ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

はな

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復帰

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*ひなのside





研修医に復帰したわたしは、途中だった救急で研修を再開し、続いて小児科へ。

五条先生は当然わたしの指導医にならなかったけど、病み上がりのせいか神崎先生の監視の下、研修開始。

医師免許のなかった学生時代とは違い、神崎先生の指導や要求レベルは爆上がり。

研修医がもてはやされるこのご時世に、超絶スパルタ鬼指導医だということを再認識させられるは、わたしの体調監視係も兼任しているので、毎日さりげなく観察してくる目も怖いわで、なかなかハードな日々を過ごすことに。



もちろんその分、充実した時間を過ごせたし、神崎先生との師弟関係もさらに出来上がったかなという感じで、研修最終日には、





神崎「あのさ、ふと思い出したことがあるんだけど」


ひな「なんですか?」


神崎「俺さ、昔ひなちゃんに股間蹴られたんだよね」


ひな「えぇっ!?な、そんなことしてませんよっ!?」


神崎「そう言われると思った(笑)覚えてないかな~、いつだっけか、部屋で大暴れした時あったでしょ?って、何回かあったけどね。まぁ、その何回かのうちの、ほら、VIP roomに入院してた時あったでしょ。花瓶まで投げて部屋の中ぐっちゃぐちゃにしたあの時。暴れるひなちゃん押さえてたらさ、ひなちゃんの足が俺の大事なところに命中したんだよ?」


ひな「……っ、わ、わたし、そんなこと……」


神崎「あれはマジで死ぬかと思ったな~」


ひな「あの、その、本当に申し訳ございませんでした……」


神崎「ははっ。怒っても恨んでも根に持ってもないから、大丈夫!当時はひなちゃん事故に遭った後で不安定だったしね。こうして笑い話にできてうれしいよ」


ひな「すみません……」


神崎「ま、そんなこともあったのにさ。立派になったね、ひなちゃん。俺によくついてきてくれました。小児のローテお疲れさま。ひなちゃんは良い医者になれるよ。自信持って、これからも頑張りなね。栗花落先生」





なんて話をして終えた。





そして、最後のローテは内科。

さすがに藤堂先生を指導医に当てられるかもって覚悟だったけど、主治医は外れる暗黙のルールなのか、意外や意外に藤堂先生が指導医にはならず。

祥子さんとも仕事ができて、とても充実した中で、ようやく初期研修を終えることができた。










***



りさ「ようこそ、小児科へ。よろしくね。」





そしていよいよ、今日から後期研修がスタート。

予定通り小児科の専門医資格を取ることに決めたわたしは、ここノワールで小児科医としての一歩を踏み出した。





専攻医になったわたしは……と、その前に。


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