異世界を中国拳法でぶん殴る! ~転生したら褐色ショタで人外で、おまけに凶悪犯罪者だったけど、前世で鍛えた中国拳法で真っ当な人生を目指します~

犬童 貞之助

文字の大きさ
231 / 273
第七章 混沌の交易都市

第七章時点の人物紹介・主人公周辺

しおりを挟む
 ・ロウ:

 褐色少年にして転生者。そのうえ魔神という属性過多な主人公。年齢十歳。

 普段は幼く可愛らしい少年の姿をとっているが、魔神としての権能“虚無”を解放するとおぞましい山羊頭やぎあたまの異形へと変容する。頭のみならず手足胴体全てが変わるため、体高は少年状態の倍ほどにもなる。

 そんな彼はこの世界で生きてきたロウとしての記憶と、日本の大学生として生きてきた中島太郎なかじまたろうとしての記憶、二つの記憶をあわせ持っている。

 中島太郎として剣道や大陸拳法に励んできた彼だが、当時は凡庸ぼんよう。幼少期から鍛錬を続けていても、師や友の技をなぞりつたなく模倣するに過ぎなかった。

 しかし、意識がロウと混ざりあってからは練度が激変。人ならざる者たちとの死闘を経たことで師の枠組みから脱却し、自身の肉体に合わせた独自の動作を開拓かいたくする。

 それすなわち、師の教えを固く守り自身のものとする段階から、自身の肉体に合わせた工夫を凝らす段階へ移ること。古武道における守破離しゅはり、その“”に到達したことに他ならない。

 魔神であるが故に強靭極まる肉体を有するが、強者を知るが故におごらない。
 魔法という破格の力を持ちながらもひたすら鍛え、更なる高みを目指し続ける。

 飽くなき探求を続ける彼が、一個人の到達点である“”の境地へ踏み入る日は近い。



 ・セルケト:

 ロウに拾われた元魔物、現魔神。長身の美女という姿で活動するが、生まれてから半年にも満たない。

 魔物時代は土魔法や剣技槍術を得意としていたが、魔神へ至って以降は闇魔法や格闘術も操るようになる。

 これは魔神へ至る過程で竜や魔神の魔力を吸収し、その能力を引き継いだことに由来する。これにより魔神本来の姿となる“降魔ごうま”も、竜や魔神の特徴を備える異形の姿となった。

 ロウが曲刀を自らの得物とするのに対し、彼女が扱うのは長柄武器の方天戟ほうてんげき。自身の倍ほどもある得物の先端には、槍の刃に加えて三日月刃を両側を有する。斬る突く叩くといった用法以外に、引っかけ釣り上げるような使用法がある。応用性に富む武器である。

 彼女はこの方天戟を操る際、大陸拳法の一流派、陳式ちんしき太極槍たいきょくそうの技で振り回す。これも褐色少年の知識を流用したものだが、少年自身は知識として持っているだけであり、槍術として使いこなすことはできない。

 生活面では少年から面倒を見ると宣言されて以降、その時の情景を思い返し一人だらしない笑みを浮かべることが間々ある。

 傍から見ればすこぶる不気味で気味悪がられているが、周囲の視線に頓着とんちゃくしない彼女が改善する線は薄い。



 ・ウィルム:

 ロウと行動を共にする、「青玉竜せいぎょくりゅう」の異名を持つ若き竜。若いと言っても竜の基準であり、五百年ほど生きている。

 神や魔神と並ぶこの世の頂点、竜。その中でも力あると目されるのがウィルムであり、事実として一国を滅ぼした経歴を持つ。

 しかし幸か不幸か、褐色少年の周りに集まるのは逸脱した者ばかり。少年と一緒に行動する彼女は、実力不足を痛感する日々である。

 そこで目を付けたのが少年の操る技術に体術。大陸拳法や転生者ならではの発想を、彼女は己のものにせんとしたのだ。

 常であれば技術習得など簡単にはいかないが、彼女は竜。万事一切を見通す「竜眼」を具える者にとって、見た技術を“竜式”に置き換えるなど造作もないことだった。

 故に彼女は強くなる。元より生物として最強の竜ならば、技を身につけ強くならない道理がない。

 性格面は血気盛んで短絡的。竜に相応しい苛烈さが垣間見れる。
 一方で、興味惹かれない事柄にはとんと無関心。かつて異空間で起きた排せつ物騒ぎなど、竜の無関心さを示す好例である。

 幸いなことに、少年と過ごす中でその苛烈さも和らぎつつある。

 少年と共に暮らし価値観が変容していったのか、意中の相手に合わせようとしているのか。その理由は定かならない。



 ・ドレイク:

 ロウと行動を共にしている「枯色竜かれいろりゅう」の異名を持つ若き竜。ウィルムと同時期に生まれた兄弟分であり、彼女からは弟扱いされている。人型状態では青年の姿をとるが、実年齢は五百歳ほど。

 ウィルム同様に若くとも力あるとされていて、逸話を挙げればいとまがない。

 直近では都市を丸呑みにするほどの大魔法を構築し、天災以上ともいえる圧倒的暴威を人の世で解き放った。このため大陸西部では、枯色竜がこそ人にとっての現代における最大の脅威だと認識されている。

 この事例の通り魔法を得意としているものの、武にも通じる。少年と行動してひと月も経たないというのに、大陸拳法の術理を解して我が物とするほどだ。戦いの天稟てんぴんと万事一切を見通す「竜眼」。いずれも備えるが故である。

 そんな絶大なる力を持つも、ロウからは技を見切る前にねじ伏せられてしまった。そのためこの褐色少年に対し、彼は少しだけ委縮いしゅくする傾向がある。

 兄弟分たるウィルムに対しても強く出られないことが多いが、これは委縮とは異なる感情によるようだ。



 ・ニグラス:

 ロウと行動を共にしている闇の上位精霊。神秘的な空気のかおる女性の外見をとるが、当人に性別はなく真の姿は臓腑ぞうふが集合したような肉塊。年齢不詳。

 いにしえの時代には豊穣神としてあがめられ、人々の信仰を力とすることで精霊でありながら上位神に比す力を有していた。現在はその力の大半を失っており、力を取り戻す術を模索している。

 不幸な行き違いでロウから叩きのめされることになったが、少年に対する恨みは持っていない。これは彼と共に行動したことで、己を封印した宿敵とまみえる機会を得たためである。

 遠近どちらも得意とする上位者ばかりの異空間において、魔法による遠距離攻撃のみを己の武器としている。闇の精霊らしく闇魔法に特化していて、他の属性は操れない。

 ただし、疑似物質を一時的に創り出すという闇魔法の特性上、応用の幅はとても広い。

 単なる攻撃手段から壁に盾、衣服から手術道具まで。意志を持つ魔力=精霊であるため、その精緻せいちな魔力操作は竜にも比肩ひけんする。

 ひるがえって、生活態度は酷く怠惰たいだ。他者との交流や食事の時間を除くと臓物状態となって寝ていることが多く、その姿に慣れない者たちから悲鳴を上げられることもしばしば。

 このようにマイペース極まるニグラスだが、魔神であるロウが人や神、竜とえにしを結ぶ様に強い興味を抱いている。

 豊穣神として人からあがおそれられてきた彼にとって、弱者たる人や怨敵おんてきたる竜と対等な関係を築く褐色少年は、とても奇異に映るのだ。



 ・ネイト:

 ロウに拾われた人造魔物。他の者たち同様、少年に襲い掛かるも返り討ちとされた過去を持つ。非戦闘時は幼い少女の姿をとっているが、本来の姿は筋骨隆々きんこつりゅうりゅうの異形。生後数か月。

 強固な外骨格を有するセルケトが守りに優れた個体であるとすれば、獣の特徴を多く持つネイトは攻撃に偏重へんちょうした個体である。

 筋肉が分厚く発達した剛腕に、岩を積み上げたかのように豪壮な上半身。それを支えるためにたくましく発達した、ひづめある強靭な脚部。

 様々な獣の長所を集めたその姿は牛頭うしあたまということも相まって、初対面のロウに「悪魔のようだ」と言わしめるほどに禍々まがまがしい。もっとも、少年の真なる姿も十二分に悪魔のようであるが。

 魔力面では魔神へ至る前のセルケト以上と膨大だが、それでもやはり竜や魔神ひしめく異空間においては弱者に属する。

 生まれてから数日前まで負け知らずだった彼女にとって、弱者の烙印らくいんを押される現状は受け入れがたいもの。そこで彼女は、したたかにもロウを利用することで力を得ようと考えている。

 しかし、力を得た後はどうするかという点について、彼女は一切考えがない。

 このどこか抜けた性質も、ネイトの魔石修復にあたった少年の気質を受け継いでしまった故なのかもしれない。



 ・フォカロル:

 ロウと父親を同じくする魔神。勘違いの果てに少年を殺そうとしたが、血を分けた兄と分かると手のひらを返したように態度を急変。行動を共にすると言い出した。年齢八歳。

 飆神ひょうじん名をとるフォカロルは“影”をつかさどり、風と闇魔法を得意とする。指先一つで都市を飲み込むような大竜巻を創り出すその力は、上位魔神というに相応しいものだ。

 ロウの妹にあたるが、外見上は彼の数歳年上の少女といった風。

 少し明るめの褐色肌やあでやかな黒髪は少年同様で、ほりの深く美しい顔立ちもよく似ている。ツインテールという少し奇抜な髪型や、少年の金眼とは異なる深い茶色の瞳をしていても、血の繋がりを見いだすのは難しくない。

 人と交わらずに生まれた純粋な魔神であり、生まれ落ちたその時から容姿が不変である。

 今の姿を気に入っている彼女だが、兄の幼い姿を見てうらやましさを感じたり、同じ目線に立てないことをもどかしく思うことも。

 兄へ強い執着をみせる一方で、その他の者への対応はおざなり。生まれながらに圧倒的な力を有し、その力を振るえばなんでも手に入ったが故である。

 魔神というに相応しいその気質により、共に暮らす竜たちとよく衝突している。

 尊大そんだいな者が偉ぶる者を目のかたきとすることは珍しくない。それが怨みつのる相手であったり立場が下であったりすれば、なおのことである。



 ・エスリウ・ジラール:

 魔神の中でも最上位の存在、魔眼の魔神バロール。その実の娘。人との間に生まれた魔神ながら、その力は若き竜に比す。年齢十五歳。

 魔法的な素質が図抜けており、神や竜であっても容易に習得できない空間魔法をごく短期間でものにするほど。ロウという指導者に恵まれたものの、その習得速度は少年をはるかに上回る。

 人間族の貴族でもあるエスリウは、国の学術研究機関──魔術大学に在籍して、勉学に励んでいる。現在、気ままに旅をする少年とは別行動中だ。

 いざくだんの少年と別れてみるとことの外寂しさを感じ、大学での講義や研究に身が入らない状態が続いた。

 そんな折に魔神である母から「褐色少年と行動を共にせよ」という触れがきたのだから、その喜びは推して知るべし。知らせを受けた際のエスリウは我が世の春だと小躍こおどりし、使者や従者の目を忘れたほどだ。

 しかし彼女はまだ知らない。褐色少年がまたも女性を毒牙にかけたことを……それも一人ならず二人も。

 彼女がジト目という名の「魔眼」で少年を射貫く未来は確定的である。



 ・ヤームル:

 経済大国である公国でも有数の豪商ごうしょうムスターファ、その孫娘。ロウと同じく日本からの転生者でもあり、エスリウと同じく魔術大学に在籍する研究者でもある。年齢十一歳。

 日本で大学生だったロウと異なり、彼女は会社勤めの社会人だった。そのため、少年よりもこの世界での立ち回りが巧みである。

 具体的には、この世界と以前の世界との差異を知るために書物を読みふけったり。前世で得た知識と今世で得た知識を融合させ、祖父の商売に役立てたり。彼女は知識を吸収し、自身の価値を示すことに尽力してきた。

 その甲斐あって、彼女は祖父や両親から類稀たぐいまれなる知識と才能を認められ、隣国魔導国の魔術大学へ入学することとなる。

 彼らが大陸一と言われる魔術大学へ送り出したのは、身分によるしがらみの多い国内の学術研究機関では窮屈きゅうくつだろう、というはからいである。

 学内では高嶺たかねの花を地で行ったヤームルだったが、才気にあふれ精神も成熟している淑女しゅくじょエスリウと出会うと意気投合。魔術研究や実戦演習、日常の愚痴ぐちなどを通して互いを知り、心許せる間柄となった。

 以降、ロウを通じて様々な境遇にある少年少女と出会い、交友関係も大きく広がる。このことは彼女を溺愛できあいする祖父も大きく喜び、彼女自身も褐色少年へ感謝しているが……当人を前にすると、素直にその念を伝えることができずにいる。

 歳が近い異性だからなのか、秘密を共有する仲だからなのか。その理由は判然としない。



 ・アシエラ、アムール:

 ロウと行動を共にしている吸血鬼の姉妹。元は大陸東部の王族で、れっきとした人間族だった。姉妹ともに年齢百歳以上。

 上位魔物に分類される吸血鬼らしく、魔力体力ともに人から大きく外れている。更には魔神であるロウの血を飲んだことで潜在能力が引き上げられ、より上位の存在“貴種きしゅ”へと至っている。

