ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

はな

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それから、まこちゃんに採血をしてもらい、ルートも確保して、点滴を入れて、モニターを付けて陣痛のチェック。





真菰「間隔はバラバラだけど、陣痛はしっかりついてきてるね。このまま様子見ていこうか」





ということで、ひとまず自然な陣痛に身を任せることになった。





ひな「っ、うっ……」





悠仁さんが仕事を切り上げるまでの間、藤堂先生がついてくれている。





ひな「ふぅー……、すぅー、ふぅー……」


藤堂「ちょっと痛み強くなってきたね。呼吸上手にできてるよ」





陣痛が来ると腰をさすってくれて、合間にはおしゃべりしたり、お水を用意してくれたり、部屋の温度を気にしてくれたり、いろいろ気遣ってくれて、本当にありがたい。





ひな「でも、このくらいならまだ全然我慢できるくらいです……」


藤堂「ひなちゃん痛み強いのかな。これまで経験した痛みがそれだけ強かったってことか、それか、僕たちに叱られるくらい、いつも痛いの我慢してた甲斐だね(笑)」


ひな「そ、そんな風に言わなくても……。本当にそうかもしれませんけど……」


藤堂「ははっ。10分間隔になってきたから、1回宇髄先生呼んでおこうか」





ということで、宇髄先生とまこちゃんも来てくれて、





真菰「3cmです」





まこちゃんが内診をして、





宇髄「思ったより順調に進んでるな。ひなちゃん、カテーテル入れようか」





と、麻酔の先生を呼んでもらうことに。





今回の出産は無痛分娩。

ノワールでの出産が決まった時、





ひな「あの、宇髄先生……?」


宇髄「ん?」


ひな「出産のことなんですけど、わたし、なるべく自然に産みたいです。赤ちゃんのタイミングで好きなように出てきて欲しいですし、帝王切開はできることなら避けたくて……」





と、相談すると、





宇髄「うん、わかった。産むのはひなちゃんだから、ひなちゃんの理想のお産になるようにしよう。ただ、自分でもわかってると思うけど、ひなちゃんの身体はリスクが多い」


ひな「はい……」


宇髄「だから、希望に沿いつつ条件も出して良いかな?例えば、帝王切開は緊急時以外は避けよう。ただ、経膣分娩なら無痛にしてほしい。促進剤を使うことになっても、その方が安心だ」





ということで、自然無痛分娩を選んだ。










コンコンコン——


七海「ひーなのっ」


ひな「傑……」





カテーテルの処置に来たのは、なんと傑。





ひな「傑がするの?」


七海「何、不満?」


藤堂「不満じゃなくて不安だろ。お前の腕が」


七海「なっ、ひどくない!? ひどいよね?」





傑に言われて、





ひな「ご、ごめん。不安かも……」





というと、その場のみんなが大爆笑。





宇髄「ははっ。まぁ大丈夫だ。まだ若いが腕はしっかりしてるから、任せられると思って呼んだんだ。さぁ、ちょっと苦しいけど、こっち向いて、お臍見るようになるべく丸まってな」





宇髄先生の指示通り、膝を曲げてなるべく背中を丸くする。

足元にタオルがかけられて、背中は剥き出しに。

シートが被されて、傑がグローブをつけて、腰の辺りに触れて、





ビクッ!





七海「ひなの怖い?」


ひな「ごめん、緊張して……」





わたしは元々、無痛で産むつもりがなかった。

痛みに耐えてこそ母親だとか、そういうことを思うんじゃなくて、ただ、このカテーテルを入れるのが怖過ぎたから。

どうせ痛いなら、自然な陣痛の痛みに耐える方がマシだと思って。

だから、怖いなんて思わないくらい陣痛が耐えられなくなってからしてもらおうと思ってたのに、こんな早くにされるとは……。

背中に針を刺して管を通すなんて、想像しなくても怖いのに、研修で実際に見て、変に知っているので余計に怖いよ……。





七海「大丈夫だよ。最初の麻酔だけチクッとするけど、あとは痛くないから」





言って、





七海「この辺に刺すからね」





と、穿刺する場所を撫でて、準備を進める。





七海「消毒するよ。ちょっと冷たくなるよ」


ひな「んっ……」





脱脂綿で消毒されて、





宇髄「ひなちゃん、危ないから絶対動かないでな」


七海「チクッとするよ、お臍グーッと見てて」





いよいよ針が刺されるとなった時、





ひな「あっ、やだ、待って……!!」





握ってくれていた藤堂先生の手をギュッと握りしめて、声を張る。





宇髄「七海、ストップ」


ひな「怖い、ちょっと待って……痛いの来るかもしれない……ハァハァ」


宇髄「わかったわかった。そしたら、次の陣痛来てからにしよう」


ひな「ハァハァ、ごめんなさい……っ」


藤堂「ひなちゃん、一回深呼吸しようか」


宇髄「大丈夫だ。ひなちゃんのペースでいいんだからな。焦らない焦らない」





と、処置を中断してもらい、





ひな「ぁ、ゔっ……」


宇髄「ん、来たか」


ひな「はいっ、すぅー……、っ……、ふぅ~……」





と、ひとつ陣痛の波が過ぎてから、





七海「ひなのいくよー」





チクッ……





ひな「ビクッ!! っ……」



宇髄「ん、もう麻酔したからな」



ひな「う、動いちゃった……」


宇髄「大丈夫大丈夫。今から動かないようにしよう。力抜いて呼吸しててごらん」


ひな「はいっ……。ふぅ~……、ゔっ」


宇髄「ちょっと圧迫感あるな。痛くはない?」


ひな「痛くはないですっ……」


宇髄「なら大丈夫だ。順調に入ってるからな、もうすぐ終わるよ」


藤堂「緊張しちゃうよね。大丈夫だよ」





宇髄先生と藤堂先生に優しく声を掛けてもらいながら、無事にカテーテルを挿入。





七海「ひなの、背中気持ち悪いところない?テープ平気そう?」


ひな「大丈夫と思う……」


宇髄「管入ってちょっとまだ違和感あるかな。麻酔はまだ入れないから、好きな体勢で居ていいよ」


ひな「はい……。ありがとうございます」





宇髄先生と傑は出ていき、再び藤堂先生と2人に。



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