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番外編その1 木澤彰吾、禁煙を決意する
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1週間後の週末。
俺はとうとう、宣言した。
「禁煙する」
「彰吾さん……」
「だが、ひとりじゃ自信がない。その間、ずっとそばにいてくれないか」
「はい」
ということで、棚ぼた的に半同棲から同棲へと昇格した。
翌週の週末、花梨はとりあえず必要な荷物をスーツケースに詰めて、俺の家に越してきた。
***
「最初の2週間ぐらいがキツいみたいですね。この記事を読むと」
隣で花梨が『あなたもできる! 禁煙』というネットの記事を熱心に読んでいる。
禁煙2日目。
イラつきながらも、なんとか1日クリア。
しかし、本当にできるんだろうか、禁煙なんて。
この身体の大半がニコチンで構成されていると言っても過言でないのに。
くそっ、ああ、煙草吸いてえ。
俺は花梨の顎を捉えて、こっちに向かせた。
「彰吾さん……」
気持ちを逸らすために、花梨の唇を奪う。
昨日からいったいどれだけキスしたか。
だが、禁煙しろと言ったのは花梨だ。
そのぐらいはしてもらわないと。
俺は花梨の手からスマホを取り上げ、テーブルに置くと、自分の腿をぽんぽんと叩いた。
「……来いよ」
ちょっとはじらって、でも言われた通り、花梨は俺の上に乗ってきた。
背中に手を回して、ゆっくり弄る。
くすぐったいらしくて、花梨は身をよじりながら訊いてきた。
「ねえ、彰吾さん。煙草、いつから吸ってたんですか?」
「うーん、中坊の頃にはもう吸ってたな」
「えーっ、そんな時から?」
「ああ、誰にも注意もされねえし、まわりの奴らもフツーに吸ってたから」
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