90 / 273
第三章 波乱の道中
3-9 波乱の幕開け
しおりを挟む
五日目に自身の持つ曲刀が意志ある武器であると露見してしまったロウ。
それ以降は曲刀との念話を限りなく少なくしたり魔力の隠蔽への意識を高め、なんとかカルラ以外には曲刀たちの秘密を漏らさずに立ち回ることが出来た。
(──とはいえ、エスリウは気付いてるっぽいんだよな~。確か、カルラに曲刀たちの念話がどうのこうのって吹き込んだのも、エスリウだったはずだし……う~む)
見回りついでに周辺を探索する少年は、そんなことを考えていた。
ボルドーを発ってから八日目の夕刻。
既に十分に距離を稼ぎ、明日にはカルラが住んでいた都市オレイユに到着することが出来るだろうということで、早めの野営の準備と夕食を摂ることになった。
夕食後、明るいうちに入浴を済ませる使用人たちに代わって、現在はロウが周囲警戒を行っている。
「平和ではあるけど……分かっていて手を出してこないっていうのも、それはそれで不気味だ」
「──あら。ロウさんは手を出されたかったのですか?」
「どぉわぁッ!?」
神出鬼没ッ! 魔神エスリウの登場である。
もっとも、ロウは未だ彼女を人間族だと考えているが。
「……エスリウ様。気配を消して近付くのやめません? いつか心臓が止まっちゃいそうなんですけど」
「そうなった時は、ワタクシが手ずから蘇生して差し上げますよ? うふふ……」
「うわー身に余る光栄ですー」
自身の魔力感知で全く感じ取ることが出来なかったエスリウが、いつの間にか背後に居たことに大いに動揺しつつも、ロウは彼女との会話に応じる。
悲しいことに、事あるごとにちょっかいを出され彼女の突飛な行動にも慣れてしまったのだ。
「っと、よくさっきの呟きがエスリウ様のことだって分かりましたね?」
「当てずっぽうで言ってみただけですよ。ロウさんの反応を見るに、当たっていたみたいですけれど」
「……」
(ククッ、ロウはエスリウ相手だと本当に駄目だな? 完全に手玉に取られているぞ)
かまをかけられ見事に引っ掛かり、思わず閉口するロウ。
暢気な感想をよこすサルガスに嘆息したい気分となるが、彼はグッと堪えてエスリウに用件を聞いてみることにした。
「見回り中のムスターファ家の使用人の方々を訪ねにきたのなら、今は入浴中ですよ」
「ええ、そのようですね。ですから、今ならロウさんが一人だろうと思いお顔を拝みにきたのですよ」
「そうでしたかー嬉しいですー。で、本当は何しに来たんですか?」
絶世の美少女たるエスリウとの逢瀬であるのに、この言いようである。ロウのエスリウへの好感度は凄まじく低かった。
「つれない態度ですね。そういうところも嫌いではありません……ああ、そんなお顔をなさらないで下さい。ゾクゾクしてしまいますから」
「顔を見に来ただけなら、もう用件も済んだわけですよね。見回りがあるので失礼します。さよならー」
金色のジト目を向けるも、効果が無いどころか頬を染め笑みを深める始末。対処不能と判断したロウは素早く身を翻し、黄昏の中に神隠れした。
夕闇に溶け込むような黒髪や褐色肌がものの数秒で視界から消えてしまい、独り肩をすくめて嘆息するエスリウ。
「少しからかい過ぎてしまったかしら? 『魔眼』でも姿を追えないから、続きは彼の見張りが終わった後になりそうね──っ!?」
状況を整理する様に呟いていた彼女だったが──突然言葉を切り、弾かれたように遥か遠方の空を見上げる。
エスリウの視線の先には赤く焼けた夕雲があるばかり。何の変哲もない光景に見えたが──。
「──嘘。金色の魔力っ!? こんな距離から見えるなんて……!」
彼女の持つ「審の魔眼」には、金色の魔力──竜属特有の輝く魔力が、遠方にあってなお濃く光を放って見えていたのだ。
魔眼で竜の魔力を確認したエスリウは瞬時に身体強化を行い、一目散に馬車へと駆ける。
(──皆を一か所に集めて、竜が通り過ぎるのを待つ。あの子たちは魔力量が多いから、全てを見通す「竜眼」なら、かえって魔力が混ざり合ってワタクシの“赤”を視ることが難しくなるはず。運が悪ければ見つかる可能性もあるけれど、棒立ちで“茜色”を看破されるよりは万倍マシね)
魔神と竜の関係は良くない。
中でも魔神バロールは、かつて竜属と自身の勢力とでしのぎを削った間柄だ。その魔神の魔力を継承する娘であるエスリウが竜の目に留まったならば、ただで済まないことは火を見るよりも明らかである。
(もの凄い速度で移動しているけれど、この分なら通過前には間に合いそうね……早い段階で発見できてよかった。竜を発見したことは……「魔眼」で見たとは言えませんし、ワタクシの視力が優れていたということで誤魔化しますか)
茜色の魔力を振り撒き水分の多い土壌を大きく抉りながら、正に神速といった疾さで馬車へ戻ったエスリウ。強大な魔力を感じ取り何事かと集まる少女たちに、彼女は透き通るような美声で語り掛けた。
「──驚かせてしまい申し訳ありません。ですが、火急の事態ですのでご容赦を。……簡潔に言いますと、竜が今こちらへ向かって飛行しています」
「「「ええっ!?」」」
「進行方向上に偶然ワタクシたちが居合わせただけでしょうが……竜は大変気まぐれです。出来る限り刺激しないように、馬車の内で隠れておきましょう」
「……竜」「本当なんですかエスリウさん!?」「あわわわ」
「ふむ……我にはエスリウの魔力以外には、大きな力は感じ取れないが」
竜という単語に青い表情となったり動転したりと様々な反応を見せる少女たちだが、その中にありセルケトは冷静に周囲を観察し疑問を口にする。
「ワタクシも感知で発見したわけではなく、目視での発見です。遥か遠方にその姿を確認しましたが、竜の飛行速度を考えるにそう猶予はありません。ここは一つ、ワタクシの言葉の通りに行動をお願いします」
「視認であったか。我も竜と見えるのは御免蒙るが──」
「──お嬢様? どうかなさいましたか?」
エスリウが答えセルケトの疑問が解消されたと同時。ロウと同じく周囲警戒に当たっていたマルト、そして入浴中だった使用人二人が大きな魔力を感じ取り、馬車の前に現れた。
「詳しい説明は省きますが、竜がこちらに飛んできています。出来るだけ相手の興味を引かないように馬車で気配を殺し、通過を待ちましょう」
「「「竜ですかっ!?」」」
「はい。さあ、早く!」
エスリウの号令で硬直を解除し、素早く動く従者と使用人たち。
思考を停止させていたヤームルや腰が抜けているカルラを抱きかかえて馬車に乗り込み、セルケトが最後に搭乗したところでエスリウが戸を閉める。
「後は、なるべく気配を断ちましょう──っ!」
「──むっ! これは確かに、桁が違う……!」
戸を閉め身を寄せ合う輪にエスリウが加わったところで──感知力に優れた彼女とセルケトが、自らを上回る絶大な魔力を捉え、その強大さに生唾を飲む。
「セルケトさんがそう言うなんて、間違いなく本物の……って、あ!」
「ヤームル、今はなるべく騒がずに──」
「それどころじゃないですよ! ロウが、ロウさん居ないじゃないですか!?」
「「「──あっ!」」」
思わず呼び捨てにしてしまうほどの焦りを孕んだヤームルの言葉で、一同は揃ってかの褐色少年がこの場に居ないことを思い出した。
エスリウの有無を言わさぬ迫力や竜という伝説に等しい存在、加えて、猶予のない時間など複数の要因が絡み合ったため、彼女たちの頭からはすっかり抜け落ちていたのだ。
「私が探しに──」
「「お嬢様! なりません!」」
「──ふむ。ならば我が行くとするか」
「いえ、ここは私が。セルケトさんは入浴を終えて寝衣ですし、素早い移動には向きません。私の代わりにお嬢様と、ここの守りを──」
ヤームルの言葉を皮切りに一気に車内が騒がしくなり、収拾がつかなくなろうとした、その時。
「「「っ!?」」」
激震、轟音。
馬車が大地から突き上げられたかのように揺れ、衝撃波と化した音が窓ガラスを砕き、馬車に繋がれた魔獣アルデンネが震えいななき──。
遠方で、天を貫く氷柱が突き立った。
それ以降は曲刀との念話を限りなく少なくしたり魔力の隠蔽への意識を高め、なんとかカルラ以外には曲刀たちの秘密を漏らさずに立ち回ることが出来た。
(──とはいえ、エスリウは気付いてるっぽいんだよな~。確か、カルラに曲刀たちの念話がどうのこうのって吹き込んだのも、エスリウだったはずだし……う~む)
見回りついでに周辺を探索する少年は、そんなことを考えていた。
ボルドーを発ってから八日目の夕刻。
既に十分に距離を稼ぎ、明日にはカルラが住んでいた都市オレイユに到着することが出来るだろうということで、早めの野営の準備と夕食を摂ることになった。
夕食後、明るいうちに入浴を済ませる使用人たちに代わって、現在はロウが周囲警戒を行っている。
「平和ではあるけど……分かっていて手を出してこないっていうのも、それはそれで不気味だ」
「──あら。ロウさんは手を出されたかったのですか?」
「どぉわぁッ!?」
神出鬼没ッ! 魔神エスリウの登場である。
もっとも、ロウは未だ彼女を人間族だと考えているが。
「……エスリウ様。気配を消して近付くのやめません? いつか心臓が止まっちゃいそうなんですけど」
「そうなった時は、ワタクシが手ずから蘇生して差し上げますよ? うふふ……」
「うわー身に余る光栄ですー」
自身の魔力感知で全く感じ取ることが出来なかったエスリウが、いつの間にか背後に居たことに大いに動揺しつつも、ロウは彼女との会話に応じる。
悲しいことに、事あるごとにちょっかいを出され彼女の突飛な行動にも慣れてしまったのだ。
「っと、よくさっきの呟きがエスリウ様のことだって分かりましたね?」
「当てずっぽうで言ってみただけですよ。ロウさんの反応を見るに、当たっていたみたいですけれど」
「……」
(ククッ、ロウはエスリウ相手だと本当に駄目だな? 完全に手玉に取られているぞ)
かまをかけられ見事に引っ掛かり、思わず閉口するロウ。
暢気な感想をよこすサルガスに嘆息したい気分となるが、彼はグッと堪えてエスリウに用件を聞いてみることにした。
「見回り中のムスターファ家の使用人の方々を訪ねにきたのなら、今は入浴中ですよ」
「ええ、そのようですね。ですから、今ならロウさんが一人だろうと思いお顔を拝みにきたのですよ」
「そうでしたかー嬉しいですー。で、本当は何しに来たんですか?」
絶世の美少女たるエスリウとの逢瀬であるのに、この言いようである。ロウのエスリウへの好感度は凄まじく低かった。
「つれない態度ですね。そういうところも嫌いではありません……ああ、そんなお顔をなさらないで下さい。ゾクゾクしてしまいますから」
「顔を見に来ただけなら、もう用件も済んだわけですよね。見回りがあるので失礼します。さよならー」
金色のジト目を向けるも、効果が無いどころか頬を染め笑みを深める始末。対処不能と判断したロウは素早く身を翻し、黄昏の中に神隠れした。
夕闇に溶け込むような黒髪や褐色肌がものの数秒で視界から消えてしまい、独り肩をすくめて嘆息するエスリウ。
「少しからかい過ぎてしまったかしら? 『魔眼』でも姿を追えないから、続きは彼の見張りが終わった後になりそうね──っ!?」
状況を整理する様に呟いていた彼女だったが──突然言葉を切り、弾かれたように遥か遠方の空を見上げる。
エスリウの視線の先には赤く焼けた夕雲があるばかり。何の変哲もない光景に見えたが──。
「──嘘。金色の魔力っ!? こんな距離から見えるなんて……!」
彼女の持つ「審の魔眼」には、金色の魔力──竜属特有の輝く魔力が、遠方にあってなお濃く光を放って見えていたのだ。
魔眼で竜の魔力を確認したエスリウは瞬時に身体強化を行い、一目散に馬車へと駆ける。
(──皆を一か所に集めて、竜が通り過ぎるのを待つ。あの子たちは魔力量が多いから、全てを見通す「竜眼」なら、かえって魔力が混ざり合ってワタクシの“赤”を視ることが難しくなるはず。運が悪ければ見つかる可能性もあるけれど、棒立ちで“茜色”を看破されるよりは万倍マシね)
魔神と竜の関係は良くない。
中でも魔神バロールは、かつて竜属と自身の勢力とでしのぎを削った間柄だ。その魔神の魔力を継承する娘であるエスリウが竜の目に留まったならば、ただで済まないことは火を見るよりも明らかである。
(もの凄い速度で移動しているけれど、この分なら通過前には間に合いそうね……早い段階で発見できてよかった。竜を発見したことは……「魔眼」で見たとは言えませんし、ワタクシの視力が優れていたということで誤魔化しますか)
茜色の魔力を振り撒き水分の多い土壌を大きく抉りながら、正に神速といった疾さで馬車へ戻ったエスリウ。強大な魔力を感じ取り何事かと集まる少女たちに、彼女は透き通るような美声で語り掛けた。
「──驚かせてしまい申し訳ありません。ですが、火急の事態ですのでご容赦を。……簡潔に言いますと、竜が今こちらへ向かって飛行しています」
「「「ええっ!?」」」
「進行方向上に偶然ワタクシたちが居合わせただけでしょうが……竜は大変気まぐれです。出来る限り刺激しないように、馬車の内で隠れておきましょう」
「……竜」「本当なんですかエスリウさん!?」「あわわわ」
「ふむ……我にはエスリウの魔力以外には、大きな力は感じ取れないが」
竜という単語に青い表情となったり動転したりと様々な反応を見せる少女たちだが、その中にありセルケトは冷静に周囲を観察し疑問を口にする。
「ワタクシも感知で発見したわけではなく、目視での発見です。遥か遠方にその姿を確認しましたが、竜の飛行速度を考えるにそう猶予はありません。ここは一つ、ワタクシの言葉の通りに行動をお願いします」
「視認であったか。我も竜と見えるのは御免蒙るが──」
「──お嬢様? どうかなさいましたか?」
エスリウが答えセルケトの疑問が解消されたと同時。ロウと同じく周囲警戒に当たっていたマルト、そして入浴中だった使用人二人が大きな魔力を感じ取り、馬車の前に現れた。
「詳しい説明は省きますが、竜がこちらに飛んできています。出来るだけ相手の興味を引かないように馬車で気配を殺し、通過を待ちましょう」
「「「竜ですかっ!?」」」
「はい。さあ、早く!」
エスリウの号令で硬直を解除し、素早く動く従者と使用人たち。
思考を停止させていたヤームルや腰が抜けているカルラを抱きかかえて馬車に乗り込み、セルケトが最後に搭乗したところでエスリウが戸を閉める。
「後は、なるべく気配を断ちましょう──っ!」
「──むっ! これは確かに、桁が違う……!」
戸を閉め身を寄せ合う輪にエスリウが加わったところで──感知力に優れた彼女とセルケトが、自らを上回る絶大な魔力を捉え、その強大さに生唾を飲む。
「セルケトさんがそう言うなんて、間違いなく本物の……って、あ!」
「ヤームル、今はなるべく騒がずに──」
「それどころじゃないですよ! ロウが、ロウさん居ないじゃないですか!?」
「「「──あっ!」」」
思わず呼び捨てにしてしまうほどの焦りを孕んだヤームルの言葉で、一同は揃ってかの褐色少年がこの場に居ないことを思い出した。
エスリウの有無を言わさぬ迫力や竜という伝説に等しい存在、加えて、猶予のない時間など複数の要因が絡み合ったため、彼女たちの頭からはすっかり抜け落ちていたのだ。
「私が探しに──」
「「お嬢様! なりません!」」
「──ふむ。ならば我が行くとするか」
「いえ、ここは私が。セルケトさんは入浴を終えて寝衣ですし、素早い移動には向きません。私の代わりにお嬢様と、ここの守りを──」
ヤームルの言葉を皮切りに一気に車内が騒がしくなり、収拾がつかなくなろうとした、その時。
「「「っ!?」」」
激震、轟音。
馬車が大地から突き上げられたかのように揺れ、衝撃波と化した音が窓ガラスを砕き、馬車に繋がれた魔獣アルデンネが震えいななき──。
遠方で、天を貫く氷柱が突き立った。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました
Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である!
主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない!
旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む!
基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。
王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる