ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

はな

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勉強会②

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そして、勉強会が始まった。

午前中はこの会場だけで行われるから動き回ることもない。

基本的には端っこで椅子に座って、みんなと同じように話を聞いてた。

何かしたといえば、途中スライドがスクリーンに映らないトラブルがあって、パソコンに慣れてない年配の先生が困ってたのを夏樹くんと2人でさっと直してあげたくらい。

わたしの仕事としてはあっさりと終わった。










昼食はレストラン会場でバイキング形式。

早く食べに行きたいんだけど、会場から一気に人が移動するので五条先生を見失ってキョロキョロ探してたら、





藤堂「ひーなちゃん」


ひな「あ、藤堂先生!こんにちは」





藤堂先生も今日はスーツだ。

もう完璧に王子様じゃん。

わたしの主治医かっこいいっ。





藤堂「こんにちは。お手伝いお疲れ様。大丈夫?疲れてない?」


ひな「はい。午前中はずっと座って見てただけだったので、大丈夫です」


藤堂「それならよかった。具合悪くなったら無理しないでいいからね。五条先生探してる?」


ひな「はい。お昼に行きたいんですけど見失っちゃって」


藤堂「さっきあそこにいたんだけどなー。人気者だから誰かに引き止められてるかも」





と言いながら、背の高い藤堂先生が辺りを探してくれる。

こんな時に背が高いとすぐに見つかるんだろうなって思ってたら、藤堂先生が見つけたみたいで呼んでくれた。





五条「ひな、ここにいたのか」


ひな「わたしも探してました。でも、人混みの中見つけられなくて」


五条「だからLIMEしたのに見てないだろ。せっかくスマホあるんだから使えよ」


ひな「あ、その手があったか。気づきませんでした……」


五条「ったくお前は、なんでそういうとこ抜けてんだよ」


藤堂「ふふっ。はいはい、"痴話喧嘩"してないでお昼食べに行くよ」





と王子様、主治医様の藤堂先生がサッと切り替えてくれて、レストランにご飯を食べに行った。










そして、午後の部がスタート。

午後は分科会なので、夏樹くんとも別行動。

担当する分科会の部屋の前で、来た人に資料を配る仕事をしていた。



午後は13時から、休憩を挟んで各回1時間半の2部制。

1部が終わると、各部屋からみんな出てきて次の分科会に行く。

1部が行われてる間は、各分科会の2部の資料を準備してたので、あまり休むことなく立ちっぱなしでいたけど、2部が始まってようやく椅子に座れて分科会を聞いてた。



今わたしがいるのは小児の分科会。

しかも喋ってるのは五条先生。

参加者のほとんどがベテランの人ばかりなのに、そこで話す五条先生はすごいなって思った。

どんな質問にもその場で的確に答えられてて、頭もいいんだろうなって。

そんな五条先生がかっこよかった。










午後4時半、今日のプログラムが無事に全て終わった。

ここからは、温泉に入って、その後は大広間で食事会。

会場から出て行く先生たちの顔も終わった~って顔してる。





五条「ひな」


ひな「あ、五条先生。お疲れ様でした!」


五条「ありがとう。ひなも疲れただろ。大丈夫か?」


ひな「はい、大丈夫です!」


五条「ん。よし、部屋戻って風呂行くか」





と、五条先生とお部屋に戻ってきた。


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