今日も異世界で『ガチャ』を回す、最弱勇者の僕

韋駄天使

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勇者始めます

女神の無茶ぶり

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僕はこの世界が嫌いだ。表面だけしか皆世界が。僕は『医者になるという夢』を叶えるためにただひたすら、勉強に打ち込んだ。
そのかいもあり、僕は全国屈指の学力を手に入れたのだ。
小学校の時は、周りに驚かれ。
中学校の時は、羨望され、ちやほやされた。
高校になると、それは嫉妬に変わり、ちやほやはいじめへとを変わった。


僕は勉強の邪魔になると友達など一人も居なかった。相談できる相手も、愚痴を言う相手も。
いじめはどんどんとエスカレートしていった。

この世界はクソだ。こんな世界で生きていけば、何処にいってもこんなことは起こるだろう。自分より上の者を妬み、その者を落とす為に努力する……
こんな世界は自分から願い下げだ。

僕は電車に飛び込んだ…………

「それで死のうとねぇ?」
何処だここは!?周りには見覚えのない景色が広がる。目の前には、大きな桜の木が一本立ち、周りは永遠と草原が広がっている。

「僕の話聞いてる!?」
ふと我に返り、目前の桜の木の下にいる少女の方を見る。

「君。ここは一体何処だい?」
「君って!!何様だい?僕はこう見えても神様だよ!?」
少女は顔を真っ赤にしている。激おこぷんぷ丸だ。

「ここは天界だよ。君が死ぬことを選んだことを悲しく思った僕が君をここによこしたんだ」

僕は死んでない?……思考をフル回転させる。

「それで一体僕はどうすれば?」
その問いに待ってましたとばかりに、神様?は早口に説明する。

「それだよ!そこなんだよ時田瞬君!」
時田瞬とは僕の名前である。

「僕が一番悲しいのは、君が死を選んでしまったことじゃない。君が友情や恋慕の何一つも手に入れられなかったことだよ。まぁ手にしようとしてなかったからなんだけどね。ちやほやされてる時も、結局君の頭の中には勉強しか無かったからねぇ。」

僕が、僕しか知らないことをサラッと話に混ぜてくる少女に、驚いている間に少女は話を続ける。

「と言うことでだよ。君には簡単に言う処の異世界に行って貰おうと思うんだよね!」
「!?いや。僕は生きていくのが疲れたんだ!何処の世界も一緒だろ?結局は人は他人を妬まないと生きていけないじゃないか。さっさと天国にでも連れて行ってくれ」

「悪いがそれは出来ないよ。君は死んでないからね。電車に飛び込んだ瞬間にここに転送したからね」
少女は笑いながら僕の意見を一蹴する。

「まぁそんなに死にたいなら、今から僕が送る世界で魔王を倒してくれればいい。それでまだ変わらなかったらその時考えるよ。因みに、魔王を倒すまでに自殺、事故死。理由はどうあれ、死んじゃったら地獄行き決定だからね!」

「それで?その新しい世界はどういう世界なんですか?っていうか!魔王を倒すって……」
僕は想像を遙かに超える言葉に固まってしまう。

「やっと興味を示してくれたね!んー。魔法や魔物が存在する世界だね!魔王が乗っ取ろうとしているサプライズ付きの。そして君はその世界の勇者になって貰うよ!」

「いや!危険すぎるだろ!!」
僕が人生最速のツッコミを入れる。

「まぁ、賢いだけの君なら直ぐに魔物の餌食だねぇ。だから僕は君に『とっておき』をプレゼントするよ!」
彼女は得意げに笑っている。

「『とっておき』?触った魔物を一瞬にして塵と化す手袋とか?空を自由に飛べる絨毯とか?」

「必死だねぇ。地獄は辛いからねぇ」
僕の質問を無視して少女は嘲笑を浮かべる。

「必死にも為るさ。その『とっておき』の内容で僕の異世界生活の水準が大きく変わるんだから!」

「もう少し、からかうのも良いけど。まぁ教えてあげるよ。『とっておき』は者じゃ無くて『力』さ。人を頼ることを全くしなかった。他人を全員敵だと思い込んでる君にぴったりの力さ。」
!!まさか……
「最強になれる力?」僕が固唾をのむ。
………………………………………………
「ハハハッハハハハハハ」少女が腹を抱えて笑う。
「そんなわけ無いじゃないか。面白い冗談だったよ」
本気だったのだが……

「全くもって逆だよ。人を頼らないと生きていけない『力』。名前は『ガチャ』だよ。」

「………『ガチャ』?」
驚きのあまり、オウム返しになってしまった。

「そうだよ!向こうの世界には傭兵為る者が居てね、君は一日1回その傭兵を召喚することが出来る。普通なら24時間経てば、契約は自動で終了するんだけど…君がその24時間以内にその傭兵と親密に成れれば、半永久的にその傭兵は君の仲間になってくれるんだよ」

僕が唖然としている間にどんどんと少女は、話続ける。

「君は勇者に為るわけだが、正直に言って、君自体の戦闘力は今のまま変えるつもりはない。まぁ向こうで筋トレでもすれば、少しはマシになるかもだけどね。だから君は、自分より上の者に仲良くし、簡潔に言えば、媚びを売り、仲間になって頂かないと直ぐ死んで、晴れて地獄行きってわけさ!どうだい?凄くワクワクするだろ?」
もう、思考と行動が悪魔にしか見えない自称神様は、にやけ顔を隠すそぶりも無く僕を見る。

「心配する必要なんてないさ。向こうの世界の人達は心が綺麗だからね!君が心から彼らを必要とすれば、まぁ……何とかなるよ!!」

「いや!最後適当すぎだろ!!」

思わず突っ込んでしまった。。。
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