136 / 273
第四章 魔導国首都ヘレネス
4-27 不法侵入(女神)
しおりを挟む
ヘレネス生活七日目。
魔神バロールとの面談の予定が神と竜と魔神との人外会談となってしまい、精神を大きくすり減らすことになってしまった日の翌日。
「──ここがロウの創った空間ですか。白一色とは、なんとも、奇妙な……」
会談後も引っ付いてまわり、魅惑の権能を使って俺の宿泊している宿へ乗り込んできた妖精神イルマタルと共に、異空間へとやってきた。
この神を異空間へ招き入れる予定など当然なかったが、異空間での鍛錬を終えて朝食のために自室に戻った際、不幸な事故が起きてしまった。
なんと施錠している我が自室に無断で侵入していたイルマタルに、ガッツリと異空間を目撃されてしまったのだ。
空間魔法を操る神の前では、私的な隠し事など一切が許されないものらしい。まあ相手は神だし、主張する権利もへったくれも無いけども。
「ん? ロウか? 何か忘れ物でも……なぜ、この婆を連れている?」
そうやって異空間へと舞い戻った俺を見て、何やら鍛錬をしていたらしいウィルムが口を開いたが……イルマタルを視界に入れると、表情が険のあるものとなってしまった。
「あらウィルム、ごきげんよう。それにしても、随分とお上品なご挨拶ね? しっかりと挨拶できたご褒美に、魔法の稽古でもつけてあげましょうか?」
「ぼふッ。ちょっと、イル? いきなり魔力解放しないで下さいよ。突風が凄いですって」
「上等だ。竜鱗の艶にしてくれる!」
「おめーも引き受けんなよ!」
白銀の魔力が塵旋風を巻き起こし、金の魔力が猛吹雪を吹き散らす。
彼女らに挟まれる俺は一瞬で髪が乱れ服が霜塗れである。
これが時代の最先端、自然災害系女子というやつか。
(馬鹿なこと考えていないで止めた方が良いのでは? シアンたちが震え上がっていますよ)
吹き荒れる突風で露わになっていた下着たちに目を凝らしていると、黒刀から容赦ないチェックが入った。
確かにこのままでは、俺の創り上げた快適空間が崩壊してしまう。暢気にパンツウォッチングをしてる場合じゃなかった。
「そこな方々、落ち着かれよ。ここは我の空間我が居城。無法にも騒ぎ立てること、まかりならぬ」
脳内に三味線のかき鳴らす音を響かせながら、右掌を正面に構えて見得を切る。
決まったぜ、歌舞伎の見得。恐ろしいほどに。
「こやつは何がしたいのだ?」
「あら、あなたが知っている行動なのかと思いましたが、知らないのですか。何らかの意図があっての行動でしょうが……」
「やめてください冷静に分析されると恥ずかしいです」
全然決まってなかったぜ、恥ずかしいほどに。羞恥で顔から火が出そうだ。
「とにかく、ここは俺の眷属も住んでるし、暴れるのは無しだよ。やるにしても戦闘訓練程度に収めてください」
「ふんっ」
「ロウにも眷属がいるのですか? ふふ、まだ幼いのにもう自分の子供を創るとは、なかなか手が早いのですね」
「実際子供みたいなもんですけど、もうちょい言い方ないですかね……」
イルマタルの言葉に含まれていた若干スケベなニュアンスに憤慨しつつ、石の家で引きこもっているシアンたちの下へ転移して彼女らの紹介を行う。
そうして紹介していく途中、彼女らが人型から不定形となる様を見たイルマタルは、その奇怪さに大きく驚いた。
「……これは、様々な属性の半精霊ということでしょうか? どういった魔神なのかというロウの謎が、ますますもって深まりますね」
「最初は単純なゴーレムを創る予定だったんですけどね。思いのほか生き生きとした感じになっちゃったというか」
「精霊のような眷属と言えば天空神が思い浮かぶが、ロウは魔神であるしな。よく分からん奴だ」
ウィルムの口から何やら物々しい名が聞えたが、神と魔神は正反対だし、流石に無関係だろう。
「何にしても、こやつらはまこと奇怪だぞ。妾が半身を氷結粉砕しても、寸秒で再生しよるからな」
[[[──……]]]
「ちょ、お前そんなことやってたのかよ。最近こいつらの魔力消費量が多いのも道理だ」
得意げに自身の恐ろしい所業を明かす彼女に、我が眷属たちは戦慄している。
きっと強制的に彼女の鍛錬? 暇つぶし? に従事させられているのだろう。消耗が激しいだろうし、今後はこいつらに渡す魔力を多めにしておこう。
そんなこんなで眷属の紹介を終え、この場はお開き。
ウィルムを残し異空間を去ろうとしたが──。
「おい、ロウ。妾も外へ出るぞ」
「マジかー」
──尊大高飛車系わがままじゃじゃ馬女子(竜)が、またも外出したいとせがんできた。
「あらウィルム、あなたは他の竜たちに、魔神から打ち負かされたということを隠したいのではなかったのですか?」
「ふんっ。あれらが人の街にくることなど、まず無いだろう。そんなものを恐れて鍛錬の機会を逃すなど、愚の骨頂だ」
「鍛錬って、お前街で鍛錬するつもりかよ。この国に氷河でも創る気か?」
「痴れ者が。今日は貴様が人の子に自身の技を教えると言っていただろうが。あの体術を教えるのなら、妾にも教えよということだ」
小鼻を膨らませて彼女が言い放った言葉は、子供に教えるなら私にも教えてよ(意訳)、というものだった。
う~ん? ウィルムはシアンたちから体術の指導を受けていたはずだが……。
「そういうことなら良いけども。シアンたちから教わるのは、やっぱり言葉の面で不便だったか?」
「多少不便ではあるが、障害となる程のものではない。それよりも貴様とこやつらでは、肉体の内面における動きがまるで違うのだ。真に模倣するなら、貴様を観察せねば話にならん」
「ん~。知識技術は殆ど同じはずなんだけどな」
「ふふふっ、良いではありませんか、ロウ。体術のことはよく分かりませんが、ウィルムがあなたから直接教えてもらいたい意思があるのは、わたしから見ても間違いありませんよ」
イルマタルが慈しむような優しい微笑みを浮かべると、ウィルムの表情が歪み鼻に皺がよったが……特に言い返すこともせず、そのまま表情を固定した。
まるで唸り声をあげ威嚇している犬のようだと吹き出しそうになりながら、異空間の門を潜り自室に戻る。
ウィルムとかわりばんこで入浴して身を清め、途中で現れたセルケトも伴って、四人で朝食へと出向く。
……いや、三柱と一匹か? 魔神に竜に神にと、頭痛が止まらなくなるような面子だ。
改めて冷静に考えると、相当やべーぞこれ。ちょっとした諍いが起きただけでも、国が吹き飛びそうな気がする。誇張抜きで。
イルマタルが甘い芳香で人々を惑わし、ウィルムが言い寄る男たちを凍らせていく様を眺めながら、俺は状況を棚上げして料理を貪るのだった。
魔神バロールとの面談の予定が神と竜と魔神との人外会談となってしまい、精神を大きくすり減らすことになってしまった日の翌日。
「──ここがロウの創った空間ですか。白一色とは、なんとも、奇妙な……」
会談後も引っ付いてまわり、魅惑の権能を使って俺の宿泊している宿へ乗り込んできた妖精神イルマタルと共に、異空間へとやってきた。
この神を異空間へ招き入れる予定など当然なかったが、異空間での鍛錬を終えて朝食のために自室に戻った際、不幸な事故が起きてしまった。
なんと施錠している我が自室に無断で侵入していたイルマタルに、ガッツリと異空間を目撃されてしまったのだ。
空間魔法を操る神の前では、私的な隠し事など一切が許されないものらしい。まあ相手は神だし、主張する権利もへったくれも無いけども。
「ん? ロウか? 何か忘れ物でも……なぜ、この婆を連れている?」
そうやって異空間へと舞い戻った俺を見て、何やら鍛錬をしていたらしいウィルムが口を開いたが……イルマタルを視界に入れると、表情が険のあるものとなってしまった。
「あらウィルム、ごきげんよう。それにしても、随分とお上品なご挨拶ね? しっかりと挨拶できたご褒美に、魔法の稽古でもつけてあげましょうか?」
「ぼふッ。ちょっと、イル? いきなり魔力解放しないで下さいよ。突風が凄いですって」
「上等だ。竜鱗の艶にしてくれる!」
「おめーも引き受けんなよ!」
白銀の魔力が塵旋風を巻き起こし、金の魔力が猛吹雪を吹き散らす。
彼女らに挟まれる俺は一瞬で髪が乱れ服が霜塗れである。
これが時代の最先端、自然災害系女子というやつか。
(馬鹿なこと考えていないで止めた方が良いのでは? シアンたちが震え上がっていますよ)
吹き荒れる突風で露わになっていた下着たちに目を凝らしていると、黒刀から容赦ないチェックが入った。
確かにこのままでは、俺の創り上げた快適空間が崩壊してしまう。暢気にパンツウォッチングをしてる場合じゃなかった。
「そこな方々、落ち着かれよ。ここは我の空間我が居城。無法にも騒ぎ立てること、まかりならぬ」
脳内に三味線のかき鳴らす音を響かせながら、右掌を正面に構えて見得を切る。
決まったぜ、歌舞伎の見得。恐ろしいほどに。
「こやつは何がしたいのだ?」
「あら、あなたが知っている行動なのかと思いましたが、知らないのですか。何らかの意図があっての行動でしょうが……」
「やめてください冷静に分析されると恥ずかしいです」
全然決まってなかったぜ、恥ずかしいほどに。羞恥で顔から火が出そうだ。
「とにかく、ここは俺の眷属も住んでるし、暴れるのは無しだよ。やるにしても戦闘訓練程度に収めてください」
