tomari〜私の時計は進まない〜

七瀬渚

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第2章/記憶を辿って(Tomari Katsuragi)

27.名前負けだと思っていたけど(☆)

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 三月末の棚卸しと閉店セールで慌ただしくしている間にどんどん時は流れ、あっという間に四月になった。

 ここからはラストスパート。在庫売り尽くしを目指して皆が一丸となり、声が枯れるほどに呼び込みをし、息つく暇もなく接客に回った。
 書類や備品の整理、不要な物の処分、ミーティングもしなければならない為、皆帰りが遅くなることも多かった。
 本来なら出勤日数の少ないスタッフもできるだけ時間を作ってくれているのを知っていたから、私もなるべく疲れている様子を見せないように必死だった。

 改装工事まで残り数日となったある日。

 珍しく館内全体でお客様が少ない日だった。
 先輩スタッフが言うには近くでイベントがあるからそちらにお客様が流れているのではないかとのこと。ファッション以外の流行に疎い私は誰だかわからなかったけれど、有名な動画配信者のグループが来ているらしい。
 セールをやっているこちらとしてはダメージとも言えるのだが、連日の激務で疲れ果てていたスタッフたちは束の間羽を休めているように見えた。

 いている日は空いている日で出来ることがあると相原店長は判断したようだ。少しずつ進めていたスタッフ個人との面談を今日中に終わらせてしまおうと言った。私も含めて確かあと五、六人だったはずだ。

 呼ばれるまでの間、私はストックで在庫の整理をしていた。
 ほんの数枚だけ残っている商品を見つけて、これは全て店頭に置いてしまった方が良いのではないかと思った。
 袋から商品を出し、ストックルームのドアを開けようとしたときだった。

「本当困っちゃうわよ。桂木さんってどうしてあんなに変わってるのかしら。宇宙人と話してるような気分になってくるわ」

 この声は、山崎さんだ。
 私はそっとドアノブから手を引っ込めた。

 嫌じゃないと言ったら嘘になる。だけどこちらに向かって来られるよりはいくらかマシだというのが正直な気持ちだった。
 愚痴を吐いてスッキリしてもらえるならその方が良い。

 しかし用意してしまったこの商品、どうしようか。
 出るに出られずそのまま突っ立っていたものだから、彼女たちの話は続けてこの耳に届いてしまった。

「この忙しい時期に個人個人で面談だなんて、本来ならミーティングを一回やれば済んだところをあの子が余計なこと言うから」

「桂木さん、割と心配性だからねぇ」

「度を超えてるわよ。やる前から心配してたんじゃキリがない。それなのにみんなあの子の肩持ってさ」

「ほっとけないんだろうねぇ」

「なんか知らないけど千秋マネージャーにも気に入られてるし」

「あっ、山崎さんもしかしてそれで妬いてたの?」

「まさかでしょ。むしろ苦手よ、ああいうチャラそうな男は」

「うわぁ、辛辣~」

 口調から察するに彼女たちは声を潜めて話しているつもりのようだが、実際はそんなに抑えられていない。

 うっかりお客様に聞かれなければ良いのだが、と願いつつも相変わらずそこに居続けたのは、注意する勇気がないのもあるけれど少しだけ話の行方が気になっていたからでもあった。少しだけだがな。
 とりあえず商品は一旦、近くの棚の空きスペースに置いた。準備万端。

「確かに千秋マネージャーは何人女がいても不思議じゃないけどさぁ、本命はあの人だと思うんだよねぇ」

「誰よ。桂木さん?」

「だと最初は私も思ったんだけど、あれは多分妹の世話を焼くお兄ちゃんみたいな可愛がり方でしょ」

「わかる! むしろマスコット的な存在と思ってそう。桂木さんは不思議ちゃんだからそりゃそうなるわ」

「じゃあ誰?」

「もちろん相原店長よ」

――――!

 思いがけない考察が耳に飛び込んできた。
 私は息を潜めてドアに耳を押し付けた。

 信憑性はどれほどのものか。もしそれが事実ならなかなか衝撃的ではないか!

「えっ嘘、やば! すっごいお似合いじゃん! 色気ハンパない者同士!」

「そういえば相原店長、千秋マネージャーとは同い年だって言ってたよ」

「あ~、だからなのかな。やけに親しげに話すのよね」

「っていうかさ、私聞いちゃったんだけど。相原店長が“千秋くん”って呼んでるとこ。上司にそんなこと言う? 普通」

「わ、決まりじゃんそれ!」


――――っ!!

 衝撃は強さを増して私を頭のてっぺんから貫いた。
 パチパチと音を立てる細かな電流に全身を包まれているような気分がそこへ続く。
 甘さの中にわずかな苦さを含んだ花の香りがふわりと広がり、私の目の前にしっとりとした夜景を映し出す。そこには優雅な微笑みを交わし合い寄り添う二人の姿が……っ!

 決まりですね!!

 私は思わずポン、と拳で手のひらを叩いた。
 ここまで見事に合点がいくという感覚が久しぶりだった。それはもう気持ちが良いほどに。

 初めて会ったあの日、千秋マネージャーは内緒でこのショッピングモールに来ていた。
 物事には順序というものがあり、役職が変わったばかりの彼はまだ自分の立場を明かせる段階ではなかった、と私は思っていたのだが、おそらくそれだけではないな。恋人に会う為。そう考えた方がむしろしっくりくる。
 うちの会社が職場恋愛を禁止しているなどという話は聞いたことがないのだが、きっとあの二人はなんらかの事情により秘密の交際をしているのだろう。怪しまれそうなエピソードは伏せておきたいだろうな。

 それに相原店長の方も。
 “千秋くん”という呼び方には私も聞き覚えがある気がする。いつ何処でだったかは忘れたが。

 さてこの可能性に気付いた私は一体どうするのか。
 告げ口? もちろんそんなことはしない。

 あの二人は私の面倒くさい悩みに耳を傾けてくれた上、協力までしてくれている恩人なのだ。
 そもそも二人の事情は二人に任せておけば良い。
 ならば私のすべきことは明白だ。
 そっと見守りつつ、二人の関係が良い方向へ向かうよう心の中で応援する。これしかあるまい。

 ぎゅっと二つの拳に力を込め、私は強く決意した。
 そのとき目の前のドアがガチャリと開き、同期のスタッフが「わっ!」と驚きの声を上げた。

「びっくりしたぁ。桂木さんなんでドアの前に立ってるの?」

「特に理由はありません」

「あ、そう。っていうか……さっきの話聞こえちゃった?」

「聞こえてませんよ、恋愛の話なんて」

「いや絶対聞こえてるでしょ。しかもなんで嬉しそうなの」

「本当に大丈夫なのでお気遣いなく」

「ならいいんだけど……あ、そうそう。桂木さんに休憩出てもらおうと思って。時間的に今から出ておけばその足で面談にも行けるでしょ」

「承知いたしました。では行って参ります」

 私は先ほど用意した商品を店頭に陳列してから休憩に出ることにした。

 正直、ソワソワしていた。
 この気持ちのたかぶりはなんなのかよくわからないまま。


 喫煙所で一服してから休憩室に行った。
 座る席を探していたところ、私の名を呼ぶ声がした。

「トマリさん、こっちこっち~。お疲れ様」

 締まりのない笑顔で手をひらひらさせているのは千秋カケル、まさにその人だった。
 緩みそうになる口元にきゅっと力を込めて私はそちらへ歩み寄る。

「お疲れ様です、千秋マネージャー。今日は別の店舗に行っていると聞いていましたが」

「そうそう。でもね、やることが思ったより早く終わって時間できたからこっちにも寄ることにしたんだ」

「そうですか」

「あれ? トマリさん、なんだか嬉しそうだね。いいことでもあったの?」

「い、いえ、何も」

 駄目だ。やっぱり私は上手く隠せない。
 千秋マネージャーと相原店長、いわば推しと推しとの甘い妄想が頭の中で広がって止まらない。
 いつかオタクの友人が言っていた。推しがいる世界のモブになりたいと。
 その気持ちが今ならわかる……気がする。

「ふふ、やっぱりいいことあったでしょ。トマリさ……」

 くすぐったそうに目を細めて笑う千秋マネージャーが途中でハッと我に返る。

「あっ、ごめん。桂木さん!」

「いえ。隣に座っても宜しいですか」

「もちろんいいよ、トマリさ……桂木さん!」


「あの……もう無理に変えなくていいんじゃないですか、呼び方」

 今ではスタッフの皆だってあなたと私の関係性を兄妹のようなものと捉えているのだ。名前呼びくらい問題なかろうとこのときは思っていた。

「でも僕一応マネージャーだからなぁ、言葉遣いに気を付けなきゃと思ってるんだけど、トマリさんって響きの方がなんだか呼びやすくて」

「そうですか。私は未だに慣れないんですけどね」

「そうだよね、ごめん」

「いえ、自分の名前に慣れないという意味です」

「えっ、どうして?」

 興味深そうに見つめられたとき、私は少し後悔した。こんな話出すつもりじゃなかったのに。
 だけどさりげなく話題を変えるなんて高度なテクニックは持ち合わせていない。
 だから正直に言うしかなかった。


「……私には似合ってない気がするからです」


 とりあえず浮かべてみた気休めばかりの苦笑は、彼の目にどう映ったのだろう。

「……そう? 僕はいいと思うんだけどな」

「ありがとうございます」

「でもそう聞くと、どんな意味の名前なのかちょっと気になっちゃうな。あ、もちろんトマリさんが嫌じゃなければだけど」

「いいですよ」

 私は一度、言葉で説明しようと口を開きかけた。
 だけどもっと伝わりやすい手段を思い出し、バッグの中を漁った。

 しばらくしてやっと見つかった手帳。書けそうなページを探してみるも、そもそもほとんど使われていないときた。却って迷う。
 仕方なく私は、八月のマンスリーページの空きスペースにペンを走らせた。


『冬毬』


 そう記したところを彼に見せる。


「これで“トマリ”って読むの?」

「そうらしいです。名付けられた本人はともかく、一般的には覚えるのが難しそうな字だからという理由でカタカナになりましたが、本来の意味はこっちだと昔両親が教えてくれました」

「意外に季節感のある名前なんだね」

「はい、なんでも厳しい寒さを乗り越えるような辛抱強さと周囲を温かくする愛嬌を併せ持った人になってほしいとの願いが込められているそうです」

「そうなんだ……」

「自分で言っててちょっと恥ずかしいですよ。実際の私はすぐにを上げるような人間ですし、表情も乏しい自覚があります。この名前をつけたときの両親は一体どれほど私に期待していたのかと思うと複雑な気分に……」

 いつの間にか苦笑混じりの早口になっていたのだが、それもやがて溶けるようにして消えた。
 隣の彼がずっと紙面の文字に見入ったままだったからだ。

 意味を知りたいと言ったのはあなたなのにちゃんと聞いていないじゃないか。やれやれ。

 不満よりかは可笑しさが勝る気持ちで私はこっそりため息をつく。しかしそれは完全に油断だったと言えるだろう。

「期待を重く感じる気持ちはわかるよ。だからトマリさんは慣れないんだね」

 彼はそう言いながら細長い指で私の名に触れた。
 何故か私の身体の方がぴくりと小さく跳ね上がった。結んだ唇に力がこもる。

 一方、彼はマイペースなものだ。か弱い小動物でも見ているかのような優しい目だった。
 そして思いがけないことを言われた。

「でもなんかいいね、この字。雪うさぎみたいで」

「雪うさぎ」

「見たことない? まず雪をね、まあるい形にしてから赤い実二つを目にして葉っぱ二つを耳にしてね……」

「はい、それは知ってるんですが」

「なんかそれ思い出しちゃった」

「…………っ」

「トマリさん笑ってる?」

 いいえと言って誤魔化そうとしたが無理だった。ただ何かに対して“可愛い”と感じたのがわかった。

 話の流れからしてそれはもちろん雪うさぎのことだろう。あの愛らしいフォルムを思い出したからだろう。そうに決まっている。

「急に何言ってんのって思うよね。でもいい字だなって思ったのは本当だよ」

 さすがにこの人のことではあるまい。

 垂れ下がり気味の瞼から覗く瞳の淡い色を眺めながら内心で結論づけてみたのだが、どうも身体の芯がムズムズしてくる。

「私は二月生まれなので季節感としては遠くないんですけどね、その名前」

「えっ、二月?」

「あぁ……でも二月って立春があるんでしたっけ。そうなると微妙ですね」

 次第に口調がぎこちなくなる。

 よし、話題を変えよう。不自然になっても仕方がない。落ち着きを取り戻す為だ。

 私は手帳をさりげなく自分の方へ引き寄せ、何かないかと思考を巡らせた。
 ちょうどそのとき、何故か驚いたような顔をしている千秋マネージャーの切れ長な目、正確に言うと瞼の艶に気が付いた。

「千秋マネージャー、アイシャドウ塗ってます?」

「えっ、あ……わかる?」

「はい、この角度から見るとよくわかります」

 私は更にぐっと彼の顔を下から覗き込んだ。

「…………っ! トマリさん!?」

 かなりの身長差がある相手でも、椅子に座っていれば多少は近く感じるものだな。見やすい。
 私はその色合いをじっくり確かめてみる。

「やっぱり。ラメではなく繊細なパールが入ってるんですね。これはブラウン系で合ってますか」

「う、うん。似合ってるかは……わからないけど」

「よく似合っていると思います。まさに千秋マネージャーのような明るい肌色の人に馴染む色合いなのではないかと」

「あ、ありがとう。でもトマリさん、距離が……」

「何処のメーカーのアイシャドウですか。良かったら教え……」

「教える! 教えるから!」

 眉の色も気になり始めていたとき、彼の両手が私の両肩をがしっと強く掴んだ。


「トマリさんちょっと離れて!」


 ぽかんとする私の前で千秋マネージャーは顔を伏せ、小さな声で「嫌な訳ではないけれど」と付け足した。
 私の脳はしばらくフリーズしていたように思う。

 再び声を出せたのはどれくらい後だっただろう。


「じゃあ何故触ってるんですか」

「ああっ、ごめんなさい!」

「いえ、こちらこそ失礼なことをしてしまったようで申し訳ありませ……」

 言いかけた途中、私は誰かの気配を近くに感じて振り返った。

 千秋マネージャーの手はすでに離れていたけれど、その人は目を丸くしてこちらを見ている。


「あらあら、随分仲良くなったのね」


 しなやかな指先を口元に添えて首を傾げる相原店長。


 状況がすんなりと飲み込めない中、自分が何か余計なことをした可能性には気付いていた。時すでに遅しだが。
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