 しかしやはり、力あれども魔物は魔物。竜や魔神、その眷属けんぞく跋扈ばっこする異空間では、彼女たちの力は限りなく小さい。

 一方で、人の世の常識などはばからない者だらけの異空間において、人として生きた記憶を持ち道理をわきまえる彼女たちは貴重な存在でもある。人生経験の足りないロウは、何かと頼りにすることも多いのだ。

 外見はいずれもこの世界では珍しい黒髪であり、同じように黒髪である褐色少年と行動していると兄妹に見られることが間々ある。そんな時苦笑いを浮かべるのが姉のアシエラであり、口角をあげて愉悦ゆえつにじませるのが妹のアムールである。

 隙あらば褐色少年にスキンシップを図り血をねだる妹に、それをそわそわとしつつも止めはしない姉。魔神と魔物という間柄ながら、彼らの関係は意外なほどに気安い。



 ・サルガス、ギルタブ:

 ロウの所有する意志ある武器。鈍色にびいろの曲刀が男性人格のサルガス、漆黒の曲刀が女性人格のギルタブ。同じ職人によって全く同時に打たれた、兄妹のような関係性にある。年齢不詳。

 柄が長く両手で持てる銀刀に、柄が短く片手専用となる黒刀。少年はどちらも扱えるが、得意としているのは銀刀である。また、稀に二刀流を選択することもある。

 ロウの魔力を浴び続けたことで変質し、彼らは切れ味や硬度を高めるだけでなく、人へと化ける秘法「人化」を身につけるに至った。もっとも、これは武器としての成長というより、意志ある存在としての願望の度合いが強いが。

 人化の秘法を覚えた際、曲刀たちは余技よぎとして任意の対象へ憑依する技術も会得した。

 憑依状態では曲刀たちの知識や技術、魔力制御力の補佐を受けられるため、少年はもっぱらこの力を切り札として活用している。

 ロウの妹フォカロルが振るう偃月刀えんげつとう──スピカも、サルガスたちを打った鍛冶師の作品であり、意志ある武器でもある。

 サルガスたちはずっと後になって打たれたため、偃月刀のスピカは彼らのことを一切知らない。

 生き別れた姉弟のような状態にある彼らだが、互いに同胞への関心が薄いため悲劇的な空気は皆無である。



 ・ロウの眷属けんぞくたち:

 ロウの創り出した自由意志のある配下。総勢八体。

 竜の似姿にすがたが二体に、長女、長男、次女、次男、三女ときて、性別無しの末っ子で構成される。年齢数日~数か月。

 長女と末っ子を除く四名は創造主と行動していて、吸血鬼の戦闘訓練に付き合ったり、竜の遊び相手に駆り出されたりしている。

 生まれた当初は寂しく暮らしていた次女たちだが、今では寂しさとは無縁の喧騒けんそうに包まれた。時に凍結させられ、時に蒸発させられる彼女らであるが、創造主より魔力を補充してもらえるためさほど苦とも思っていない。

 異空間の外にいる者へと視点を移せば、長女マリンはロウが世話になった商人の護衛として傍にはべり、熱心に仕事へ励む。周辺のみならず街の平和にも貢献するほどだ。

 二体の竜の似姿もマリンと同じ街で暮らしていて、治安維持にたずさわる。彼らは冒険者組合を拠点としているため、荒事の処理はこちらの方が多い。

 ひるがえって、末っ子エボニーは自由気まま。魔術大学へ通う創造主の友人たちを護衛しているが、興味惹かれる事柄を見つけては護衛を切り上げ、後になって我に返ると飛ぶように護衛へ戻る。そんなことがしばしばだ。

 遠距離にいる彼女たちは創造主から魔力を受け渡されることはないが、いずれも食料や水分を通じて消耗した力を回復する術を持っている。故に、彼女たちは活動に際しさほど力を抑えていない。

 それによりマリンもエボニーも竜たちも、都市住民から都市伝説のような扱いを受けているが……彼女たちが知るよしもない。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました

夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。 スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。 ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。 驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。 ※カクヨムで先行配信をしています。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~

みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった! 無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。 追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜

霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!! 「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」 回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。 フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。 しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを…… 途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。 フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。 フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった…… これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である! (160話で完結予定) 元タイトル 「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~

名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

処理中です...