14 / 24
第14話 茜と青葉
しおりを挟む
「ルシエル・グラトニス……!」
強い恨みを込めて、その名前を口にした。
この男に俺たちは殺された。
ミラも恨みを込めた視線で、ルシエルを見ている。彼女もまたルシエルに殺されたものの一人だ。
「隙だらけだな」
「ええ……ただ、近づいたのが生身の人間なら、100m以内に入り込むと、気配を察知して目を覚ますと言いますが」
何だそれ。
ハンター○ンターで言うところの、円みたいな能力でも持っているのかこの男は。
でも実際、この部屋には皇帝以外誰もいない。
そして、最上階はこの部屋しかない。
寝ている時は、徹底的に一人になってるのか。
皇帝であると考えると当然だろうがな。
「無防備と言っても、今の我々では何もできませんが……」
「……それもそうだな」
どれだけ無警戒の相手でも、今の俺たちはゴースト、触ることすらできない。
怨敵を前にして、何もできずに帰ると言うのは悔しいが、こればかりはどうしようもない。
「次は絶対に実体を持った状態で、お前に会いに来る。覚悟しておけ」
ルシエルの耳に届くはずもなかったが、何も言わずにはおれずにそう言った。
「行きましょう」
「……ああ」
いつまでもここにいるわけにはいかない。
寝室をあとにした。
城の中でもう探してない場所はなかったが、もしかすると見落としがあるかもしれないと思い、再び城の中を探したが、青葉と茜は見つからなかった。
「城にはいないようだな。街を探すか」
「……そうですね」
ミラは何か言いたげだったが、頷いた。
城を出て、今度は街中で青葉と茜の捜索を開始した。
○
数日前。
信二たちが殺された直後のことだった。
「やめて! お兄ちゃんを食べないで!」
茜は必死な表情で兄を食べている人喰い蜂に向かって叫んだ。
人喰い蜂は茜の声など聞こえていないように、無視して信二の遺体を貪る。
実際茜の声は人喰い蜂には届いていなかった。
今の茜はすでに死して、ゴーストとなっていたからである。
「僕たちの死体も全部食べられちゃったし、兄さんもそうなるのかな」
茜の双子の弟、青葉がそう言った。
残酷すぎる光景を目の前にしているが、割と冷静そうだった。
「ちょ、ちょっとなんでそんなに冷静なのよ! お兄ちゃんが食べられちゃうんだよ」
「だって触れないんだし、騒いでもしょうがないでしょ。そもそも、僕たちも多分食べられっちゃったんだしな……」
「う……そ、そうだ……食べられちゃったんだ私たちも……」
茜は青ざめた表情を浮かべる。
青葉が多分と言ったのは、二人のは遺体はもはや骨も残さず無くなっていたので、確実に食べられたとは言い切れなkった。ただ、状況的には9割9分、食べられたと思って良いだろうが。
兄が食べられる姿を見たくなかった茜は、後ろを向いて見えないようにする。
青葉も同じようにした。
「そもそも僕たちはどう言う状況なんだろうか? 死んだから幽霊になったのかな?」
「分かんないよ~。死んだことなんてないんだもん」
「そりゃそうだね」
「こんな年齢で死んじゃうなんて……何でこんな世界に転移させられたのよ……」
茜は悲しげな表情を浮かべる。
落ち込んでいるようだが、涙は流れていなかった。
「悲しんでいても仕方ないよ。まだ意識があるだけマシさ。普通は死んだら、何も残らないからね。意識があるなら、まだやれることはあるはず」
「前向きだね青葉は」
「現実を見てるだけさ」
冷静な青葉の様子に、茜も気を持ち直してきた。
「でも、死んじゃうちょっと前に、霊剣ってスキルを獲得したとか言ってたけど……って、わっ!」
霊剣と言った瞬間、茜の手に淡く光っている剣がいきなり現れた。
「な、何これ!? 剣?」
「スキル……そう言えば僕も獲得した。僕は霊盾」
青葉が霊盾霊盾と言った瞬間、淡く光っている盾が出現した。
「僕も出た」
「うわーほんとだー! スキルってなんなの?」
「異世界物にはよくある、特別な力のことだね。死んでから獲得したんだよ」
「何で死んだら獲得できるの?」
「さぁ……?」
青葉は首をかしげる。
「獲得した理由は別にどうでもいいでしょ。でも、何で僕が盾で茜が剣なんだ。納得いかないな」
「盾は嫌なの?」
「そりゃそうでしょ。剣のほうがかっこいい。盾なんて守るだけで攻撃できないからね」
「ま、守るのも大事でしょ。てか、私攻撃するの怖いから、盾の方がいいだけど」
「ちょうどいい。じゃあ、取り替えよう」
「どうやって?」
「……さぁ?」
「方法が分からないなら、取り替えられないでしょ!」
「しばらくはこのままでくしかないか……」
がっかりする青葉。
「でもこのスキルって戦うのに使えそうだけど……もしかすると、この剣であの蜂を斬れるかも?」
「そ、そうか! えい!! 私たちとお兄ちゃんの敵!!」
青葉の言葉を聞いて早速、茜は剣を持ち人喰い蜂に斬りかかった。
しかし、人喰い蜂には当たらず、空振るだけだった。
「当たんないよ~」
「意味ないじゃん。そもそも、人喰い蜂たちは僕たちに気付きすらしないんだから、盾の意味もない」
「ねぇねぇ、もしかして人喰い蜂だけじゃなくて、ほかの生き物たちも同じ感じなんじゃないの?」
「……可能性はあるね。それなら尚更意味ないけど」
そう思っていると、
「あああああ!!」
と人の雄叫びのような声が聞こえてきた。
目が虚な男が、茜と青葉の近くにいた。
「えええ!? だ、誰!? さっきまでなかったよね!?」
「……この人も人喰い蜂に気付かれてない……そうか、僕たちと同じく幽霊になったんだ」
「お、お仲間さん? じゃあ、色々お話が聞けるかも……」
茜はそう思ったが、その男は雄叫びを上げながら、茜と青葉に襲いかかってきた。
強い恨みを込めて、その名前を口にした。
この男に俺たちは殺された。
ミラも恨みを込めた視線で、ルシエルを見ている。彼女もまたルシエルに殺されたものの一人だ。
「隙だらけだな」
「ええ……ただ、近づいたのが生身の人間なら、100m以内に入り込むと、気配を察知して目を覚ますと言いますが」
何だそれ。
ハンター○ンターで言うところの、円みたいな能力でも持っているのかこの男は。
でも実際、この部屋には皇帝以外誰もいない。
そして、最上階はこの部屋しかない。
寝ている時は、徹底的に一人になってるのか。
皇帝であると考えると当然だろうがな。
「無防備と言っても、今の我々では何もできませんが……」
「……それもそうだな」
どれだけ無警戒の相手でも、今の俺たちはゴースト、触ることすらできない。
怨敵を前にして、何もできずに帰ると言うのは悔しいが、こればかりはどうしようもない。
「次は絶対に実体を持った状態で、お前に会いに来る。覚悟しておけ」
ルシエルの耳に届くはずもなかったが、何も言わずにはおれずにそう言った。
「行きましょう」
「……ああ」
いつまでもここにいるわけにはいかない。
寝室をあとにした。
城の中でもう探してない場所はなかったが、もしかすると見落としがあるかもしれないと思い、再び城の中を探したが、青葉と茜は見つからなかった。
「城にはいないようだな。街を探すか」
「……そうですね」
ミラは何か言いたげだったが、頷いた。
城を出て、今度は街中で青葉と茜の捜索を開始した。
○
数日前。
信二たちが殺された直後のことだった。
「やめて! お兄ちゃんを食べないで!」
茜は必死な表情で兄を食べている人喰い蜂に向かって叫んだ。
人喰い蜂は茜の声など聞こえていないように、無視して信二の遺体を貪る。
実際茜の声は人喰い蜂には届いていなかった。
今の茜はすでに死して、ゴーストとなっていたからである。
「僕たちの死体も全部食べられちゃったし、兄さんもそうなるのかな」
茜の双子の弟、青葉がそう言った。
残酷すぎる光景を目の前にしているが、割と冷静そうだった。
「ちょ、ちょっとなんでそんなに冷静なのよ! お兄ちゃんが食べられちゃうんだよ」
「だって触れないんだし、騒いでもしょうがないでしょ。そもそも、僕たちも多分食べられっちゃったんだしな……」
「う……そ、そうだ……食べられちゃったんだ私たちも……」
茜は青ざめた表情を浮かべる。
青葉が多分と言ったのは、二人のは遺体はもはや骨も残さず無くなっていたので、確実に食べられたとは言い切れなkった。ただ、状況的には9割9分、食べられたと思って良いだろうが。
兄が食べられる姿を見たくなかった茜は、後ろを向いて見えないようにする。
青葉も同じようにした。
「そもそも僕たちはどう言う状況なんだろうか? 死んだから幽霊になったのかな?」
「分かんないよ~。死んだことなんてないんだもん」
「そりゃそうだね」
「こんな年齢で死んじゃうなんて……何でこんな世界に転移させられたのよ……」
茜は悲しげな表情を浮かべる。
落ち込んでいるようだが、涙は流れていなかった。
「悲しんでいても仕方ないよ。まだ意識があるだけマシさ。普通は死んだら、何も残らないからね。意識があるなら、まだやれることはあるはず」
「前向きだね青葉は」
「現実を見てるだけさ」
冷静な青葉の様子に、茜も気を持ち直してきた。
「でも、死んじゃうちょっと前に、霊剣ってスキルを獲得したとか言ってたけど……って、わっ!」
霊剣と言った瞬間、茜の手に淡く光っている剣がいきなり現れた。
「な、何これ!? 剣?」
「スキル……そう言えば僕も獲得した。僕は霊盾」
青葉が霊盾霊盾と言った瞬間、淡く光っている盾が出現した。
「僕も出た」
「うわーほんとだー! スキルってなんなの?」
「異世界物にはよくある、特別な力のことだね。死んでから獲得したんだよ」
「何で死んだら獲得できるの?」
「さぁ……?」
青葉は首をかしげる。
「獲得した理由は別にどうでもいいでしょ。でも、何で僕が盾で茜が剣なんだ。納得いかないな」
「盾は嫌なの?」
「そりゃそうでしょ。剣のほうがかっこいい。盾なんて守るだけで攻撃できないからね」
「ま、守るのも大事でしょ。てか、私攻撃するの怖いから、盾の方がいいだけど」
「ちょうどいい。じゃあ、取り替えよう」
「どうやって?」
「……さぁ?」
「方法が分からないなら、取り替えられないでしょ!」
「しばらくはこのままでくしかないか……」
がっかりする青葉。
「でもこのスキルって戦うのに使えそうだけど……もしかすると、この剣であの蜂を斬れるかも?」
「そ、そうか! えい!! 私たちとお兄ちゃんの敵!!」
青葉の言葉を聞いて早速、茜は剣を持ち人喰い蜂に斬りかかった。
しかし、人喰い蜂には当たらず、空振るだけだった。
「当たんないよ~」
「意味ないじゃん。そもそも、人喰い蜂たちは僕たちに気付きすらしないんだから、盾の意味もない」
「ねぇねぇ、もしかして人喰い蜂だけじゃなくて、ほかの生き物たちも同じ感じなんじゃないの?」
「……可能性はあるね。それなら尚更意味ないけど」
そう思っていると、
「あああああ!!」
と人の雄叫びのような声が聞こえてきた。
目が虚な男が、茜と青葉の近くにいた。
「えええ!? だ、誰!? さっきまでなかったよね!?」
「……この人も人喰い蜂に気付かれてない……そうか、僕たちと同じく幽霊になったんだ」
「お、お仲間さん? じゃあ、色々お話が聞けるかも……」
茜はそう思ったが、その男は雄叫びを上げながら、茜と青葉に襲いかかってきた。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~
カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。
気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。
だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう――
――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。
捨てられた貴族六男、ハズレギフト『家電量販店』で僻地を悠々開拓する。~魔改造し放題の家電を使って、廃れた土地で建国目指します~
荒井竜馬@書籍発売中
ファンタジー
ある日、主人公は前世の記憶を思いだし、自分が転生者であることに気がつく。転生先は、悪役貴族と名高いアストロメア家の六男だった。しかし、メビウスは前世でアニメやラノベに触れていたので、悪役転生した場合の身の振り方を知っていた。『悪役転生ものということは、死ぬ気で努力すれば最強になれるパターンだ!』そう考えて死ぬ気で努力をするが、チート級の力を身につけることができなかった。
それどころか、授かったギフトが『家電量販店』という理解されないギフトだったせいで、一族から追放されてしまい『死地』と呼ばれる場所に捨てられてしまう。
「……普通、十歳の子供をこんな場所に捨てるか?」
『死地』と呼ばれる何もない場所で、メビウスは『家電量販店』のスキルを使って生き延びることを決意する。
しかし、そこでメビウスは自分のギフトが『死地』で生きていくのに適していたことに気がつく。
家電を自在に魔改造して『家電量販店』で過ごしていくうちに、メビウスは周りから天才発明家として扱われ、やがて小国の長として建国を目指すことになるのだった。
メビウスは知るはずがなかった。いずれ、自分が『機械仕掛けの大魔導士』と呼ばれ存在になるなんて。
努力しても最強になれず、追放先に師範も元冒険者メイドもついてこず、領地どころかどの国も管理していない僻地に捨てられる……そんな踏んだり蹴ったりから始まる領地(国家)経営物語。
『ノベマ! 異世界ファンタジー:8位(2025/04/22)』
※別サイトにも掲載しています。
無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる