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246 精霊樹さん
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アイナ様が精霊王様たちの中で一番乗りで来た理由が分かりました。末っ子さんはなかなか大変ってことも分かりました。ジーニ様の前で他の人に迫力美人はダメってことも分かりました。サーヤの中身、いつか出ちゃいます。くぇっ
『あ、あの、それで私たちが大変というのは?』
青葉ちゃんがおそるおそる聞いてきました。
『あぁ、それはにゃ!今までは末っ子のご主人がおもちゃ…じゃにゃくて、かわいいかわいいってあそば…じゃにゃくて、可愛がられてたのにゃ。でも、青葉ちゃんたちと、それにサーヤちゃんたちがいるのが分かったら、きっとお姉様たちの攻げ…じゃにゃくて、可愛がる対象がみんなに移るにゃ!』
『『『『…………』』』』
『『『『『『…………』』』』』』
「…………」
今、何だか色々、おっかないこと、言われたような?
青葉ちゃんたちも固まってます。
『なぁ、アイナ様。今のニャーニャの話になんでサーヤも入るんだ?しかも『サーヤたち』って言ったよな?』
おいちゃん、聞いちゃう?おいちゃんの質問にアイナ様が困ったように笑って
『お姉様たちも、あとはそんなことはないとか言ってますがお兄様たちも小さくて可愛いものが大好きなんですの。ですから、ニャーニャも毎回…ニャーニャが生き生きとお話してるのはそれを知っていますから』
そう言ってちびっ子同盟の方も見ながら
『これだけ可愛い子たちが揃ってますから、きっとニャーニャに集中してた攻げ…可愛がりが皆さんに分散するからだと…青葉ちゃんはある意味、サーヤちゃんがいてくれてラッキーだったかもしれないですわね』
『え?』
青葉ちゃん、おめ目が…
『だって、他の精霊さん達や愛し子のサーヤちゃんと、ちびっ子たちがいなければ、あの暑苦し…強れ……え~っと、とにかくすごい攻撃……愛情を一人で受け止める羽目…ことになったでしょうから』
『……』
『『『……』』』
『『『『『『……』』』』』』
「……」
呆然とする青葉ちゃんと、名前を上げられた面々。ちびっ子同盟たちも…
『最後の方、言い直し、出来てなかったよな?』
『き、気のせいですわ』
気のせいじゃなかったと…
『気のせいにゃ!』
えぇぇ~
『そ、そうか…まあ、今日はまだ平気だよな?』
『え、えぇ』
『た、たぶん』
『だいじょうぶ…』
『かにゃ?』
アイナ様?ニャーニャにゃん?カタコトで目を逸らしながらじゃ……
『そ、そうか…まぁ、じゃあ、それはおいといて、あれを何とかしてやらないと可哀想じゃないか?』
あれ?かわいそう?
『あれだよ』
あれ?
『にゃ、にゃー、ご主人』
『なんですの?』
『さっきからサーヤちゃん喋ってないにゃ。でも、念話で話してる訳でもないにゃ。でも、わかるにゃ』
『あ、あら?そう言えば?あまりに自然すぎて気づきませんでしたわ』
みゃ!『ほんとにゃ!』
『それがサーヤだよね~』
きゅいぴゅい『『サーヤのとくぎ』』
『『必殺』』
『『『おかおでおはなし~』』』
『ついに名前までついたのね』
『そうか、必殺技だったのか』
ちびっ子同盟とフゥとクゥたちが言いたい放題です。でも、今はおいちゃんが言う『あれ』の方が大変です。
『あれ』は精霊樹のことでした。かわいそうです。土からあんよを出したまま、ほって置かれて悲しんでます。なんで分かるかって言うと、泣いてるからです。なんで泣いてるって分かるかと言うと、ほんとに泣いてるからです。
木の幹からボタボタ水が…
必死にレンゲとアカシアが慰めてました。あわわわ
慌てて精霊樹に駆け寄ります。ぽてぽてコケっ
『あっサーヤちゃん!』
『あぶにゃいにゃ!』
その時ファサッとクッションが!助かりました。ふぅ~…う?
「くっちょん?」
あれ?そのままクッションさんが優しく起こしてくれました。
「ふあ?」
クッションはとっさに枝を伸ばして葉っぱをクッションにしてくれた精霊樹さんでした。
「はわわわ」
精霊樹さんのところにまた走ります。そしたら『だめだめ』って。だから歩いて抱きつきました。
「しぇいりぇ、せいれいじゅしゃん。あいがちょ。ごめしゃい」
ギューって抱きつくと、『大丈夫』って枝をさわさわしてくれます。
「いまかりゃ、ふかふかにしゅりゅにぇ!」
そこで追いついたアイナ様が
『驚きましたわ。精霊樹がここまで自我を持っているなんて。でも、それでサーヤちゃんが助けてもらえたのですものね。ありがとうございますですわ。精霊樹。そして、ごめんなさい。ほったらかしてしまって』
精霊樹さんが
「『きにしゅりゅにゃ、しゅべては、あいつのしぇいだ』っちぇ、いっちぇりゅにぇ」
『サーヤちゃん、分かるんですの?』
「あい。にぇ?」
『ああ。それで合ってるよ』さわさわ
『まぁ!ひどいわぁ精霊樹ったらぁ。私の事『あいつ』だなんてぇ』
結葉様が何だかプンプンしてます。
『何を言うか。そなたこそ私の子をぞんざいに扱いおったり、気まぐれに私を歩かせたり、そなたの方がよほど酷いわ。呼び方なんぞ、そなたではなく、おまえ、あいつ、で十分だ』さわさわ
『まぁ!ひどいわぁ サーヤも何とか言ってやってよぉ』
「……いえにゃい」
〖ねぇ、今気づいたんだけど〗
『奇遇だな。おれも気づいたことがある』
『我もだ』
『私もです』
〖結葉の一番の被害者って青葉だと思ってたけど〗
『精霊樹もなぁ』
『あぁ。まぁ、どちらも比べられないくらい』
『ひどいことに変わりはないですね』
ほんと、そうだよね
『え~、みんなして何よぉ』
『あ、あの、それで私たちが大変というのは?』
青葉ちゃんがおそるおそる聞いてきました。
『あぁ、それはにゃ!今までは末っ子のご主人がおもちゃ…じゃにゃくて、かわいいかわいいってあそば…じゃにゃくて、可愛がられてたのにゃ。でも、青葉ちゃんたちと、それにサーヤちゃんたちがいるのが分かったら、きっとお姉様たちの攻げ…じゃにゃくて、可愛がる対象がみんなに移るにゃ!』
『『『『…………』』』』
『『『『『『…………』』』』』』
「…………」
今、何だか色々、おっかないこと、言われたような?
青葉ちゃんたちも固まってます。
『なぁ、アイナ様。今のニャーニャの話になんでサーヤも入るんだ?しかも『サーヤたち』って言ったよな?』
おいちゃん、聞いちゃう?おいちゃんの質問にアイナ様が困ったように笑って
『お姉様たちも、あとはそんなことはないとか言ってますがお兄様たちも小さくて可愛いものが大好きなんですの。ですから、ニャーニャも毎回…ニャーニャが生き生きとお話してるのはそれを知っていますから』
そう言ってちびっ子同盟の方も見ながら
『これだけ可愛い子たちが揃ってますから、きっとニャーニャに集中してた攻げ…可愛がりが皆さんに分散するからだと…青葉ちゃんはある意味、サーヤちゃんがいてくれてラッキーだったかもしれないですわね』
『え?』
青葉ちゃん、おめ目が…
『だって、他の精霊さん達や愛し子のサーヤちゃんと、ちびっ子たちがいなければ、あの暑苦し…強れ……え~っと、とにかくすごい攻撃……愛情を一人で受け止める羽目…ことになったでしょうから』
『……』
『『『……』』』
『『『『『『……』』』』』』
「……」
呆然とする青葉ちゃんと、名前を上げられた面々。ちびっ子同盟たちも…
『最後の方、言い直し、出来てなかったよな?』
『き、気のせいですわ』
気のせいじゃなかったと…
『気のせいにゃ!』
えぇぇ~
『そ、そうか…まあ、今日はまだ平気だよな?』
『え、えぇ』
『た、たぶん』
『だいじょうぶ…』
『かにゃ?』
アイナ様?ニャーニャにゃん?カタコトで目を逸らしながらじゃ……
『そ、そうか…まぁ、じゃあ、それはおいといて、あれを何とかしてやらないと可哀想じゃないか?』
あれ?かわいそう?
『あれだよ』
あれ?
『にゃ、にゃー、ご主人』
『なんですの?』
『さっきからサーヤちゃん喋ってないにゃ。でも、念話で話してる訳でもないにゃ。でも、わかるにゃ』
『あ、あら?そう言えば?あまりに自然すぎて気づきませんでしたわ』
みゃ!『ほんとにゃ!』
『それがサーヤだよね~』
きゅいぴゅい『『サーヤのとくぎ』』
『『必殺』』
『『『おかおでおはなし~』』』
『ついに名前までついたのね』
『そうか、必殺技だったのか』
ちびっ子同盟とフゥとクゥたちが言いたい放題です。でも、今はおいちゃんが言う『あれ』の方が大変です。
『あれ』は精霊樹のことでした。かわいそうです。土からあんよを出したまま、ほって置かれて悲しんでます。なんで分かるかって言うと、泣いてるからです。なんで泣いてるって分かるかと言うと、ほんとに泣いてるからです。
木の幹からボタボタ水が…
必死にレンゲとアカシアが慰めてました。あわわわ
慌てて精霊樹に駆け寄ります。ぽてぽてコケっ
『あっサーヤちゃん!』
『あぶにゃいにゃ!』
その時ファサッとクッションが!助かりました。ふぅ~…う?
「くっちょん?」
あれ?そのままクッションさんが優しく起こしてくれました。
「ふあ?」
クッションはとっさに枝を伸ばして葉っぱをクッションにしてくれた精霊樹さんでした。
「はわわわ」
精霊樹さんのところにまた走ります。そしたら『だめだめ』って。だから歩いて抱きつきました。
「しぇいりぇ、せいれいじゅしゃん。あいがちょ。ごめしゃい」
ギューって抱きつくと、『大丈夫』って枝をさわさわしてくれます。
「いまかりゃ、ふかふかにしゅりゅにぇ!」
そこで追いついたアイナ様が
『驚きましたわ。精霊樹がここまで自我を持っているなんて。でも、それでサーヤちゃんが助けてもらえたのですものね。ありがとうございますですわ。精霊樹。そして、ごめんなさい。ほったらかしてしまって』
精霊樹さんが
「『きにしゅりゅにゃ、しゅべては、あいつのしぇいだ』っちぇ、いっちぇりゅにぇ」
『サーヤちゃん、分かるんですの?』
「あい。にぇ?」
『ああ。それで合ってるよ』さわさわ
『まぁ!ひどいわぁ精霊樹ったらぁ。私の事『あいつ』だなんてぇ』
結葉様が何だかプンプンしてます。
『何を言うか。そなたこそ私の子をぞんざいに扱いおったり、気まぐれに私を歩かせたり、そなたの方がよほど酷いわ。呼び方なんぞ、そなたではなく、おまえ、あいつ、で十分だ』さわさわ
『まぁ!ひどいわぁ サーヤも何とか言ってやってよぉ』
「……いえにゃい」
〖ねぇ、今気づいたんだけど〗
『奇遇だな。おれも気づいたことがある』
『我もだ』
『私もです』
〖結葉の一番の被害者って青葉だと思ってたけど〗
『精霊樹もなぁ』
『あぁ。まぁ、どちらも比べられないくらい』
『ひどいことに変わりはないですね』
ほんと、そうだよね
『え~、みんなして何よぉ』
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