「ふんっ」
「ロウにも眷属がいるのですか? ふふ、まだ幼いのにもう自分の子供を創るとは、なかなか手が早いのですね」
「実際子供みたいなもんですけど、もうちょい言い方ないですかね……」
イルマタルの言葉に含まれていた若干スケベなニュアンスに憤慨しつつ、石の家で引きこもっているシアンたちの下へ転移して彼女らの紹介を行う。
そうして紹介していく途中、彼女らが人型から不定形となる様を見たイルマタルは、その奇怪さに大きく驚いた。
「……これは、様々な属性の半精霊ということでしょうか? どういった魔神なのかというロウの謎が、ますますもって深まりますね」
「最初は単純なゴーレムを創る予定だったんですけどね。思いのほか生き生きとした感じになっちゃったというか」
「精霊のような眷属と言えば天空神が思い浮かぶが、ロウは魔神であるしな。よく分からん奴だ」
ウィルムの口から何やら物々しい名が聞えたが、神と魔神は正反対だし、流石に無関係だろう。
「何にしても、こやつらはまこと奇怪だぞ。妾が半身を氷結粉砕しても、寸秒で再生しよるからな」
[[[──……]]]
「ちょ、お前そんなことやってたのかよ。最近こいつらの魔力消費量が多いのも道理だ」
得意げに自身の恐ろしい所業を明かす彼女に、我が眷属たちは戦慄している。
きっと強制的に彼女の鍛錬? 暇つぶし? に従事させられているのだろう。消耗が激しいだろうし、今後はこいつらに渡す魔力を多めにしておこう。
そんなこんなで眷属の紹介を終え、この場はお開き。
ウィルムを残し異空間を去ろうとしたが──。
「おい、ロウ。妾も外へ出るぞ」
「マジかー」
──尊大高飛車系わがままじゃじゃ馬女子(竜)が、またも外出したいとせがんできた。
「あらウィルム、あなたは他の竜たちに、魔神から打ち負かされたということを隠したいのではなかったのですか?」
「ふんっ。あれらが人の街にくることなど、まず無いだろう。そんなものを恐れて鍛錬の機会を逃すなど、愚の骨頂だ」
「鍛錬って、お前街で鍛錬するつもりかよ。この国に氷河でも創る気か?」
「痴れ者が。今日は貴様が人の子に自身の技を教えると言っていただろうが。あの体術を教えるのなら、妾にも教えよということだ」
小鼻を膨らませて彼女が言い放った言葉は、子供に教えるなら私にも教えてよ(意訳)、というものだった。
う~ん? ウィルムはシアンたちから体術の指導を受けていたはずだが……。
「そういうことなら良いけども。シアンたちから教わるのは、やっぱり言葉の面で不便だったか?」
「多少不便ではあるが、障害となる程のものではない。それよりも貴様とこやつらでは、肉体の内面における動きがまるで違うのだ。真に模倣するなら、貴様を観察せねば話にならん」
「ん~。知識技術は殆ど同じはずなんだけどな」
「ふふふっ、良いではありませんか、ロウ。体術のことはよく分かりませんが、ウィルムがあなたから直接教えてもらいたい意思があるのは、わたしから見ても間違いありませんよ」
イルマタルが慈しむような優しい微笑みを浮かべると、ウィルムの表情が歪み鼻に皺がよったが……特に言い返すこともせず、そのまま表情を固定した。
まるで唸り声をあげ威嚇している犬のようだと吹き出しそうになりながら、異空間の門を潜り自室に戻る。
ウィルムとかわりばんこで入浴して身を清め、途中で現れたセルケトも伴って、四人で朝食へと出向く。
……いや、三柱と一匹か? 魔神に竜に神にと、頭痛が止まらなくなるような面子だ。
改めて冷静に考えると、相当やべーぞこれ。ちょっとした諍いが起きただけでも、国が吹き飛びそうな気がする。誇張抜きで。
イルマタルが甘い芳香で人々を惑わし、ウィルムが言い寄る男たちを凍らせていく様を眺めながら、俺は状況を棚上げして料理を貪るのだった。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました
Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である!
主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない!
旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む!
基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。
王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる