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第18話 出発
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「霊城レプロートってのはどこにあるんだ?」
向かうと決めた後、俺はミラにそう尋ねた。
「帝都の北東にあるという話ですが、詳しい位置は地図を見ないと分かりませんね」
霊城レプロートは、本来冒険者などが行く場所で、騎士であるミラは詳しいわけではなかった。
「地図ってどこで見れるんだ?」
「冒険者ギルドには、周辺の地図がありますので、見れると思います」
「冒険者ギルドか。でも行き慣れてない場所だし、地図を見ながらじゃないと行けなくないか? 俺たちゴーストだし、地図を手に持つことは出来ないよ」
「そ、それは……何とか覚えるしかないですね……」
き、記憶力勝負か……
そんなに記憶力は悪くないが、流石に地図を丸暗記となると難しい。
まあ、今はクロもいるし、機動力上がっているから、広範囲に捜索することはできる。
霊城というくらいだから、それなりに目立つ場所だろうから、大まかな位置さえわかっていれば、見つけることは可能ではあるか。
まずは冒険者ギルドに向かった。
帝都をしばらく歩くと、三階建ての歴史を感じさせる建物を見かけた。
「あれが冒険者ギルドですね」
その建物を指さしてミラが言った。
俺たちは中に入る。
剣士だったり、魔法使いっぽい格好をした人だったり、色んな人がいた。
冒険者ギルド一階の壁に、地図が貼ってあった。
「これですね……なるほど……距離は思った通りですね……」
地図に書いてある文字は読めないが、北東に城の様な印が書いてあったので、多分そこが霊城レプロートだろう。
「ペンダーム湖の近くにありますね。これなら簡単に行けると思います」
霊城の近くには、青く塗りつぶされた地点があった。そこが恐らくミラいうペンダーム湖だろう。
「行ったことあるのか?」
「はい、何度か言った覚えがあります。道は覚えていますので、ここには簡単に行けます」
そうなのか。どうして帝都近くにある湖に、何度も行ったのだろう? 彼女のいた領地から帝都は、結構離れていいるのに。
彼女の生前の記憶を見たとはいえ、断片的なものなので、もちろんすべてを知っているというわけではない。
知らない過去みたいなものもあるんだろう。
地図を見た後、冒険者ギルドを出た。
そして、クロに乗った俺たちは、霊城レプロートへと向かった。
体感で3時間ほど移動すると、霊城レプロート付近にある湖、ペンダーム湖に到着した。
美しい湖だった。
この世界は風景は美しいので、こんな状況じゃなければ、もっと観光してみたいな。
全部終わったらそれもいいかもしれない。
「霊城レプロートはここから東側にありますね」
昔訪れたことのある場所のようだが、ミラは特に思い出に浸ったりする様子などなかった。
あっさりと湖はあとにして、霊城レプロートへと向かう。
さらに数分移動すると、古びた城が見えてきた。
「あれが霊城レプロートか?」
「恐らく……」
今が昼で天気が快晴ということもあるからだろうか、外から見ると、古びているところ以外、そこまで変わっているようには見えなかった。
もっと禍々しい雰囲気の建物を想像していただけに、少し拍子抜けだ。
城に近付いてみる。
すると、背後から何かやばい気配を感じた。
恐らく殺気察知スキルが作動した。
振り返って確認する。
とんがった長い耳の青髪の女だった。
杖を所持している。
肌が白くかなりの美人だと思うが、正気を失ったような表情をしているので、美人が台無しになっている。
これはエルフって奴か?
「エルフの魔術師……!」
俺と全く同時に後ろを確認していたミラが、女を見てそう言った。
向かうと決めた後、俺はミラにそう尋ねた。
「帝都の北東にあるという話ですが、詳しい位置は地図を見ないと分かりませんね」
霊城レプロートは、本来冒険者などが行く場所で、騎士であるミラは詳しいわけではなかった。
「地図ってどこで見れるんだ?」
「冒険者ギルドには、周辺の地図がありますので、見れると思います」
「冒険者ギルドか。でも行き慣れてない場所だし、地図を見ながらじゃないと行けなくないか? 俺たちゴーストだし、地図を手に持つことは出来ないよ」
「そ、それは……何とか覚えるしかないですね……」
き、記憶力勝負か……
そんなに記憶力は悪くないが、流石に地図を丸暗記となると難しい。
まあ、今はクロもいるし、機動力上がっているから、広範囲に捜索することはできる。
霊城というくらいだから、それなりに目立つ場所だろうから、大まかな位置さえわかっていれば、見つけることは可能ではあるか。
まずは冒険者ギルドに向かった。
帝都をしばらく歩くと、三階建ての歴史を感じさせる建物を見かけた。
「あれが冒険者ギルドですね」
その建物を指さしてミラが言った。
俺たちは中に入る。
剣士だったり、魔法使いっぽい格好をした人だったり、色んな人がいた。
冒険者ギルド一階の壁に、地図が貼ってあった。
「これですね……なるほど……距離は思った通りですね……」
地図に書いてある文字は読めないが、北東に城の様な印が書いてあったので、多分そこが霊城レプロートだろう。
「ペンダーム湖の近くにありますね。これなら簡単に行けると思います」
霊城の近くには、青く塗りつぶされた地点があった。そこが恐らくミラいうペンダーム湖だろう。
「行ったことあるのか?」
「はい、何度か言った覚えがあります。道は覚えていますので、ここには簡単に行けます」
そうなのか。どうして帝都近くにある湖に、何度も行ったのだろう? 彼女のいた領地から帝都は、結構離れていいるのに。
彼女の生前の記憶を見たとはいえ、断片的なものなので、もちろんすべてを知っているというわけではない。
知らない過去みたいなものもあるんだろう。
地図を見た後、冒険者ギルドを出た。
そして、クロに乗った俺たちは、霊城レプロートへと向かった。
体感で3時間ほど移動すると、霊城レプロート付近にある湖、ペンダーム湖に到着した。
美しい湖だった。
この世界は風景は美しいので、こんな状況じゃなければ、もっと観光してみたいな。
全部終わったらそれもいいかもしれない。
「霊城レプロートはここから東側にありますね」
昔訪れたことのある場所のようだが、ミラは特に思い出に浸ったりする様子などなかった。
あっさりと湖はあとにして、霊城レプロートへと向かう。
さらに数分移動すると、古びた城が見えてきた。
「あれが霊城レプロートか?」
「恐らく……」
今が昼で天気が快晴ということもあるからだろうか、外から見ると、古びているところ以外、そこまで変わっているようには見えなかった。
もっと禍々しい雰囲気の建物を想像していただけに、少し拍子抜けだ。
城に近付いてみる。
すると、背後から何かやばい気配を感じた。
恐らく殺気察知スキルが作動した。
振り返って確認する。
とんがった長い耳の青髪の女だった。
杖を所持している。
肌が白くかなりの美人だと思うが、正気を失ったような表情をしているので、美人が台無しになっている。
これはエルフって奴か?
「エルフの魔術師……!」
俺と全く同時に後ろを確認していたミラが、女を見てそう言った。
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