまだ走り続けられる。
異世界の風景は面白そうではあったので、急いでいなければもっとゆっくり見て回りたい。
道中、街にも寄った。
帝都と同じく川辺にある町だ。大きな街だった。
中世ヨーロッパ風の建造物に、歩いているのは西洋人っぽい人、人間以外の獣人やエルフみたいな人たちもいる。
頭で想像していた通りの異世界の街並みだった。
「ここはロヌですね。もうロヌに着くとは、思ったより早く帝都に着きそうですね」
ロヌという街だそうだ。
時間があれば観光したいが、なるべく早く帝都に行かなくてはいけない。
町に関しては無視して、すぐに帝都へ向かおう。
そう思って歩ていると、大通りのど真ん中に魔物がいるのを発見する。
魔物は二体、二足歩行しているトカゲのような魔物と、黒い毛並の大きな狼みたいな魔物だ。
二体は目を血走らせながら一心不乱に戦い合っている。
町の大通りにはもちろん大勢人がいるのだが、その様子を気にしている人は誰もいない。
急いでいたが、あまりにも変な光景だったため、思わず足を止める。
「リザードマンと、ブラックウルフ……? なぜこんな町中に……? というか誰も気にしていない……」
ミラが怪訝そうな表情を浮かべてそう呟く。
トカゲの方がリザードマンで、狼の方がブラックウルフなのだろう。
「まるで誰も見えていないみたい……って、あ、そうか」
「なるほど、二体ともゴースト何ですね……この街の近くには"ダンジョン"があるので、そこで死んだ魔物が町まで来たんでしょうね」
「ダンジョン……って魔物がたくさんいる迷宮みたいな場所か?」
「はい。場所によって生息している魔物は違いますが、恐らくこの街の近くにあるダンジョンにリザードマンとブラックウルフが生息しているのでしょう」
ミラがそう説明した。断言する口調ではないので、ミラもそこまでダンジョンには詳しくないのかもしれない。
「目が血走ってるけど、正気じゃないのかな?」
「そうですね……ダンジョン内では、種族が違っても魔物同士が争う事はないので、恐らくお互い正気を失っていると考えられます」
やはりゴーストになると正気を失って、周囲にゴーストが現れると襲い掛かるようになるのだろうか。
こいつらがゴーストとなると、急いでいるとは言え、配下にはしておきたい。
リザードマンとブラックウルフはお互いがお互いに夢中で、こちらに気付いている様子はない。
これは楽に倒せる。
と思っていると、不意に決着がついた。
ブラックウルフがリザードマンの首元に噛みつき、リザードマンは動かなくなった。
俺が倒した場合は、ゴーストは俺の配下になるんだが、そうじゃない場合はどうなるんだ?
確か、配下になるのは死霊王の効果らしいし、配下になるってことはないのではないだろうか。
そう思ってみていると、リザードマンは光の粒子となり、ブラックウルフに吸収された。リザードマンのゴーストは跡形もなく消滅する。
吸収したブラックウルフに特に変化があるようには見えなかった。
「なっ……吸収した……!?」
「ゴーストがゴーストを倒すと吸収するんですか……もしかして、正気を失っている間は、敵のゴーストを倒して吸収したいと思って、攻撃を仕掛けているんですかね」
「そうなのか? でも、吸収したらどうなるんだ?」
「どうなるか……もしかして……ゴーストはゴーストを吸収することで、レイスに進化しているのではないでしょうか?」
「そ、そうか」
俺の場合は配下を増やしてレベルを上げてレイスに進化するようだが、通常のゴーストはああやって吸収して、それで恐らくレベルが上がり、レイスに進化するんだ。
ちなみにあのブラックウルフはまだ進化していないようだ。
「なるほど、稀に町中でレイスが出現したみたいな事件が起こるのですが、あのブラックウルフみたいなゴーストが進化してレイスになってるんですね」
そんな事件があるのか。怖そうだなそれは。
しかし、ゴーストが進化するのはゴーストを倒す必要がある。
ということは、基本的にゴーストはほかのゴーストを狙っていると考えていいのか。
ってことはだ……仮に茜と青葉がゴーストになっていた場合、ほかのゴーストと戦って吸収されている可能性がある。
場合によってはお互いが正気を失って、茜と青葉で戦ってしまうという状況になっているという事も考えられる。
これは……一刻も早く帝都に行かないといけないようだな。
「グルル……」
そう思っていると、ブラックウルフのターゲットが俺たちに移った。
正直、今はこいつも無視して帝都に行きたい気持ちだが、ターゲットにされたとなると、無視して走るのも危険だ。
強そうな狼だが、三対一だし、勝率は高い。
「迎え撃つぞ」
「はい」
「チュー!」
俺がそう言うと、ミラとネズオは臨戦態勢を取った。
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