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第1章 海辺の喫茶店【シナプる】

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「あ、“飛鳥さん“は、その、い、良いんですか?」

 “旅人“がコーヒーカップを洗いながら横で丸椅子に座って週刊誌を読んでいる“飛鳥さん“に話しかけた。

「あ?」

「いや、その・・・嫌じゃ・・・ないんですか?」

「あ?何がだよ、ハッキリ言えよタコ」

 “飛鳥さん“は持っていた週刊誌を丸めて“旅人“の腰骨を突いた。

「あ痛い!」

 “旅人“は持っていたコーヒーカップを落として割ってしまった。

「てめーコラ!!バカコラ!!」

 “マスター“が吸っていたタバコをピンって“旅人“に投げつけた。タバコは蝶ネクタイに当たって洗面台に落ちて消えた。

「い、今のは“飛鳥さん“が・・・・」

「言い訳してんじゃねーぞカス」

 “飛鳥さん“はそう言って今度は“旅人“の脇腹を突いた。

「あひゅん!!」

 “旅人“はまたコーヒーカップを割った。

「てめー!!合わせて1万だぞ!!」

 借金が3万になってしまった。時給が750円なので、あと40時間は働かなくてはならない。別にいいか、と“旅人“は思った。

「いっぱい出たね、ユウくん」

 店の奥で“殴られ女“がテーブルの下から“ユウくんの“顔を見上げながら言った。

「お前が上手いんだよ、“マイカ“」

 “ユウくん“が“マイカ“を見下ろしながら言った。

「えへへ」

 “マイカ“が“ユウくん“のポコンチをお掃除しながら言った。

『ジュププププ、ジュププププ』

「あふっ・・・・くぅぅ!!!」

『ドクドク!ドクドクドクゥ!!!』

「んくっっ!!んん~~~」

(“ユウくん“凄いな・・・何回出すんだ・・・)

 “ユウくん“と“マイカ“の戯れをおっきさせながら“旅人“が凝視していると、“飛鳥さん“が“旅人”の臀部を蹴り上げて言った。

「聞きてー事があるんじゃねーのかよ」

「え・・・あ・・・」

「だからハッキリ言えっつってんだろーがよー!!」

 “飛鳥さん“が週刊誌を“旅人“の顔面目掛けて投げつけた。それが“旅人“が被るブーニーハットに命中し、帽子が宙に舞った。ハットに隠されていた光り輝く頭頂部が(“旅人“は頭頂部以外はロン毛、つまり落武者カット)顕になった。
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